2011/6/28 Class 11

投稿日: 2011/06/28 4:47:00

記録

    • 渡辺5章 188-199頁.1030-1127

    • 渡辺5章 200-201頁.1127-1134

    • 補足: 戦略にたいして整合的な信念,条件付き確率を求めるベイズの公式.1134-1203

  • 10名出席.欠席は (いつもと同様) 記録した.

  • 先週までにすべての受講者が無事 Moodle コースページに入り,少なくともファイル一本を閲覧した.

アナウンスメント

特に言うことはないが,それにしても暑くなって来た.体調管理に注意.特に言いたくはないが,痴漢にも注意.特に言う必要もないと思うが,痴漢するかどうかは (自分の意志で選択できる) 「行動」と見なされるから.でも,特に言っておくと,暑い中ボーッとしてると自分でも気づかないうちに女の子の生脚とか撫でたりするかもしれないから,「属性」の側面もあると思う.

授業の内容への補足

  • 渡辺 (2004) への訂正・コメントなど」(ダウンロードは watanabe04comm11.pdf) をチェックすること.今回の部分には特にコメントが多い.

  • 渡辺194頁.情報集合内の点にかんする「信念」というのは "belief" を訳した術語であり,確率の「見積もり」といったていどの意味を持つ.日本語の通常の用法では,「信念」の背後に何らかの重大な決意や価値観が存在することがある.(たとえば女風呂に入って捕まった男性が,「自分は男女差別は許せないという信念を持って女風呂に入ったのだ!」などと自己主張する場面.) ここでいう術語としての「信念」には,そういった意味は込められていない.言葉から受ける印象に惑わされないこと.

  • 本日話題にあがった英語の勉強法,資格の意味,そして大学教員の能力については,「大学新入生へ」という記事で平凡助教授がアドバイスしている.その記事はあらゆる大学生に熟読してもらいたい.

      • ここでは英語の勉強について (独断を混ぜつつ) 補足しておく.高卒レベルの英語をマスターしたら,あとは自分の専門 (仕事) にかんする英語を勉強することが,英語上達への近道である.(厳密に言えば専門分野にもよるだろう.) 自分の専門を英語で勉強する,あるいは勉強し直す感じで専門書を読み進め,専門分野と英語をいっぺんにマスターしよう.(経済学分野などの大学教育は,もともとそれに近かった.) 英語教師にありがちなアドバイスに従うと英語ばかりを追うことになり,「一兎を追う者は一兎も得ず」とでも言えそうな失敗を起こしがち.具体的には,小説やニュース記事など教養性とか社会性の高い読みもの,あるいは滅多に使わない単語の習得,はたまた和訳などに多大な時間を費やしてしまい,その割には自分にとって必要な英語力が身に付かない結果になりがちという意味.

        • [追記] ボクの言葉だけじゃ説得力がないかもしれないので,似たようなことを言っている本を探してみた.あった!「一兎追う者は、一兎も得られず」とも言ってる.読んでないので中身は保証できないが,紹介しておく: 神田昌典『お金と英語の非常識な関係

  • 「補足: 戦略にたいして整合的な信念,条件付き確率を求めるベイズの公式」の教材は板書を再現したノート (Moodle からダウンロード: babygames-notes.pdf) の page 4.難病の例は渡辺 (2008) 『ゼミナール ゲーム理論入門』382-383頁から取った.

[三原個人メモ: 以上は「渡辺」ドキュメント (次年度分) に追加済み.]

課題

取り組むべき課題や読むべき文献については,シラバス (ダウンロードは babygames11syllabus.pdf) の「授業計画」を参照.これまでの講義で第5章の「シグナリング」の始めの部分までカバーした.

    • 武藤 IV 章冒頭および 4-7 節は現時点で参照しておくのが望ましい.

次回の予定

  • 渡辺5章 202-212頁.55分?

  • 渡辺6章.35分?