この山はおそらく、深田が日本百名山に選定する以前はそれほど有名ではなかったに違いない。それは深田が指摘している通り、高頭式「日本山岳志」や長久保赤水「新刻日本輿地路程全図」にも記されておらず、「越後土産」の越後の山の番付においても前頭三枚目に過ぎなかった。
だが今や、日本百名山に選ばれたことで、そうではない焼山(こちらは日本二百名山)よりもはるかに有名になり、大勢の人が登り、NHKでも何度も放映され、深田が記している「火打の真価値・・・・・普通笹ヶ峰牧場から登るが、その登り道が一様ではなく、林あり、平あり、池沼あり、変化に富んでいる」ところが映像で流され、高谷池や尾根の花々もたくさん紹介された。
深田の紹介しているチシマザクラやミヤマタンポポはずいぶん地味な方ではないかと思う。たぶん普通のサクラやタンポポと見分けがつかなくて見過ごしているだろう。
私が登ったのも笹ヶ峰からで、一番多く登られているルートと思われ、山スキーでも同じである。3回ともシールで登って丸い頂上に到達し、そこから西に、焼山と金山の間に雨飾山を見た。その向こうには北アルプスが並び、背後には深田の記した通り「外輪山の上に王冠のような頭をもたげ」た妙高山、南には高妻山と乙妻山。そこからの滑走は爽快そのもので、それまでの登りの辛さを吹き飛ばしながら風を切った。
やがて視界が開け、焼山、影火打、火打山の三山が大きな雪原の向こうに並んでいるのが見えてきた。絶景。
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この山はおそらく、深田が日本百名山に選定する以前はそれほど有名ではなかったに違いない。それは深田が指摘している通り、高頭式「日本山岳志」や長久保赤水「新刻日本輿地路程全図」にも記されておらず、「越後土産」の越後の山の番付においても前頭三枚目に過ぎなかった。
だが今や、日本百名山に選ばれたことで、そうではない焼山(こちらは日本二百名山)よりもはるかに有名になり、大勢の人が登り、NHKでも何度も放映され、深田が記している「火打の真価値・・・・・普通笹ヶ峰牧場から登るが、その登り道が一様ではなく、林あり、平あり、池沼あり、変化に富んでいる」ところが映像で流され、高谷池や尾根の花々もたくさん紹介された。
深田の紹介しているチシマザクラやミヤマタンポポはずいぶん地味な方ではないかと思う。たぶん普通のサクラやタンポポと見分けがつかなくて見過ごしているだろう。
私が登ったのも笹ヶ峰からで、一番多く登られているルートと思われ、山スキーでも同じである。3回ともシールで登って丸い頂上に到達し、そこから西に、焼山と金山の間に雨飾山を見た。その向こうには北アルプスが並び、背後には深田の記した通り「外輪山の上に王冠のような頭をもたげ」た妙高山、南には高妻山と乙妻山。そこからの滑走は爽快そのもので、それまでの登りの辛さを吹き飛ばしながら風を切った。
やがて視界が開け、焼山、影火打、火打山の三山が大きな雪原の向こうに並んでいるのが見えてきた。絶景。
昼闇山の頂上から見る火打山と影火打
1月の三田原山(妙高山の外輪山)から見る真っ白な火打山
北陸道から見上げる雲をなびかせた火打
雪原になった高谷池に三角形の高知池ヒュッテが見えてきた。高谷池ヒュッテの三角形の大きな小屋は二棟あり、その近くの木陰で2度目の休憩