東京学芸大学2003年
座標平面上で、第1象限の点Pが、原点Oを中心とする半径1の円周上にあります。
点A( 2 , 0 ) を通り、x軸に垂直な直線と、直線OPの交点をQとします。
点B( 0 , 1 ) とPを結ぶ直線とx軸の交点をRとします。
線分OR上に、SR=AQであるように点Sをとります。
では問題です。直線SPは常にある定点を通ることを示してください。
手順は難しくなさそうですね。点の座標と直線の方程式を順に求めていって、最後にSPの方程式が出ればよいのです。
しかし、計算がなかなか面倒です。
まず何から出発しますか?
(1) Pの座標を ( s ,t ) と置く
(2) Pの座標を ( cosθ ,sinθ ) と置く
どちらがよいかやってみましょう。
実はこの問題には意地悪な仕掛けがあります。問題文を頭から読んでいけば「Pの座標を文字で置く」とするのが第一感ですね。
この問題文が、「原点Oを中心とする半径1の円と、原点を通る直線との第1象限における交点をPとする。」となっていたらどうしますか。
さらに、この問題、Cinderellaで作図すれば答一発なんですね。
それがこちらにありますが、答を見たからといって計算が簡単になるわけでもないですよ。
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