「写真で見る天空列車」を読んでP戸松孝夫2017.10.17

「写真で見る天空列車」を読んで

P戸松孝夫2017.10.17

天空の旅にチャレンジした大谷君の冒険談は7年前に「多摩湖線」で興味深く読んでいたし、またご本人からも直に話を聴かせてもらっていたが、今回多摩湖線の第17号を引っ張り出し、写真を見ながら、改めて読み返してみた。

映像があることで旅行記の記述が生き生きとしてきた。

しかし映像を見ても、この旅の一番のセールスポイント「4〜5千米の天空を行く」感覚は全然掴めず、高地列車に乗っている迫力は湧いてこ ない。

呼吸困難となり、供気口のお世話にならぬと天空の実感は判らないだろう。やっぱり自分で行ってみるべきだが、既報通り僕は一昨年Passportを切らせて以来、海外旅行をGive‐upしており残念だ。

今回の写真は車窓から見た外部の風景がメインだが、車内の風景(個室や寝台の構造、通路や連結器、更には乗り合わせて会話を交わした人々の表情等)も手元に残っておればネットで流してほしい。

今回の写真発表にあたり、管理人が付けてくれた地図と標高表等の資料は原文と写真を理解する上で、非常に役に立った。行ったことがない場所の場合、地図があると判り易い。特に馴染みがない那曲、措那湖、各彌木等の位置関係の理解には必須だ。僕は中国語の発音は判らないが、只一か所降りた駅「那曲」は地図に依ればナクチュとなっているが、紀行記原文ではナチュと書いてある。原文ではクの字が抜けているような感じがする。

写真で見る天空列車の旅」を読んで<追記>

P戸松孝夫2017.10.18

紀行文の補足資料の最後に管理人から、「紀行文全文を掲載したい」との希望が出ていたのを見逃していたので、僕の感想を追記します。

12枚の得難い貴重な写真を正しく鑑賞する為には紀行文を合わせて読むことが必須だと思われる。原文は少々長いから、前置き部分は省略して、青蔵鉄道に乗った時からの24時間部分だけでも読むと、写真を理解する上で大いに助けになる。勿論、鉄道の起点ラサと終点西寧の街の探訪記も面白いが。

しかしこの旅の本当の醍醐味「天空列車」は乗ってみないと実感出来ない。同じ高さの目線で写した全面真っ白な雪に覆われた山脈の写真から高度を判断できるかも知れないが、やはり汽車で現場を通過してみないと迫力は感じられないだろう。この汽車に乗りたいがため、紀行文の筆者は、定年退職後第2の職場の役員任期の2年を放り出してまで旅に出かけたというほどの魅力あるコースだから、未だ有効なPassportを持っておられる方は、来年の夏(5千米の高地だから夏以外は列車も走っていないのでは)に実行しては如何でしょうか。先週のP組クラス会では「これまで元気で生き延びた俺たちは百歳まで大丈夫だね」との意見も出たが、余生は大いなる好奇心を持って臨みましょう。

大谷清へ

HOMEへ