2011/6/7 Class 8

投稿日: 2011/06/07 4:12:43

やったこと

    • 中間試験2にかんするアナウンスメント 1030-1035

    • 渡辺 4章134-139頁.1035-1112 (ややもたついた; 25分くらいあればできたはず.)

    • 渡辺 4章140-149頁.1112-1200

アナウンスメント・記録など

  • 11名出席.うち学生 Ys は遅刻 (1110頃入室).

      • 欠席者3名は記録した.

    • 6月13日月曜15:15 (?)-17:00 は臨時のオフィスアワーとする.開始時刻は不確かなところがあるが,15時から1530 のあいだを予定.当日17時以降の面会を希望する学生は前日までにメールで連絡のこと.

  • いまだに Moodle にあるファイルをまったく閲覧していない学生が1名いるほか,奥野 (2008) や babygames-notes.pdf を閲覧していない学生が数名いる.研究室訪問や Moodle の積極的利用がボーナス点として評価されることがあるのは,シラバスに載っている通り.(ただし同一ファイルは一度だけダウンロードして手許に置いて参照した方がいい.何回もダウンロードする必要はない.)

授業の内容への補足

    • 「渡辺 (2004) への訂正・コメントなど」(watanabe04comm11.pdf) をチェックすること.

    • 渡辺137頁.「買い手 W の観点から見れば,売り買いの成立を先延ばしにするほど支払うお金の現在価値が下がるため,望ましいのではないか?」との質問 (学生 Mb) あり.それは正しくない.(ただし W の土地評価額が1期目も2期目も同じ 1700万円であることを前提とする.「正しくない」という結論自体は,2期目の土地評価額が1期目のを一定額以上越えない限りは成立する.) 2期目に1650万円で買ったときの支払いはたしかに現在価値に直すと1650*0.8 = 1320 と割り引かれおり,1期目に1650万円で買うのに比べて330万円分安くなっている.しかし2期目に1650万円で買ったときの土地の価値 1700 万円を現在価値に直すと1700*0.8 =1360 と割り引かれおり,1期目に1700万円ある価値にくらべて 340 万円分低くなっている.支払いが330万円安くなる一方で土地の価値が340万円も下がっているので,全体としては W の余剰 (利得) は10万円分少なくなっている.

    • 渡辺147頁.授業ではトリガー戦略 (trigger) と「ずっと協力しない」という非協力戦略 (always defect) を状態遷移図で表した.オウム返し戦略 (tit for tat) も状態遷移図で表現する予定.状態遷移図 (state transition diagram) は,ある種の手順やアルゴリズムを表現するための便利な方法であり,コンピュータサイエンスなどの分野でよく用いられる.自分で描けるようにしておくとよい.

[三原個人メモ: 以上は「渡辺」ドキュメント (次年度分) に追加済み.]

課題

取り組むべき課題や読むべき文献については,シラバスの「授業計画」を参照.これまでの講義で,第4章「繰り返しゲーム」の途中までカバーした (ただし第2回中間試験の部分を除く).

  • 中間試験の準備をしよう.後述の Take-home makeup も忘れずに!

  • Converting Extensive Form to Strategic Form (from Game Theory 101 by William Spaniel) という 8 分強の講義に,展開形ゲームを戦略形に直す話が出て来る.残念ながら各プレーヤーの情報集合が1つしかない簡単なケースしかあつかっていないが,途中で情報集合の意味や情報集合が複数あったケースとのちがいにも多少は言及しているので,参考になるかもしれない.この作者の Game Theory 101 には,この科目の内容と重なるビデオが他にもたくさんあるので,興味ある人は視聴してみるといい.

次回の予定

武藤のテキストも持参のこと.

    • 渡辺 4章150-153頁.15分?

  • 渡辺 4章154-165頁 (160-163頁は除外). 25分?

  • 武藤 45-53頁.35分?

  • 中間試験 2. 15分?

    • 受験時間の延長を認めることがある.12:25 ころまでは他の予定を入れないことを薦める.

    • 特に重視する課題や Makeup を徹底的に理解していれば10分ていどで出来る問題.15分以内にできないのは準備不足.

    • 範囲や重点そして特に重視する課題は,シラバスの「授業計画」を参照.

      • [追記] 中間2の範囲が中間1より後の部分となっているからといって,戦略形ゲームを理解せずに中間2ができるわけがない.まだ Moodle でチェックしていない学生が少なくないようだが,中間試験 1 の正解は完璧に理解しておくことを薦める.それによって戦略形ゲームにかんする現時点で必要最小限の知識を得られる.

    • Take-home makeup の問題を6月7日に Moodle にアップロードした (このサイトの左窓「外部サイト」から行ける).

      • In-class exam の準備になるように問題を作ったので,in-class 実施以前に取り組まないと不利.

        • 課題とのギャップを感じる学生が多いかもしれない.早目に着手すべし.類題は2009年度過去問題 Quiz 4 にある.