水たまりに満月とアメンボ
リン、と金属音が鳴りました。水面に広い輪が広がっています。その中央あたりに行き先が分からなくなったアメンボが、呆然と立っていました。ボウフラたちはついに僕たちの季節になったと踊っていました。犬の花子がやって来て、鼻でふんと言って水面に向けて勢いよく、放尿をしました。一気に汚染水になったので、防護服のおじさんたちが、汚染水除去のおまじないをしました。
オジサンは、水たまりを静かに眺めていました。一歩前に進むのが怖くなってきました。いつの間にか底なしの穴が生まれていました。
オジサンは思わず穴を覗きました。すると底の向こうに小さな満月が顔を出して笑っていました。地球の裏側の顔にオジサンは「おはよう」と声をかけました。「おはよう」
月は歌うように返事をくれました。
オジサンは、また騙されたと思って。
歩いて出かけることにしました。雷が鳴って雨が土砂降りになってしまったのでオジサンは、黄色い傘を探して指しました。蛍がこっちの水は苦いけどまろやかであっちの水は甘いけど怖いぞ」とうたってとびまわっていました。
地球の裏側の顔は、
「その歌なーに」
と聞くので
「蛍の歌だよ」
というと、
「シューベルト」といって、顔をくるくるして喜びました。
アメンボは、足の下の光がゆらゆらするので、目がまわってしまって、
「おっと」
おぼれそうになりました。
アメンボは、ボウフラのやつやったなと思いました。
汚染水除去の仕事が終わったオジサンたちは、子犬の散歩禁止の看板をグランドの入り口に貼りました。
「僕は大丈夫だ、人間と同じ背丈があるから」
と言って太郎は、グランドの中に入って、オジサンが疲れて休んでいるベンチの足元に思いっきり放尿しました。
「コラー読まなかったのか」
オジサンは看板を指さして、あれっと思いました。
こいつは子犬じゃあないな。
「すまんしっかり読んできたんだな」
「当然のことだ」
と太郎はオジサンの靴を噛みました。
オジサンは頭にきて、
「お前は保健所行きだ」
と言って電話をしました。
太郎は、
遊んでくれるのかとオジサンをにらみつけました。
しばらくすると、バス通りの向こうからサイレンが聞こえたので太郎は、
「ウォー」と叫んで力こぶを出してにらみました。
アメンボは、ムッとする土の匂いがしたので、これはいかんと思って、陸に上がって樹に登りました。木陰は涼しいのでアメンボはやっと居眠りできました。
葉っぱには雨のしずくが、玉のように残っていました。アメンボはうとうとしましたが熊蜂がしめしめと飛んできてぶんぶんとうるさい音を立てました。太郎は
「なに」
と顔を向けて」
「うるさいぞ」と叫びました。
オジサンはベンチに横になって、食堂にいる夢を見ました。とうとう夢の中でものすごい空腹な実感を感じてしまいました。
葉っぱの上のアメンボは、まだしばらくここにいようと思いました。犬と熊蜂が逃げていくのをじっと待っていました。するとアリがやって来て、木の蜜を吸い始めました。クワガタムシは邪魔だとアリを落とそうとしましたが熊蜂がうるさくて、逃げました。
オジサンは、手を伸ばして葉っぱから水を飲もうとしましたが、ありとあめんぼがみえたのでおっといけないとおもって、飛び起きました。すると太郎もびっくりして飛び上がって。オジサンの靴をかみちぎりました。
オジサンは、太郎に、ポケットからコロッケを出して口にやると太郎は飛んで、くるくる回って喜んでいました。
太郎はスキップができてますます楽しくなって椅子取りゲームをやろうというのでオジサンはベンチから起き上がって、だるまさんのうたをうたってはい、といってべんちによこになりました「卑怯者」と太郎は叫んでオジサンの上に乗っかりました。オジサンは太郎を抱いてゆっくり昼寝をしました。今度は猫のミケがまたベンチに来て、放尿をしたのでオジサンはびっくりして頭を撫でてやって、ゆっくりと立って、家のほうに引き帰りました。
街灯の明かりがついてきたので、みんな夕飯になるのかなと思ってみたら子供たちの自転車の一団が走ってきました。
オジサンは振り返って向こうのほうに行かない。団地の子供たちは、まだまだグランドを一周して帰るようだと思いました。窓のむこうからまだ子供たちの声が「行っちゃあだめ」と聞こえてきました。
オジサンはこれからゆっくり夕飯を食べて寝ようと思いました。
オバサンはぼろくて安いソファアに座ってせんべいを食べています。
明日の昼はやっぱり水たまりがたくさんできそうです。アメンボは、俺はこれからだと二本足で地面に立ちました。ボウフラたちが、手を振ってサヨナラおやすみと言っていました。
オジサンは
「また明日」と言って歩いて帰りました。
緑の葉はゆっくりと揺れて根っこからミミズが出てきました。それを見たミケが手でつかもうと遊んでいました。
ミケはミミズのしっぽを掴んで、振り回して遊びました。オジサンはお腹すいたなと思って目が覚めました。
熊蜂が飛んできてミケの頭の上でダンスを始めました。ミケはそれを見て自分も足で立ってダンスを始めました。
おじさんは、やっと起きて、緑の葉っぱから水をもう一度飲みました。すると熊蜂の蜜が少し残っていて甘い水でした。
オジサンは
「こっちの水は甘いぞ」
と大声でで歌いました。
オジサンは、やっと解放されたぞ、これで勝利だ。
わけもわからない喜びであふれていました。
オジサンは、小石につまずいてすってんころりんしてしまいました。
またやったぞ馬鹿め。オジサンは大笑いしました。
オジサンははっと気が付きました。
このベンチを住まいにしたら、楽になるな。
そう思うとますますおかしくなってきました。
すると巡査が通りかかって。
「ちょっといいですか」
「はい」
「お名前とご住所、この自転車は、ご自分のものですか」
「名前はなし、住所は今日からここになりました、自転車はここに来た時にあったのでそのままだともったいないのでもらおうと思っていました」
「そうですか、ご家族は」
「わしはいないことになっています。前に交番で食事をさせてもらいました。かつ丼でしたがもうそんな贅沢は言いません、今日はおにぎり一個ください」
巡査は困った顔をしたので、
「簡単なことでしょ、盗みも何もしてない腹をすかした爺ですよ」
巡査は、電話をして、かつ丼を食べた事例を確認しました。
「オジサンそのころからどこにいたんですか」
「さあね、地獄の底にいたよ」
「地獄」
「ああ、祠のある楠の穴から入っていけるんだ」
オジサンは、地獄に着くまでの話を始めました。
「楠の姉をくぐると、例のごとく閻魔大王がドッカンと座っているんです。そこでわしがやった犯罪らしいこと、カツどんを食ったことも入っていました。を読み上げて、針の山を一か月歩いて血の池地獄行きだ、とハンマーをたたいて大笑いしたのでわしは頭に来て笑うなこのデブと言ってグーでパンチしてやりました。ついでに阿弥陀が、くすくす笑うのでわしは阿弥陀の腕を一本抜いてやりました」。血の池地獄に半日ももつからなかったけど、この世界に帰ったら100年は経っていたみたいだ」
巡査はあきれて、「オジサン、風邪が流行っているのでへそを隠して寝てください」
と言って巡査はパトロールに帰りました。
行ったな。オジサンはベンチから起き上がりました。
地獄はつらいぞ、湯につかるくらいしかやることがないんだ。血の色をした湯だけどしょっぱいだけで、眺める風景は、目ばかりだ。
オジサンは思い出すと、悲しくなってくるのでもう一回閻魔大王の舌でも抜いてやろう、阿弥陀のやつぶっ倒してやる。と思いました。オジサンは手を伸ばして緑の葉に触りました。柔らかくて夕べの雨のしずくで喜んでいました。
「今日も風が吹いてくるね」
「うんまだ飛ばないよ」
「でも飛ぶといいんだ、知ってる」
「ああ、富士山を観に飛んでいるよ」
オジサンはお腹がすいてきたので、野菜を買いに行きました。
巡査、どこに消えたんだ。生意気だな。まあ真面目に仕事をしてるからいいか。
オジサンは、仕方ない。と思って歩き始めました。
アメンボは、熊蜂をにらんで、
「あんたもここで蜜を吸ってどっかに行くしかないんだろう、あのオジサンんと同じであほだな」
と言いました。
熊蜂は
失礼な奴、と思いましたが考えたら自分も住むところをまだ作ってないからしょうがないと思いました。
オジサンは小遣いがないので、また芸をしてつけでもらうしかないなと思いました。
オジサンは、畑に出てきた叔母さんに、踊りを見せて、おなかがすいたので一つ野菜をください。と言いました。
するとオバサンはもう一つダンスをしたら、おにぎりをつけるよと言ったのでオジサンはジェームスブラウンのゲロッパダンスをしました。
オバサンは、「うけるー」と言って、大根を一本抜いて、おにぎりを握りました。
熊蜂ははっと思って、山茶花の木が開いてるからあの木の穴に家を作ろうと思って、ダンスをしました。
アメンボは、水たまりに下りて、すいすいすいと歩いて、じっと水面を見つめました。
すると白い月が顔を出して、
「今日も元気で、留守にと言われたらおしまいさ」えへへと笑いました。
アメンボは、そろそろ自分も水たまりを探しに出かけなくてはと思いました。
すると青い鳥が飛んできて
「西の広場に池ができたから連れて行ってあげるよ」
といったので、アメンボは鳥の羽につかまって空を飛びました。
熊蜂は
「おお」
と言って青い鳥を見上げました。
熊蜂はダンスを続けて空にリングを残しました。
オジサンは、おにぎりと大根をもらってオバサンにお礼を言って、一休みと思ってベンチに戻りました。
「お早うございます」
アメンボが。目の前に顔を出して起こしてくれました。
カラスが、
「アホー爺、もう日暮れじゃ」
「あ、そうか」
オジサンは仕方ないので、猿の鬼退治に行こうと思いました。菩薩のやつまた化けたなと思いました。
オジサンは菩薩がまたいじめをやりそうなので、熊蜂を密で誘導して菩薩の、鼻持ちならない鼻に熊蜂の針を刺しました。それ以来菩薩の鼻は赤くなったのです。菩薩はやがて酒におぼれて酒呑童子になって、赤鬼になりました。
酒呑童子になった菩薩は、やがて赤鬼として村の暴れ者になってお年寄りの家に入っては部屋をめちゃくちゃに壊して孫娘を脅して、酒をつがして、一晩中暴れまわるようになりました。釈迦はそのことを知ってあるとき川岸を歩いているときに酒呑童子の顔が映ったので酒をたんまりと流してやりました。酒呑童子はもう一生分酒が飲めたと大喜びでした、さすが釈迦修行しておるのと思いました。翌朝酒呑童子が目を覚ますと背中が痛くて起きることができませんでした。少し休めば治ると思って横になって浮いたのですが痛みは収まることはありませんでした。舌の感覚がまったくなくなって鮮明な自慢の赤い顔がどす黒くなったので、とうとう酒呑童子は、赤鬼になることができなくなって酒を飲むことができなくなりました。すると閻魔大王がほらこれと酒の入ったヒョウタンを酒呑童子にあげました。すると酒呑童子は、血の池地獄行きと告げられました。その時酒呑童子は菩薩の姿になって、
「やってられるかじゃ」と声を張り上げました。
菩薩も神もやってられないわ、強欲でないと生きて行かれん、イーロンマスクみたいじゃとつぶやきました。しょせん神も仏も強欲な人間が作ったものじゃ、やられてたまるかとオジサンは叫びました。すると一本の白い道が、こっちの水は甘いぞと言って現れました。オジサンは、わしは辛党じゃ馬鹿垂れと言って道に唾を吐きました。白い道は、白竜になって、オジサンを強引に引っ張り上げて、月の裏側に連れ去って凍らせてしまいました。おじさんはとうとう億年の深い眠りに入りました。オジサンは、わしはもう食うことができんのかと思うと涙が出てきました。おじさんはあしもとがぬれているのをみて、やらかしたか、人間でなくなってしまったと思いました。オジサンはもうすっかり誰からも忘れられてしまって、ヤッターと思いました。
おじさんは、やっと自由になれたーと叫びました。
月の裏側は電波も光もない世界でした。ここが地獄かー、地の果てにやっと着いたぞー。水たまりの底にやっと着いた。おじさんはかなしくてなみだをながしましたが、もう落ちることはありませんでした。冷たい氷の世界、井上陽水じゃの、コーラ瓶でも拾って50円に替えようかの、わしはもうちょっと歩いてみてもよかろう。オジサンはこれがわしの仕事じゃ、さっきの巡査に言っておかなければ。オジサンは、腰にひもをつけて、磁石を引っ張って歩こきました。
オジサンは汗をかきかき道を歩いていきましたキツネがまたわしをだまそうとしたみたいです。タヌキの太鼓が鳴り始めました。菩薩がそれを聞いて踊り始めたのでオジサンはこの糞生意気な奴と言って、小石を投げつけてやりました。菩薩はありがたやありがたや南無阿弥陀仏と唱えて歩き始めました。
水たまりが枯れてきたのでオジサンは、アメンボを掴んで、「あめあめふれふれ」と歌うと遠くの空がぴかっと光りました。ドッカーン、急に空に自衛隊のヘリコプターが表れてきて、トランシーバーを持った隊員が,地面を見て何かを探していました。いて、オジサンは足が、突っ張ってバタンと倒れました。すると上空に円盤がらわれて、オジサンは明るい光のトンネルの中を上昇しました。オジサンは頭にきて、早く足を直せと叫びました。
「我々は、ミステロンだ、これから投薬して足を直す」
「と言って化け物がオジサンを見下すような目で見ていました。
「お前菩薩だろ,騙されるか、禿ちょびんめ」
オジサンはやってられるかと怒鳴って地面を破って飛び降りました。
アメンボは、目をぐるぐるさせて、オジサンのウルトラcの着地を見つめていました。
数時間後の土砂降りの雨は、世界の始まりでした。
菩薩は、雨に打たれて、修行を始めましたすると大きな岩が生まれて、川ができて大地が誕生しました。世界の始まりでした。
閻魔大王は気に入らんと言って雷を落としてすべて破壊しました。
「どうだ、世界の終わりだ」
とおお笑いしました。
オジサンは、ふたりともきにいらんので、あしたのジョー的パンチをぶち放ちました。
「スゲー、かっこいい」
オジサンはちばてつや先生にサインをお願いしました。
ちば先生は、半分寝て、
「背景は頼む」
と言って、原稿を渡してくれました。
オジサンは、オーヤッターと思って、背景にオリエンタルランドのお城をかきました。
それを見た編集者は頭を抱えて、四か所自動ドアをかいてください。著作権料が億になるんです。
「え」
オジサンはこれで億のギャラをもらえるなら楽なことだと思って、お城に自動ドアを四か所書きました。
編集者はそれを見て、首がつながったとホッとしました。
オジサンは、首を切る儀式かと思って自動ドアの隣に首切りの儀式をかきましたするとちばてつや先生が力石の首はつなげておくからなと言いましたそしてにやっと笑いました。編集者は冷や汗をたっぷり書きました。
冷や汗ならいい冷飯食いはつらいぞ。
オジサンは、菩薩のやつ、ひっ転んででいい気になって寝てるな。
「気に入らん」
といって、空に向かってグーパンチをたたきました。
ゴーと大きな音が響きました。
菩薩はやがて大きい樹になって、突っ立っていました。熊がやって来てこれはいいぞとどっこいと、四股の練習に使いました。
何日も続けるうちに菩薩の木の根っこが盛り上がって、キノコが生えてカビがついて腐っていきました。オジサンはあんまりかわいそうなので南無阿弥陀仏と唱えて、樹の健康祈願をしました。
オジサンは、やっと気が付きましした。そもそも菩薩はいなかったんだと地獄は水たまりの底に確かにあるんだと。
オジサンは、水たまりを眺めていました。水たまりはやがて小川になって、川べりに、鉄道が引かれていました。オバサンが窓から手を振っていたので、せんべいを投げてあげました。
せんべいは放物線を描いて、列車が過ぎた線路に落ちました。やがてそのせんべいに群がるアリの行列が5本できて2キロの黒い線を作っていました。
オジサンはその線が蛇のように動くので、ムカデはどうかなというと長い胴二百本の足が動き始めました。それを見ていたアリクイは、長い舌で、アリをすくって、食べ始めました。せんべいで満腹になったアリは、柔らかくておいしいとアリクイは喜んでいました。オジサンはアリクイを喜ばせて、つまらんことをしたと思いました。アメンボは、水たまりの底をにらみつけて、アリクイの舌を引っ張って地獄行きにしてしまいました。アリクイは水たまりの中であっという間に地の底に着きました。オジサンはあいつは月の裏じゃあないんだ卑怯者めと恨みました。オジサンはソロソロ本当にお腹がすいたので、巡査のところに行って、おにぎりと言いました。巡査はまた来ましたね、職務執行妨害で逮捕しますよと言ってオジサンを牢に入れました。
「これで、くさいめしがただでくえるぞ」と巡査が言ったのでオジサンはホットしました。
オジサンは、柵の中でほっとして、便所座りしているうちにまたやってしまいました。巡査はしょうがないと言ってモップを持ってきました。オジサンは
「便所掃除は得意だぞーと言いました。
巡査は書類に特技便所掃除と書きました。
オジサンは、早くモップをよこせと怒鳴って、便所掃除をしました。
オジサンはいい運動になると喜びました。
巡査は、朝食は8時だよと伝えました。
「わしは明日もここ住めるか」
と聞きました。
「裁判になるまでいてください」
「そうか、食えるのか」
「ええ」
「たまには菩薩に祈るもんだ」
オジサンは大笑いしました。
アメンボは、雨が来るのを待っていました。
アメンボはまた小鳥に連れられて小川に向かいました。
下を覗くと黒い影が泳いでいました、するとパクッと口が開いてアメンボを掴もうとしたのでアメンボは両手両足を思いっきり広げて、流れてきた小枝を杭にして口を開けて、喉にさして串刺しにしました。すると小鳥がパクッと食べてしまいました。菩薩は、南無阿弥陀仏と唱えました。
オジサンは檻の中で、朝飯を待っていました。すると鼠が通ったのでオジサンはモップでたたきました。巡査はびっくりして銃を柵にぶっぱなしました。
オジサンはなんてことをするんだと巡査をバティングして吹っ飛ばしてやりました。
「やっぱりモップは便利だな馬鹿とモップは使いようじゃ」
巡査はひゃーと言って木立の上を時速150キロで飛んでいきました。
「こら自転車泥棒、逮捕だ」
巡査は、縄を投げて男を締め上げました。
男はやせ細って。
「これはおっさんのぼろ自転車だと言ってものすごいパンチを打ちました・
ちばてつや先生は、泪橋をかいておいてくれとオジサンにまるで位置を示して、原稿を渡しました。
オジサンは今度は、アルルのハネ橋を丁寧に書きました。
それを見た編集者はまた僕の首が飛ぶと焦りました。
「お願いです泪橋にしてください今度の流れで壊れて流される、木の橋です」
オジサンはそれを聞いて、なんだ樹の渡し船に板を挽いたはしかと言って船を50層並べて板を射載せました・
ちばてつや先生はそれを見て、そうか船の橋なら面白くなるなと大笑いしました。
「ところで億円のギャラは」
とオジサンは編集者に聞きました。
すると机の上に、円を置いてくれました。
「はい,置く、円」
「おじさんはこれかー」と大声で泣きました。
「うけるぞー、いいおちだ」
「地の底に落ちたぞー」
「そんなに幸せですか」
「ああ、泣くほど幸せだ」
ちばてつや先生は、次はこれだと大声で
「次の対戦は船上リングで行けるぞ、ステップするごとにドボンの危険があるボクシングだ」
それを聞いたおっさんは
「それりゃあ、ボクシングじゃあない、ボクシングは汗のスポーツだエンタメじゃあないぞ、ちば先生心をあらためてくれ」
と一升瓶を抱えて怒鳴りました。ちば先生は「よし、今のカットは見開きで行くぞ」
と言いました。船には子供たちが集まって、ヤイヤイと大騒ぎしています。編集者は「これ面白いかな、おやじさん、やっぱり時代遅れだな」遠くでサイレンが鳴りました。少年院で力石が、リングに立って一発でノックアウトしたようです。
ちば先生は、これじゃあ試合にならんと嘆きました。
オジサンは簡単ですよ、立てたてたつんだ力石と言ってオジサンはグーパンチを千本力石の背中に書きました。
この手法はなんだ。ちば先生はおどろいて顔をゆがめました。
「何てシュールな」
編集の男性はぶったまげてデスクの椅子からぶっ転んでしまいました。
「ちば先生、あのおじさんアシスタントはどこで見つけたんですか」
「サインをしただけなんだ」
「一本書いてもらっていいですか」
「うーん早いな」
「えー、年寄りの若者潰しをやるのか、時代はもう、梶川なんだ」
オジサンは手足をバタバタさしてアメンボになりました。
出版社の部屋ではみんな寝ていましたが、オジサンは一人筒頭をぶち割って回りました。
船が子供たちの騒ぎでみんなひっくり返って泪橋は消えていきました。
編集の男性は、
これはもうやってられん、オジサン一本。
おやじギャグなら千本ノックで戦うぞ。
オジサンはいつの間にか公園のベンチでいい気分になって寝ていました。
巡査がまたやって来て、この自転車は、盗難自転車でした。オジサン盗ってないですよね。
ああ盗んだ。
嘘は泥棒の始まりですよ。
これは隣町の犬ひげオジサンが捨てたものでした。
そいつか、許さんぶん殴ってやるわしのズボンを弁償しろ。
事件ですか。
ああ自分で調べろわしの足元が水浸しなんだ。
しくじったんですね。
ほら疑うだろ。よく調べろ。
気が付いたらオジサンの足元には水たまりができていました。
アメンボが菩薩の力を借りて小川から引いてきた池でした。
オジサンは本当にやってしまったかと思って焦りました。
菩薩とアメンボめ、許さんぞ。
巡査これからわしは、頭にきたから菩薩の頭をグーパンチでひっぱたくぞ、見てろ。
オジサンは力石スタイルで、パンチをかましました。
オジサンのパンチは目にもとまらぬ速さで天空に届いて、ぼーっと立っていた菩薩の頭を直撃して、頭が首から外れてごろっと落ちて岩山に突き刺さりました。オジサンはしまったと思いました。菩薩のやついつまでたっても見下した目で見るやつだな。巡査は、もしよかったら銃を貸しますよ。と言いました。巡査はあわててじょうだんですけどといいました。オジサンは頭にきて巡査の頭をグーパンチで殴りました。巡査はまた青空を飛んで、街の安全の確認をしました。菩薩はそれを見ていて奴は閻魔大王に預けて、抹殺するしかないなと思って閻魔大王にオジサンを引き渡そうとしましたが。閻魔大王は、桑原桑原、今世紀、世界最大の危険な馬鹿が来てしまったとおびえて震えていました。すると犬がやって来てオジサンの足元に思いっきり放尿をして、険しい目でにらみつけました。閻魔大王はしくじったな、今世紀最大の馬鹿めと大笑いしました。閻魔大王はオジサンの足元の水たまりの底の下に血の池地獄を作りました。すると犬はオジサンを水たまりに追いやって、おじさんはようやくちのいけじごくのゆにつかることができました。閻魔大王は、地の池地獄の空に厚く真っ黒な雲を浮かせました。血の池地獄は一気に高熱になって水が蒸発してオジサンは岩のくぼみに真っ裸で突っ立っていました。オジサンはサウナになったんだなと思いました。オジサンは整えていきました。
アチチチ
高温になった岩は、オジサンの足を水ぶくれができるほどやけどを負わせました。オジサンは、頭にきて岩の上にダイノジになって寝てみましたすると膨張に耐えられなくなった岩は飛び上がって小川の急流に落ちて水蒸気を出して冷めていきました。オジサンはすっかり元のように真っ裸でぼーっと立っていました。
いつの間にか黒い雲の下で、烏天狗が羽ばたいていました。カラス天狗は、役行者を呼び出して、あの危険な生き物の生命の輝きを消すように頼みました。役行者は、あいつは菩薩から、危険近づくなと伝えられた奴だぞと思いました。カラス天狗は仕方ないので真っ裸のおじさんに向けて緑の糞を落としました。
オジサンはやられた。また菩薩のやつ、閻魔大王の舌を抜いてやるぞ、
オジサンは頭から緑の糞が垂れてきたので、手を伸ばして、楓の葉で、顔を拭きました。
オジサンは、やっと起きて、ベンチから立ち上がりました。巡査が、たっていたので、お疲れ様、朝餉の準備はとオジサンは聞きました。巡査はもう夕方ですよと言って笑っていってしまいました。オジサンは、ベンチの下の水たまりをにらみつけました。
水の底からタヌキが顔を出して、こっちを向いているので、キツネはと聞くと菩薩に化けて立っているよと言って太鼓をたたきました。オジサンは空を見上げました。巡査が気持ちよさそうに飛び回っています。おじさんは、
「おにぎりー」と声を出しました。
「残念ですがコメ不足で拘留の予算が削られたので白湯だけになります」
オジサンは「暴動を起こすぞ
、政府は何とかしろ」
と叫びました。
あーお腹がすいた。
オジサンはベンチのそばで呆然と立っていました。
アメンボは、キツネが出てきたなと思いました。奴にお祈りなんかしてやるか、アメンボは、青い鳥を呼んでキツネの赤い口の名長い真っ赤なベロののど元に、嘴をさしてもらってベロを抜いてもらいました。それ以来菩薩はお経を唱えられなくなったので、世界の変化を楽しむことができなくなりました。菩薩は以来5000年ただ黙って立っている修行を続けているのです。なんと目障りなやつでしょう。アメンボは、今度は素戔嗚の尊に、水たまりを守ってもらうようお願いしました。素戔嗚の尊は、八つの頭を持つ鬼ヘビにやる酒を100樽重ねました。すると白竜が表れて、喜びの舞を始めました。それを見ていた老父夫婦はおびえて、若い美人の娘は白竜に捕らえられて、酌をさせられました。若武者になった素戔嗚は、七星刀で、白竜の頭としっぽを切り取りました、それから娘と、須佐に脳の尊は、祝言を始めました。おじいさんとおばあさんは平地に戻って田植えを始めて、日が暮れる前に、空に届く巨大な神殿をこさえて建立しました。
おじいさんとおばあさんは参道の終わりに蕎麦屋を営んで静かに暮らしました。
夏の木陰は、ダイセンでとれた氷を運んできてかき氷を商いました。カラス天狗がやって来て、「イチゴ味、レモン味、クールミント味、メロン味のかき氷を頼んで貪り食いました。修行中なので低カロリー食で昼が過ごせて安心しました。
カラス天狗たちがかき氷を食べて昼寝を始めるとおじいさんたちは須左脳の尊に感謝を伝えて神殿に米俵一票備えて、拝みました。素戔嗚の尊は神殿にゆっくり歩いてきて真正面御鏡の前にこちらを向いて、生意気気に胡坐をかいて座りました。オジサンは一度見てやれと神殿に行きました、オジサンが素戔嗚の前で不機嫌な顔でにらむと須左脳のやつ急にガタガタ震えて神殿がギシギシ鳴って壊れそうでした。オジサンは仕方ないので、素戔嗚の尊にも酒を注いでやりました。オジサンは須左脳に、
「酒ばかり飲んでないで、大人になりなさいと説教を始めました。素戔嗚は、このおじさんやっぱり面倒な人だ菩薩が出禁にした理由はよくわかったと思って杯の酒をグイっと飲みました。オーこれはよくできた酒じゃ、とつぶやきました。
オジサンは少しはわかったようじゃな、
「ワンカップ大関が一番いいんじゃ」
素戔嗚はそれを聞いてかくッとしました。
「大関か、タイでなくてするめじゃの」
お爺さんは仕方ないのでするめを囲炉裏であぶって、素戔嗚にくれてやりました。
それを神殿の参道の橋で見ていた村人は、これは、祭りができるぞと思って村中に神殿ができたのを触れ回りました。
おじいさんとおばあさんは面倒なことになった、生意気に胡坐をかくからだそろそろ出て行ってもらうか家賃を払わせてから追い出そうと相談を始めました。
オジサンは、
「ここに座ってるお人、もう半日座ったので100両になります。酒代は1000両です、1100両払って出て行ってくださいと素戔嗚に伝えました。するとスサノオは懐からいとも簡単に1100両取り出してお爺さんに支払いました。それを見ていたキツネはすぐに村中にぼったくり茶屋と言って触れ回りました。村人たちは相談して村のイメージを壊したのですぐに茶屋を取り潰すことにしようと決めました。村人は鍬や棒をもって、茶屋を崩していきました瞬殺でした。キツネはヤバイと思って、逃げましたが村人たちにすぐに取り押さえられて、キツネのしっぽを八本全部切り離しましたが尾っぽはすぐに生えてきました。
村人たちは、切り取ったキツネのしっぽをもって街の歓楽街に出かけました。歓楽街の居酒屋の前で若い白い娘が、いい毛皮、休んでいかないと声をかけてきたのでオジサンたちは酒を飲んで主人を呼んで何でここに狐がいるんだと怒り始めましたキツネはもう少しでしっぽが取り返せるぞと思って、オジサンを指さして、
「この人泥棒ですと高い声で言いました。オジサンはキツネのしっぽを、居酒屋の主人今いて、
「このキツネがわしをだまして2万円盗んだ詐欺娘じゃ」と言いました。
「主人は目を丸く死して慌てて
「出ていけくびだ、いるならもっていけ」としっぽ八本を狐に投げつけました。
キツネは大事そうに受け取ってとうとうしっぽを16本つけて歩いたのでした。
えっちらおっちら、一歩が重いのとキツネはつぶやきました。これでは鼠を捕まえられないから、居酒屋のごみバケツを見ておこう。くびになったからもう化けないぞ、バケツの中はグルメな世界じゃというのはすでに知っているんじゃバーカ。月がまん丸く光っていました遠くからヲーンと遠吠えが聞こえてきました。すると居酒屋に毛むくじゃらの細長い顔をして牙を持った男が、胸ポケットにウィスキーを忍ばせてやってきました。その男は獣の匂いだ食ってやると白い歯を見せてにやつきました。
「私は赤ずきんよ、おばあさん」
とキツネは言って震えていました。
「オー赤ずきんか、ここに毒リンゴがあるから食べてゴラン美味しいよ」
と狼男はキツネにリンゴを渡しました。
「さあかじってごらん甘くておいしいリンゴだよ」
「いらないは、このポリバケツの中に美味しいお肉がたくさんあるんだもいの」
すると、狼男はポリバケツを持ち上げて丸ごと中身全部を口に入れました。足りないなと狼男は、
「赤ずきんちゃんリンゴを食べるんだよさあ早く、食べたらちゃんと食べてあげるよ」と言いました。
オジサンは黙ってそれを見ていました。
オジサンはもういいやともって、キツネに、ちゃんと片付けろよ」と言って居酒屋に入って酒とアジフライを頼んでゆっくり飲みました。
狼男は大きな口を開けて赤ずきんを食べようとしたところ、突風が吹いてとたんが飛んできて狼男の首を切り落としてしまいました。赤ずきんになったキツネは、狼男と散らかした残飯をポリバケツに入れて道を箒で履いておきました。静かな通りには酔っぱらって二件目に向かうおじさんたちがあふれてくるようになりました。赤ずきんは、小さなかごにマッチ箱を入れて、「まっち、まっちまっつちはいかがですか」と声を上げました。
「オジサンはガム、キシリトールのが欲しいんだけどな」と一人のおじさんが赤ずきんに言いました。赤ずきんは狼男のポケットの中からガムを取り出して、「このガムいかがですか」と言いました。
「こら死体から盗んだガムはイラン」と自賛は通り過ぎていきました。赤ずきんは寒くなったのでマッチ棒一本に火をつけて手を温めました。その時巡査が空から降りてきて、「危ないから火を消しなさい」と水をかけました。オジサンはアジフライを半分食べたところでお酒がなくなったのでもう一本と居酒屋の主人に頼みました。オジサンははっと我に返ってポケットの中を探りました。1000円札が3枚ありました。「あーあきょうもつけだな」とつぶやきました。「喜んで」と居酒屋の主人は、笑いました。
オジサンは、赤ずきんを呼んで、「お腹すいたろポテトサラダを食べていけ」と言いました。
赤ずきんは喜んで16本のしっぽを出して笑いました。狼男は、ポリバケツをかぶって、右往左往しています。巡査は集まった人たちの交通整理をしています。日の出が始まります。
狼男は、キツネのしっぽを引っ張って、
「おい菩薩、どうしてくれるんだ、世界中ゴミだらけだ」
オジサンは起き上がって菩薩の顔にグーパンチをかましました。
気が付いたら狼男は力石でした。
ちばてつや先生は、原稿用紙をオジサンい渡してバックは宇宙とひとこといって、ソファーでたばこをすいはじめましたおじさんは、原稿用紙にデスラー総統とガミラスをかきました。それを見た、編集者の顔は真っ青になりました。松本零士先生を敵に回すと命がなくなる。
おじさんは、どうした。と聞きましたが・
「行きましょう」と、ちばてつや先生が言ったのでオジサンは原稿用紙を編集者に渡しました。そんな幼稚な画じゃバレないよ。でも僕はわかっちゃいました。編集者は涙を滝のように流したのでベンチの下にまた水たまりができました。アメンボは帰って足を広げて歩きました。熊蜂は水たまりの水を一口飲むと、しょっぱいので驚いて空まで飛びあがりました。オジサンは、熊蜂に、気持ちいかと聞きました。気持ちいいーと北島のように拳を上げて喜びました。グーパンチを受けた菩薩はしっぽを16本出して、狼男に言いました。ポリバケツはお昼を過ぎると二個になるからそれを頭にかぶって帰るといいよ、もう太陽が昇ったよ。狼男は、それはもう俺の時間じゃあなくなったと遠吠えを出しました。岩山の向こうから遠吠えが帰ってきたので狼男は走って声のほうに帰っていきました。
菩薩はぼーっと立って、「コンコンコン」と唱えました。すると水たまりが大きな湖になって一瞬で元に戻りました。オジサンは赤ずきんにポテサラをあげました、
「毒のあるのはどっちかナ自分で決めなさい」
と、赤ずきんの目の前に置きました。
すると店の主人が駆け寄ってきて二つともポリバケツに捨てました。
赤ずきんは
「えー」って叫んで、
もう食べることができないと鳴き始めました。
オジサンはうるさいと赤ずきんを平手打ちにしました。すると菩薩の頭が飛んでまた岩山に突き刺さりました。村人は祭りの準備を始めました。
「おいまたタヌキを呼ぶんか」
「ああ」
「笛は」
「ピーターパンに頼もう」
オジサンたちは祭りの準備で竹竿を作って旗を立てて、神楽の舞台を立てました。仕方ないのでキツネの石像も置いてやりました、閻魔大王とついでに菩薩の石像も置いてやりました、
この嘘つき野郎、オジサンはグローブをはめて一体ずつパンチをくらわして、石造の花をつぶしてやりました。
ちばてつや先生は、ジョーの秘密の地獄の特訓がいま行われたと大喜びしてすぐに原稿に書きました。そしてオジサンに原稿を渡して、背景は、地獄にしてくれと言いました。オジサンはそれなら何度も行ってみたからと言ってサクサクと、血の池地獄にハリセンボンの岩山をかきました。編集者はそれを見て、これはすごいと言ってカツどん一個注文しました。
あ、やばい特上一個を追加してそれをちばせんせいにわたして自分は、並みを食べやがったのでのでおじさんは「カツサンド上と電話で注文して編集部に付けて食べました。編集者はこれで、担当を外れることができると安心しました。
「よろしくお願いします」
かわいくてスレンダー美人の女性がちば先生に挨拶しています。
「担当になりました由美です」
「由美さんよろしく」
ちば先生の鼻のしたが延びたのをオジサンは地獄の背景に書きました・
「えこれ」
由美さんはそれを見て
「オジサンスケベ」
と言いやがったので、
「カツサンドにミルク追加だ」
というと
「はいすぐに」
といったのでオジサンは地獄の岩山の上に美人の女性をかいておきました。
ちば先生はこれは新しい美人トレーナーがジョーに着いたことにしようと喜びました。
オジサンはカツサンドにミルクとアイスコーヒーを食べました。
ちば先生は編集に続きはこいつだわしは一休みと言って喫茶店に出て休みました。
かけました。
おじさんはあせって続きを埋めて、編集に渡しました、それを見た編集は鍛え方が足りんと言い残して出ていきました。オジサンは、筋力トレーニングルームを泪橋の小屋に立てて美人トレーナーが竹刀をもって、ジョーにチューをしているカットをかきました。ちば先生はそれを見てタイガーマスクは越えたといってくれましたが、もう一度書き直しと言いました。オジサンは飯はつけで行けそうだと思ってオジサンは結局二年間出版社の部屋に住むことになりました。その間一度もビルを出なかったのでオジサンはいない人になりました。
オジサンはビルの住人になったのでグランドのベンチには二度といけなくなりました。残念なのは菩薩の顔にパンチを食わすことができなくなったことです。三年目の春オジサンはビルの外に出ました。ミツバチが、ハナミズキの蜜を集めていました。オジサンはもう飽きたーと声を出しました。オジサンは小学校跡の公園のベンチに座って、眠りに落ちました。やっぱりこれだと思ってオジサンは、いつもの公園のベンチに向かいました。オジサンはちばてつや先生のTシャツを自慢げに来て眠りました。すると風神が空にやって来て雷神が稲妻を落として、突然の豪雨になりました。オジサンはやっと風呂に入れた。石鹸を忘れたーとわめきました。オジサンは服を脱ぎすてて体を洗いました。そこに巡査が通りかかって、こら公衆わいせつ罪だというので、
「逮捕カーと怒鳴ると」
「お前は面倒で予算が出ないのは確定だから俺の減点になることはしない、早くここを出ていけ」
「へーお前にそういう権利はあるのか」
「私は市民から市民の平穏を守るよう託されているので当然ですよあなたが市民である証明はどこにもないんです」
「わしはわしの屁をここに残したから、立派な市民だ」
「その処理をする税金と公共料金の支払い証明はありますか」
「あるわけないだろ面倒な奴オジサンは銃を構える姿勢をとると巡査はすかさず一発撃ってきました。
オーかっこいいな、当たったぞ。
オジサンはお腹から真っ赤な血が流れているのを見て、そうだ、血の池地獄を作ろうと思いました。
巡査は、処理できたと自転車に乗って北に向かっていきました。
馬じゃあないのかダサい奴とオジサンは思いました。
オジサンは血の池を砂山で固めて血の池地獄を作り始めました。
手で砂をすくっては一滴ずつ盛りましたが一滴ずつ砂が砂時計のように零れ落ちていきます。時間が一滴ずつ進んでいきました。オジサンは、やっぱり死神にあったのかと言って血の池地獄を見たとおりに作っていきました。
グランドの向こうから祭りの囃子が聞こえてきます。タヌキは気持ちよさそうに、太鼓を射鳴らしています。キツネはしっぽを本出して赤いベロを出して細いいやらしい目で二八いています。
狼男は髭もじゃの腕を出して作業着を着てサングラスをつけて呆然と立っていました。
白い道が商店街に向けて続いています。緑のトンネルが、続いています。オジサンは走るように杖を突いて歩きました。
道にのそばでピンクの小さな花が揺れていました。オジサンはベンチに横になって、夜が明けたなと思いました向こうから小さな子供が走ってきました。オジサンは、地獄の底にもう一度つかりました。今度の血はぬるい自分の血でした。派出所の巡査は、れれれのれといって掃除を始めました。オジサンの頭に竹ぼうきの先がたってかゆくなったのでオジサンは思いっきり引っ張ってやりました。
するとグランドから三人の若い男女が歩いて出てきて大股で道鵜を渡って駐車した車に向かっていきました。三人は、車に乗らないでしばらく当たりの様子をうかがっていました。おじさんはもうすこしでくちなしのはながさいてくるともって、歩道の脇の植え込みを歩いていきました。オジサンは生垣に、緑のカーテンがるのを見てここにはオバサンが、かき氷を食べている縁側がるんだろうと思って、横mrで歩いていきました。オジサンは、やっぱりもう一度散歩をやって、膝の痛みをとろうとしましたが、モグラがサングラスをつけて出てきて、「アホー、アホー」と言って潜っていくので、おじさんはつえをあなにさしてはとりだしてあるきました。おじさんはほこらのちかくできつねのせきぞうがまだなまいきにすましたかおですわっているので、オジサンほっぺたに平手打ちにしました。するとそこを狼男がベロっと舌で舐めました。狼男はいい加減腹が減ったので頭を出したモグラを咥えて丸呑みしました。
「おいそこの赤ずきん、今度はお前だと言って鋭い目でにらみました。すると赤ずきんはしっぽを16本はやした、キツネになりました。
キツネが化けていたか、狼男は菩薩を探して食うことにしました。
「おい菩薩美人が来たぞ」
「えー」
と菩薩は空から降りてきました。
「お前もスケベだな」
狼男は、遠吠えを出しました。
キツネの菩薩ほど最悪な食い物はないぞ、世界が終わってしまう。と思いました。
狼男は、生はもういいなと思ったのできつねのかわをはいでくんせいやきにしていきました。菩薩はとうとう、菩薩になりました。岩山に突き刺さっていた頭はゴトンと落ちて粉々になってしまったのです。偽物の菩薩は本物のキツネだったのです、いなりの前に立っていたキツネの石像もゴトンと落ちて粉々になってしまいました。
アメンボ鵜の右手は石に当たってしまってつぶれてしまいました。アメンボは一本足をなくしたまま水面を歩いていきました。すると仏陀は一枚の緑の葉のボートをアメンボに授けましたがやはり不自由なようなのでそれはカタツムリにやりました。仏陀は偽物の菩薩が億年村にあったことを後悔しました、オジサンは、世界の終わりが来たんだなと思いました。人生最後の食事に蕎麦屋にいくことにしましたが、途中おにぎり屋さんがあったので人生最後のご飯は塩わさびおにぎりが最適だと思ってお握り屋さんによって、オバサン人生最後のおにぎり一つと頼むと塩わさびおにぎり一つさらに乗せて出してくれました。オジサンが食べ終わるとせっかくこさえた血の池地獄が、溶けて消滅してしまいました。オジサンはアーもう世界は終わったなと思ってベンチに横になりました。すると犬がやって来て、ベンチの下に気持ちよく、放尿したので、オジサンは、臭いと言ってベンチを変えて横になりました。曇り空が、やけにまぶしいのどかなヒルでした。世界が終わりましたが物語の世界はこれから始まります。オオカミ少年が狼だと言って、走っていきました。町のみんなは家の窓を一斉に閉めました。ところがいつまでたってもオオカミは来ません、満月は一か月後だったのです。そうすると不思議な笛を吹く虚無僧が街角で笛を吹き始めました。町中から鼠が一斉に消えてしまいました。オジサンは怪しい虚無僧の籠をひっぱたいて脱がすとキツネ顔の若い僧侶でした。オジサンは仕方ないのでご飯一膳をお椀に入れてやりました。それ以来街の扉は何処も閉まったま5000年たってしまいました。町は今日で誕生10000年になったのです。その日世界が終わって物語が始まりました。オジサンは1000年物語を語り続けて後世に街の消滅を伝えたのです。オジサンは、暇がなくなったと後悔しました。
街は一瞬にして消滅してしまったのです。今では日本のポンペイとよばれる遺跡が残っているだけです。町の真ん中に白狐の石像の首が転がっています。オジサンが通った時気持ち悪い細長いキツネの顔に着いた細いいやらしい目がぎょろっと動いたのです。こいつは菩薩を気取った悪党なので、もう一度灰にしようとしたのですが太陽に投げ込まない限り焼けないものだと思って、オジサンはさんざん菩薩気取りのやつに苦しめられたので鋼鉄のハンマーを一振り撃ち落としました。「コーン」と声を出してしっぽを動かして起き上がろうとするのでオジサンは菩薩気取りのやつの顔を平手打ちにしました。「事件ですか」巡査がまたやってきました。「オジサン市民税は」
「知らん」「住所は」「今のところないよ」「ベンチにはいないんですね」「ああ、核シェルターのほうが安全だからな」「核」「ああ」「放射能汚染が進行しているんですか」「知るかわしに聞くな、小役人なら役人仲間に聞いたらどうだ」「小役人ですか」「ああ、政府の犬ともいうがな、結局お前は市民の敵だ」と言ってオジサンは今度は刀を振りかざしたように腕を振り下ろしました。巡査は銃をオジサンいぶっぱなしました。それを見ていた週刊誌の記者が写真を撮りましたがオジサンは平気な顔をして立っているので、これは記事にならん、倒れてくださいよというので、「真実を曲げるな馬鹿垂れ」とオジサンは怒鳴りました。「新潮か、佐藤編集長は元気か」と聞くと「知りません」というので「わかった明日の朝刊、5紙に今のことを載せておくからいいな」というと、証拠はないですよというのでオジサンはポケットからカメラと、録音機を出して、記憶メモリーを一本出しました。「新潮に恨みはないが一瞬でも、虚偽の事実を作ろうとしたのが気に入らんのだ、悪いな」と言ってオジサンは巡査に「大丈夫だよ」といって、菩薩の顔をもう一度ひっぱたきました。「おいそこの若いの、こいつは歴史の証人だからこいつを取材しとけ、史上最悪の犯罪者だ、何しろ菩薩を語って世界を恐怖の奈落に突き落とすやつだから面白いぞ」「エー本当ですか」「それを取材するのが君の仕事だろ頑張ってくれ、ボロボロ犯罪が出てくるぞ」巡査は焦って、「おいそこの、名前と住所をいえ」と叫びました。
ちばせんせいは、これは、さいとうたかし君の世界だと言って編集の若いのに、原稿を起こすように言いました。
編集の若いのはオジサンにすぐに今の世界を原稿にといって、「これはちばせんせいのでいいですか」「いや、千葉でなくて埼玉に死しておいてくれ、オジサンにちゃんと一枚1000円のギャラは払っておいて次の号で、あしたのジョーと二大特集で行こう,な編集長」とちば先生は言いました。オジサンは、場面を新宿の花園神社にしました。そして若い巡査を、シロイルカにして、菩薩は、醜い白キツネにしました。そして新潮の若いのは、顔に慎重と書いた。のっぺらぼうにしました。オジサンのセリフは、自分が言ったら格好がつかないので、ジェームスディーンが言ったことにしました。だとすると巡査は、エルビスプレスリーにしないと合わないなと思って必死になって白い原稿用紙を埋めていきました。編集の若いのは今日は終電で帰るつもりなのに、これじゃあ始発かと言ったらオジサンが「これでどうだ」と言ったので編集は受け取って読んでから、「ちばせんせいおもしろいですよ」と言って原稿を渡すと、「うんいいな、じゃあこれここに、鹿鳴館を背景に」と言って原稿を渡しました。編集者はオジサンに原稿を渡して、ここに鹿鳴館と言って渡しました。オジサンはもう今日の仕事は終わったと思って中華まんを食べたので半分寝ていました。「おじさん、おきて、早く締め切りですよ」オジサンは寝ぼけて原稿を受け取って、通天閣を背景に入れて、入り口にモダンガールをかいておきました。「おじさん、おっさんのジムは東京の下町です」「下町に何で鹿鳴館があるんだ」「そういえばそうだ」編集者はびっくりしました。「ちば先生」「お嬢が鹿鳴館に行ったんだ、これは鹿鳴館のイメージと同じだから通天閣の文字をとって使ってくれ」と言いました。編集者は、なるほどと思って、編集長に、「これを印刷に回します」と言ってデスクに置くと、編集長はさっと見て、「走れ、もう一本のもすぐ回せ、埼玉のやつ、表紙にすぐかかれ」と指示を出しました。編集者は、もう今日は仮眠室を確保しておこうと思って印刷に原稿をもっていきました。編集者はすぐに、編集部に戻って、部屋を見ると、オジサンしかいません、「オジサン表紙」「俺か」「ええ」「人使いが荒いぞ、一番濃くてうまいコーヒーを頼む」と言いました。編集者は隣の、コーヒー専門店に行って、一番濃いいのと言って頼んで持って帰りました。もう終電が駅のホームを出たところでした。ホームには若い男女が一組残っていました。
「出て行っちゃったね」
「乗ろうって言ったのに」
「え、いようよ」
「うん」
「もうすぐ朝ね」
「明日も少し遊んで寝よう」
「うん」
二人は階段を上がって改札を出て右に行きました。
二人は喫茶店に入ってパンケーキとコーヒーをゆっくり飲みました。
おじさんは、駅のほうを眺めて二人が歩いているのを見つめていました。オジサンは原稿に二人が仲良く並んで、手をつないでいる姿を見開き原稿に書いて背中にグーパンチをかきました。上に漫画が一番ですとタイトルを書きました。編集者はそれを取り上げて、
「編集長、これでいきましょう」
と言いました。
「君これでいいのか」
「はい100万部間違いなしです」
「そうか、わしの首が飛ぶが、これで行け」
「編集者は原稿をデザイン室にもっていって表紙の原稿を作りました。
あと3時間です。
何とか間に合ったので編集の若者は仮眠室で寝たようです。オジサンは二人の若者が気になったので、様子を見てましたが、また菩薩のやつわるさを始めたな、と思って二人の顔を平手打ちにしました。
男は太鼓を打ち始めて女はしっぽを16本ぐるっと出して踊り始めました。
菩薩は、もう死んでいいはずなのに、ずうずうしいぞ。
オジサンは本気でグーパンチをしました。ちばてつや先生は、これで完成だ。
と喜んでいました。
「これで梶原もさいとうも超えた」と言ってくれました。
オジサンは、もうこれで十分出前のメニューは食べつくした。もう今日で編集室を出て外を歩いて公園のベンチに戻ろうと思ったときこの日のことを思い出したのでした。編集部をみわたすと10人ぐらいの若い男女がみんな机にうつぶせになって寝ているのでした。電話は鳴りっぱなしで。「担当の飯田です」「担当の井上です」二人の女性が競争で電話に出ていました。編集長のやつわしよりずいぶん若いが、ボルドーのワインの瓶とバカラックのグラスを常時切らさずにいるいやなやつだな。今日もここから新人が生まれてくるんだな、ちば先生は若いアシスタントと遊びたいようなのでオジサンはもう飽きたので出ていくことにしました。公園のベンチに向かう途中の植え込みにはアジサイが色づいていました。アメンボは元気かの、キツネは面倒だが狼男の昔話でも聞こうとオジサンは思いました。
満月が出てきました街の谷を越えた岩山から狼の遠吠えが聞こえてきました。
オジサンは、「そういえば谷の仲間にギターを弾いていたのがいたろ」
「奴は死んだよ」
「そうか、いいやつだったのに」
「ひどいもんだ、なにしろ、俺の持っていた、コーラを全部飲みほしたんだ」
「コーラはコカだよな」
「俺の時はペプシだ」
「瓶」
「ああ瓶だ」
「瓶はうまいよな」
「ああ全くの別物だ」
「ギター弾きが死んだらどうしてたんだ」
「俺は三年の間何もできなかったよ、あのギターで俺は歌っていたんだ、300曲は一年でできたんだ、それが今では一曲もできんし歌も忘れたよ」
「もう歌わないのか」
「ああ、歌っても聞いてくれるエミーがいないんだ」
「エミーって」
「おぼえてるだろ最高にまぶい、女だったよ」
「生きてるんだろ」
「わからないさ谷向こうの、ジローのところに勝手に行ったんだ」「じゃあ今は一人で何をして稼いでるんだ」
「おれは、小さなころから魚取りが好きで、イタチって呼ばれていたんだ」
「魚を食うのか」
「ああ最高だ。最近熊のやつが味を覚えて、俺の分が減ってな」
「売って稼がないのか」
「そんな下賤なことするか」
「さすがに武士だな」
「いやさすらいの狼だ」
「え」
ちば先生の声です。
「力石の若い時の姿だ」
「さすらいの狼」
「ああ」
「冬場に谷をいくつも超えながら、戦い続けて、ついに地の果てを見たんだ」
「今日も歩いていくのか」
「ああいい満月の夜だから」
「満月の歌があったろ」
「ああ満月の夜エミーが表れたんだ。寒い夜だったよ、レンガ造りのアパートの階段の前に立っていたんだ。おれは、三丁目のライブハウスの出番の時間になっていたので急いでいたんだ、「あのー」エミーが透明な声で俺を呼び止めてな」
「透明な声か」
「ああこの世のものとは思えないものだったよ」
「美人だったんだな」
「ああ信じられないくらいに」
「泥がついているわズボンに」
「俺は、ならず者とさっき戦っていたんだ」
エミーは俺のズボンを拭いてくれてハンカチで顔を拭いてくれたんだ。
狼男はにやっと笑って月を見上げました。
それでエミーさんとは、
「その日俺のライブに来てくれて、しばらくして一緒に暮らすことになったんだ。
「そのころは」
「ああ俺は、都会の、さえない街のアパートに住んでいたんだ、風呂は銭湯で、便所は水洗であった、小さな台所一つで二人で暮らしたんだ。昼間散歩で歩いて、オバサンに石を投げつけられて、わしは我慢して歩いて。歌を歌っていたんだ、白い花が咲いていての、甘い香りがしたので、熊蜂にここにこいよと呼んでやったりしたんじゃ、そしたら熊が突然来て、わしの背中に乗っかって、こりゃあいけんとおもって、背負い投げをしたものじゃ」
「苦労したな、狼男また会おう」
オジサンはくたびれてベンチに、倒れるように座りました。
オジサンは、狼男に聞いた話を帳面に書いていくことにしました。編集部でもらった金をポケットに入れたのを確認してオジサンは、コンビニで帳面とボールペンを買いました。
「ポイントカードは」
「いらん」
「作らないんですか」
「何を」
「ポイントカード」
「いらん」
「はい」
オジサンはいろいろ面倒くさいものだなと思いました。
オジサンは満月の朝、オオカミの遠吠えを聞きました。
「に聞くとな、沢蟹が楽しそうに歩いてたよ、三途の川だったよ」
「川の縁で竿に糸をつけてたらしていたんだ。
「母さんが、夜なべをして手袋編んでくれた」
道から歌が聞こえてきたよ、わしは時間を忘れて釣りをしながら岩場で遊んだよ、うたがったんだ、わしはエリーのために歌ったよ、エリーは横になって静かに目を開けてくれたんだ、エリーの歌はもう500曲になっていたよ、もう道にはくちなしが咲いていたんだ」
狼男は静かに瞼を閉じてうっかり寝てしまいました。
「あ、そうだ、モグラを食おう」
「とりあえず肉を食べたら何とかなりそうだ、カブトムシもかじってやる、赤ずきんは菩薩の偽物で面倒だからオジサンに任せるよ」
狼男は、畑に向かってモグラを木の枝で突いて食っていきました。
畑の土は太陽の匂いで、おれにはにあっていなかったよ、次の満月の日にもう一度あの町に戻って、アパートの階段を上って、扉に、請求書がないか見てくることにするよ。「いいかな」
「うん」
「魚でも焼くか」
「うん」
「じゃあ、買ってくるよ」
「私も行くよ」
「自転車」
「うん」
「お前もうビール飲んだろ」
「平気よ」
「巡査が来たら隠れるんだぞ」
「うん」
狼男は、
「明日は警備の仕事で山に行くから、魚を釣ってくるよ」
「明日は鶏肉にしましょう」
「ああ、取ってくるよ」
狼男と、真由美は魚を買いに、アパートの階段を下りて自転車に乗って出かけました。コンビニの明かりで雨のしずく跡が見えていました。
狼男は、
エリーと暮らした。しょぼい街のアパートを思い出していました。
「あのね」
「あ」
「いいことよ」
「何」
「受診してみたの」
「具合悪いのか」
「うううん」
「じゃあ、気をつけろ」
「うん、あなたの子供よ」
「俺の子なんてろくなものにならん」
「そう」
「え、本当か」
「うん」
「いつ」
「来年の春には」
「そうか、働くぞ」
二人はショッピングモールに出かけて、
アジの開きを二尾買って、フライにしてもらいました。
オジサンは、公園のベンチについて、横になって眠りました。
オジサンは、公園のベンチで目が覚めるとずぶぬれでした。
やってしまったらしかたないので、オジサンは眠って過ごすことにしました。
「気を付けて働くのよ」
「うん」
「歌ってね」
「歌はもうやめた」
「子守歌」
「いや」
「生まれたらできるよ」
「俺の子供」
「うん」
「子守歌」
「うん」
オジサンは、カラタチの花が咲いたよと歌っていました。
アメンボは目を丸くして見上げていました。アメンボはすいすい歩きながら水の輪を作って楽しんでみいました地面の向こうで満月が笑っていました。
狼男は、魚屋の前でキンメダイを見て、これを煮魚にしたら食事にいいかなともって
「これでいいかな」と真由美に聞きました。
「うん」
真由美はにっこりと笑顔を見せました。
狼男は、魚屋の主人に、キンメダイをさばいてもらって、新聞に包んでもらって持ち帰りました。
「ちょっと匂うね」
「うん」
「え」通りかかったオバサンが狼男の顔を指さして止まりました。
「やってないよ失礼な」
「似て非なる匂いなんです」
「だから似たものなんて出してないよ」
狼男は困ってしまいました。
だって臭うんだもの。
オバサンはキーといって、かいものかごをもった手を上げて、もう片方の手は拳を上げて二人に襲い掛かりました。
狼男は一瞬で地べたに座って、
「誤解を生んですみません、魚のことなんです」
と土下座しました。
それを聞いた魚屋の主人は、
「営業妨害でもするつもりか、うちの魚は全部刺身にしてうまく食べることができる新鮮な魚しか扱ってないのに臭いとは」主人は怒り心頭で、狼男に出刃包丁を握って飛んできました。
真由美は思わず、
「人殺しー」と大声を上げました。
「なんだと」店の主人は振り返りました。
オバサンは、坂の上を指さして、
「警察よ」
と叫びました。
魚屋の主人はあわてて出刃包丁をまな板に投げて突き刺しました。
あのまな板、俺だったんだな、狼男は、ここは主人を守らんと魚がなくなっては困ると思って、狼男は主人の手を握って握手しました。
真由美は「アーびっくりした。お巡りさん何でもないからもういいよ」と、大声で言いました。走っていた巡査は、歩いて近づいてきて、まな板に刺さった出刃包丁を抜き取って、「これは」と聞きました。
すると狼男は、ご主人私が頼んだキンメをさばこうとしたところなんです。
真由美は
「あんまりすごい出刃包丁だったので、ごめんなさい慌てて大声を出しました」
巡査は「わかりました」といって
魚屋の主人に、「アジの刺身取っておいて」といって、交番に帰っていきました。
「いいアジね」
オバサンは箱に並んだアジ鵜を指さして、
「これフライにするから一本さばいて」
と言いました。
「衣をつけておこうか」
店の主人はアジを取り出して、さばき始めました。
丁度店に着いたおばさん二人も、
「あら安くていいアジねうちも一本衣をつけて」と頼みました。
それを見ていた狼男は、
「キンメもいいよ」
と言いましたが、
「アジでいいわ」
とオバサンたちは一斉にいうのでした。
さすがに若い巡査の影響力は、カリスマ、デカと、あきれた顔で立っていました。
「ねえ帰ろう」
真由美は
「アジフライとキンメの煮魚、ごちそうね、白いご飯がおいしいよ」
農家の直売所をふたりがとおったところ、、よく茂ったルッコラが一束50円で出ていたので、
「これは買いね」と真由美が言って、一束採って、100円を缶に入れました。
二人は、坂道をゆっくり歩いて帰っていきました。
オジサンはあいつら、キンメとアジか、ビールは買わないな、オジサンは魚屋に行って、
「アジの刺身一つ」と頼みました。しばらく待っていると店の主人が、縁の青い丸皿に大根の妻を置いて大場を挽いてアジの刺身絵鬼団に並べた皿を持ってきました。
「よし」
おじさんは、気合を入れて受け取って、
目はビールを探して泳いでいました。
「お待ちどう」
魚屋の主人は叔母さんたちに開いたアジに衣をつけた開きを新聞にくるんで持ってきました。
オバサンたちは、小銭を出して支払いを済ませて新聞の包みを受け取って、
「ずっしり重いね」
と言って笑いました。
狼男は、
「でも匂ったね」
「うん」
「やっぱり魚は新鮮でもう澪の匂いがするんだね」
「うん」
「叔母さんやっぱりこいたのかな」
「あれだけ怒るのはやったってことよ」
「あれ、堂々と人ごみの中でやって罪にならんないのかな」
「うん、巡査に聞いてみるよ、指差しオバサン口うるさくて、いやな感じ」
「ああそうだけど、俺も嫌な感じに思われていつみたいだから、この社会から、消されてしまうのかも」
「子供が残るよ」
真由美はお腹を手でさするのが癖になっていました。
狼男は台所に立って鍋に水と昆布を入れて、人に立ちして、みりんとお酒としょうゆを入れてだし汁を作りました、軽く人に立ちしたところにショウガを二枚入れておきました、火を止めて、キンメを彼浮く水洗いして付近で軽くふいて、狼男は、
「美味しくなーれ」と言ってキンメを鍋に入れて、火を少し強めて鍋に落し蓋をして、硬くならないようにキンメを煮ました。人に立ちして日を留めて、いったん鍋を下ろしてあら列が取れたところで冷蔵庫に入れて寝かせておきました。そのあいだにアジフライの準備です。キャベツのせん切りをしました。そして鍋にサラダ油をたして、ごま油を一匙入れて火をつけました。狼男は、油の温度のころ合いを見てアジを揚げていきました。衣がキツネ色になってアジを揚げて油を切ってサンマしました。レモンを切っておくかと思い冷蔵庫からレモンを切ってきゃべtるを皿に盛って、レモンを軽く絞ってキャベツにかけました。狼男は冷蔵庫からキンメを出して、もう一度軽く火を入れて軽く温めて鍋を下ろしてキンメを皿に盛りました。
真由美は土鍋で炊いたご飯を茶碗によそって箸と茶碗をテーブルに並べて、お茶を入れていました。狼男は、温めたキンメの煮つけの皿二つをテーブルに運んで真由美は、アジフライの皿をテーブルにもってきて並べました。二人は見つめ合ってうなずいて席に着きました。お刺身少しあるとほぼ完ぺきだったのにね」
と真由美はにっこりとしました。
狼男はしまった、なんで思いつかなかったんだ。
狼男は自分の頭をグーで殴りました。
「痛いー」
狼男は顔をゆがめて大笑いしました。
真由美は何でと思いました。また老いていかれたな、きっとおかしいんだなと思ってくすっと笑いました。
「さあ食べよう」
「うん」
二人はお箸をもって、夕食をとりました。
ご飯を食べ終わったとき真由美はお茶を入れて
「どうぞ」と女将男に渡しました。
二人はゆっく類とお茶を飲みました。
「明日は早いの」
「うん、夜明けには山の警備に向かうよ」
「ずいぶん早いのね」
「山開きがもうすぐだから」
「一人なの」
「いや、五人体制になっているよ」
「あ、しまった、お弁当のおかず、買い忘れた、おにぎり二つでいいかな」
「うん助かるよ」
二人は夜更けになるまでテーブルに座って話をしてました。
オジサンは、狼男の毛むくじゃらの手を引っ張って山の警備に行きました。
午前5時になってしまいました。狼男は
ギターのジロー生きてるよな、俺は歌うぞ、
「みんなで手を上げると太陽に届くよ、地面の向こうの満月も笑っているよ。
狼男の歌は谷に響きました。
狼男は、オジサンお手を握り返して、
「子供が生まれるんだ」
「ああ、いい歌だ」
「歌えてたか」
「ああ谷の小鳥たちが、喜んで囀っり始めたろ」
「ああ」
「警備を始めないと、向こうの尾根で見てよう」
「ああオジサン気をつけろ俺は得意な場所だ」
狼男は走って登っていきました。
オジサンは、額にびっしょり汗をかきました。
谷には霧が立ち込めて、世界が広くつながっていました。
「おーい、太陽、さんさんと元気に生きてるなじろーぎたガガンガンになっているぞ」
狼男の歌を聞いた登山客が、笑顔で拍手をしていました。
今日は、登山客の人数もまだまばらで、みんなゆっくりと、余裕で歩いて登っています。
尾根を見上げると、狼男が、こぶしを天に向けて、仁王立ちしていました。
オジサンは五歩先にある岩に腰掛けて休むことにしました。
あ、忘れていた、おにぎりを握ってくるはずだったけどと思ってポケットを見ると、かりんとうを入れていたのでそれを一つ食べました。冷えた体が急に温まって、オジサンは少しうとうとしてしまいました。
登山客たちがこちらを向いて「おーい」というので、
「気を付けて登ってください、狼男を目指すと安全に上って水飲み場があります」
「はーい」
登山客たちは手を振って登っていきました。
その時、谷の下のほうで大きな岩が崩れ落ちていくのが見えて大きな音が響いていました。
「下山するとき落石の跡を気を付けて」
とオジサンは大きな声で登山客に伝えました。
「はーい」
登山客たちは少し緊張して上り始めました。
空の上の雲は白く住んでいるので今日は一日晴れていくなとオジサンはほっとしました。
オジサンはかりんとうの粉がのどに引っかかったのでむせたときに転んでしまい地面で寝てしまいました。
「あー気持ちよかった」
と背伸びしたときに、ケータイが鳴って、
「今日はこれでいいよ、もう来なくていいから」と所長の声でした。
ということはわしは首か、よし分かった谷に降りて行ってみよう。
オジサンは崖につかまって一歩ずつ下っていきました。谷の中腹にある急こう配の草原で、キツネが跳ねては勢いよく降りて、口にネズミを咥えていました。
オジサンはもう面倒だなと思って、そのまま崖の中腹の岩に横になりました。狼男はそれを見ていて、もうオジサンはほおっておいていいなと思って歌を歌い始めました。
登山客たちは一、二、三、四と号令をかけて狼男めがけて登っていきました。
「あれが絶滅されたとされる、天然記念物のオオカミ」と指差して、展示作品を見るようないやらしい目つきで狼男を見て通り過ぎました。
あれはまたキツネが菩薩になりそこなって人間に化けたやつだな。構うもんかと狼は背中を向けて媚び次第の石を補遺ッと投げました。
コン、いい音が鳴ったな、やっぱり中身はスカスカな奴だろう。
「あれ、落石か」
登山客は慌てて上を見ると緑の木が茂っていました。
「飛んできたんだな」
「用心しよう」
登山客たちは警報の笛が鳴ったのも気づかづに歩いていきました。狼男は、オジサンが助けるだろうと思って、森の茂みに入っていきました。
「あ」
ズズズー、登山客の一人が谷底に真っ逆さまに落ちていきました。残りの二人は気が動転してしばらく谷底を見ていました。
「そうだレスキューを呼ぼう」
二人はケータイでレスキューに電話を入れましたが、いま混んでいるのでしばらくおまちくださいとおんせいがしゃべったので、仕方ないさっきの狼を呼ぼうと「助けてくれー」大声を出しました。オジサンは、狼男一人で大変だなと思って岩の上で昼寝をしていました。
事務所では電話が鳴り響いていましたが所長は、椅子の上ですっかり熟睡していました。すると部屋中に警報音が鳴りました所長はまずい居眠りした警察から呼び出しだと焦って、「拝殿なした」「気が付かんのか」「知ってます、イノシシが出たんです」「それで」「確保に行く途中で事務所がにぎやかだったので引き返しました」「それで」「イノシシの確保に向かいます」「他に退院はいないのか」「はい軽微に出ています」「遭難救助の要請が30分前に入ってるぞ」「ええ隊員が、任務を遂行しています」「確認したか、まだなってるぞ」「はい、イノシシはあとにして、私も向かいます」所長は慌てて制服に着替えて、警備の場所に向かいました。そういえば一人くびにしてあと一人は狼男だスマホが使えん奴だ、所長は仕方ないのでさっきくびにした男のスマホに連絡を入れました。「すぐに復職しろたった今から、緊急出動だ」「オジサンは何寝ぼけてるんだと思って」「糞爺、蹴りを淹れずぞ、俺は昼寝中だ」と言って電話を切りました。オジサンは仕方ないのでさっき声がした谷に向かいました。すると若い登山客二人がたっていて、「おおかみおとこはこなかったか」と聞くと「指さして笑ったらどこかに消えました」「そうか、じゃあ仕方ないな自分たちで何とかしろ」とじさんはおこってじっめんをけってもどりました。するとパトカーがついて、登山者の救助に向かいました。この秘書長は事務所でまた居眠りをしていました。スマホが鳴って、「首だ、今すぐ出ていけ」と言われて「すみません、何かの間違いでは」と言いましたが、すでに事例が机の上に置いてありました。この日からオジサンは所長代理として事務所に配属されました。
「わしは所長に首にされたんだが」と上のほうに言いましたが、「所長は首だ、あんな給料泥棒は社会の敵だ、見らなうなよ」と言われました。オジサンは仕方ないので、机に座って、そういえば狼男はどこに行ったんだ、探してこようと思って、「これから行方不明の職員を探しに行きます。緊急事態の時は、スマホに連絡ください」と告げて、狼男の捜索に森の茂みに入っていきました。すると所長が出てきて、「腹がすいてるんだ道に迷っていたんだ救助してくれ」というので、「自分で助けろ」と怒って顔面目掛けてキックを入れました。所長は狼男の横を通り抜けて、岩山にが珍とぶつかりました。所長は目を見開いて狼男を見ました。狼男は「すみませんすぐに警備に戻ります」とあせってやまをくだっていきました。所長、元所長はこれで警備の配置が整ったと思って岩に張り付いたまま居眠りをしました。オジサンはこちらに戻ってくる狼男を見つけて、「お疲れ様」と言って事務所に戻りました。オジサンは、上部の人に、「狼男が戻ったので私も元の警備に戻ります、所長は岩山で寝ているのでよろしく」と言って出かけました。
オジサンは山に戻って、おにぎりがないのがとても悔しくなってきました。狼男が、帰って来て、
「おじさんこれ」と言って塩おにぎりをくれました。もじゃもじゃの手の上に乗った白いお握りはとてもおいしそうでした。オジサンはポケットからかりんとうを出して、「はいこれ」と狼尾とp子のおにぎりと交換しました。登山客は「おはようございます」と言って山に入っていきました。「お早うございます。
「頂上でおにぎり食って帰っておいで」と言って二人は手を振りました。オジサンは、おにぎりをかじりながら、「お早う、今日もよろしく」と狼男に言いました。「所長は」「岩山で寝ています」「後でおにぎりを届けよう」
二人は一度事務所に戻ってご飯を土鍋で炊くことにしました。じむしょのきたにはまどがおおきくひらいていてみどりとゆきやまがんsだたかに、立っていました手前にリンゴの木が白い花を咲かせていました。その右に青い小さなキッチンが合って二人は米櫃を探して、土鍋に水を入れて、米を軽く研いで、キッチンのコンロの下の焚口にすぎっぱを入れて火をつけて、ご飯を炊きました。
「具は」
なさそうだから、外でルッコラとクルミをとってきて塩ずけしておいて、二人は、ご飯が炊けるのを待って火をちゃんと消して、外に出て山菜採りとクルミ拾いに出かけました。
その間も登山客の様子を立って確認していました。
「もうすぐ頂上だ、天気も持ちそうなので迎えの準備でよさそうだ」
二人は向かい合ってうなずいて、採った山菜とクルミを籠に入れて事務所に帰りました。事務所に帰って二人はキッチンに立って、クルミと山菜を洗って一口大にして軽く塩ずけにしました。
おじさんはくるみうぃをまないたで、潰して、粉にして、オリーブオイルに付けましたそしてお握りを握って、クルミをまぶしました。狼男はおにぎりを握って、山菜の塩ずけを具にしました。二人はテーブルに置いた期の皿におにぎりを並べると20個できていました。
「これだけでいいか」
「足らなくなったらまたご飯を焚けば何とかなるよ」
ふたりはとざんきゃくがぶじげざんしたのをかくにんして、
リンゴの木の下のテーブルにおにぎりとハーブティーを並べておきました。
「お疲れ、食べて休んでいってくださいこれから谷底までが危険ですからゆっくり休んでください天気は安定しています」
と登山者に声をかけました。
「疲れたー」
「すごい広いよね」
「リンゴの木の下のテーブルを見ろよ」
「お握り」
「冷たいそばはないかな」
「おい蕎麦だってよ」
「これから打つか」
「今日はこの一組だから、やってみよう」
狼男はにやっと笑いました。
「所長の葉のびても構わんか」
「当然だ」
と言って二人は蕎麦打ちを始めました。
「いただきまーす」
登山客たちは食事を始めました。
「バーベキューなんて時代遅れだ」
「うん、おにぎり最高」
登山客は、ゆっくり休んでいるようなので二人は蕎麦打ちを丁寧にやりました。
「オジサン、蕎麦6枚マダー」
「6枚だって」
「やります、狼男の沽券にかけて、人助けですから」
「そうか人助けか、蕎麦が切れないようにロープの手入れをやっておくんだな」
「ああ切れちゃあだめだからな」
オジサンは蕎麦打ちの手を休めないで若者たちを見ていました。
「そろそろいい塊になったな」
「ああ」
じゃあのばしにかかろう」
二人は事務所のテーブルで必死にそばを打っていまし添えて一つ欠けぞ場をお椀に入れて天婦羅を載せてネギを添えて、リンゴの木の下のテーブルに運びましたた。
「おじさーん、暖かいの一つ追加」
「あーあ、山菜の天婦羅をお目にあげるか」
オジサンは蕎麦打ちを狼男に任せて自分はてんぷらを揚げました。
「出来たぞ」
狼男が言ったのでオジサンは切ったそばをゆでました。つめたいみずでしめるとそばはきれないいいこしのそばになっていました。
オジサンはこれを出したら救助のロープの点検だ」
と言いました。「ああ大事な任務だ」狼男はうなずきました。
オジサンはゆでたそばを5つざるにもって、てんぷらをそえてしおのこざらをリンゴの木の下のテーブルに運びました。
「いただきまーす」
若者たちは
「すごいんな、下山の途中で俺らも道を整備して帰ろう、警備の手伝いをして帰るぞ」
と言いました。
ふたりはしょちょうにほうこくにいくことにしました。お握りとそばをもって。
「所長、お待たせしました、食事です」
sy長は張り付いた体を自分で足元からはがして言って、地面に降りて胡坐をかいて座りました。所長は半分寝ぼけて「救助は終了したか」
と言って箸を射動かしました。
二人は「はい無事全員下山しています」
と報告しました。
「所長そろそろ事務所の机が寂しいので」
と二人は言いました。
「残念ながら私はクビだ」
「所長の首は短いのはわかってますよいびきが大きいですから」
「ああわしは首だ」
所長は繰り返し言いました。
二人は報告が終わると事務所に戻って、ロープの点検を丁寧に始めました。
そして警備の位置につきました。
「腹減ったな」
「わしらも食って警備に行こう」
二人はおにぎりうとそばを食べてゆっくりちゃぞばを飲みました。
杜の囃子から鳩が泣いています。森の中から湧水がわいてきました。ゆっくり池ができてきました。
アーあそこにベンチを作って休憩所にしよう。二人は落ちた枝を集まて、ベンチを作り始めました。
緑の葉の下に枝のベンチで舌。おっじさんはためしにすわろうとしましたがおおかみおとこが「ちょっと待ってと言ってベンチを手で押さえて揺らしてみました。ベンチはびくともしませんでした。オジサンはでは、と言ってベンチに座りました。
「あーあいい池だ」登山者のためにここにコップを用意しておこう、
「よし」と狼男は言って、ちょっと太めの枝を拾ってきて、のこぎりで樹って、ろくろをかけて気のコップを作りました。
「水が汲めるか試そう」
狼男は、池の水をコップですくって、水を飲むと、
「うまい」
びっくりする美味しい水でした。
「今日はまだ登山客が来ないけど、定位置で監視だ。時間が、杉田から用心して監視だ、落石のある岩の様子を見て、必要なら岩を落としておこう」
二人は監視の位置に戻りました。
事務所には所長が帰るはずだ。
「コラー」
「はい」
「事務所に誰か戻れ」
「それは所長が戻ります」
「あいつは役に立たん、とっくに首にしたんだ、お前副所長に任命したんだ、事務所に戻れ」
「オジサンは、私は現場の人間です」
と言って、一礼しました。
「わかった、では私が行こう」
「はいお願いします。所長は、岩場で落石の監視をしています」
「監視した不利の姿勢で気持ちよく居眠りをしているんだ」
「はい、起こしてきます、食事も届けます」
「好きにしろ早くも千葉に付けもうすぐオジサンたちの登山客が来るぞ」
「はい」
二人は草原の坂道と、岩場の手前の崖にわかれて登山客たちがくるのをまっていました。
「今日の登山道はよく整備してあったよ楽にここまで来れたよ」
とオジサンたちは言って手を振ってくれました。
「若者たちがやってくれたんです」
げざんするときじむしょによってくださいしおおにぎりとそばちゃをよういしてあります。
「ありがたい」
「池の水もベンチに置いてあるコップで飲むと生き返りますよ」
「ありがとう」
オジサンたちは笑顔で頂上を目指していきました。
狼男とオジサンは、事務所に帰って、
「無事登山者を見送りました、異常なしです、岩場で所長が確認すると思います、ところでなんと」
「わしか、わしは総合本部長だ、部長でいい」
「うひゃー、天国の人がやってきた、すみません、掃除をすぐにします。床にそば粉とご飯粒が散らかった部屋で申し訳ありません」
「いや、掃除は朝一番にやっておけばいい、今はもう朝五番目あたりだ」
「さすが部長、警備にすぐに戻ります」
「ご苦労」
二人は貞一の場所に向かいました。
「部長が来たんじゃあ、所長の机は、キッチンの隣に用意しよう、警備が終わった後で薪を拾って机といすを用意しておこう。部長勝手に所長の机を使って、卑怯だな」
二人は警備に向かいました。
山の草原には黄色やピンクの花が咲き誇って緑のじゅうたんが広がっています。森の中の池は静かに広がって、湖になっていきました。登山客のおじさんたちは頂上地下kyの岩山に立って、こちらに手を振ってくれています。所長は岩をの上に寝そべって崩れないようにぐっすり眠っているようです。オジサンは、いい天気だなと大きなあくびをしました。
「おーい、頂上は真っ青だぞー」
登山客は大きな声で呼んでくれました。所長は岩の上で大きなあくびをして背伸びをしました。
オジサンと狼男は、うれしくなって、事務所に帰って、部長の許可をもらって、おにぎりと、そばを打つことにしました。
オジサンは
「部長、ここのおにぎりとそばが好評なのでもう少し作ります」
といってオジサンはキッチンに向かいました。
「おい警備」
「はい、交代で出ます」
「腹減ったな朝飯にしよう、いつもはどうしてるんだ」
「予算がないので草を食べてるんです」
「救助用予備食糧の項目で請求をけいじょうしろ朝飯はきちんと食べんと救助もできんな」
「はい」
オジサンはさっそくコンピューターで月間2万円を請求を本部にあげました。
「部長、承認よろしくお願いします」
オジサンは天上人に緊張してお願いしました。
「よし、朝飯にしよう」
「所長を呼んできます」
「ああ、復職させるか」
「よろしくお願いします」
オジサンと狼男はおにぎりを握って所長と登山客にもっていきました。
二人は、山の高原を抜けて、岩山に着くと小石の落石があったのでこれは危険じゃと思って、崩れてる岩を安全にぶち割って粉々にして安全を確認して谷底に落としていくときれいなスロープができたので、まだ使用不可の看板を立てて、
「所長、遅くなりました、朝食です」
とお握りとそばをっ所長の前において箸をおきました。
所長は経った数日でやせ細って、レスキューの神の面影は見るところがなくなっていました。
所長は黙ってお握りとそばを少しずつ食べました。
「さすが所長、基本に忠実」
というと、所長は少し笑ったようです。登山客は頂上に着いたようで、
「ヤッホー」の声が山々に響いていました。
「おい山坊主だ」
谷の中央に黒い人影がふわりと浮いていました。
「ぬらりひょんだ」
「ヤバイ、封印しなくては」
と思ったとき、役行者が表れて、
「悪霊退散と呪文を唱えてくれました。
ぬらりひょんは黒いガスを履いて、消滅しました。
太陽が復活したようです。カモシカたちは尾根に並んで角笛を拭いて太陽の輝きをたたえていました。山の悪霊たちは谷底に向かいましたが、そこで天照大神が、宴会を開いて居たbの出悪霊は、楠の祠に閉じこもりました。村人は祠の入り口を泥で固めてその上に、漆喰と蜜を縫って鋼鉄のように固い扉をつけて、一億年を超えて封印するようにしました。
大きくなった湖の水面でアメンボは、リングの旋律を奏でて。水面を歩いていました。その音を聞いた白馬は、湖面をゆっくり歩いて、天井に飛び立ちました。
オジサンたちはそれを見て、危険はいるなの看板を置いて、舌の事務所でおにぎりができてる、牟田はするなと看板を置きましたが登山客が下山するのを待つことにしました。頂上に着いたオジサンたちは角笛の音を着て、アメンボの歌が聞こえてきたので、「下山して、蕎麦でいっぱいやって腹ごしらえしよう」と言って下山し始めました。
「おい岩山が崩れて消えたぞ、視界良好で落石を心配しないで済むと言って下山していきました。
「お疲れ様、これから私たちが安全を確認して、先導しますので体調が崩れたらすぐに行ってください」とオジサンと女将男は、オジサンたちの列を、守って歩いて下山しました。
「この山に来てよかった、レスキューがこんなに丁寧だとは」
と自賛たちはにこやかに下山しました。
「皆さん体調は大丈夫ですか」
「ええ」
ではリンゴの木の下のテーブルで休んでいてください、すぐにお握りと、そばを持ってきます」
「ビールも」とオジサンたちが言うので。
「ビールを飲んだ人はここで一泊ですよ」
というと
「じゃあ街に帰ってからにするよ」とにこやかにオジサンたちは笑いました。
オジサンと狼男は事務所に戻って、部長に
「今日の登山客は無事下山して、岩山の落石の処理もしました。所長は生きていました」
と報告して、ご飯を炊いてお握りを握って蕎麦を売って、登山客にもっていきました。
「おい君たち、予算請求は承認が一年になっていたから五年にして出しなおしてくれ、私の在任中は自動的に継続するよ、もし原価が変わったら再請求で出してくれ、こう見えても私は忙しいので、今決めたことを繰り返すのは面倒だから頼むよ、明日からは所長に行っておくから所長の毛d歳でいいよ」
二人は、アー疲れたやっと、普通に戻れると安心しました。
リンゴの木の下で叔父さんたちはこちらを向いて待っていました。
「お待たせ、ゆっくり食べてください、のどに詰まらせないように、ゆっくりです」
と言って二人はおにぎりともり蕎麦とそば茶を置きました。オジサンは狼男に監視を頼んで事務所に戻って三歳の天婦羅を揚げました。
オジサンがリンゴの木の下に天婦羅と塩を一皿持っていくと、
「これは、ビールが欲しくなるな、山小屋がないからあきらめていたけど山で食事をすると美味いな」
と大喜びでした。
すると所長が帰って来て
「おいアメンボ、家族ができたぞ」
というので。
オジサンは、「湖の水は美味しかったですか」と聞くと、「湖に続く沢の水がうまかったよ」というので、所長やっぱりウィスキーを飲んだなとオジサンは思いました。
「所長、事務所に本部長がいます」
と報告すると所長は焦って、
「本当か」と聞きました。
「ええ所長の服務を伝えるようです」
というと登山者のおじさんたちは。
「山の上の勤めもつらいの、わしらは呑気に登山ができていいほうじゃ」
と言って寂しそうに所長を見ていました。
オジサンはそういえば、所長に首になったんだ。大丈夫かなと思いました。くびになった理由はすっかり忘れました。若い登山客たちは無事下山したから、まあよかったんじゃと思いましたが、狼男が、
「オジサンの首はつながっていますよね、切るなら部長に決済を求めます」
と言いました。所長はいつの間に部長とこの二人がつながってるんだ、まずいなと思いましたが、
「首はまだわしが預かっている」と所長は言いました。
オジサンは「クビですか」
と聞くと所長は、
「首にした覚えはない、しかし、今後、問題があったら」
「廃棄を付けます」
と自賛は言いました。
首だって言ったよなとひとりごとをいいました。
登山客のおじさんたちは
「やっぱり中間管理職はどこでも、組織の錆だなと、顔を見合わせました。
「あ、天婦羅冷めないうちに蕎麦も伸びないうちに」
tpとオジサンは言いました。
それを見ていた所長は目を丸くしましたが、
「いちど三人そろって部長の訓示をもらおう」と所長は言ったので、
「ゆっくり食べて、休憩できたらそのままで下山気を付けてください」
とオジサンはいって事務所に戻りました。
三人は、
ゆっくり事務所に戻りました。
事務所にはいると東の窓の前の机に部長が、空をにらんで座っていました。
所長は
「お疲れ様です、事務所員三名揃いました」
と言いました。
「岩山は気持ちいいか」
「はい」
おじさんはたまらず
「私はクビですか」
と聞くと
「所長に預けているよ副所長」
「はい」
「首はまだつながっているが、さぼるな、ご飯ばかり作ってないで監視をやれ」
「はい」
オジサンは、泣いてしまいました。
「今更泣くな、首だ」
「はい」
「君も首になるが」
と部長は言いました。
「それは」
「ええ所長は組織の錆です」
「えーいお前も首だ、ここの警備は私一人で何とかする」
「組織にはそのようなことは許されてないぞ、君がそうするならこの事務所は閉鎖で、即刻へ閉山にする」
「えー」
登山客のおじさんたちが、慌てて抗議し始めました。
「町から一番近い登山ルートは一年中必要です、閉山にするなら税金を払いません」
「それを聞いた市長と助役は」
「閉山は許さん、職員の登山チームから新しい人員で救援事務所を運営する、本部長、しばらく現場で、所内を引き締めてくれ」
と市長は言いました。
本部長は「はい」
といって、
「そこの二名は即刻復職して警備に即刻戻ってくれ」
「所長はもう帰ってくれ」
と本部長は事例を出しました。
オジサンたちは、厳しいのと顔を見合わせましたが、市長に
「もっと市民サービスをとオジサンたちは一時間市長と対話をしました。
そこで森の湖を完全に、保存することが決まりました。
それを見ていたおばさんたちは、オジサンたちに
「はたらけー」と怒鳴りました。
オジサンたちははい、号令、番号といって
「一、二、三、四、五、六、七、八、九、十」
「全員集合」
「何か背筋が寒いな」
「凍ってしまった」
「今の声」
「天の声だった」
「ビールはお預けだな」
「明日も同じ時間で」
「少し早くして若門お前に山に入ろう」
「いや遅くていいよ、準備運動をしっかりやってからにしよう、登山に、早起きは体にダメージが大きすぎる。
「はい、皆さんちゃんと寝てからにしてください」
おい、所長まともなことを行ったぞ、雨に備えて準備だ。
二時間後山に雷雨がやってきました。
[さすが所長のやることに間違いないな、ちゃんと土砂降りだ」
「岩山から沢に降りて安全を確認しよう。オジサンと狼男は、雨合羽を着て、長靴の安全靴を履いて、岩山に向かいました。湖がとうとう満杯になって、大きな川が山肌を焚きのように流れ始めました。「これはまずい、役場に連絡して緊急の通報を入れてもらおう。r山の湖が、決壊しました、至急緊急避難の通報です」「規模は」「最大限です。全村避難じゃあないと村全体が湖の底になってしまいます。所長、でっかいことをやらかしたな、本部長にすぐに伝えよう、二人は坂を転がるように走って事務所に戻りました。
「部長、湖が決壊して谷を焚きのように流れているので役所に全村避難の緊急通報を頼みました」「了解」「sy長、谷に穴を掘ってこい、責任はしっかりとるんだ」
「何で私なんだ、ちゃんといいことを言っただけなのに」
「所長千年に一度の珍しいことをしたんですよ」
「よし狼男と気味で谷底に、地球の裏側に貫通しする穴を掘ってこい、私も監督に向かう」
「はい」二人は道具を担いで谷底に走りましたすると、アメンボが高速回転で谷底に穴を掘っていました。二人はその穴を広げていきました、水の音はまだ遠くで響いていますがあと10分だなと思いました。「君ら命をかけて責任をとれ」と所長の声です。鍍案客のおじさんたちは、とりあえず助かった、それにしても山の勤めは極悪非道だなと思いました。
危機一髪で三人は谷を駆け上がりました、滝のような水は穴に吸い込まれるように落ちていきました。
「穴の先はブラジルだが、アマゾンの水も、宇宙に飛び散ってしまったら国際問題になってしまう、国連に通報したほうがいいかも、本部長に報告だ。三人は事務所に戻って、「谷の水は穴を急降下してブラジルに貫通する予定です、国連に支給通報してください」「わかったそのあと政府に連絡しておく」マスコミはまだ気づいて内容で、世界は静かです。ロシアは呑気に戦争をやってる馬鹿みたいです、世界の終わりがもう始まっているのにな、と思うと二人は大笑いしました。
登山客のおじさんたちは目を丸くして、人生最後の食事がこれかと、テーブルに目を落としました。狼男は満月がでちぇ来たので遠吠えを上げて、月からの救助を依頼しました。
「月に知り合いがいたのか」
「ああ遠吠えを聞いていつも返事をしてくれる大統領がいるんじゃ」
「たいしたもんじゃの」
「もうすぐ月からレーザービームが来てこの大洪水を留めてくれるみたいです」
「大したもんじゃのレスキューの鏡じゃ」
それを聞いたオジサンたちは一気に安心して、「これから街に戻ってビールを飲もう」と言ってお握りを食べつくしました。
「本部長、月に死者を出せますか、たった今月の大統領が地球を救ってくれました、月も地球が消えると生きていけなかったようです」
「よし政府と国連委至急連絡を取ろう」
「本部長背う政府と国連の誰と話してるんだろう」
外科医ではマスコミがさすがに気付いて、謎の究明で大騒ぎになっているようです。オジサンと狼男はしょうがないので湖に行って沢蟹をとってきて、天婦羅にすることにしました。湖の近くで沢蟹が億万匹赤い列を作って歩いていました。
「ここで天婦羅鍋を用意してあげたほうが早いな」
「空下げでうまいのができそうじゃ、潮をとってこよう、オジサンと狼男は、やっと今日の所pくじができそうです」
外科医を見るとなんだか眠れない夜になっているようです。ブラジル政府からも親書が来たようです。日本政府は、緊急非常態勢を維持しているようです。「部長、今日のレスキューは完了しました」
「了解、所長は」
「あれ、いたはずですが」と言って岩山を見ると出べそを出して鼻上賃を出して寝ている所長がいました。
「所長は現場の異常がないか確認作業中です」
「いつのか、どこで寝ている」
「おいバレてるよ」
オジサンと狼男は、仕方ない、所長の案山子を作って連れてこよう」と言って盛で枝を集めてかかしを作って、天狗におまじないをしてもらって、人間にしてもらいました。
「所長お疲れ様です、本部長には報告済みです、一度所長も事務所に寄ってください」
というとかかしは、ぴょんぴょん跳ねて、事務所について、「ぶちょうおつかれさま」と一礼しました。
部長は代満足げに机に足を載せて、口ひげを整えていました。
狼男とオッジさんは、もう一度谷底に向かいました。地球の底なしの穴の向こうにはやはり月が笑っていました。まだロシアは呑気に戦争をしています、登山客がそろそろやってくる時間なので二人は持ち場で警備を始めました。
「オジサン、今日もご飯を炊きましょう」
狼男が言いました。
おじさんはおもいました。岩山に、記念の石碑を置こうかと。
「所長、記念碑の署名を。
「ああ、部長に頼もう」
「お二人で」
「ああ」
部長はレスキューの谷、所長は、眠りの谷と署名しました。もうすぐ日の出です。山の高原にはつつじの花が咲き誇っています。霧がたち来mr目てきました。今日も晴天のようです。
「お早うございます」
若者たちが笑顔で手を振っています。
オジサンは岩玉野井氏を集めてリンゴの木の下に石窯を作りました。
狼男は、ルッコラの葉を集めてきました。狼男はピザのきっじをこねて作りました。オジサンはヤギの乳を搾ってチーズをこさえました。茄子とトマトを畑からとって来て、二人はピザを焼きました。
オジサンは土鍋でご飯を炊いてお握りもこさえておきました。
「おーい、帰りに寄って食べろよ」
「はーい」若者たちは登山道の小石を拾ってわきに置きながら岩山を上っていきました。
太陽の光がさんさんと輝いています。
オジサンと狼男は、警備の位置に立って湖の決壊が消えたのを確認しました。
屋ッと政府の派遣下地絵自衛隊のヘリが飛んできました。
部長が草原の真ん中で直立不動で敬礼して待っていました。
ヘリが付くと調査団の若者が度々っと降りてきたので、オジサンと女将男はリンゴの木の下に帰ってピザを焼きました。登山客の若者たちは、ピザとお握りを食べて、
「行ってきまーストア上っていきました。
「今自衛隊の調査団が入ったから岩山の裏を通って行ってください、抜けると素晴らしい景色があります」
とオジサンは言いました。
若者たちは良しと言って登っていきました。
所長はもう済んだいいやと思って岩山の上で日向ぼっこをしてうとうとと眠りました。
空には白い鷹が旋回しています、カブトムシを掴んな得たようです。
・カブトムシは、角を思い切り伸ばして鷹の舌を抜きました。
鷹はたまらず吐き出してそのつばが所長の目に入りました。
所長は目をこすって雨かとつぶやいて眠りました。
若者たちは、頂上に登って、街を見下ろしていました。
「今日は山で一日過ぎ過ごしていいんじゃないか」
「ゴミ拾いしていこう、雨で枝が落ちて危険だ。
オジサンはそれを聞いて、ヤギのミルクでアイスを作っておくことにしました。
狼男は、登山道をもう一度清掃して上っていきました。
所長は、今日は静かでのんびりでいいや部長は、面倒だから時々事務所に行っておけば一日が終わる。
政府の派遣できた自衛隊員は、豆の原因の調査をしましたが謎でした。谷にできた穴が底なしであるのを見てやはりなぞでした、アメンボが葉っぱの上で、横になって提灯鼻を出して寝ているのも謎でした。オジサンは岩の上で寝ている所長を見れば謎の解明のヒントになるのになと、自衛隊員ご苦労様と心の中でつぶやきました。
オジサンはヤギのミルクを絞りましたが、ちょうどカモシカがやってきたので、カモシカの乳も絞ってみました。ちょっと臭かったのですがミントをとってミルクに入れるとさわやかな香りで濃厚な、ミルクになったので、オジサンは湖のほとりの氷室に行って氷を切り出して、勝ち割り氷を桶に入れてミルクをシェイクして、熊蜂の蜜を数滴たらしました。
それを見ていた狼男は、森に落ちていた枝を切って、木の匙と皿を作りました。オジサンは、もう一度作ったアイスを氷室に入れて、凍らせておきました。それを見ていた所長が、ちょうどデザートの時間だ休憩しようというので、オジサンと狼男は大笑いして、「いつ働いているんだ年中、休店日、の店の主人が所長なのに、休憩らしいぞ」とお笑いでした。所長は、三時のおやつにアイスにしようというので、二人は、慌てて若者のところにアイスをもっていきました。
若者たちは汗を拭いいて「昨日の雨がウソですね」とオジサンい言ったのでオジサンは「奇跡の雨だから、宝物のような一日だったよ」と言ってアイスを渡しました。
それを受け取って食べた若者たちは、「山の頂上の白い雪のような奇蹟が今口の中で起きているー」とお騒ぎになりました。
オジサンと狼男はは残ったアイスを部長に届けて所長と食べてくださいと渡しました。
「所長は」と部長が聞くので、
「所長はいつもの定位置で仕事をしているようです、三時の休憩だそうです」
部長は「そうかといって」アイスをあわゆく全部食べるところでしたが少し残して
「これを所長に」と言って二人に渡しました。
二人はそれを見て、ちゃんととけてるな、氷室で新しいのを乗っけてあげよう。
と言って湖の縁の氷室に向かいました。すると若者の登山者が、
「この湖の地面に月が見えました」
遠越で教えてくれました。
「それはアメンボが深く関係してるんだよ」
とオジサンはいうと
「俺の遠吠えも一番関係しているんだ」と言って遠吠えを上げました。
若者たちは、湖のそばに立って、しばらく湖面を見ていました。
する子緑の木陰から白い馬がらわれて滑るように、湖面を歩いていきました。
若者たちは、ここはに、安らかな休憩所を作ろう、といって小枝を集め始めました。
オジサンは、それはいい、レストハウスを作ろうと、部長に報告して、小枝を若者たちと一緒に集め始めました。
オジサンは湖のほとりに小枝を敷いて小道を作っていきました。そしてさんぽをしてみました。すると小枝の上を蟻が歩いて、葉っぱを咥えて歩き始めました。するとミミズが出てきて、しっぽを切っていったのでありはそれを少しずつ加えて巣に持ち帰っていく行列を一列作っていきました。若者たちは、アイスを食べて、道を一周して、不安定なところをきちんと整備していきました。これが今登山ガイド本に乗っている幻の道です。
オジサンは、一度事務所に戻って、部長に、湖の周りに遊歩道を作ったことを報告しました。
「そうか、図に乗ったな、事後報告とは、勇気の言ったもんだ、すぐに、再整備をしなさい、登山客が湖に入らない工夫をしなさい」というので、それはそうだなと思ってオジサンは歩道の周りに枝で策を作っていきました。オジサンは部長に、「策を作りました」と報告しました。「湖の監視塔は」当然のように言われたのでオジサンは慌てて湖の反騰に灯台を建てることにしました。オジサンは岩山に行って、落石した石を集め始めました。石を一つ落とすとゴーンと音が鳴ったので所長が起きてしまい。
「お前何をやっている下手なことなら首だ」と怒りはじめました。オジサンは湖に灯台をこさえるんです。「石窯にしなさい」と所長は命令をくさしました。オジサンは仕方ないので石窯月の灯台を作ることにしました。オジサンは石を運び始めると狼男が木で作った台車を挽いてきて石を運んでくれました。湖の反騰の先端い白で目立つとうだいができてきました。若者たちはその灯台に名前を募集して着けたらと提案してくれました。「景品は出ないけど君たちで募集してくれるか」というと、若者たちはすぐにsnsというので募集をしてくれました。
とたんに、
「天空のオパール」「輝く、湖底の月」とかもう百を超える名前が着ました。
オジサンと女将男は若者たちを、事務所に招いて、ヤギと、カモシカの土で作ったアイスとチーズに、そば茶を用意して本部長に命名を決めてもらうことにしました。部長は喜んで冷蔵庫からワインを取り出して、これを開けてみんなで飲んでからにしようと行ったので所長は、いつの間にか切っていました大喜びで栓を抜いて馬鹿ラックのグラスのついで自分が持って後は安いグラスと狼男が作ったコップに注ぎました。
「君高級なグラスを使うんだね、今日のゲストに使ってもらったらどうだ」と部長は言ったのでオジサンと狼男は。
「当然です」
と言いました。
「所長は、
「諸君の首はもう切れたぞ」
と言いました。
「君まだつながっていると思うのか」
と部長は所長をにらみました。
オジサンと狼男は、やっぱり所長の首は、外れてきたんだと思いました。岩山に、首から下が置いたままで楽に移動してるようだなともいました。それより、
「この若者たちに、ただで湖の名前を募集してもらったので、湖の名前を決めてそろそろ署名をしてください。
「おーそれか、それはもう決めた。ムーンライトセレナーデ」
「え、ムーンライト横浜、いしだあゆみの歌でいいんですか」
「違うジャズの歌じゃ、グレンミラーのほうじゃ」
「それあります」
学生はパソコンを見ながら驚いたようです。
「応募作人の中のトップにムーンライトセレナーデがあります。
オジサンは応募の順位と一致して助かったと思いました。
一位の作品に決まったのでアップしてくれていいよ」と自賛はほっとしました。
狼男は石碑に使う意志と墨汁と筆を持ってきました。
オジサンは、
「お願いします」と部長の席に置きました。
sy長はそれを横目で見ながら大福を食べていました。
出来たよ
と所長はそれを立てました。
学生たちはそれを写真に撮って、
「これを、snsにアップしますがいいですか」
と聞くと部長は、
「あくまで愛称としてアップしてくれ、後で政府の了承をとってから正式名称になるので。
「はい」と学生たちは、返事をして、愛称決定としてアップしました。
すると喜びのコメントが、10万件すぐに達成しました。
「これは大変ですよ」と学生たちは顔が青ざめていました。
オジサンたちは、事態が全く呑み込めませんでした。
「明日から登山客の行列が、どこまでも続くことになりますよ」
と一人の学生が言ってくれました。
オジサンたちは、
「えー」と驚きました。
部長は、事務所をいったん閉鎖して登山口の入り口に即移転して、登山客の対応に遷延しよう」と言いました。大福を食べた所長は、「飽きた」と一言いい残して岩山に戻いって鼻提灯と出べそを出して眠りました。
オジサンと、狼男はまた岩山で石を拾って木の台車で運んで、事務所から机を運び出して、イチョウの葉っぱの屋根で登山道の入り口に事務所を作って、朝を増しました。すると町のほうから人の騒々しい声が続いてやってきました。
オジサンは、机に書類を射て自分は交通整理に向かいました。
狼男は白い月を見て遠吠えを揚げました。部長は机に座りましたが所長はまだ岩山で眠ることを決め込んでいました。所長いつまで寝れるかな。これは一日うるさいぞとオジサンは思いました。
所長は、岩の上で手を伸ばして背伸びをしました。
手に葉っぱが触れたのでアメンボがいるなと思って口にしずくをたらして水を飲みましたがアメンボはいませんでした。所長は、「はらへったぞ」と大声を出しました。まちのひとたちは
「サンドイッチがあるから待っておけ」と大声を出しました。
オジサンと狼は、部長を呼んで机に座ってもらって、登山道の入り口に立って最敬礼をして立っていました。
街から上がってくる登山客はみんな、安全カードをもって長袖長ズボンに、チョコを持っていました。オジサンたちはお年寄りに酸素給水ボンベを渡していきました。湖の道は絶対に柵を越えないでください、アイスと、ピザがありますよ、と言って所長の机を指さしました。所長は一人で、パスポートをチェックして、登山指導をしていました。一人一分でもうお昼になっていました。所長はもう危険だと判断して今日の登山受付は、午前11時30分で終わりにしました。所長は、もらったサンドイッチを食べて岩山に横になって空を見上げて鼻提灯と出べそを出して眠りました。
部長はオジサンに明日は君に頼むぞ」と言って昼食のピザを焼いていました。下山するお客が帰り終わるころには、東の山が茜色に染まっていました。お昼前に終わりで正解でした。あののどかな山はどこへ消えたのかとオジサンたちは嘆きました。とうとう湖の山が伝説の静かなおじさん登山のメッカとなってしまいました。オジサンと狼男は所長が昼を食べている間、登山客がぶっじ帰っていくのを手を振って送っていました。
部長も慌てて飛び出してきてたって手を振っていました。所長は岩山で「何だ」と言って横になりました。
部長は、まだ政府の承認をもらってない、電話をしておこう。
「snsってなんだ」
「分かりません、アメリカの大統領や教皇も使っているものらしいです」
「あの若者たちに、登山道はいったん閉鎖になったとすぐに宣伝してもらえ」
オジサンと狼男は、困ってしまいました。若者たちの登山はいつになるか、その時所長が巨大な屁をこいて山の谷が、落石になったので、もう登山道は本当に閉鎖になってしまいました。狼男は、遠吠えを上げて、若者たちよ山を目指せそこに山があるからと歌いました。谷には所長の屁が充満して、植物が枯れそうなので、オジサンは役行者に頼んで杜の緑をよみがえらせてもらってきれいな空気に入れ替えてもらいました。今日の所長の仕事はへだった。大きな災害にならなくて済んだと二人はほっとしましたが若者たちの姿がないので二人は尾根に登って待つことにしました。
二人は谷を見下ろしてみました。カモシカの群れがゆっくり山を登っていました。鶉が配松の陰に卵を産んでいました。オジサンは役行者に、畑で大根を掘って、フロフキ大根をこさえて、感謝のお礼を捧げました。フロフキ大根に山椒の葉を添えていなかったので柚子のみと山椒をとって来て柚子山椒をこさえて,役行者に捧げた、さらに盛りました。役行者は、胡坐をかいてじっと皿を見つめていました。おじさんは、「申し訳ない、箸です」とお皿の上に置きました。役行者は茶そばをすすっておもむろに箸をもって、またオジサンお法をじっと見ていました。オジサンはまずかったと思って米を土鍋に入れてご飯を炊いて茶碗によそって、役行者にもっていきました。役行者は箸を手両手で持って、おもむろに「いただきますと言って、ご飯を食べて、風呂吹き大根を美味しそうな顔で食べてくれました。狼男はようやく山の手前の道に若者が来たのを見つけて助かった、とほっとしました。若者がやってくると狼男は板に登山道閉鎖とかいて、そらにつきあげました。若者はそれを、写真に撮って、snsにあげました。するとすぐ二十万件の残念が来たようです。狼男はそれを部長に伝えました。部長は「これからぢどうするかだ」とつぶやきました。政府は、ムーンライトセレナードでなくムーンライトセレナーデだと言ってきました。部長は
「あってるよな」
と改めて石碑p見ましたが間違ってはないみたいでした。部長は字が汚いですかと政府に問い合わせました。政府は、セレナーデでいいですよと認めてくれました。部長は、ようやく石碑を立てられるけど、これから登山はしばらく予約制でガイドをつけることにしようと言いました。オジサンと狼男はガイドは知らん所長に頼もうと言いました。所長は岩の上で寝ながらガイドをするよと言いました。部長はちゃんと寄り添ってガイドしないと意味ないから「きみたちでマニュアルをつくってくれ」と能天気に言うので二人は黙って警備に向かいました。
部長は反乱だ、次の要員を至急募集しようと市の役所に連絡を入れました。すると市役所はその二人は危険人物なので山にとどめてくださいと言ってきました。そして二人は伝説のガイドになっていくのでした。
オジサンと狼男は、とりあえず、岩山の伝説を作りました。岩山の祠には、天照大神がいて狼が遠吠えを揚げると月が輝いて、出べそと鼻提灯っを出した男が、踊り始めて、アメンボやアリが鈴や太鼓を鳴らして、宴会を始めて、米をたくさん備える行事がありました。それ以来山のふもとの村は、豊作が続いています。岩山で田瀬湯と湖には緑が映った湖面に白い馬が表れて水面をゆっくり歩いて、草を食んでいました。湖はもともと底なしで舌が今は美しい女性が沐浴する、伝説の湖になっています。
とりあえずこれに山のチーズとピザとお握りとそばが伝統的に名物の鳴っているのを伝えるかと言って、部長に報告しました。出べそと鼻提灯の男はいらんだろう、と部長が言うので、入れてやってくださいとお願いしました。
オジサンと狼男は、登山に来た若者たちに、部長にsnsのことを教えてくれというと若者たちは、閉山になって、街の人たちは嘆いて緑の山の白い山の峰を眺めて起きてます」と言いました。部長は、それなら予約制を伝えてくれと言いました。若者たちはもう一年分入りました。一日二組で20人までです」部長はほっとしました。
若者たちは、来週から毎日20っ組100名ですよ、オジサンと狼男は、それなら仕入れも長期契約で安定的に安く仕入れることがでっきる。この山にいたら永遠にただ飯じゃ、もうわしらは町に捨てられて拾われたようなもんじゃ。
部長は、それを聞いて、わしは明日休むから君たちで事故の無いようににやってくれと言って事務所の机に帰っていきました。
明日わしら二人じゃ、報告はどうすればいいんじゃ廊下、政府にに報告せんでいいんかの、今部長に聞いておこう」
「部長明日の報告は、政府への報告もしなくていいですか」
「日が暮れたら事務所に行くからその時に」
明日わしら日が暮れるまで警備じゃの。
二人は安心して帰っていきました岩山を振り向いたら、鼻提灯を膨らませて出べそを出して寝ているいつもの所長がレリーフのようにいました。
狼男は今夜は新月かと言ってとぼとぼと帰っていきました。オジサンは今日は帰ってゆっくり本でも読んで寝よう明日夜明け前に準備をしないと事故があったら、わしは報告できん、そう思って帰っていきました。オジサンは家に着く途中で賑やかな居酒屋がったので中を見ると若者たちがいたので、ここはだめじゃ、キツネのスナックに行って騙されるかと思って、池が見えたのでさっさと帰ることにしました。その時、「オジサン、マッチを買って」と赤ずきんが出てきたので、「わしは白雪姫と契約してるので帰ん」というと、「しらゆきひめです」と言ってブロンドの娘が水色の服を着て立っていました。オジサンはこれはオリエンタルランドに通報だ。と思ってすぐに電話しました。するとそれはもう料金をいただいていますからだ大丈夫です」と言われたので、「キツネも考えたな」というと、「キツネはいませんよ、マッチ」というので、オジサンは、もう一軒別の居酒屋に行くことにしました。オジサンは静かな居酒屋を見つけて、女将おでんと酒と頼んでカウンターに座りました。
「アメンボか」なんであんなに穴を掘っていったんだ」
「役行者です」
「ぬらりひょんは」
「死にました」
「ぬらりひょんとうとう、逝ったか」
「いえ、宇宙のかなたに消えていきました」
「宇宙のかなたはどっちだ」
「地球の地底の穴のはるか底です」
とアメンボが答えました。
オジサンは盃にお酒を継いでグイっと飲みました。
「ずいぶん久しぶりだね、生きていたんだね、付けは残ってるよ」
と女将が言うので
「全部払っていくよ」というと
「あら珍しい雪でも降るのかね」というので
オジサンは、
「そんな奇蹟は起らんよ」と言いました。
オジサンは、久しぶりの街で、おでんをゆっくり食べました。
オジサンはケットのお札全部出して女将に渡しました。
「お釣りよと女将は言って、全部そのまま返してくれました。
「そうだよな奇蹟なんか起ってたまるか」
オジサンは、若者たちの声が響いているのを聞きながら、ゆっくり酒を飲みました。狼男来ないかなと思っていると狼男がやってきました。
「おい今日は早いぞ、寝ないのか」
「ああ」
狼男はおでんを食べて。新月に向かって遠吠えを揚げました。声は町中に響いて、街の人たちは安心して眠りました。
オジサンは、夜が明けてきたので、そろそろ制服に着替えて汗を拭いて、事務所に行こうと言って家に帰りました。
女将は、「行ってらっしゃい」とオジサンと狼男を見送りました。狼男は、楠の鉾rsで一寝入りして事務所に行くことにしました。その時ぱちんと谷に響いた音は、所長の鼻提灯が割れたのでしたとたんに飛車ビシャの雨です。今日の登山は、気を付けないとと狼男は思いました。部長は、迎えの車に乗ってようやく家に帰って温かいコーンスープを飲んで本を読んでベッドでぐっすり眠りました。居酒屋からまだ若者たちの声が響いています、今日の血残客は叔母さんかな、若者たちにリストを出してもらっているはずだ事務所で確認しておこうと狼男は思いました。ビシャ飛車の雨は、採っても臭いにおいで舌、これは湖が汚染される、狼男は、祠のキツネの石像に頼んで役行者に線上のまじないを頼んでもらいました。所長は仕事を作るのが仕事だな呑気にまだ寝ているよ。おおかみおとこはやっとほこらについて、よこになってねむろうとしましたが、あたまにいしがあたるので、葉っぱを集めてベッドを作り直しました。オジサンは家に帰るとオバサンがソファーでせんべいをかじって寝ていたので、安心して見つからないようにベッドで眠りました。オジサンは、そういえばこれまでのことを帳面に記録しておかなければと思ってオジサンは机に向かって帳面を広げて、地球の終わりの日とアメンボと狼男に岩山の所長のレリーフの伝説をかいていきました。オジサンはやっとほっとして温かいコーヒーを淹れて飲みました。酔いがさめて眠れそうだと思って便所に入りました。オバサンは、「しくじったな」と大声で怒鳴りました。オジサンは凍ってしまって情けないのと思いました。オジサンは、便所でゆっくりやることをやって。ベッドに戻って眠りにつきました。弐時間寝たらもう午前4時になって白い山が銀色に輝いていたのでオジサンは慌てて事務所に向かってっ登山道の入り口の警備とガイドを始めました。
アの岩山におへそが見えます、見てみてください。
「出べそー」
子供が元気な声で答えてくれました。岩のレリーフは、この世界の終わりの時に呑気に眠っていた偉大な人のレリーフです」
狼男は、地球の裏の月に遠吠えを揚げました。月から綺麗な鈴の音が聞こえてきました。登山客は大喜びで舌、ここからの道は、木の枝の道になりますので気を付けて頂上に行ってください、何かあったらすぐに駆け付けます。下山したらピザにおにぎりに蕎麦に、アイスとミルクティーを用意していますので湖の、散策路をつっ栗歩いてくださいとオジサンは伝えました。今日の登山客はこれでおしまいです。何て贅沢な登山なんでしょう。幻の登山コースはこうして運営されてきています。
伝説の登山コースは、こうして2000年間運営されています。それ以来地球の終わりの時計の進み具合はゆっくりとなってきました
核開発は現在進行形で進んで、とうとうまた、地上実験が始まっています。核抑止という研究が進んでいますがグーを握った手をあげるともう殴り合うしかないのです。オジサンは、石碑に、ダメオジサンの山と書いて、湖のほとりに置きました。ポケットを見ると1000円札5枚しかなかったのに女将つけの残りはなかったのか。まだ、前払い分が残っているのかと思って、湖の湖面を眺めていました。にしきごいがくちをぱくっとあげて、虫を捕まえて食べていました、それを見た熊が慌てて飛んできましたが見事に湖に飛び込んで潜っていきました。それを見ていた登山客の家族は手をたたいて喜んでいました。鯉は、湖を悠然とゆっくり泳いでいるのですが、湖のみずっくさの茂みからワニガメが顔をのぞかせていました。こいつは危険だとオジサンは、釣りを始めました。ワニが診はウインナーソーセージをパクッと飲み込んだのでオジサンは思いっきり糸を揚げました。誰がこいつを放したんだ、オジサンはかわいそうだがこいつには死んでもらうしかないと言って焚火を始めました、登山客は驚きましたが、子供たちはキャンプファイアーと言って喜んでいました。ワニガメは、すっぽんを丸かじりしていたところでしたので、帆脳の中で眠ってしまいました、子供たちは亀の口に亀と声を出して、驚きました。お父さんはあのカメライオンみたいな亀なんだワニのように人を噛んじゃうやつだから可哀そうだけど死んでもらうんだよ」と説明してくれました。オジサンは、ほっとして「南無阿弥陀仏」と唱えました。狼男は、湖に不法投棄したら連邦政府が禁固30年の刑に即執行します、と標識を立てました。
オジサンは、政府に連絡を入れるように部長に後で報告だと思いました。家族連れを、天気が変わらないうちに、頂上に案内しなくては北の空にぬらりひょんが隠れて飛んでいるぞ、狼男は遠吠えを上げて役行者を呼びました。
「またなんだ」
「何だとは何だ全く効き目が期間呪文をかけてと北の空を指さしました」
「さすがに、あきらめの悪い爺じゃの、そろそろ本当に閻魔様を呼んで、迎えに来るように三途の川を挽いておこう」と役行者は言って、白い山の峰の一番高いとこっろに立って、呪文を唱えました。須つと稲妻が鳴って三途の川が、西の空に現れました。岩の上の所長はそれを見て鼻提灯を膨らませました。男の子がそれを見つけて臭い雨と叫びました。所長また仕事を寝て作ったな狼男は遠吠えを上げて「南無阿弥陀仏」と唱えて提灯が割れないようにしました。
北の空のぬらりひょんは、片手に、黒歴史所の巻物をもって杖をついて、そろりそろりと歩いて、臭い息を吐いていました。
狼男は遠吠えを上げて役行者に、「呪文の効き目がないぞ」と怒りました。
役行者は、とうとう地獄の入り口に行って閻魔様にぬらりひょんの悪行を伝えました。
「又あいつか、オジサンと女将男よりも質の悪い奴だ知被けるなと言って、こん棒をたたいて、ぬらりひょんがるいていた雲を消して三途の川に向かわせました。オジサンは、なんてことをするんだ雷を鳴らして、所長の出べそに落ちて岩山が崩れたじゃあないか、狼男は、ぬらりひょんが三途の川を渡ろうと杖を突いているのを見ましたがぬらりひょんは、三途の川の渡し船から受洗拒否を受けていました。「糞爺、死に際を知らん奴だ」狼男は、遠吠えを上げて穀粒を呼びました。穀粒はぬらりひょんを載せて、宇宙の果てに飛んでいきましたが途中で穀粒はぬらりひょんに手名付けられて、モンスタードラゴンになりました。デスラー総統は、一斉砲撃と言ってモンスター流に、砲弾を浴びせました。ぬらりひょんは、デスラーに黒経文を投げつけました。デスラー総統はそれを掴んで、勝利は我にありと、叫びました。
ぬらりひょんは、三途の川の土産話だ、宇宙の果てを見ておこう、と杖を突いて歩き始めました。ぬらりひょんはとうとう三途の川に向かう心の準備ができたようです。「わしはもう疲れた、1万年も生きる馬鹿はわしぐらいじゃ」ぬらりひょんはそう言って三途の川を渡りました。狼男はそれを見て、役行者に、遠吠えで「助かった」と叫びました。オジサンはぬらりひょんに手を合わせて、後厄介なのは釈迦ぐらいだ、とつぶやきました。オジサンは東の空に向かって、「南無阿弥陀仏」と唱えて釈迦に出てくるなと言いました。岩山も落ち着いたので家族を頂上まで案内しました。無事頂上に着いた家族はばんざーいと言って喜びました。おじさんは、じむしょにもどるまえにこのかぞくをみずうみのみちをあんないしました。擦ると白い馬が緑の水面に表れてゆっくり滑るように、歩いていました。オジサンと家族はゆっくりと湖の散策路を歩きました。そしてりんごのきのしたまであるいていっておじさんはかぞくに、野菜沢山のピザとお握りにミルクティーとアイスを進めました、蕎麦とお握りとそば茶もあります。一家は楽しそうに食べています。オジサンは、今日はいい登山ができました、ありがとうございます」と言いました」するとお父さんは「噂通りの素晴らしいヤマトサービスで大満足です」と言いました。「岩山の出べそつまんでやりたい」ッと男の子は言いましたが、落石が怒ると危ないから見ているだけにしよう」というと「はーい」と元気な声が帰ってきました。
西の空が明るく輝いています。オジサンは、「きをつけていえまでかえってください」と家族を見送りました。オジサンは事務所に言って部長に報告をしました。「ぬらりひょんがとうとう三途の川を渡りました。登山客の家族は無事家に帰っていきました」と報告するとオジサンはなんだかうれしくて笑ってしまいました。部長は、「きょういちにちおつかれさま」というと狼男がやって来て、西の空の釈迦が手を振っています、どうしますか」と言ったら、手を振り返そうと部長は事務所を出て西の空を眺めました。オジサンは悔しいのでもう一度「南無阿弥陀仏」と唱えるとやっぱり、釈迦は8本のしっぽをのぞかせました。オジサンはたまらず、「このインチキ野郎」と叫びました。
オジサンは気を取り直して、部長に「おつかれさまでした」「政府は、次の災害に備えて湖の監視を強化するそうだ」
「それもいいですが問題は岩の上の所長のレリーフがぬらりひょんを呼び戻したら、まだ三途の川の手前です」
「よし岩山におにぎり10っこもって言ってやれ」オジサンは岩山に向かいました。途中アメンボが湖の下にボウフラがわいたのでまた来いとワニ亀のばとるになりそうだよ」というので「もう一匹もう不法投棄があったのか」と聞くと、ええ、でぶっちょの黒いサングラスの中年野郎がにやにやs字ながら話したんだ」とアメンボがいいうので、オジサンはまたワニガメにかわいそうなことをしないといけないな、「南無阿弥陀仏」と言いました。
オジサンは湖に行って釣り竿にスッポンを餌にして、湖に糸を垂らすとすぐに大きなあたりがったのでオジサンは全身汗をかいて、竿を引っ張るっとうまそうな目でスッポンにかみついているワニガメが姿を見せたのでオジサンは用心深く湖の岸にあげて、子供がいないので、オジサンはワニガメを大きな斧で切り裂いてやることにしました。顔を見ると、情けなそうな目をしてるので、オジサンはワニガメに、ここはお前の生きる場所じゃあないんだと一思いに小野うぉふりおろりました。するとガリ橋っという音がしてワニガメは左右に咲かれていきました。狼男がやって来て、二つに分かれたワニガメを出刃包丁で身を切っていきました。今日の所長の夕食はワニガメな目だな、大きな屁をこいたり専用に言って食わせてあげるしかないなと二人は話しました。あたりはもうすっかり薄暗くなっていましたので、二人はゆっくり道を気を付けて岩山に向かいました。外灯を付けたらこの時間も登山客を案内しなければならないなと話しました。
二人は明かりは百年後でいいやと思いました。
岩山に着くと、所長が鼻提灯に出べそを出してぐっすり寝ていたので二人は岩山の舌で、薪を焚いて、ワニガメ鍋を作りました。味付けは辛いのでいいかなと思って、山椒の実をどっさりと取って来て全部鍋に入れてシイタケも取って着て鍋に全部入れておきました塩としょうゆがないので、仕方ないので蔓の葉を入れておきました。二人はそれを機の器に取り分けて、所長のところにもっていきました。
二人は箸をその前において、起きたら食べてくださいと言って岩山にお折りました。フクロウの声がしたので、奴にやられるけど仕方ないな。と思いました。二人は事務所に戻って部長はもう帰った後だったので日報に記録をして今日は帰ることにしました。事務所の中は空っぽで舌。月明かりが窓からさしていました。狼男は、遠吠えを出して、役行者に、ぬらりひょんは三途の川を渡ったか」と聞きました。役行者は「ぬらりひょんはとうとう、覚悟を決めたよ」宇宙の果てを見て安心して三途の川を渡ろうとしたらカエルがぴょんと飛び出してびっくりしてひっくり返って三途の川に落ちてしまったんだ、どこの世界にも行けなくなっちゃったよ」
狼男とオジサンはしそれを聞いて、残った敵は菩薩だけだ、所長の屁の音も消せなくなりそうだ」と思うと夜も寝れなくなってしまいました。
狼男は、湖の底の月を見て、アメンボに話しかけました。匂うな」
「うん」
「大丈夫だよもうすぐ緑の杜が生き返るよ」
「所長、気を付けてください」
所長はまた鼻提灯を膨らましています。
杜の緑が風にそよぎ始めると三つの蜜の香りが漂い始めました。オジサンが森を見ると大きな熊が気を上ろうとしているので狼男を呼んで、遠吠えを上げてもらいました。オジサンはもう夜明けだ、あと少しで事務所に戻って今日の登山客のファイルを確認しようと思いました。
2025/6/28