2016/10/14 Class 2
投稿日: 2016/10/14 7:09:25
記録
再度事務関係のアナウンスメント: 講義ページ,Moodle コースページ,アンケート.1030-1038
補助教材2.2節
例2.1まで.1100
例2.2まで.1113
定義2.2支配戦略まで.1130
例2.4まで.1158
ノーベル経済学賞の契約理論についてコメント.1200まで
11名出席.うち法学部生含む3名が今回はじめて参加.3名が去った?
プロジェクタが光らなかったため板書で講義.講義ノート印刷して持参したのは2, 3名だけ.授業後再起動したらプロジェクタは光ったので,再起動のタイミングが悪かったのだろう.
この日14:40時点の履修登録者は7名,Moodle コースページ登録者は9名.アンケート回答者は4名.
僕自身と先祖の出身地だけ自己紹介.
アンケート回答がユニークだった Oh さんは想像どおり「equilibrium は日本人に発音できない」に強く反応した人だった.笑
アナウンスメント
次回は本日同様311講義室とする.受講者が8名以下なら三原研究室に移りたいけど.
この科目を知った情報源や参加した動機などを尋ねるアンケートへの回答をお願いします.正式な案内は「連絡ページ」の Class 1 の記事を参照.
プロジェクタと板書のどちらがいいかについては,どちらもそれなりの人数の支持があった.両方利用するのは困難なのでどちらかを選ばなければならない.
プロジェクタだと教材を忘れても (あるいははじめから持参する気がなくても) あまり問題にならないという利点あり.
プロジェクタだと MetaMoJi Note の切り替えで零コンマ数秒間流れが中断する問題あり.スクリーン上の注目すべき項目を示しつつ身振りをやったとき,学生はそれらを一度に視界に入れることができないかもしれない.身振りも情報量は結構あるのでこれはバカにできないポイント.
ホワートボードに板書すると以前の五十肩が少し痛むことがある.
大学はグローバル人材育成に取り組まないといけないそうなので専門用語はできるだけ英語でも紹介している.できれば「まとめ」とか「おさらい」は英語でやろうという気持ちは多少はあるのだが,なかなか時間的余裕がなくて英単語紹介だけという中途半端な事態になっていることをお詫びする.
試験問題について心配する質問があった.試験対策の時間は設けているし,中間試験については動画もあるから繰り返し見ることができる.授業にきちんと出席し,必要あれば動画をじっくり見る時間がある人ならそれほど心配は要らないと思う.
「択捉の前,日本橋の前はどこ?」は僕のことである.明治時代に北方領土に渡った香川人について知ってる人は教えて.
授業の内容への補足
補助教材2.2節はこの授業でもっとも抽象度が高く「大学の数学」らしい雰囲気が漂うところ.「定義2.2」のようにナンバーを振った定義を書けることを目標にするといい.それ以外は数学補足や例や詳細説明に過ぎない.一度聞いただけで分かる人は少ないかもしれないが,演習問題を通した動画による解説もある.授業でも近いうちにあつかうが,先取りしたい人はこちらを参照してほしい.
神取の6.1節と6.2節の冒頭に「ゲーム」や「ナッシュ均衡」の数学的な定義が載っているが,それだけでは不親切だろう.補助教材2.2節は必要な数学を補足したうえで「支配」もふくむそれらの概念を数学的に定義している.なお,戦略の集合や利得など,補助教材では神取とは多少ちがう記号を使っている.
「ゲーム理論: 補助教材」の2.7節にコメントが,2.9節に読書案内がある.
[追記: 2016/10/17] 英語による教材をまったく配布していないことに気づいたので,参考までにこちらのミクロ経済学の講義ページから用語の和訳も載っているスライド yasuda1504micro8.pdf を Moodle の「非公開教材のうち必読でないもの」に追加した.もっと英語で学びたい学生は,補助教材「はじめに」で紹介した Jehle and Reny (2011) あるいは Tadelis (2013) といったテキストの該当部分を拾い読みするだけでもためになるだろう.すでに日本語で理解した部分だけを拾って行くだけでも十分.
課題および次回の予定
取り組むべき課題,読むべき文献,次回の予定については,シラバスの「授業計画」を参照.
次回 Class 3 では.補助教材でいえば2章の2.2.3節から始めて2.3節の「ナッシュ均衡:その2」の大半を終える予定.「補助教材」と神取6章は持参した方がいいかも.