この山も乗鞍岳と同じく、逍遥の山なのだろうが、信仰登山が盛んで、「夏に表口の王滝や黒沢から登っていくと道が白く見えるくらい白衣装束の信者が続いている」ため、「ピッケルに登山靴のアルピニストは疎外者のような感じ」で、純粋登山者には敬遠されていたらしい。
2014年の噴火で中断していた登山も今は再開(火口付近は警戒らしい)していて、今の御岳は日本百名山の一つとして多くの登山者が登っている。私が2度目に登った2014年5月(なんと、噴火の4ヶ月前だった)の剣ヶ峰頂上は満員状態だったが、その中で、日本百名山40座登頂記念の紙をもって記念撮影してもらっている女性がいて、実に賑やかだった。これはもう、深田の言う山岳逍遥を楽しむというよりは、日本百名山登頂を楽しむ人々と言った方がいいだろう。深田自身が、新しい山岳信者たち、日本百名山信者なるものを創り出してしまったようだ。
最後のあたりで深田は遥拝所のあった鳥居峠について書いているが、今はその下に新鳥居トンネルができていて、鳥居峠から見る御岳というのは見ていない。その代わりに飛行機の上から、御岳と乗鞍岳は何度も見た。
私は2度ともリフト終点の田の原から剣ヶ峰まで登っただけなので、南側を少しかじった程度にすぎないのだろうが、どうやら深田自身もあまり御岳を歩いていない(というか、この大きな山を登りつくすのは無理だろう)のではなかろうか。
深田の言う「大部分がアンカットの膨大な書物ののうなもの」という未知の領域を探るのは難しいとしても、北の継子岳から四ノ池、摩利支天山から剣ヶ峰までのルートくらいは歩いてみなければならないだろう。さて、また登るべきルートが増えてしまった。
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この山も乗鞍岳と同じく、逍遥の山なのだろうが、信仰登山が盛んで、「夏に表口の王滝や黒沢から登っていくと道が白く見えるくらい白衣装束の信者が続いている」ため、「ピッケルに登山靴のアルピニストは疎外者のような感じ」で、純粋登山者には敬遠されていたらしい。
2014年の噴火で中断していた登山も今は再開(火口付近は警戒らしい)していて、今の御岳は日本百名山の一つとして多くの登山者が登っている。私が2度目に登った2014年5月(なんと、噴火の4ヶ月前だった)の剣ヶ峰頂上は満員状態だったが、その中で、日本百名山40座登頂記念の紙をもって記念撮影してもらっている女性がいて、実に賑やかだった。これはもう、深田の言う山岳逍遥を楽しむというよりは、日本百名山登頂を楽しむ人々と言った方がいいだろう。深田自身が、新しい山岳信者たち、日本百名山信者なるものを創り出してしまったようだ。
最後のあたりで深田は遥拝所のあった鳥居峠について書いているが、今はその下に新鳥居トンネルができていて、鳥居峠から見る御岳というのは見ていない。その代わりに飛行機の上から、御岳と乗鞍岳は何度も見た。
私は2度ともリフト終点の田の原から剣ヶ峰まで登っただけなので、南側を少しかじった程度にすぎないのだろうが、どうやら深田自身もあまり御岳を歩いていない(というか、この大きな山を登りつくすのは無理だろう)のではなかろうか。
深田の言う「大部分がアンカットの膨大な書物ののうなもの」という未知の領域を探るのは難しいとしても、北の継子岳から四ノ池、摩利支天山から剣ヶ峰までのルートくらいは歩いてみなければならないだろう。さて、また登るべきルートが増えてしまった。
p258 2014年御岳噴火:平成26年(2014年)9月27日午前11時52分、山頂南西の地獄谷付近で水蒸気爆発が発生しました。1km程度の範囲に大きな噴石が飛散し、この突然の噴火により、死者58名、行方不明者5名、負傷者61名という戦後最悪の火山災害となりました。1979年の噴火とは別の火口で、最初の噴火では火砕流も発生し火口南西側の地獄谷を約3km程度流下、火口北西側の尺ナンゾ谷にも流れ下ったことがわかりました。
p258 2014年5月御岳頂上でのメモ:剣ヶ峰の最高点には御岳神社の建物があり、一段低いところに山頂標識があり、そこで記念撮影をしてもらう。三角点もあるはずだが、雪に埋まっていたようだ。御岳神社のところにザックをスキーを下ろし、休憩。剣ヶ峰の御岳神社にも黒い公家像がある。団体さんが集まり、御岳神社で記念撮影。日本百名山40座登頂記念の紙をもって記念撮影してもらっている女性。賑やかだ。