「これほど有名になった山もあるまい・・・・今日までに谷川岳で遭難死亡した人は二百数十人に及ぶという」という深田の指摘はその後も数字を伸ばし、2020年時点で遭難死亡者数818名、「世界一遭難者が多い山」としてギネス認定されているというから、なんともすさまじい。
その遭難者を惹きつけるマチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢を覗くことができる「湯檜曽川に沿った小径」を私はまだ歩いたことはないが、天神平へのロープウェイを使って二度、スキーを担いで登り、最初は深田も下った西黒沢を豪快に滑走し、二度目は上越国境の山スキー・ロングコースのJR土合駅→谷川岳→オジカ沢ノ頭→万太郎山→JR土樽駅を巡り、どちらも心に残る素晴らしい記憶になっている。
深田が谷川岳の名前について、「耳二つ」が正しく、「谷川岳という名は・・・・・俎嵓に寄せられていた」と指摘している俎嵓は標高は低いながらも確かに目立つピークで、2回の登山のときに何度も撮影した。
深田が最初に登った昭和8年(1933年)の秋には誰にも会わなかったが、日本百名山を書いたころにはもう「数百の人が列をなして登り、パトロールが徘徊している」という状態だったようだが、私が登った4月の残雪のときでもロープウェイのゴンドラは満員、トマの耳までは列が続き、オジカ沢ノ頭からはさすがに人は減ったが、それでも数パーティが私を追い越していった。
私はまだ、群馬百名山に選定されている一ノ倉岳や茂倉岳に登っておらず、これらに登り、芝倉沢をスキー滑走するために、もう一度谷川岳に登るだろう。岩壁を登る訳ではないから危険は少ないと思うが、いつものように安全に楽しみたい。
ゴンドラに乗っているのは登山客ばかり。谷川岳が見えるとゴンドラ内に静かなどよめき。山男、山女たちの意気込みが伝わってくる。支尾根1,420m地点に上がると天神平スキー場は眼下となり、正面に大きく谷川岳。二つの耳を立て、やや右を向き、ところどころに黒い岩肌が覗いている白い巨体。
オキの耳への途中で振り返ったトマの耳はなかなかの姿。ガイドブックの写真にあった通りの迫力。頂上に人がいると迫力が増すようだ。
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「これほど有名になった山もあるまい・・・・今日までに谷川岳で遭難死亡した人は二百数十人に及ぶという」という深田の指摘はその後も数字を伸ばし、2020年時点で遭難死亡者数818名、「世界一遭難者が多い山」としてギネス認定されているというから、なんともすさまじい。
その遭難者を惹きつけるマチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢を覗くことができる「湯檜曽川に沿った小径」を私はまだ歩いたことはないが、天神平へのロープウェイを使って二度、スキーを担いで登り、最初は深田も下った西黒沢を豪快に滑走し、二度目は上越国境の山スキー・ロングコースのJR土合駅→谷川岳→オジカ沢ノ頭→万太郎山→JR土樽駅を巡り、どちらも心に残る素晴らしい記憶になっている。
深田が谷川岳の名前について、「耳二つ」が正しく、「谷川岳という名は・・・・・俎嵓に寄せられていた」と指摘している俎嵓は標高は低いながらも確かに目立つピークで、2回の登山のときに何度も撮影した。
深田が最初に登った昭和8年(1933年)の秋には誰にも会わなかったが、日本百名山を書いたころにはもう「数百の人が列をなして登り、パトロールが徘徊している」という状態だったようだが、私が登った4月の残雪のときでもロープウェイのゴンドラは満員、トマの耳までは列が続き、オジカ沢ノ頭からはさすがに人は減ったが、それでも数パーティが私を追い越していった。
私はまだ、群馬百名山に選定されている一ノ倉岳や茂倉岳に登っておらず、これらに登り、芝倉沢をスキー滑走するために、もう一度谷川岳に登るだろう。岩壁を登る訳ではないから危険は少ないと思うが、いつものように安全に楽しみたい。
ゴンドラに乗っているのは登山客ばかり。谷川岳が見えるとゴンドラ内に静かなどよめき。山男、山女たちの意気込みが伝わってくる。支尾根1,420m地点に上がると天神平スキー場は眼下となり、正面に大きく谷川岳。二つの耳を立て、やや右を向き、ところどころに黒い岩肌が覗いている白い巨体。
オキの耳への途中で振り返ったトマの耳はなかなかの姿。ガイドブックの写真にあった通りの迫力。頂上に人がいると迫力が増すようだ。
天神平から見る谷川岳(河原付近より):二つの耳が豪快に対峙している
迫力の爼倉
肩の小屋
p138 「今日までに谷川岳で遭難死亡した人は二百数十人に及ぶという」:日本百名山のひとつでもある谷川岳。初心者から上級者まで楽しめると、多くの登山者やスキー客を招いています。しかし人気の一方で、「世界一遭難者が多い山」としてギネス認定され、喜ばしくないワースト記録を打ち立てました。昭和6(1931)年から2020年6月現在までで、死者818名、行方不明者6名という数字が、その恐ろしさを物語っており、最も危険な「魔の山」と呼ばれています。谷川岳は標高1977mと、日本の北アルプス・南アルプスの3000m級の山々と比べてもさほど高い山ではありません。それなのに、エベレストなど世界の8000m級の14山の死亡者および遭難者数の合計を、谷川岳だけで上回っているのです(まっぷるトラベルガイド)