Cinderellaで L-System
L-system(Lindenmayer system)は、植物の成長プロセスを初めとした様々な自然物の構造を記述・表現できるアルゴリズムです。1968年、理論生物学者であり植物学者のアリステッド・リンデンマイヤーによって植物(酵母、菌や藻類)の成長過程や構造・相互関係等を表現するための方法として開発され、その後高度な植物へと発展しました。自然物の他にも、自己相似図形やフラクタル図形を簡単に記述でき、人工生命の生成にもよく用いられるようです。簡単にいうと、「自然の植物の成長の仕方を数学的にみてみよう」ということです。
L-systemでは、初期条件と規則性を示す文字列をタートルの制御命令に変換して、タートルグラフィックスで図形を描画します。このページでは,リンデンマイヤーの「The Algorithmic Beauty of Plants」に基づいてタートルグラフィクスのシステムを作っています。次の図が描画の例です。
<目次>
1.タートルグラフィクスの基礎 タートルグラフィクスで簡単な図形を描きます。
2.タートルグラフィクスのコマンドを作る 「前へ」「右へ」などのコマンドを作ります
3.置き換えシステム 置き換えシステムは、L-Systemの基本原理です。
4.樹を描く タートルグラフィクスのコマンドを追加して樹を描きます。
5.確率的L-system 枝の成長に確率的要素を加えて樹を描きます。
6.3Dタートルグラフィクス 3次元のタートルグラフィクスです。
7.L-system ギャラリー リンデンマイヤーのThe Algorithmic Beauty of Plantsに掲載されている図です。