野分
野分はつぎのような模様です。
まず,半円は簡単でしょう。問題は,ススキの穂です。弧で描きますが,中心,半径,そして描き始め、描き終わりはどうなるのでしょうか。
はじめに,でき上がりの基本パターンを示しましょう。
半円は中心が原点 (0,0),半径は2とします。
短い方の弧は,中心を (0,-1) に置いてみました。すると半径は三平方の定理を使って√5 です。(2辺の長さの2乗の和の平方根)
これで描いてみましょう。描き始めは計算で求めるのではなく,試行錯誤をします。まずは30°くらいなので,π/6 で0.5 くらいでやってみます。
描き終わりは90°ですから π/2 でよいですね。
このとき,全体をズームアップして拡大しておきましょう。
画面下の「矩形領域を画面サイズに拡大」ツール を選んで,画面上で左上から右下にドラッグすると拡大されます。
drawpat():=(
arc([0,0],2,0,pi);
arc([0,-1],sqrt(5),0.5,pi/2);
);
として,//drawpat(); の先頭の//を削除して基本パターンを描きます。
だいたいよさそうですが,根元がちょっとずれています。0.5を0.4や0.45 などに変えてみましょう。0.47くらいがよさそうです。
次に長い方の穂です。
やってみるとわかりますが,こんどは中心をy軸上には置けません。いや,実際には置けるのですが,探すのが大変です。
そこで,ちょっと作図をします。
「線分を加える」ツールで,穂を描きたいところに線分ABを引きます。
次に「中点を加える」ツールで中点Cをとり,「垂線を描く」ツールを選んで,線分AB上の適当なところからCまでドラッグして垂線を引きます。
中心はこの垂線上にあります。y軸と交わるところは −0.5の付近ですね。
動かすモード にして,点Bをドラッグして様子を見ましょう。計算しやすいのは −0.5 位ですから,それでやってみましょう。
arc([0,-0.5],sqrt(4.25),0.4,1.5);
でどうでしょう。
カーブの具合はよさそうですが短いですね。
描き始めと描き終わりの数をいろいろ変えてやってみましょう。
うまくいったら,作図したものは「すべて選択する」で選んで消去します。
基本パターンができたら平行移動量ですが,これは簡単ですね。
Shiftx=[4,0]; // 1行分描くための横への平行移動量
Shifty=[2,2]; // 上への平行移動量
です。あとは描き始めの位置と,個数を適当に設定して描きます。
「画面を矩形領域サイズに縮小」ツールを選んで画面上で左上から右下にドラッグして,拡大したものを戻しておきましょう。