周囲にあるより高い山を差し置いてこの山が日本百名山になっていることについて、いろいろと異論が述べられているのを何度も目にしたように思うが、今やもう、NHKのにっぽん百名山で何度も登場し、全国的に知られているから、もう異論を唱える人もいないだろう。なんといっても、標高876mの筑波山や924mの開聞岳よりもはるかに高いのだ。
だが、この章を読むと、深田がいかに強くこの山に惹かれたかが良く分かる。深田の姉の嫁ぎ先だった勝山から見た荒島岳を、私はたぶん福井北インターから南東に向かうR416(当時はまだ中部縦貫道ができていなかった)から見ていて、それは確かに「ゆったりと両側に長く尾根を引いた大きな山」だった。
一方、深田が大学1年のときに友人と二人で九頭竜川から見たときの「マッターホルン流に突っ立ったいかめしい形」の荒島岳というのは見たことが無い。
この友人というのは熊谷君であることが「わが山山-越中有峰」に書いてある。彼は熊谷組の社長の息子で、彼はそのときに歩いた九頭竜川にダムを造ることになり、「感無量」と語ったことを別の紀行文で読んだ記憶がある。
私が野伏ヶ岳から見た荒島岳は中央にY字雪渓のある幅広の姿。九頭竜川から深田たちはこれを真横から見て、それが鋭鋒の姿だったのに違いない。
深田が選ばなかった能郷白山も日本二百名山に選定されていて、登っている人は少なくないようである。
深田が荒島岳頂上から見た法恩寺山、経ヶ岳、赤兎山、願教寺山のうち、日本三百名山の経ヶ岳には登ったが、法恩寺、赤兎山、願教寺山にはまだ登っていない。
こうやって深田が書いてしまっている以上、なんとかして登ってみたい。
荒島岳へは佐開からも立派な登山道があり、私は12時半過ぎに登り始めて15時半に頂上に立っている。でかい一等三角点と白山の方位図(そのときは曇っていて白山そのものは見えなかった)に石仏がたくさん並べられていたのが印象的。深田は幾体もの地蔵尊の中に1864年のものを見つけている。
私は野伏ヶ岳に登った時に東側から見た荒島岳を微かに見ているが、それは勝山側から見たのと同じ幅広の姿を反対側から見たもので、越前弁の親戚のTさんが語っていた「荒島岳の正面の谷にY字型の雪が残りますが、それを見て九頭竜川の漁師は鮎を取り始めた・・・・鹿の角と言いました」のY字型の雪渓が確かに映っている。
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周囲にあるより高い山を差し置いてこの山が日本百名山になっていることについて、いろいろと異論が述べられているのを何度も目にしたように思うが、今やもう、NHKのにっぽん百名山で何度も登場し、全国的に知られているから、もう異論を唱える人もいないだろう。なんといっても、標高876mの筑波山や924mの開聞岳よりもはるかに高いのだ。
だが、この章を読むと、深田がいかに強くこの山に惹かれたかが良く分かる。深田の姉の嫁ぎ先だった勝山から見た荒島岳を、私はたぶん福井北インターから南東に向かうR416(当時はまだ中部縦貫道ができていなかった)から見ていて、それは確かに「ゆったりと両側に長く尾根を引いた大きな山」だった。
一方、深田が大学1年のときに友人と二人で九頭竜川から見たときの「マッターホルン流に突っ立ったいかめしい形」の荒島岳というのは見たことが無い。この友人というのは熊谷君であることが「わが山山-越中有峰」に書いてある。彼は熊谷組の社長の息子で、彼はそのときに歩いた九頭竜川にダムを造ることになり、「感無量」と語ったことを別の紀行文で読んだ記憶がある。私が野伏ヶ岳から見た荒島岳は中央にY字雪渓のある幅広の姿。九頭竜川から深田たちはこれを真横から見て、それが鋭鋒の姿だったのに違いない。
深田が選ばなかった能郷白山も日本二百名山に選定されていて、登っている人は少なくないようである。深田が荒島岳頂上から見た法恩寺山、経ヶ岳、赤兎山、願教寺山のうち、日本三百名山の経ヶ岳には登ったが、法恩寺、赤兎山、願教寺山にはまだ登っていない。法恩寺山にはスキー場のリフトが頂上までかかっているようだし、赤兎山には登山道があるが、願教寺山には道が無く、積雪期に登っているネット情報はあるが、結構大変そうだ。こうやって深田が書いてしまっている以上、なんとかして登ってみたい。
荒島岳へは佐開からも立派な登山道があり、私は12時半過ぎに登り始めて15時半に頂上に立っている。でかい一等三角点と白山の方位図(そのときは曇っていて白山そのものは見えなかった)に石仏がたくさん並べられていたのが印象的。深田は幾体もの地蔵尊の中に1864年のものを見つけている。
私は野伏ヶ岳に登った時に東側から見た荒島岳を微かに見ているが、それは勝山側から見たのと同じ幅広の姿を反対側から見たもので、越前弁の親戚のTさんが語っていた「荒島岳の正面の谷にY字型の雪が残りますが、それを見て九頭竜川の漁師は鮎を取り始めた・・・・鹿の角と言いました」のY字型の雪渓が確かに映っている。
p373 法恩寺山:スキージャム勝山は、勝山市の法恩寺山にある西日本最大級のスキー場です。 平成5年(1993年)に開業し、初・中・上級全13コ-スのバラエティに富んだコースと、充実した設備のレストハウスや温泉があります。 コース全長は、5,800メートルありロングクルージングが堪能できます。