2014/11/07 Class 5

投稿日: 2014/11/07 8:14:59

記録

    • [最初の学生 Th 入室 1010]

  • [雑談や中間試験実施の展開形ゲーム (学生が試験準備するかしないか,後者のケースで三原が試験を本日やるか延期するか) 1031 まで]

  • 事務連絡 (中間試験の延期決定ほか) 1041 まで

  • 渡辺3章86-91頁.1107まで

  • 渡辺3章92-101頁.1150まで

  • 渡辺3章102-105頁.1201まで

  • 自己紹介 1215 まで

  • [makeup にかんする Nm の質問に答え,Nm & Um と留学などについて雑談 1240まで]

  • 7名出席.

  • 試験2日前5日正午現在 makeup2 をダウンロードしたのは2名のみ,当日零時時点で4名だった模様.少な過ぎ.[印刷版を Th, Um, Tm に渡した.]

  • 11月6日木曜日の特別オフィスアワーズに Nm は来ようとしたらしい.(実際には来なかったんだっけな,忘れた.)

  • この科目を知った情報源や参加した動機などを尋ねるアンケートへの回答は本日授業中に7名分出揃った.集計が済んだら「アナウンスメント」に追記する.

アナウンスメント

    • 11月13日木曜日の1400-1640は特別オフィスアワーズとする.中間試験直前の最後のチャンス.

    • 第1回中間試験は次回11月14日.

      • 範囲,重点,特に重視する課題,過去問題はシラバスの「授業計画」を参照.

      • ちゃんと準備していれば回答には10分もかからないはず.準備するための時間は人それぞれ.

      • シラバスの「成績評価の方法と基準」にある通り,中間試験の合否が成績に大きな影響を与える.今後の授業に安心してついていけるためにも,じゅうぶん準備すること.

    • Take-home makeup の問題はすでに10月25日1時前に Moodle にアップロードしてある.In-class exam の部分的な準備にもなるように問題を作ったので,in-class 実施以前に取り組んだ方が有利. 質問はオフィスアワーに受け付ける.提出締め切りは 11月21日の授業開始時.(事情があって遅れる場合は連絡のこと.)

    • この科目に限らず,Moodle に登録したメールアドレスや大学アドレスのメールは毎日確認しよう.少なくともこの科目では Moodle に登録したアドレス宛のメールは3日に1回はチェックすることを想定している.必要なら転送設定を.

    • 事務連絡は基本的に授業中ではなく,連絡ページ (今見ているページ) でやる.試験予告などぎりぎりにチェックしても間に合わないことがあるので,授業がある週の火曜までにはチェックしよう.(新しい記事は極力授業当日である金曜日中にはアップロードしているし,火曜以降に変更があれば [追記] [修正] などの見つけやすい目印をつけている.) タイミングを逃すと重大な不利益を被る可能性があるので注意.

      • たとえば中間試験の makeup 問題を正しく解くには,普段の勉強の進み具合や要領の良さのちがいによって5分から10時間くらいかかるはずだ.早目に問題を見て何時間必要か見積もりをしなければ試験に間に合わなくなる可能性が高い.中間試験1では予定の3週間前に予告したにもかかわらず,48時間前の時点で Moodle から makeup exam をダウンロードしたのは2名しかいなかった.ちょっと試験を甘く見過ぎている.ぎりぎりになって取り組むこと自体がダメなんじゃなくて,現物を一目見てどのくらい時間がかかるかを見積もることもせずにぎりぎりになって取り組むのが極めてリスキーであり,意思決定方法としてあまり合理的でないということ.ゲーム理論や経済学を学ぶ重要な目的に,「合理的意思決定をできるようになる」というのがふくまれことを想起されたし.

  • オフィスアワーズには遠慮せずに来てくれていい.質問すべきことが曖昧なまま来てくれても,質問を絞り込む手伝いができると思う.

    • [追記] この科目を知った情報源や参加した動機などを尋ねるアンケートへの回答を集計した.Class 1 のログを参照.

授業の内容への補足

    • 「授業内容補足」にもあるように,100-101頁の議論の板書を再現したノート babygames-notes.pdf が Moodle に置いてある.チェックするとよい.

「ゲーム理論: 授業内容補足」の第3章の該当部分をチェックすること.次年度版には以下の修正・追加をした:

  • (高度) 86-87頁 (記述を大幅に修正) やや議論が分りにくいかもしれない.ここの議論の背後には「メカニズムデザイン」の考え方があるはずだ.ゲーム理論の目的は,個人の心の中にある (興味や嗜好を表す) 利得を明らかにすることではない.与えられた利得を持つプレーヤーたちが,与えられた「メカニズム」(社会の制度・契約・ルールを意味する専門用語) のもとでどういう行動をするかを明らかにするのがゲーム理論の目的だ.そしてそれができるなら,「利得をこう変えれば (人々の行動の) 結果はどうなるか?」「メカニズムをこういじれば結果はどうなるか?」といった疑問に答えられるようになる.このことをより積極的に逆用するのがメカニズムデザインであり,一定範囲の利得を持つプレーヤーたちからなる社会を想定した上でまず目指すべき結果を掲げ,その結果を実現するにはどのようなメカニズムを設計すればいいかを考察する.「どのような結果ならば実現できるか?」「それを実現するメカニズムはじゅうぶん現実的か?」といった問題をあつかう.

    • 100頁へのコメント.貿易自由化の部分が分かりにくかった.以下のように修正する:「関連する話題としては,農産物の貿易の自由化が国民全体の余剰を大きくするという意味で望ましいという議論がある.自由化により農家が被る不利益は消費者にとっての利益を下回るので,自由化後に後者の利益の一部を農家に補助金などとして回したとしてもまだ余りがあるという議論だ.」

  • 100頁下.余剰を最大化する政策で損する人がいても,適当に再分配することで全員の余剰を以前より増やすことが出来る.ただし理論上可能なそのような再分配は現実には困難,という指摘がある.これについては「補償原理」という次のような主張がある: 「ある政策により得をする人から損をする人への再分配 (補償) をすることで全員が得をすることができるならば,じっさいにそのような再分配が行われなくても,その政策は実行した方がいい.」要するに,実際に再分配できなくても構わないという主張だ.どうしてそれでいいかといえば,この原理を多くの政策に包括的に適用することにより,長い目で見れば大部分の人が恩恵を受けられるからだ.これは実証が絡む問題であり,神取 (2014)『ミクロ経済学の力』10.2節が詳しく論じている.

    • 108頁,6行目.「戦略 (1,600万円,1,800万円,1,900万円) を用いないでしょう」と訂正.

課題および次回の予定

取り組むべき課題,読むべき文献,次回の予定については,シラバスの「授業計画」を参照.特に課題を見落とさないように注意.

    • 次回 Class 6 では,渡辺3章 106-113頁を1055頃までやり,同114-119頁を1110頃までやり,渡辺4章122-127頁を1130頃までやり,同128-133頁を12時までやってから,中間試験1を1210ころまで (希望者は延長可) やる予定.ただしより早く終えて欲しいという希望があれば128-133頁はその次の回に回す.