文学の形態(ジャンル
文学形態は解説するために重要です。本の学びに入る前に、まず初めに読者が知っておかなければならないことは、本の著者が何を意図しているかです。言いかえれば著者はどんな文学諸形態を用いたかを知ることです。
聖書で用いられている文学形態の例: 注-以下のことが全てではありません。
1. ドラマ:劇のように演じたり読んだりできる文学作品。黙示録、ヨブ、雅歌、ほか。
2. 書簡:手紙。書簡とは離れたところにいる2者間の書面による伝達方法で、個人のプライベートなこと、公的なことどちらにおいても。(eg.パウロの書簡、ほか)
3. たとえばなし:短く記述的で、通常1つの真理を教え説くか1つの質問に答えるようになっている。たとえばなしは聞き手に道徳や宗教などから興味をそそるような描写をもって引き出される。
4. 作品集:詩集、または他の諸書の作品集で、大体において様々な本や書き物から同じ題材のものを選び出している。箴言、詩篇。
5. 福音書:「よき知らせ」。イエスの働きと教えについて年を追って記されている4記事のそれぞれ。各福音書の性質は使徒からの伝承。12弟子の一人、または彼らのそばにいた信頼できる改宗者によって書かれた、目証されているキリストの記事。(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)
6. ヘブル詩:新旧約共に様々な構成が特徴。数種のリズム、韻、比喩の型。多く詩は生き生きとした描写を持ち、本来は音楽のために用いられるよう構成。特にヘブル詩は並行法に富み韻を踏むが、今日、20世紀以降それは存在しない。(例・詩篇、伝道者の書、箴言、ヨブ)
7. 歴史的叙述:物語、年代記的に書かれた歴史的記事。(例・創世記~エズラ記、福音書、使徒の働き)
8. 黙示(終末論):高度な様式化された文学の一種で、その書自体が定めた象徴や用語で記されている。この種の文学は、夢、幻、象徴的描写など形象に富んでいる。天の御座におけることがしばしば中心となる。黙示文学は1つの終わりを表すことがよくあるが、その時代の国際的文化に照らし合わされている。(例・エゼキエル、ダニエル、ゼカリヤ、黙示録)
9. 契約文書:文学の一部分に2者間の関係条件が含まれる。聖書の中での契約文書には、相互間、宗主、約束など幾つかの型がある。(例・申命記)
10.教訓:論理と説明がそれ自身の情報提示の中で特徴付けられている、書かれた教え。
この文学の目的は、より深い理解を与えること、またはある特定の状況を矯正し、この状況下にある、メッセージの本来の受け手が直面している事柄を対処すること。(例・ローマ書、ガラテヤ書、テトス)
11.論理と対談:文学の一部で理由を用いて、読み手、聞き手を説得する。しばしば、複数の考え方をまとめて持ちだし、ことを証明したり、争点を引き出したりする形をとる。 (例:ローマ書)
12.主題:本来の聞き手、読み手に何か関係し、取扱われたこと、または、それらの人々がその時に興味を抱いていたこと。(例・エレミヤ、マタイ)
13.知恵文学:これは教訓ではなく、常に全体を読み、文脈を見なければならない。 (例・ヨブ、伝道者の書)