憲法改正について
M藤田光郎2018.5.3
憲法記念日にあたり、小生が日頃考えていることをズバリ指摘した記事があった。これこそ目から鱗、ガッテン・ガッテン!なので、あらためて諸兄に喚起いたしたく。
それは2018/2/7付け日経P26、井上武史九州大学準教授「憲法改正の論点を探る(下)-自衛隊の明記、法的に困難」6段目に曰く:
『・・・3項に「前項の規定は、自衛のための必要最小限度の実力を保持することを妨げない」という規定を加えるのが、おそらく最も無理の少ない方法ではないか。』
というもの。
小生は、法学部でありながら、田上教授の授業を受けたものの、法律論の深いところまでは勉強していないので、学者たちの改正論の正否を論ずるなど到底無理だが、
いくらノンポリの小生でも、
・わが国を守るには自衛力は絶対必要不可欠なことは議論の余地なく、
・現行憲法ではその点に関する記載がない(自民党が招致した法律専門家たちでさえ自衛隊は憲法違反と証言した)ので、
・上記改正案により、自衛戦力を合法化するのが、最もわかりやすく、反対意見の出にくい、法律専門家が考えた、無理のない提案だと思う。
森君から瀬戸内寂聴氏の新聞記事の紹介で、『釈迦の教えの根本は「殺すなかれ、殺されるなかれ」』と言いながら、『憲法9条を変えようとする政治家がいる。とんでもないことだ。』とも言う。ならばどうやって殺されないようにすればよいのか?思うに、この手の主張は世にはびこっているが、彼らは、共産国に侵略されないと思っているオメデタイ輩なのか、侵略されたいと思っている売国奴なのか、いつも疑問に思っている。
さて、憲法改正を、国民投票までやろうとしているが、自衛隊や教育問題その他諸々の 改正案を一発の投票で賛否というのには無理がある。自衛隊は賛成だが、教育全面無償化には反対、という場合どうすればいいのか。議員選挙の場合、いつも悩むが、問題があっても、国会なり自治体議会なりの審議の中で決まっていくことなり、次の選挙で、ということもあるであろうが、憲法となるとそうはいかない。従って、憲法改正は、改正案を一点に絞って行うか、項目ごとに賛否を記入する方法にすべきだ。
M組 藤田光郎