戸松孝夫P 2017.11.28 9:35
読書好きでないという筆者が、一挙に10冊もの歴史書を読んで、表に出ていない日本史の勉強をされたことに敬服します。
本文に列示されている驚くべき9件の裏面史には何れも、歴史には疎い僕でも、「それ本当?」との強い探究心が湧いてきました。 その中で特に第二の
ザビエルらの来航目的は、表向きキリスト教の伝道であったが、裏では住民をさらって東南アジアで売りとばしていた
に関しては下記理由からもう少し詳しいことを知りたいので、この根拠となる資料、出典等を教えて頂けると有難いのですが。
列挙された10冊の本は題名から推察して、どれもザビエルが東洋で動いていた時代(1548-51)よりもずっと後の時代を扱っているように思われますが。
僕がこの問題に興味があるのは
① 僕自身は信仰はないが(愚妻はクリスチャン)、現役時代、複数のキリスト教国で20年ばかり生活していたこともあり、各地で教会に出入れしていたし、クリスチャンの友達も居た。
今でも教徒ではないのに、日曜日には付近の教会で聖書の勉強や牧師の説教を聞いており、日本にキリスト教が入ってきた時の事情には興味がある。
② 目下読んでいる P組の同僚森耕二君の著書「世界史の断片を垣間見る」(29年1月自費出版)に、「ザビエルはロヨラによって熱心に口説かれその情熱に圧倒されて伝道布教の為に来日した」との記述があり、以前にキリスト教の伝来史に関するTV討論に出演した折にもザビエルの偉大な功績を語ったとのこと。但し「日本の歴史は一貫してキリスト教には馴染まなかった」
と結んでおり、彼も僕同様、興味本位(?) 或いは教養として、キリスト教の勉強をしているようなので、上記第二の指摘(彼は知らない筈)に関し、彼の見解も聞いてみたい為。
戸松
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森正之兄
先日はお手数をかけました。P/C初心者が何とか投稿できてホッとしました。
先程小旅行から帰ったら、彼の大読書家の坂本兄から思いがけないご好評と、戸松兄からのご質問が入っていましたので、まとめてお便りします。
①薩摩に関しては、申し遅れましたが、小生も少なからず関わりがあったので、薩摩人の郷土愛、就中、島津家やその家臣たちへの敬愛の念については、普通の東京人よりはよく理解しているつもりです。というのは、薩摩半島に建設した石油タンク基地会社の東京本社に10年ほど出向し、毎年のように」現地へ出張していたからです。従って当然小生自身も鹿児島への親近感を持っています。それはそれとして、歴史を客観的に 見直す視点は重要だと思い、読書の結果あのような記述になりました。
②ポルトガル船による人身売買については、原田伊織「官賊と幕臣たち」P. 52以下に書いてあります。
いずれにせよ、小生の投稿は、偶々問題意識を持って長い日数をかけて読んだ本の記述を短くまとめたものであり、もっと違った意見もありうるし、今後反論の出てくる可能性も考えられるので、問題意識を持ち続けたいと思っています。お気づきの情報があればお教えいただければ幸甚です。
藤田光郎 2017.12.1再送
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