2011/8/2 Final Exam

投稿日: 2011/08/08 18:59:40

記録

    • 期末試験は11人受験.開始は 1034.1140に提出が始まり,終了の 1205 時点で5名が残っていた.すでに手の動きは止まっていたので,問題が多すぎたわけではないだろう.

    • 8月1日月曜日のオフィスアワーの来訪者は Kt のみ.1655-1730 に訪れ,2009年問題5 と演習 5.7 について質問.

アナウンスメント

    • [修正] 期末試験問題・正解例・配点・採点基準・講評は Moodle のコースページに 8月11日に掲載した.

    • 試験結果 (中間試験,期末試験,それら合計の平均点・中央値・得点分布および成績評価 [秀はS, 優は A, 良は B, 可は C, 不可は X] の分布) はこちら.

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      • 期末試験の各問題ごとの得点分布・平均・中央値は,上のスプレッドシート左下の「期末詳細」タブをクリックすると現れる.得点分布は問題ごとに高い得点から順にリストしており,横の並びに意味はない.

      • 7点を上限とする救済点 (ボーナス点) は,中間試験と期末試験の合計点が 70 点未満で,追加により不可が可になるか可が良になる可能性がある者を対象に,研究室訪問,授業への貢献,出席回数などを考慮して与えた.該当者は 1 名で,可を良にするために必要な 1 点を与えた.

      • 中間と期末合計の最高点は 96 点だった.この得点を獲得した学生がたまたま感想を述べているので紹介しておこう.

      • この学生は出席率はひじょうに低かったが,ネットで配布された教材類が「とても分かりやすく」「やるべきことが明確に示されていたのでやりやすかった」とのこと.自習だけでマスターできるように授業をプログラム化しているつもりだが,じっさいにはそういう学生はなかなかいなかった.今回そういう学生が最高点を獲得したのは興味深い.

      • 彼はまた「個人的にはもう少し難易度の高い問題が欲しい所ではありました」とも述べている.たしかに数学が得意な学生にはこの科目はもの足りないだろう.数学をマスターする上で重要な,問題を徹底的に考える機会というものがほとんどなかっただろうから.いったん概念を理解してしまえば,数秒で解けるような問題がほとんどだった.それでも支配戦略や最適反応の定義とか完全ベイジアン均衡とか,理解自体に努力が必要なものも避けていないし,展開形ゲームのナッシュ均衡や部分ゲーム完全均衡の問題など,類題を見ていないと違和感を持つような「むずかしい部類」のものを採用していたりする.難易度が高いものも易しく感じるように授業をプログラム化した結果という面もあると思う.

    • 期末試験問題は返却しない.内容を確認したい人は三原オフィスへ.あらかじめメールで連絡をとること.

    • [修正] 個別の成績は Moodle で確認できる (8月10日に動作確認).大学から後日受け取った成績が Moodle で表示される成績と一致していない場合は,修学支援グループに「成績調査依頼票」を提出のこと.

    • [追記] Moodle コースページは 9月30日以降のいずれかの日に閉鎖する予定.必要なファイルは各自保存すること.

    • 以下,評定で分けた各グループにたいしてアドバイス:

      • 評定 S (秀).ゲームを解くことにかんしては経済学大学院レベルに近いところまで到達しています.理論を専門とする大学院生にとっては「ゲームを解く」というのははじまりに過ぎないのですが,応用を専門とする大学院生や研究者にとっては「ゲームを解く」ところまで行けばかなりのことができます.学問の先端もそう遠くはないです.

      • 評定 A, B, C (優,良,可).普通です.C に近かった人は中間試験も悪かったので勉強の仕方を工夫しましょう.

      • 評定 X (不可).中間・期末とも受験しなかった 1人を除いた残りは 5月17日時点で Moodle に登録できていなかった3人で,その時点で受講を止めることをすすめました.受講を続けることにした以上は,もっともっと頑張ってもらいたかったです.出席状況などからも,この科目にかんしては熱意が足りなかったと言えます.他科目や大学外の活動は大丈夫でしょうか.大丈夫でないなら生活態度から改善してみてください.もう少し要領の良さを追求してもいいでしょう.

    • ゲーム理論についてもっと知りたければ,あらためてシラバスの「参考文献」欄を見るとよい.読み物の類いも載っている.

    • なにか相談したいことがあったら今後も会いに来てくれていい.ただしメールで連絡をとっておかないと捕まりにくい.経済学のこと,学問や大学院進学のこと (分野を問わない) など,アカデミックなことならかなり適切なことが言えるはず.一方,普通の就職とか経済情勢なんかについて尋ねてくれてもあまりためになることは言えないと思う.あと,自分はひとの名前だけでなく顔もすぐ忘れてしまうので,ゲーム理論を取っただれだと教えてくれないと分からないかもしれない.

では,ごきげんよう!