1.不正確な引用:聖書のテキストが参照されているが、どんな標準訳とされるものにおいても、そのテキストはそのように引用されていないか、間違っているか。
2.曲訳:聖書のテキストが、確かなギリシャ語学者との一致を気にすることなく再翻訳されている。
3.聖書をフックとする:みことばを主に聴衆の心をつかむために用いるので聖書的でないメッセージになっていく。(みことばに重点のないあまりにも疑わしいものは聴衆を失います。)
4.前後の文を気にしない:みことばが引用されるが、そのみことばを成り立たせ、意味を与える前後の箇所を取り除いてしまう。
5.内容に関連がない:あまり、または全く関連性のない2つ以上のみことばを一緒に持ち出し、それらをもってその一方をコメントする。
6.細かすぎ:テキストにあることを超えた詳細や具体化した結論をつくる。
7.言葉遊び:翻訳というプロセスを通っている言葉やフレーズを、あたかも霊感された原語のように受け取り、試し、解釈する。
8.比喩の取り方の誤り:文字通りに取るところを比喩とする、または比喩を文字通りに取る間違い。
9.予言的預言を推測的に取る:予言が特定の出来事の発生によって、即座に結び付けられる。
10.載っていない事を言う:「聖書にはこのようなことが書いてある」と言っても、そうは書いていない。それどころか全く書いてない場合もよくある。
11.選択的引用:争点を論証するのにテキストを限られた数箇所からしか引用しない:そこで言われることは聖書の総合的な教えと異なった結論に到達する事がある。
12.証拠不十分:十分立証されていない事を軽率に一般原則化する。
13.支離滅裂な定義:聖書で言われていることの誤解。中心的聖書教義が曲げられたり、省かれたりしているので、そのようなことが起こる。
14.選択的表現の無視:ある特定の解釈が聖書のテキストに施される。それはそのように取って間違いではないかもしれないが、それとは違うかたちに解釈されてもいる。そのような選択性を考慮しない。
15.「明らかな」間違い:「明らかに、疑いなく、確かに、思慮あるものはみな・・・」などの言葉を論拠とする。
16.関連性による美徳:その教えの全部、または大部分が伝統的キリスト教徒により権威を与えられたものだが、確かなみことばの教えそのもののメリットによるものではない。
17.奥義的解釈:この解釈者は、聖書は隠されたなぞの意味を持ち(個人的、秘密的、ほんの少数の人にしか理解されないもの)、その秘密に秀でている人にのみ開かれると考える。この解釈者は自分の解釈に殆どあるいは全く説明なしで、聖書の箇所を意味ありげに語る。
18.聖書の権威に補足する:聖書の預言後に出た新しい啓示。聖書に代えて、または付け加えて権威を置く。
19.聖書の権威を拒否:聖書全体、または一部分が他の「権威」(例:理論、何かの啓示)に合わないので引っかかり、省かれる。
20.世界観による混乱:聖書の記事の文化的誤解と、適用方法の間違い。
James Sire著 " Scripture Twisting " p., 155 ff. IVPより訳