P戸松孝夫2017.12.7
一橋植樹会のホームページを初めて読ませてもらった。
これまで如水会報で度々一橋植樹会への案内記事を目にしてきたが、これは文字通り5月の「緑の日」に樹を植える行事だと理解し、それ以上の関心は湧かなかった。今回HPを覗いてみて、次のような一橋植樹会の歴史と活動状況を知り、これまでの無関心さを聊か反省。
1.一橋植樹会は昭和42年に国立キャンパスの緑が衰えゆくことを心配された当時の増田四郎学長が提唱され、如水会員からの個人的な支援も得て昭和48年に創設された45年の長き伝統を誇る組織である。
2.会員は学生、大学職員及び如水会員から成り、総会員数は現在1,500人を上回っている。
3.次のような活動を定期的な行っており、「植樹」自体は当会のメインの仕事ではないようだ。
①雑草刈り
②樹の選定
③不要枝の切断
④掃除
⑤植樹
⑥研修会
⑦一橋祭の準備
⑧活動資金の寄付
(筆者意見:樹は植えることよりも、育てることの方が大切で、より大変な仕事である。一橋植樹会の主な役割も樹の育成だから、名称も「一橋植樹会」ではなく「一橋育樹会」の方が相応しいように思われる。上記のうち①から④は育樹には必須の作業であり、例えば僅か600坪程度の我家でも大変な労力を必要とする為、ここ1-2年は筆者の老化した体力ではついてゆけず、庭は荒廃し始めている。しかし都会に住む息子は全く関心を示さず。)
4.上記諸活動にはかなりの数の如水会員も常時参加されている。例えば最近(11月17日)の定例作業日には130人の参加者のうち約半数が如水会員であった。しかしこの中に昭和30年代の卒業生は誰も居ない(会員の多くは昭和40年代、50年代卒)ということは、後期高齢者はハードな作業についてゆけないことを示している。
5.国立キャンパスが設立されてから、それ程の年数が経っていなかった我々の学生時代には、「緑のMaintenance」には全く無関心で、広い校庭の樹々の陰で弁当を食べたり、議論を交したり等、緑の環境を利用するだけであったことを思い出す。
6.HPに映し出されている現在の国立キャンパスの紅葉の美しさと巨大に成長した黄色い銀杏並木は、一橋植樹会Volunnteerの方々の献身的な努力で維持されていることを認識した次第である。遠隔地に住む僕は今後、この素晴らしいキャンパスを訪れる機会は生涯あり得ないが、首都圏にお住いの方々には行ってみられることをお勧めしたい。
7.厖大な頁数のHPの中で、奥只見学外研修会の報告書(昭和50年卒のOBが執筆)や2010年の関係者の座談会記録などは読んでいて面白かった。 以上