2011/6/21 Class 10

投稿日: 2011/06/21 6:23:30

記録

    • 中間 2 in-class の返却.1025-1035

  • 渡辺5章167-175頁.1035-1105

  • 渡辺5章176-187頁.1105-1155

  • 11名出席.うち学生 Ys は遅刻 (1110入室).

  • 6月21日1410-1500. Ys と Ri が来訪 (Ri は 1435 まで).中間2の in-class を解説.

    • 5月18日以来 Moodle コースページをチェックしておらず,ファイルをひとつも閲覧していない学生がいた.この学生は Moodle の別ページ (おそらく香川大学 Moodle のトップ) をチェックしていたことが (三原から尋ねた結果) 判明.それで教材ファイルが見つかるはずがない.中間試験 1, 2 で不利になったことと思うが,第1週に解決すべきだった問題を長期間放置していたことを重大視し,救済措置は取らない.

      • [追記] この学生が6月24日金曜日にコースページに入りファイル一本を閲覧したことを確認.(最新エントリーである中間2の正解例ではなく,問題の方を閲覧したのは理解に苦しむが,とりあえずコースページに入れたことは良かった.)

アナウンスメント

    • 中間試験 2 の正解と講評をMoodle にアップロードした (このサイトの左窓「外部サイト」から行ける).

    • 正解例だけでなくリマークや講評も読んで,どのような誤答例があるのかも理解しておこう.陥りやすい誤りを知っておくことは,誤りを避けるためにも重要である.

      • 戦略形ゲームでは,各升目の利得の順序に注意.たとえば問題 4 (makeup) で解答例とは逆に Player 2 に行を選ばせ Player 1 に列を選ばせた 2 行4 列の表を書くこと自体は問題ないが,その場合,どちらのプレーヤーの利得を先に書いてるのかに注意する必要がある.このことをはっきり自覚していないと,Player 2 の利得同士を比較しているつもりで Player 1 の利得同士を比較してしまうといったミスを起こしやすく,残りの小問を誤ることになる.

    • 中間試験 2 makeup は7名が提出した.満点は10点で合格点は8点とした.救済対象者6名中 in-class を欠席した2名は提出せず.受験した4名は全員提出し,うち3名が10点で1名が5点.2+1=3 名が中間2不合格だった.

    • 何度も言うが,教材ファイルはダウンロードしたうえで,必要なものは印刷すべき.ネットの不調で肝心なときにアクセスできないことがあるため.救済が必要なことは分かっているくせに締め切り日に至ってまで makeup を印刷しなかった学生がいたのは理解に苦しむ.

    • 以前紹介した天谷研一『図解で学ぶゲーム理論入門』を通読してみた.モデルや均衡の意味などゲーム理論の考え方の説明に重点を置いた,優れた本である.図書館にはまだ入っていないが,(図解雑学と同等かそれ以上に) ひじょうに読みやすい本なので,興味がある人は買って今学期中に読むといい.著者は香川大学経済学部にいるゲーム理論家.

授業の内容への補足

  • 渡辺 (2004) への訂正・コメントなど」(ダウンロードは watanabe04comm11.pdf) をチェックすること.

    • この章の例はインセンティブ契約,賃金格差,労働市場におけるシグナリングなど,労働経済学からのものが多い.経営や教育を学ぶ学生や就職が気になる学生は労働経済学に興味を持てるかもしれない.ただしこの授業の方が,学部レベルの労働経済学科目よりも深い分析を提供している可能性が高い.学部の労働経済学の授業ではゲーム理論の知識を前提としないことが普通だから.

課題

取り組むべき課題や読むべき文献については,シラバス (ダウンロードは babygames11syllabus.pdf) の「授業計画」を参照.これまでの講義で第5章の「モラルハザード,プリンシパルとエージェントの理論」までカバーした.

次回の予定

  • 渡辺5章188-199頁.50分?

  • 補足: 戦略にたいして整合的な信念,条件付き確率を求めるベイズの公式.25分?

      • 教材は板書を再現したノート (Moodle からダウンロード: babygames-notes.pdf) の page 4.難病の例は渡辺 (2008) 『ゼミナール ゲーム理論入門』382-383頁から取った.

  • 渡辺5章200-212頁 (60分?) のはじめの数ページ.