観察のモットーは見る、見る、そして見ること。観察とはテキストが何といっているかを見る事でその意味が何であるかを探究することではありません。それはテキストに何とあるのかを見ることです。
1.繰り返し言われている事を見つける:
言葉、フレーズ、考え、テーマ。
2.キーワード、キーテーマを見つける:
その箇所を理解する上で鍵となる事です。
3.誰のことか:
・主な人物はだれか。(含:神)
・代名詞を観察する。その代名詞は誰を指して言っているのか。
4.何のことか:
・どんな出来事が起こっているのか。
・これらの出来事の順序は。
・何と言われているか。ほか。
5.いつのことか:
・時に関わる言葉を見る:以前、後、間、そして、まで、ほか。
・過去形、現在形、未来形のいずれか。
6.どこのことか:
・言われている場所や位置に注目する。
・地図を用いて、地理的なことを把握する。
7.どのように:
・どのように起こったのか。
・どう可能なのか。
8.書やその箇所において用いられている文学の種類に注意する:
歴史的物語、福音書、黙示文学、書簡、教訓、ほか。
9.構造と構成を観察。
10.接続詞に注目。
理由、結果、結論、対照、比較、条件等を表わす言葉、それゆえ、しかし、だが、そして、
もし、など。
11.比喩を観察。
12.命令、助言、約束、警告、予言を観察。
13、雰囲気、ムード、感情を観察。
14.質問を観察:
・どんな質問がなされ、それに対する答えは。
・修辞的疑問法。問題提起をし、それによって、読者に考えさせる。
15.描写:
みことば、日々の生活環境、個人的体験等から、描写していませんか。
16.著者による引用に注目。
17.強調語を観察:
まことに、見よ、確かに、私パウロが、あなたがたに言う、ほか。
18.リストの観察。
リストを書き出す。そこに発展は見られるか。
19.発展を観察。
・著者は考えや感情をクライマックスへ導いているか。
・一般的なことから具体的なことへ導いているか。
・質問を答えに導いているか。
・ある定義を描写しているか。
・教えを適用に導いているか。
・必要な事に解決を与えているか。
20.対照を観察。
・分かりやすく、「しかし」と言う接続詞で表わされているもの。
・考え、性質、出来事、概念、態度など、より幅広く対照となっているものに注意する。
21.比較を観察。
・「ように、ような」「として」という言葉が使われる。
・考え、性質、出来事、態度など比較されるものを記す。
22.著者が述べている要点を観察。
「それゆえ」「ですから」「最後に」などの言葉に目を留める。
23.書や箇所の初めと終わりを観察する。
24.著者の争点より彼の理論を見つける。
25.自分の理解できない箇所をリストにする:
言葉、言われていること、神学的概念等の意味。
26.段落の要点を自分の言葉でまとめてみる。