「f/Fパラサイト」東京公演のお知らせ

15.9.1988

「f/Fパラサイト」東京公演のお知らせ

この度 豊島重之/モレキュラー・シアター「f/Fパラサイト」は東京ドイツ文化センターとキュンストラーハウス・ベターニエンの主催によるベルリン750年祭の行事「ベターニエンの夕べ」に招待されました。

「f/Fパラサイト」はカフカの「フェリーチェへの手紙」を題材にした演劇で、これまでのドラマ形式とは違って、パラレルな人間相互の関係と内部心理の底辺を浮き彫りにしたものです。

1986年10月T2スタジオにて初演、87年6月ベルギー、西独を巡演し成功をおさめました。この再度の東京公演にあたり、ぜひ御高覧下され、又お引き立てのほどお願い申し上げます。

モレキュラー・シアター代表

豊島重之

東京オフィス 03(xxx)xxxx

別紙に記載されたコピー

カフカの手紙を寄生虫に見立てて、書く手と読む口を書く口(F)読む手(f)に転倒、ついには枯死へといざなう“パラサイティズム演劇”。1987年、西独・ベルギー・関西・四国を巡演、特にミュンスター演劇祭での成功をうけて、いよいよ東京再公演。

(初出:ワープロで作成された採録者への手紙)

採録者註

・この時代は、「代表=豊島重之」だったことがわかる。

・実際のパンフレットには、加筆訂正されたコピーが掲載された。上記は元々の手紙にあったコピーだが、採録者が実際のパンフレット通りに「書く口」を(F)の前に挿入し、(F)の後ろの「と」を削除している。

・東京オフィスの電話番号は、当時のスコピオ・プロジェクトの番号になっている。