ハガキでの年賀状を正月に読むことが出来なくなってから13年になる。賀状を送って下さった方々には失礼だが、毎年3月中旬に、賞味期限が切れてから拝読させてもらっている。理由は僕は渡り鳥の如く毎年冬の寒い3ヵ月間は南の地で過ごしているためだ。僕の体型をご存知の方には容易に理解して頂けると思うが、学生時代からの激痩せ体型のまま歳をとってしまったので、皮下脂肪が付いておらず、内地の冬の寒さが身にこたえるのである。若い頃はエネルギーが体内から発散されるので、外部からの冷気に耐えることにさほど問題はなかった。極寒のデトロイトやニューヨークの冬も平気で過ごしていた。しかしその後、老化現象の自然の結果として、徐々に体内での熱の生産力が弱くなってきたようで、尋常に冬を越すのが難しくなってきたわけだ。