重力センサを使う
Cinderella.2では、MacBookなどに搭載されている重力センサ(加速度センサ)を使った物理シミュレーションを行なうことができます。重力センサが搭載されたパソコンは、MacBookシリーズとノキアのノートパソコンなどの一部に限られていますが、ここでは、その使い方を解説します。なお、現在のところ、動作を確かめているのはMacBook、MacBookProだけです。
また、Cinderella.2の本家サイトからたどれるページに記述されている、Jilitライブラリを使う方法は古い方法で、最新版ではそのライブラリがCinderella.2に組み込まれています。
【準備】
Cinderella.2で重力センサを使うために、まず調整を行ないます。これを行なわないと重力の向きが正しく計測されません。
「ヘルプ」メニューから「重力センサの調整」を選びます。(日本語化されていない場合は「Calibrate Gravity Hardware」)もしこのメニューが出ないようであれば、重力センサは利用できません。Macでもデスクトップマシンには重力センサが搭載されていないのでこのメニューは出ません。
すると、「コンピュータを水平に置いてください」と指示が出ますので、水平に置いて「はい」を押します。
続いて、指示に従って「左」「右」と傾けて「はい」を押せば調整は完了です。
【重力センサを使う】
簡単な例をやってみましょう。まず点を3つとります。(A,B,C) 次に、「ゴムバンド」を選び、点Aから点Bまで、適当に質点をとりながらドラッグしてゴムバンドをつなげます。(ゴムバンドのアイコンがツールバーにない場合は、設定メニューから「上のツールバーのカスタマイズ」を選んで、「CindyLab」または「すべて表示」にします。)
また、点Cからは、ばねを選んで、適当にばねと質点をとりつけます。
インスペクタを開いて、物理全体設定を開き、重力と摩擦力を適当に設定します。これで、ゴムバンドとばねが動くようになります。試しに、プレイボタンを押してみましょう。
ストップボタンを押して停止し、インスペクタの「重力センサを使う」にチェックつけます。
もう一度プレイボタンを押し、今度はコンピュータを傾けてみましょう。すると、傾きに応じて、ゴムバンドとばねの方向が変わります。
もう一つ、実験をしてみます。こんどは、反射壁で受け皿を作っておき、質点を加えるで質点をいくつか取ります。インスペクタで少し大きくしておくといいでしょう。また、「質点を球体とする」にチェックをいれておきましょう。
あとは同じように重力と摩擦力を設定し、「重力センサを使う」にチェックを入れます。プレイボタンを押すと、質点が落ちてきますが、コンピュータを傾けるとそれに応じて質点がゴロゴロと転がります。
Cinderella.2のサイトには、これと同じようなものが動画で出ています。
http://cinderella.de/tiki-index.php?page=Gravity%20Sensor