2011/6/14 Class 9

投稿日: 2011/06/14 10:59:11

やったこと

シラバスの「授業計画」第9回まで完了.

    • 渡辺 4章150-153頁.1034-1050

  • 渡辺 4章154-165頁 (160-163頁は除外). 1050-1125

  • 武藤 45-53頁.1125-1145

    • 30分くらいかけた方がよかったかも.

  • 中間試験 2. 1148-1208

    • 1152 から提出が始まり,1200時点では約8名が提出.

記録

  • 12名出席.うち学生 Ri は遅刻 (1045頃入室).

  • 6月13日1530-1650 MbとKtが来訪.中間2 makeup にかんする質問.

  • 6月14日1335-45 Mb が,1805-15 Mz が来訪し,中間2の問題 1 の考え方について質問.

アナウンスメント

  • 本日やった第2回中間試験について.

    • 問題はすでに Moodle にアップロードした (このサイトの左窓「外部サイト」から行ける).

      • 正解例は makeup の締め切り後に Moodle にアップロードする.

      • 受験者は12名.

      • 素点による満点は9点で配点も9点 (零基準点 0 点),合格点は 6点 (約66.7パーセント) とした.

      • 得点分布は9点7名,7点,5点,5点,2点,2点だった.平均は7.0点,中央値は9点.

      • In-class exam での不合格者は6名.うち4名が受験者で,2名が欠席.

        • 不合格の場合の救済を求める受講者は,Take-home makeup を 6月21日の授業開始時に提出すること.どうしても遅れる場合は当日昼休みまでに相談のこと.ただし当日の16時以降に受け取る可能性は低い.また,遅れに応じて点数を差し引くことがある.

      • 三原オフィスの前の箱に makeup 3部が置いてある.早い者勝ちで持っていてよい.

        • Makeup の類題は2009年度過去問題 Quiz 4 にある.Makeup の合格基準は満点の9割から7割のあいだで設定する予定なので注意!

      • ゲーム理論の知識以前の論理的思考力の欠如を感じさせる解答があった.たとえば問題 2 でPlayer 2 の戦略を2文字で表して4個列挙していた者が3人いた.かりに問題2で Player 2 の戦略が 2 文字で表されるとしたら,論理的に考えれば問題 3 では Player 2 の戦略は3文字で表すことになるはずである.問題3でPlayer 2 の戦略をわざわざ列挙することによりヒントを与えていたわけだが,問題文中に仕組まれたこういったヒントに気づいて欲しかった.数学を勉強する重要な理由は,論理的思考力を鍛えることにあるのだから.

授業の内容への補足

    • 「渡辺 (2004) への訂正・コメントなど」(watanabe04comm11.pdf) をチェックすること.

    • 渡辺161頁6行目.相手が左に跳ぶときの利得の期待値は -0.6p + 0.3 ではなくて 0.6p + 0.3.

  • 混合戦略のナッシュ均衡は渡辺,武藤いずれのやり方でも求められるように.渡辺の方法では,2つの純粋戦略を用いたときの期待利得を等しくする.武藤のは全員が混合戦略をプレイしている前提で期待利得を計算し,最適反応グラフを描いて解く.試験問題でグラフを書かせたりする可能性がある.計算は武藤の方が複雑だが,昨年度の受講者は武藤の方が理解しやすいと言っていた.

  • [追記] 賢いスポーツ選手は,実際のプレーだけでなくインタビューでの発言も戦略的に行っていることに気づいた人は多いだろう.どの程度注意深く発言しているかは人それぞれだが,多くのばあい対戦相手を誤信させたり混乱させたりするのが目的であろう.彼らの発言を文字通り受け取るべきではない.ときには賢いが故にバカっぽい発言や粗野な発言をしていることさえある.

[三原個人メモ: 以上は「渡辺」ドキュメント (次年度分) に追加済み.]

課題

取り組むべき課題や読むべき文献については,シラバスの「授業計画」を参照.これまでの講義で第4章の終わりまでカバーした.

次回の予定

    • 中間 2 in-class の返却.

      • Makeup を提出するしないにかかわらず,不合格者にも返却する.

  • 渡辺5章167-175頁.30分?

  • 渡辺5章176-187頁.60分?