2018/11/30 Class 8

投稿日: 2018/11/30 9:12:03

記録

    • 事務連絡.1036 まで

  • 神取7.4節 (事例7.2を除く).1107まで

  • 長期的関係と協調

    • 補助教材3.3.1節 (30分) 1137まで

      • 逆向き帰納法は展開形上で説明し,戦略形による説明を読むのは各自に任せた.展開形を描くのは時間がかかるので,いちぶ印刷した方が時間は節約できそう.35分は欲しい.

    • 天谷7章 (amaya11ch7) 178-191頁 (26分) 1203 まで

      • 補助教材3.3.2節に挙げたポイントを拾って行く感じで十分だったかも.

    • 13名出席.

  • 今年は「暑すぎる」という感覚が抜けないまま冬を迎えてしまった.まだ夏服をしまっていないし冬服をほとんど出していない.ToDo リストの項目はだんだん増えており,「緊急度は必ずしも高くないが重要な」項目がほとんど片付かない.人生失敗しかけている.授業では小テスト作成に追われている今学期.もう少し学生からフィードバックが欲しいものだ.来年度は「誰からもフィードバックがなかった週が1回あるごとに期末の合格基準点を5点上げる」といった連帯責任方式でも導入しようかしらん.それは冗談のつもり.でも,アクティブラーニングとか協同学習が強要されかけている昨今,実験のためのつい採用してしまいそうな選択肢ではある.

事務連絡

    • 小テスト2の記述式バージョンと正解例を Moodle に掲載した.

      • 今回の締切までの受験者16名,合格者 16名,全問正解者16名だった.本日授業開始時にすでに12名が全問正解したことを伝えたためもあってか,その後受験した人はだれもあきらめなかったようだ.これだけ見ると立派に思えるし,まんまと引っかかって (笑) 頑張ってくれたようにも見える.(単に問題に意味がなくて,何回かやればできるということだったのかもしれん.その辺の感想とか,かかった時間とか,意味のある努力を促されたかとか,知りたいんだけどなあ.) 小テスト3も頑張ってもらいたい.

      • 受験回数は1回が2名,2回が6名,3回が3名,あとは4回,5回,7回,10回,40回が1名ずつ.満点を狙ったにせよ,10回以上は多すぎだろう.理解せずに点数だけ獲得するローラー作戦等の方法を試した人からは,参考のためにその動機や効果にかんする感想などを聞きたいものだ.講師としては,質問してちゃんと理解した方が時間を有効に使うことになると思うけど.

      • 理解抜きの点数獲得法では期末で関連問題が出ても得点につながる確率は低いだろう.よって合格点確保後の理解抜き努力は,小テストの評価点1点差だけのための努力ということになる.その1点がたとえば可と不可を分ける確率はそんなに高くない (その1点取ったところでたぶん可には届かない) であろうことを考えると,そういう努力をするのは不思議でもある.1点にこだわるなら講師に小テストの感想なり抜け道なりを伝えた方が救済点を稼げるかも.

      • 「はじめて合格基準点に達したのが5回目を超えたばあいは2点を限度に減点されることがある」との注意事項は今後も有効である.

    • okada14ch4 や amaya11ch7 など必読文献をまだ入手していない学生がいるようだ.学期始めに Moodle に掲載した「必読教材」というエントリーに従って入手のこと.次回は muto01ch4 と amaya11chs5&9 も必要になる.

授業の内容への補足

  • 「コミットメント」の例をもう少し知りたい人は,シラバスの「参考文献」の「読み物」にある伊藤秀史『ひたすら読むエコノミクス』(図書館2階のブックウォールの経済学の棚にも数冊あり) 3章11節とか梶井厚志『戦略的思考の技術』を読むといい.

    • 囚人のジレンマを2回繰り返したときの展開形を板書した.必読教材には載っていないので,欠席者には各自で補ってもらいたい.武藤滋夫の2015年度「非協力ゲーム理論」の繰り返しゲームの講義スライドに同様の図はある.武藤『ゲーム理論入門』の III章7節 (配布はしていない) に解説がある.

    • 神取の事例6.1に談合におけるリニエンシー制度が載っていた.その制度では囚人のジレンマを作り出すことにより,談合があったことを関係者に申告させることに成功した.しかし談合の参加者が,事態をいつ終わるか分からない「無限回」繰り返し囚人のジレンマと認識するようになれば,リニエンシー制度の効果も弱まる可能性があると思う.

    • 繰り返しゲームは砂原庸介, 稗田健志, 多湖淳『政治学の第一歩』 (有斐閣, 2015) のようなポピュラーな政治学入門書でも重視されているトピックである (こちらの座談会; 上編はこちら).この授業では,展開形まで明示した,ごまかしのない説明を心がけた.その結果かなり内容を詰め込むことになった.復習にはかなり時間がかかると思うが,冬休み終わりまでには挽回してもらいたい.幸い,12月末までに学ぶ内容は繰り返しゲームの知識を要求しない.

課題および次回の予定

取り組むべき課題,読むべき文献,次回の予定については,シラバスの「授業計画」を参照.

次回 Class 9 の予定:

    • 武藤IV章 (muto01ch4; muto01ch4slides) 導入部および1-3節 (45分)

    • 天谷5章 (amaya11chs5&9) 124-127頁 (25分; 120-123頁は各自で)

    • 武藤IV章 (muto01ch4; muto01ch4slides) 4-7節とその準備のための事例3-4 (ちょっとだけ)