にぎやかな日曜日
緑陰のかおりに歩みも力強いさわやかな水曜日でした
丸太を置きっぱなしの階段を登っては降りまた登る
蜘蛛の巣に引っかかっては壊し蚊に追い回され
雨上がりに小雨が降って体を湿らす水曜日でした
美術館へはまた来ればいい十月初めまで同じ展覧だ
木道でひょっと滑って足をさらわれかけ
風の尾根で心地良さに立ち止まる
決まらない予定に からだも落ち着かない気まぐれな金曜日だから
プールで裸になって水の中に潜っては浮きまた潜る
人の目にどう映ってもいい
秋の空に夏が残って暑くて涼しい金曜日だから
子供たちから「おーい」と呼ばれ振り向いたはずみに見事に転んだ
天気も良く大人も子供たちも華やいでいる日曜日なので
通りすがる人誰もが眉間にしわを寄せた顔をどこかに置き忘れ
おしゃれな顔をして街を歩くにぎやかな日曜日
こんな日は外出することはあまりなかったのだが血圧が高かったおかげで急に仕事を休んで街に出ることができた
子供の夢
今日会った子供たちは
どんな夢を見るだろう
ぼくと話した蜘蛛との会話
それが夢に出てくることもあるのだろうか?
蜘蛛が夢に出てきてこう言う
「お前なんかぶっ潰してやる」
それは、送迎の車の助手席に座っていた男の子が、
左のサイドミラーに貼り付いていた蜘蛛に言った言葉そのまゝ。
今日会った子供たちは
どんな夢を見るだろう
ぼくと遊んだゾンビごっこ
それが夢に出てくることもあるのだろうか?
ゾンビが夢に出てきてこう言う
「生きている子供たちはどこだ?」
それは、黒目を上に持ち上げたゾンビ顔でぼくが、
キャッキャ逃げ回る子供たちを追い掛けて言った言葉そのまゝ。
子供たちの夢に出てくるぼくは
蜘蛛だったりゾンビだったりするのだろうか?