左京区に引っ越しました。
夏の日の夕方ポストに入っていた葉書
差出人不明の白い紙にたった一行書いてありました。
遠い、空の香りを運んでくれています。
あの人また、新しい生活をしているんだな。
チャレンジしているんだろう。
「あのね」
「はい」
「返して」
「はい」
「こんな、老後じゃなかったのに」
「はい」
「言ってもしかたないか」
「はい」
「行くか、行きたくないな」
「すみません」
でかけたか。
静かな、部屋になったな。
「おはようございます」
「今日は風も静かで、少し過ごしやすいですね」
「ええ」
「セールが始まりますよ」
窓の下から声が聞こえてきます。
「それでは買い物に」
「そうですね、パソコンを立ち上げましょう」
あれとこれとそれともうひとつあれ。
メモにまとめたので、間違えないように買いましょう。
あれ、あれはあったのにおいてないみたい。
探してみてもあっていいところにない。
みんなもう使わないのか、ないと不便なのに。
売れないとすぐに廃番なんだな。
おky区がここにいるのに、もったいない。
持続するのも、商い、商いのはずなのに。
きょうはこれはあきらめよう。
少し予算オーバーになった。
でも帰るときに勝っておかなければ、無くなったら、もう使えないからな。
買い物を済ませて、お湯を沸かして、キッチンの椅子に座って、コーヒーを飲んだ。ブラックで。窓の外御緑はゆっくり揺れている。
ラジオのスイッチをいれたら、ブラームス。
蝉の声がくぁのせせらぎのように響いてくる。
「通じるのね」
「あ、いまどこ」
「昨日、日本に帰ってきた」
「4年ぶりだよ」
「うん」
「元気そうでよかった」
「うん、ちょっと、長い休日を取っていたの」
この日も緑の杜の道を歩いていました。小川のせせらぎの影が、ゆらゆらと揺れていました。
曽於後私は彼女と会ったのかどうか、
「そう、」
「うん、また」
電話は切れたのでした。
夏でした。
彼女は夏の女性でした。
「私お誕生日、いいのよ、シャツからブラジャーの紐が見える日なの」
多分その時会ってない。また2年後に、出会った。
夏の空にいるんだね。
きっと元気だね。
ワーグナーの曲が消えて、ジャズが流れてきました。
彼女ティーシャツの、襟首の中央で赤いフレームのメガネが揺れていました。
顔所はまっすぐ前を向いて歩いていました。
クチナシの花香りがしてきました。
アスファルトの照り返しが眩しい坂道でした。
小学生の男の子たち4人が、大きな樹の木陰に座ってグランド皆があら話しています。
夏の日差しです。
みんな同じ夏のことです。
白い葉書を見つめていました。
同じ夏御ことです。
新しい暮らし、h締めるんだね。
今度はゆっくり生きようね。
君にそっくりのあの子が笑ってるよ。
今朝は温かいスープと目玉焼きとトーストで起きよう。
もう差が始まるよ。
大丈夫。
ゆっくらるこう。
また本を読もう。
音楽も聞こう。
tyンと歩くよ。
手を意義って。
草が伸びたね。
「たっぷり栄養補給できたの」
「うん」
「今度はもっと笑って生きるよ」
「うん」
「えへ」
「うん」
「h-い」
「はーい」
「サラダも食べよう」
「フルーツもね」
「うん」
君は、どこにいるんだりおう。
引っ越したんだよね。
私は、今日もゆっくり歩いている。
団地には暮らしにあふれている。
草花が朝いている。
坂道を歩いてる中学生が笑っている。
そろそろ昼にしよう。
「寿司でも食べるか、回る法」
「うん」
「どっちにする」
「団地」
「ペットショップの近所のほう」
「そっち」
「いくか」
自転車で向いました。
「並んでるな」
「いいから食べる」
「名前書いておくよ」
「うん」
カウンタ―にすわって。
「2か月ぶり」
「漸く時間があって、来れた」
もう10皿は食べていました。
「お味噌汁」
「いいよ」
「お願いします2つ」
私たちは、ゆっくり夕食をとりました。
外はもう、陰っていました。
「帰るか」
「うん」
勘定を払って、自転車に向かって。
「リカーショップによるの」
「80パーセントココアのチョコとナッツを買って帰ろう」
「よし」
私たちは交差点を左に横断して、坂道に出て、買い物をしました。
私は喉が渇いたので、表の自動販売機で、炭酸水をオンで自転車をこぎました。
私の自転車には電動がついてなくて、汗をかきながら自転車をこぎました。
前のほうで軽く走る自転車が、逃げるように走っています。
私は空を見上げて、今日も夜になるんだなと思いました。
何かやり起こしたな。今日も、仕上げていない。
自然光で描きたかったな。
明日はもっとやっていよう。
夏の日、君は、森の道に突然現れた。
息を吞むような美人になって。
君はいたんだね。こんな身近なところに。
私は、黙って、挨拶した。
君は変わらず前を向いて歩いていた。
左京区に引っ越したのは君じゃあないんだ。
静かにせせらぎの音が揺らいでいた。
君は、銀座4丁目交差手にいた。
君は、キラー通りに向かうライブハウスの前で手を繋いで歩いていた。
絵になる姿で。
夏の日だった。
今日は翻訳の小説にしよう。
公園のベンチで読んでみよう。
犬のリードを持った女性が通り過ぎた。
「いい夏ね」
ワン
「かき氷食べようか」
ワン
「そう、キンキンで頭が痛くなるよ」
ワン
「じゃあ、走る」
ワン
「行け」
「お嬢さん」
「はい」
「あ暑いですね」
「ええ」
「座って眺めませんか」
「いいですか」
「はい」
「本は」
「少し休んで緑を眺めます」
「ヘッセ」
「ええ、中学の頃から読んでいるんです」
「そのカバーいいですね」
「ええ、ヘッセってすぐわかるんです」
「呼んでみたいんです」
「網すぐ読み終わるので待っていただいたらお貸ししますよ」
「いいんですか、図書館にも、無いんです」
「そうですね。寂しい」
「少し待ててください」
「犬を連れてきます」
「ゆっくりづぞ」
「はい」
女性は走って犬を追いかけました。
私は静かにページをめくりました。
緑が揺れています。
わたしはデミアンを読み切りました
そっとベンチの右に置きました。
朝の風が、道のわきの草を揺らしています。
遠くを眺めてると向こうの焦点がシャッターを上げ始めました。
「おじさん」
「お帰り」
「これいいの」
「いいよ」
「3日お借りしします」
「ゆっくりでいいですよ」
「そうですか」
「今度此処でお会いできた時で」
「はい」
「いい朝ですね」
「ええ」
「ワンちゃん、期限いいですね」
「ええ」
「鉈も美人ですね」
「ええ」
「今度またいつか」
「はい」
「ヘッセは何度でも読めますよ」
「ええ」
「古い本なので、傷つけても構いませんよ、もろいので」
「大切にします」
「ではまたいつか」
「オジサン」
「え」
「変」
「私が」
「グランドの真ん中白いのがある」
「変じゃあないよ、光の影だ」
「影は黒」
「光は透明でみえないだろ、あれは光が影になって出てきてるんだ」
「お化け」
「怖いよ」
「お化け」
「自然はわからないことだらけ」
「透明人間」
「そんなもんだ」
「いけてる」
「ヘッセのことだ」
「へー」
「ゆっくり読んでごrsン」
「うん」
「じゃまた」
私は杖を突いて立ちました。
「また、さよなら」
「ああ」
私は部屋に着いて、本棚を見上げました。
ヘッセの文庫本は、薄いブルーのカバーで並んでいます。一冊、もうすでにカバーがはずれたものがあります。また読むな、きっと。
「床が抜けるよね」
「ああ」
「どうにかならないの、紙くずだらけよ」
「それはそうだけど」
「売れないの、一枚だけは、300万」
「それは売れないよ、もともとここにあるものじゃあないものが来たんだから」
「捨てていいも尾もあるでしょ、ここの紙、何年もこのままあだというのはもういらないものよ」
「そうだけどそれも見る人が見たら、価値のあるものなんだ」
「捨ててよ、家にあっても食い物にならないよ」
あーあ、この眺めも悪いものじゃないのに。
西日が部屋のなかに長く帯びて、一日のうちで一番明るい部屋になりました。紙は日焼けしてくれて軽くなっていきます。
私はもう一度部屋の中を眺めて、ずいぶん整理したんだけどな、と思いました。
「何か言った」
「いや」
「お腹空いてる」
「いや、それほどでも」
「そろそろやるか」
「ゆっくりでいいよ」
「水を飲んでて」
「はい」
「すぐよ」
「ゆっくりでいいです」
「まってて」
「はい」
雄藩の匂いがしてきた。
音化すいた。明日もベンチで本を読んでみよう。
本棚をもう一度眺めてみる。
ヘッセが並んでいる。
もう何円も本棚を眺めているが商い。
さあ、歩こう。
朝になった。
机の上の花が変わった。新しい一週間が過ごせそうだ。
ほんはゆっくりよんでいよう。
お嬢さん読んでるかな。
ありがとう、不思議な彼女。
夏の光おかげ、きみがきてたんだね。
元気に暮らしてるね。
不思議ちゃんだって。
本は裏切らによ。
大切にしよう。
私は一冊、ニーチェを探してみた。
中学の時呼んだっきりの本。
また読んでみよう。
っこれも図書館いなかったな。
ヘッセもわからあないけど読んでいく本。
ゆっくり読もう。
「やったな」
「はい」
「網でれないよ」
「はい」
「明日は」
「仕事」
「はい」
「ゴミ」
「すてられますか」
「うん」
「はい」
「はいか」
「はい」
私はもう一度部屋を見まわしました。
机の上の薔薇がくぁっていました。
私はスケッチを始めてテレビと新聞を読みました。
「イエーイ」
今日もグランドでは野球が始まっています。
光の影も来ています。
お嬢さんきょうでなくていいよ、ゆっくりよんではなしましょう。
「そうですか」
「ええ」
「聞こえましたか」
「ええ」
「読みましたか」
「ええっ少し、自分探しの修業ですね」
「ええ、まあ、本は助けてくれます」
「出たときはいいけど、なったらすけべえ、じじい、だからよ」
「はい」
「食ったか」
「はい」
「水を飲んどけ」
「はい」
グランドの声は静かになりました。夏の昼がどんより過ぎていきます。
テレビの声だけが響いています。
「本は、眺めているだけで満足していいんですよ」
「眺める」
「ええ」
「読まない」
「ええ」
「意味あるの」
「ええ」
「何の」
「眺めておいたら意味が生まれます」
「作るんですか」
「そうです、待っているだけでは進みません」
「はい」
そして、私は、夜空を見つめました。
「オジサン」
「はい」
「スケベ」
「はい」
「覗いてるでしょ」
「はい」
夜空に星が降っています。
そのっ星尾一つに君はいるんだな。
夏の夜の君。
原宿を歩いてただろ。
ちゃんと手を繋いで。
いつから手を離したの。
いつまでも歩いてたのに。
「おじさん」
「はい」
「ヘッセは、頑固ね。そしてロマンチスト」
「ああ」
「もっと読んでみる」
「ああ」
「変」
「大丈夫だよ」
「動いてる」
「そう」
「今度は黒い影」
「へえ」
「スケベ、おじさん」
「そうか、美人さん」
「スケベ」
「はい」
「困っているの」
「そう」
「うんくいかないの」
「うん」
「どうして」
「君はまっすぐ歩いているから大丈夫」
「なんで」
「大丈夫だよ、ねむの木が見ているよ」
「黒い影なの、スケベ」
「背中を見てごらん」
「うん」
「まぶしいだろ」
「うん」
「読んでごらん、きっと見えてくるよ」
「うん」
「恐ろしいの」
「うん」
恐ろしいか、怖いよな。一歩足を前に出すとつまずいてしまうかもしれないものな。
でも前に行けば、何かいいことがあるんだ。今日も緑御風景が見えるんだ。歩いていると時間が流れていくから。後戻りしてもいいかも。いいおのがあったら拾うといい。
「お嬢さん、まっすぐ歩いてください。その姿が美しく輝いています」
「美しい」
「はい、夜に輝く月のようです」
「月」
「はい」
「照らされてるだけ」
「はい」
「そうですか」
「はい」
「自分で輝くことができないの」
「歩いてください」
「走るわ」
「歩いてください」
「輝きたいの」
「ゆっくり歩いて、本を読んでください、太陽のように輝きます」
「太陽」
「はい」
「カスタネットを奏でるわ」
「いいですね」
「楽しい」
「はい」
「お嬢さん、聞いていいかい」
「うん」
「君のいる場所」
「ここ」
「ここす」
「そうここ」
「居心地がいい」
「悪くない。時々悪い」
「そう」
「うん」
「その場所は木委が作ったんだろ」
「違う、あったの」
「見つけたんだ」
「来たらあったの」
「ちかいんだねここから」
「わからない」
「出も見えて聞こえるんだろ」
「うん」
「オジサンも聞こえてるから、近いんだよ」
「うん」
「じゃあ、ゆっくり本を読んでね」
「うん、でもヘッセはやめた」
「そうでしたか」
「うん、めんどうな人みたいだからいらない」
「そうか」
面倒な人にはいつも会ってしまうんだよ。
簡単に捨てられないんだ、そんな人ほど。
「捨てちゃえばいいのよ」
「また聞いたね」
「うん」
潮の香りが街を折った日。
浴衣を着た女性でとおりはあふれてくる。
北に見える山陰に鎮魂の夜の灯が灯って、街はにぎわってくる。
「来たん」
「まあ」
「飲んでいく」
「まあ」
「うちは食べるよ、大食いじゃけえ」
「蠣か」
「違うソース」
「どこので、公園のとこのか」
「うん」
「混んどるよ」
「どっか、開いとるよ」
「行こうか」
「うん」
「混んどるね」
「うん、あっち」
「座ろう」
「肉たま蕎麦二つ、ビール二つ」
「今年も凝れたね」
「うん」
「本通り見て帰る」
「うん」
「にぎやかすぎんか」
「うん」
アーケードはとても明るいままです。
来年もまた会えますように
「恵比寿さんに、お参りしとこう」
「うん」
「バスはまだ歩けええ、センターに行こう」
「うん」
「浴衣に追うとるの」
「いまいう」
「ああ」
「おそいじゃろ、家ぶちかわいいけえ、女優さんじゃ」
「のう、女優さんじゃ」
「来年も来ようね」
「うん」
「約束じゃけえ」
「来れるよの」
「来れんかったらどうする」
「浴衣だけ出して干しとくんじゃの」
「つまらんわ」
「来れるようにしとかんと意見ということよ」
「そうじゃね、みんなさん、やすんでおいでじゃけえ」
「それじゃけえ、ちゃんとしとかんと意見ゆうことよ」
「宮島には行かんの」
「行くか」
「これから」
「電車が走らんし、フェリーももうでんじゃろ」
「朝になったら涼しいけえ、行こうよ」
「まあの、おまいりせんといけんことじゃけえ」
「そしたら蹴って寝て出よう」
「そうじゃの」
夏の夢みたいな時間が過ぎていきます。
賑やかで、笑顔のある街でよかった。
私はさっきまで一人で、川の土手をあるいていたのに、
お嬢さんと、お好み焼きを食べて、明日の朝、宮島に行くらしい。
森のながめは変わらない。
変わってなくてよかった。
一人で何かを探してばかりだから、焦って冷や汗を背中にびっしょりと流していた。
「沖縄にはいかない」
「熱いから」
「違う、ヘビ」
「海ヘビにハブがいるけど、あまり見ることはないと思うよ」
「でもいる」
「それでいかない」
「ウナギもダメ、食べない」
「じゃあ、鹿児島も、静岡もダメだ、アナゴは」
「ダメ、食べない」
「ウツボは」
「いや、この間釣りに行って、アナゴがかかっただけで大騒ぎだったんだから」
「ウツボがだめなら、鱧もダメ」
「蛇委に輝夫は全部だめ」
「トカゲは」
「この間ヤモリがいて可愛かった」
「爬虫類は大丈夫なんだ、ヘビだけダメなんだ」
「蛇に似たのは全部だめ」
「でも沖縄はきれいな所だよ」
「行くわけないよ」
「高知には行きたい」
「カツオと酒か」
「うん」
「蛇はいるよ」
「街中にでないでしょ」
「沖縄も」
「出も行かない」
「ああ」
ここで終わった。
午前5時。
私は白い葉書を見つめた。
「お嬢さん聞いていますか」
「お嬢さんは美人ですよ」
「また、すけべ」
「はい」
「おじさん、読んでいるよ」
「そう、二回読んでご覧」
「うん、今3回目」
「いいよ」
「おじさん」
「はい」
「私も何かはじめるよ」
「ああ」
「ゆっくり、鉛筆と紙があれば冒険できるよ」
「はい」
「いってらっしゃーい」
「いってきまーす」
「なんかいもいったでしょ」
「今ちょっと聞いただけだよ」
「じじい」
「ぼけ、」
「きいただけなのに」
「代わりにできるの」
「いいえ、困ります」
「戻せ」
「はい、すみません」
「どんな冒険かな」
「空を飛ぶよ」
「いいね」
「紙に書いてごらん」
「はい」
「ゆっくりね」
みんな笑っている。
みんな走っている。
子どもとお爺さんは手を繋いでる。
お兄さんもう飽きちゃった。
走り出したよ。
みんな笑った。
笑いたいのになんで泣くの。
「詩ができたよ」
「大きな声で歌って」
「曲はまだだよ馬鹿」
「はい、冒険が始まった。読んだみたいだね」
「他もやってみる。
スケベ爺さん街の嫌われ者
みんなが指をさして鼻をつまむ
「でていけ、じじい」
子どもが叫んだ。
「死神は来るな」
「老人がにらんだ。
救いのないスケベじじい
街を追われて、森にすんだとさ。
またあれか、
「スケベオジサン、泣かないのね」
「忘れた」
笑うのは、
「飽きた、の秋田県」
「だjyれつまんない」
「つまらん妻か」
「そうつまらん」
「刺身のつま」
「それは大根に限る」
「鉛筆と紙があったら、自由になれるね」
「もう紙が噛み合っているんだよ」
「ありがとう、教えてくれて」
「そんなもん自分で気づくことだ」
「うるさい。じじい」
「うるさい美人のお嬢さん」
「安打文句あるのか」
「いいえありません」
「よし」
私は一枚の白い葉書を見つめていますた。
一行だけ。
元気でいることがわかる。
紙に埋もれた生活。部屋を見まわしてみた。
少ないな、まだまだ。
「あんか言った」
「じじい、捨てろ、わかっているのか、返せ、好き勝手にして」
「すみません」
「死ぬ」
「死にません」
「面倒くさい」
「はい」
「いいかげんなじじい、どうしてくれる」
「すみません」
「其れだけか」
「はい」
お嬢さん、もうすぐ朝ですよ。今日の詩は
「書いたよ」
影の無い朝。私はいない。いる。
かげはまだちいさい。
でも、白くて、揺れている。
濃い影が、やがて生えてくる。
そして飛ぶ。
「いいですね」
「読んでるよ」
「ああ」
「いい朝に」
「はい、いい朝に」
「健康で」
「はい、健康で
「いいコーヒーを」
「果物を」
「いってらっしゃい」
「はい、行ってきます」
もう少し。
もう少し。
もう一歩。
「はい」
「漏らすなよ」
「あ-面倒くさい」
「行きたくない」
「はい、すみません」
「やるか」
「いってらっしゃいませ」
「見えたんだね」
「朝の影」
「白いやつ」
「黒く濃いのは」
「あおいそらになったら」
「わかった」
君は歩くよ、白い方向へ
まっすぐに」
まっすぐに、
近づくと
遠くになる
君がそれだよ。君は確かにそこにいるよ
「そこってどこ」
「あっちじゃないほう」
「嘘つき」
「嘘も方便じゃ、元気になったろ、わらってみい」
「嘘笑い」
「そうじゃ嘘でいいから笑ってみい」
「笑うよ。」
「おう、いけ」
「ぶっファーワハハッハ」
グヲーン。
「脳もりがよう響いとる、たいしたもんじゃ」
「同美人でしょ」
「王世界一のべっぴんさんじゃ、そこにおるじゃろ」
「又嘘をついて」
「おお、人生最大の大ウソつきよ」
「ご飯食べる」
「笑ったら腹ペコじゃろ」
「うん」
「よう笑ったの。もうええじゃろ」
「足りん」
「足りんか、それなら大泣きしてみたらどうじゃ」
「泣いたる、オヤジの精じゃ、おおばかたれ」
グワーン。
「ようないとるの、涙の川ができた炉、わしは立って中州を作ってやろう、そこで休め」
「しょっぱくて辛いでしょ」
「おう立派に辛い海より濃いぞ」
「もっと、泣く」
「泣いてみい、すっきりしたら寝たらいい」
「はい」
蝉が、波のように泣いています。
夏、白い葉書一枚。
グウ、
寝息が大きく響きました。
「寝たか」
「いまどこ」
「あっちにいっとたんじゃの」
「やっぱりあっちだったんですね、海の上を飛んでいました」
「カモメか」
「イルカと遊んでいました」
「ドルフィンキックで、撃ち落されたのか」
「はい、辛い海水を飲んでしまいました。辛くてまた大泣きです」
「そうか、腕枕をしてやるからおいで」
「あほ、スケベ爺、抱き枕はある。寝る」
「良く寝てください、また明日御朝に」
「みたくもないわすけべじじい」
「そうか」
「うん」
「いい夢を見てくださいね」
「ジジイが出てきて台無しだ」
「舞踏会に行ったら王子様がいるだろ」
「黙れジジイ」
「月で寝る」
「はい」
「家具y姫」
「わらわか」
「まいりましょう」
「どこへ」
「竹ばやしです」
「いyじゃ」
「ご機嫌うるわしゅうに」
「詩は」
黒髪に、滑る雫の音の無く。
「もうひとつ」
「黒k民がれるうんっじお白木」
「それでどうするのじゃ」
「緑深き竹の林、光る君」
「田署奥の着物か」
「まいりましょう」
「いやじゃ」
「美人のあなたが我儘をいったら台無しです」
「うるさいくそじじい、題ぐらいつけろ」
「はい」
「まいろう」
「はい」
お嬢さん、やっぱりかぐやひめでしたか。
「誠じゃ、なにをいまさら」
「びっくりしました。あまりにすきとおったしろいはだですから」
「其れかスケベ、出ていけ」
「はい、暑うございますが」
「少しは日に焼けて脳の血管をつないで来い」
「かしこまりました」
私はまた、守男中をさまよったみたいです。
かき氷御旗が見えました。アイスコーヒーもあるようです。
ということは喫茶店。
「それはカフェと呼ぶんじゃ」
「パフェですか、くりーむはいりまあせん」
「馬鹿、カフェーと申す、店じゃ」
「はい」
カフェの向こう五線路がありました。
サルスベリの花が赤く咲いています。
ハイビスカスのような情熱的な赤と青い空です。
「糞、ジジイ、一人でロマンてぃいくになってどうする」
「はい、詩を」
「いい奴を作れ時間をやるから」
「はい」
ぺんぺん草と線路
二本のレールは錆びて曲がってしまいました。
どうやら鳥の糞まみれです。
様々な草が芽吹いて緑にかこまれた線路です。
列車はまだきません。
線路の先は弥生につながっています。
「ちょっと待て、それ詩か」
「はい」
「つまらん」
穏やかな風です。
心の本当の中身で輝いています。
真珠のような輝きです。
鏡に映ったほうでなくあなた自身の、本当御処の輝きで、線路は、笑っています。
「まあ、当然そのような言葉でいい」
「はい」
「ですから」
「なんじゃ」
「いえ、そのままでよろしいと思います」
「まあそうか」
「はい」
かぐや姫様。あんたはゆっくり歩いています。
坂の道です。赤い花が情熱的に咲いています。
朝顔が涼しく揺れています。
今度は、ゆっくり、でんしゃでいきましょう。
「どこへじゃ」
この先の明るい場所です。
「この先」
「会い、その先の先です」
「先か」
「はい」
「裂きイカ、か」
「はい、するめです」
「かめばあかむほどのやつ」
「はい」
「うまそうか」
「はい」
「そのばしょにまいろう」
「はい」
乾いた歩道に蟻が歩いています。
セミが鳴いています。
十二単の衣はびっしょり重くなって、歩いていけません。
「もう脱ぐ」
「はい浴衣に着替えましょう」
「いやじゃ、今はTシャツに短パンじゃ」
「靴はスニーカー」
「当り前田だ」
「はいあちらの木陰に用意します」
「持ってるのか」
「いえ丁度洋品店がありますので、中古セールをしてるようでしたので揃えます」
「はようせい、くるしいわ」
「水を」
「脱ぐぞ」
「はい」
「日陰で待っていてください」
私は焦って走りました。
「良く似合ってるじゃないですか」
「どうじゃ、気もいいいの」
「はい、その姿がいいですよ」
「それだけか」
「はい、美人です」
「そんな軽薄なものか」
「いえ、体の芯から輝くダイアです」
「そんな安物か」
「失礼しました、5億光年向こうで輝く恒星です」
「よし」
お嬢さん、かぐやひめはたいへんでしょう。
「何を言う」
「まだやるんですか」
「もちろん」
「ソロソロ21世紀に戻りませんか」
「あそこは醜くて嫌いだ」
「でも便利でしょ」
「家来がいると不自由はない」
「あそうか、でも、おかねがかかってしまうでしょ」
「お金、それはいらない貢物で賄える」
「税の徴収ですね」
「そうです」
「お嬢様庶民ですよ」
「れっきとした貴族の家柄です」
「貴族は戦後解体されたんです」
「あなたがかぐやひめというから」
「それはすみません、あんまり美しいので」
「それは当然」
「はい」
「いまのすがたでいきましょう」
「これがいい」
「はい」
「では水を飲んでください」
「はい」
「アイス」
「たべようか」
「うん」
通りお向こうのアイスの店に、ゆっくり歩いていきました。道が白くって影が黒く動いてきます。
「バニラ二つ、カシューナッツこアーモンドをトッピングして下さい」
「シングルですね。カップとコーンは」
「コーンでダブル」
「おじょうさんおなかこわしませんか」
「大丈夫」
「ありがとうございます」
わたしたちは店先の、パイプ椅子の白いベンチに座って、酢をなめました。
「うーん、生き返った」
「やはり死んでいましたか」
「なに」
「ですから」
「脈は正常だ」
「血圧計を」
「ここでか」
「血圧を測るということは、うたがっているな」
「疑っていません、すでに完全な熱中症です」
「水は飲んだから、大丈夫だ」
「アイスを食べたのでもっと水を飲んでください」
「ああ、ミネラルウォーターにする」
「向こうの公園の蛇口火度水ですからただのミネラルウォーターです」
「子供が並んでいるじゃないか」
「向かっているうちに、いなくありますよ、ゆっくりいきましょう」
わつぃたちは向かいの公園尾広場に歩いて向かいました。
蛇口箱風圧栗でした。
よこのればーをしてみずをだしてたっぷりみずをのみました。
「のんでるー」
「うまい」
こどもたちがおおりしました。
私たちは公園のベンチに座ってゆっくりグランドを眺めました。
しっりかげがおどっています。
地位さん旅行です。
足袋をはいた旅に出ました。
少しゆっくり歩いたら風が吹いてきました。
熱中症にはなりません。たっぷり水を飲んで、ひかげですから。
「お嬢さん、シャツが濡れましたね」
「きがえますか」
「脱がそうとしたな」
「はい」
「すけべじじいい」
「はい」
「蹴るぞ急所を」
「それは、地獄です」
「地獄を知ってるのか」
「いえ」
「天国と地獄は行くもんじゃあない」
「出hs木陰で着替える、向こうを向いておけ」
「はい」
石鹸のいいかおりがしました・
白い影がまた出てきます。
この場所は、地球です。
空と宇宙の中間からみんなこちらを除いています。
「覗いたのか」
「はい」
「蹴り上げるぞ」
「死ぬ」
「詩ね、エロジジイ」
「すでに死んでいます」
「ばか、しゃべってるだろ」
「はい」
「いきてるじゃないか」
「はい」
「どっちだ」
「生きていますし死んでしまいました」
「あの世はあったか」
「いいえ」
「いってないのか」
「はい、たどり着きませんでした、途中で姫に会いましたから」
「当り前じゃ」
「いいえ間違いましたお嬢さんでした」
「其れで生き返ったか」
「はい」
「得したの、2回目ができたんじゃ」
「はい杖を持って、お嬢さんのような別嬪に会えたわけで」
「良かったな。美人に会えて、それで助べえをやっては暢気なもんだな」
「はい、毎日が日曜日です」
「働け、貧民は」
「はい」
「働くか」
「はい」
「それでは替えのシャツを買ってこい」
「はい、今度は、激安衣料品店に行ってきます」
「まあいい、これからかき氷にいってくるからそこへ」
「はい」
わたしは、竹のうちに行って、ノースリーブのTシャツを探して買いました。300円でした。
お嬢さんかき氷又イチゴだろ、そろそろ抹茶にすればいいのに。
「はい、一枚、いいのがありました.着ますか」
「まあ」
「はい」
「なんだ、袖がない茶津じゃないか」
「はい」
「日焼け止めクリームを買ってこい」
「はい、マツモトキヨシで」
「とにかく早く言ってこい」
「はい、よっこら、ショット」
私は、今度は速足で買いに行きました。日焼け止めクリームは籠井沢山ありましたが、値引きされてない尾で、安いのを探して、でもお嬢さんは資生堂じゃないと似合わないかもしれないので、棚の中で一番高いクリーム、あいすでないやつを買って、これは大損じゃ、袖をケチった罰じゃ、死か。
わたしは買い求めて、お嬢さんにわたしました。
「おおこれか、少しはわかったようだな」
「お嬢さん、スタミナ切れで、もう今日は閉店です」
ガラガラガラ。
商店街の広場委は鳩が、寄り添って歩いていました。石を投げてやりたいぐらい、のんきに首を振って歩いています。商店街の店先で商品が日焼けしています。
「おいジジイ、もうクリームを塗ったから、そんなに焼けないぞ」
「ええ、でもお嬢さんは安い商品でない尾ですから、心配いりません」
「いつわしを売っていいといった。犯罪だぞ」
「凝った。ものの例えです」
「例え」
「はい」
「わからん」
「ポッポポッポ」
「鳩の事か」
「ええ」
「案で鳩が焼ける丘」
「見てください、後ろから嫉妬した鳩が、焼いています」
「あーあれの事か」
「はい」
「でも私には関係ない」
「いいえみんな美しさに嫉妬して焼いています」
「なるほど」
コインが転がった音がしました。
昼の商店街、穏やかな日差しです。
歯の抜けたオジサンがあくびをしました。
でぶのおばさんが、ちくわをつまみぐいをしています。
子犬がお尻を振って歩いてきます。
植え込みの樹の葉が風でざわついています。
「お嬢さん」
「はい」
「そろそろ、森に行きますか」
「はい、森に」
「静かな、木陰が健康にいいですよ」
「はい、いきましょう。熊さんは」
「蜜を機の上で舐めています。お尻から刷ってんころりん」
「まあ」
「はい、でもそれは樹の瘤でした」
「まあ」
「はい」
「では」
緑の風が、ひかりをゆらしています。一本の道お向こうに白い建物があって白い壁に古風な哲夫観音開きの門が見えてきました。蟻の行列がまっすぐそこに向かっていました。
「では、いきますか」
「はい」
私たちはゆっくり歩いていきました。
「こんいちわ」
「はい」
「お邪魔していいですか」
「はい丁度、ナゲットが焼けたところです」
「では失礼します」
声主は柔らかい声の女性でした。
私たちは、玄関を開けて、ホールのような広い、廊下をくつをはいたままあるいていきました。おくはまだへやがいくつもあるようでした。右には、古風ならせん階段がありました。
廊下は、天窓から催行された光で真っ白です。影をなくしてしまって、くらっ、としました。
「お嬢さん大丈夫ですか」
「はい、いつもなれた、世界です」
「月面ですか」
「いえ、私が輝いているのです」
「はい」
「では行きましょう、パンの香りがするほうへ」
「はい」
私たちは、靴音を聴きながら歩いていきました。
可部には、彫刻があるようですが、少しレリーフのような人影が見えていました。
「おじさん」
「はい」
「ナゲットにはパスタでしょ」
「はい、スープも」
「では作りましょう」
「キッチンはあるでしょう」
「何とかなると思いますよ」
「今日は、ようこそ」
「素敵なパン御香りですね」
「ま、ありがとう」
「オリーブオイル、とパテを作りましょう」
「まあ、お客さん、まずそのままで、スライスしますから」
「はい」
「いい小麦粉を食べました塩加減も抜群です」
「塩はほとんど使わないで発行させているんです。赤ワインでどうぞ」
「はい、ありがとうございます。お礼にパスタを作らせてください」
「まあ、どうぞ」
私は窓の外に青いプールが、静かに、光を反射している荷を見ていました。
ホックニーの世界でした。
「お嬢差の手伝いしましょうか」
「いいえ、テーブルウェア―をセットしてください」
「はい、かしこまりました」
私は持っていたアタッシュケースを開いて中皿と、グラスと、スプーンフォークをそろえました。ヒマワリをテーマに。朝顔をスプ^ンで添えました。
「あの、どちらさまでしたか」
「通りっす狩りの凡人です」
「チッ、」
「いえ、凡人は私で、こちらはお嬢様です」
「まあ、ありがとうございます」
「いいえ奥様、またよろしくおねがいいたします」
「はい、今日はどうぞごゆっくり」
「ありがとうございます」
「こちらの庭の花は」
「鼻は自然に任せていてぼうぼうです。お恥ずかしい」
「これだけ緑に囲まれていると、夏でも涼しいですね」
「はい、虫もあまりいないんです」
「通りから一つ置くですので、静かで気に入っています」
「ところでパンは売らないんですか」
「はい、趣味でやっています」
「もったいない」
「いいえ、パンは授かりものですから」
「とても美味しかったですわ」
「はい、パスタも」
「白ワインも」
「いい午後です」
「ええ」
「このまま静かいいまあ章。森の音楽が聞こえます」
「チェロの響き」
「フルートとホルンがおおらかに歌っています」
「聞こえますね」
「ええとてもよく」
「お嬢さん、琴でうたってみては」
「ええ」
美しい声が静かに緑の杜を渡っていきました。
「良い、琴の音ね」
「寧々は嫌いです,武将は気味悪い」
「失礼、公家のお嬢さん」
「まあ、おわかりですか」
「お嬢さん平民です」
「まあ、平民でしたか、美しい、少しお茶にしましょう」
「いいね、ハーヴティー」
「ええ、やんちゃね」
「うん」
「ほら」
「いいでしょう」
「ちょっとお待ちを」
「はい」
「美味しい」
「すっきりしました」
「ありがとうございます。ところで、今度はいつ来られますか」
「次の休みは、木曜日」
「あら忙しいのね」
「私は、毎日が日曜ですが」
「このくそ爺、働か愛で遊んでやがる」
「まあ、生きているのもお仕事です」
「金食い虫、なんだよ」
「そんなに大食いですか」
「うん、無駄遣いが多い、絵を描いてやがる」
「まあ、そうですか、」一枚見せてください」
「はい、今度、真っ白な絵とかいろいろあるんですが」
「白」
「はい」
「見たいです」
「オヤジ、馬鹿にしているのか。何か描いているのにしろ」
「命令ですか」
「親切な忠告だ」
「はい」
「なんだその返事」
「描いてるんです」
「真っ白じゃあ、子供でもできるだろ」
「はい、子供でもできる風景なんです。見えているものを描いているんです」
「また、虚応用がないと思ってバカにしたな、それは、メルロポンティが言ったことだ」
「ご存じですね」
「受け売りか」
「いえ、自然にたどり着いたんです」
「描こうつけておダメだ、出来尚から逃げただけだろ」
「いえ、見続けると、みえてくるんです。セザンヌもモネもピカソもマティスも、見えていたはずです」
「ゴッホは見えなかったのか」
「多分見たと思います」
「足りん」
「はい」
「興味深いお話ですね」
「奥様騙されてはいけません、このオヤジ、適当なやつですから」
「お嬢さん、その適当な話を理解されていました」
「え、適当な話に我慢できないんです」
「お嬢さんが、深いお話に導かれていました」
「ですからこのオヤジの助べえ根性が許せないんです」
「困ったの、わしが、適当すぎた」
「当たり前すぎて、知らんわ」
「おじさん、と呼びしていいですか」
「はい」
「他にも描かれてるんですね」
「はいスケッチに水彩の抽象的な表現の絵です」
「また適当な」
「はい、でもみんな見たものを描いているんです」
「また、そうやって格好つけて、できもしないおつむですしょ、哲学で文章にできるの」
「すみません、まったくできません」
「それは、まったくの空論をそれなりに言う、ダメジジイ」
「お嬢さん、年を取るとそういうのが面白いのよ」
「奥様、本気ですか」
「はい、わたしのパンもそうです」
「出た」
「奥様、そうですか」
「はい、わたしのパン意は何も入れていません、小麦粉と水だけです」
「それは全くとうめいな食品ですね」
「ええ、美味しいご飯は、美味しい水で炊きますね」
「それと同じ」
「またまた、でた」
「お嬢さん、あなたが美しいのは」
「何も着飾ってないからです」
「そうですよね」
「出もいろいろ努力はします」
「一番大切なのは」
「水で肌を手入れすることです」
「お嬢さん、私のパンも水だけです」
「まあそうだけど、オヤジのいい加減な理屈とは違います、同じにしないでください」
「終わりませんね」
「奥様、とにかく一度持ってきます小さな作品ですから」
「ええ」
「オヤジ、いつなんだ」
「お嬢さんのお休みの時に一緒に来ます。次の木曜日ですね」
「ああ、ちょうどお昼にきてまたパスタとパンとワインにしよう」
「はい」
「お二人ともお待ちしています」
ヒカルにあふれたダイニングは、静かになって、木陰が壁で揺らめいていました。
遠くで川の流れとセミの声と鳥のさえずりが聞こえてきました。
「そろそろ、今日はこれで」
「ええ」
「オヤジ、片付けろ」
「はい」
「いえそのままで」
「片付けるまでが私の仕事ですので」
「オヤジ又いい格好をしたな」
「はい」
「とにかく早くしろ」
「はい」
私はテーブル御上の皿とグラスにナイフフォークを下げて洗い場で丁寧に洗って水をきれいい拭きとってアタッシュケースに収めました。テーブルクロスは、薄いブルーのものを使ったので、そのまま、畳んで、収めて、部屋を見まわしました。
「お嬢様、帰りの準備は整いました」
「そうか、では奥様、次の木曜日に、ワインは今度は私が調達してきますので」
「そうですか、きにいりませんでしたか」
「ええ」
「あそうでしたか」
「ええ、とてもよかったです。今度は私の好みを見ていただきたいのです」
あー女のバトルだ。
私は背筋が凍ってしまった。
「そうでしたか、私はいろいろン物を試しているところなので教えてください」
「奥様、今日の物はボルドーの当たり年1997年ものですよね、貴重なボトルだったはずです」
「ええ、普通のことですよ」
「奥様、庶民には手の届かないものをありがとうございました」
「オヤジ、うるさい、それぐらいわかったよ、私は、もっと口のなかを爽やかにして美味しいパンを食べたかったので奥様の意見を聞きたいだけなんだよ」
「ま、お嬢さん、勉強熱心ね、楽しみだわ、よろしく」
「はい、承知しました」
「まあ、なんて楽しいお友達ができたことでしょう」
「ありがとうございます」
「楽しみよ」
「では失礼します」
私たちは緑の中の白い館をあとにしました。
緑御小道のわきには白いかわいい花が咲いていました。
私はふと思って今度此処でスケッチをして奥様に差し上げようと思いました。
「花だけかよ」
「はい、お嬢さん又聞きましたね」
「当り前田だ」
「お嬢さん、緑の中で美しいですよ」
「それお当たり前田だ」
「ですから、私には、到底その美しさが,描けません」
「いいから,描くんだ」
「そうですか」
「命令だ」
「怖い」
「くどくどいうな」
「はい」
「わかったか」
「はい、次の木曜日」
「お前は、毎日が日曜でいいな」
「はい、すみません」
「すみませんですむか」
「はい、ごめんなさい」
「謝って、すむことじゃあないぞ」
「はい」
「働け」
「はい」
ということで私は次の木曜日に何枚買えとスケッチを持ってきて、スケッチの用意をして、アタッシュケースにまたテーブルウェア―を揃えて、スケッチの画材を揃えて杖で、白の館に、昼に来ることになりました。もうすぐ台風が来るというのに空は青空です。道は白くつながっています。私たちは、ゆっくり道を歩いて、バス通りに出て、別れました。私は振り返って、お嬢さんの後ろ姿を見て、あれはコーヒー娘だったのかと思った。
「砂糖は」
「いらない」
「ミルクは」
「いらない」
「ブラック」
「ええ」
「あ、そう」
彼女は慌てて入れなおしてくれました。一年前の夏の喫茶店のことです。
お嬢さんはあの時の。
私は、背の高い姿勢のいい、ショートカットのうしろすがたがゆっくりと、小さくなっていくのを見送りました。
緑の杜の向こうに消えていきました。
私はお腹が空いてしまったので、おかしい。パスタとパンはしっかり食べてスープを飲んでハーヴティーまで飲んだのに、蕎麦屋か、もり一枚なら大丈夫だろう。
私は、蕎麦屋の、のれんをくぐって、
「もり一枚」
「はい、もり一枚」
「お水です、熱いそば茶です」
「ありがとうございます」
はて、ポケットに、500円玉3枚。よかった、無銭飲食にならないでよかった。
「あら、いらっしゃいませ」
「え、奥様」
「真麻、お口直しね」
「いえ」
「ごゆっくり」
「はい、こんどまたよろしくおねがいします」
「楽しみです」
「こちら、奥様の」
「はい」
「ちゃんと選んで持ってきますので」
「はい、どうぞ」
「いただきます」
私はそばをすすって、勘定を払って、店を出ました。
昔、子供の頃百貨店の、レストランで、お昼を家族で食べたとき、
父がこれと指さして私も同じと言って、はじめて、食べたのがざるそばでした。
子どもは、お子様ランチ、ケチャップご飯に旗がさしてある尾をみんな頼んでいました。
暑い夏の日でした。おもちゃ売り場で欲しいものが一つもなくてつまらないなと思っていた時お昼になりました。っ子の時のざるそばが忘れられないほどおいしかったのです。
家内の実家に初めて行ったとき、夏の日でした。
お昼にそばが出されました。冷たいつゆに一つまみ盛られたそばでした。
私は一口食べて、疲れが取れて、笑ってしまいました。祖父が手家で売ってくれたそばでした。この時のそばも忘れられません。そして長野の善光寺の参道のお蕎麦屋さん、神田の蕎麦屋さん、出雲空港の蕎麦屋さん、忘れられないそばですが、今日のそばも忘れないでしょう。
打ち合わせで食べた上野のレストランおそばが、おそらく外で食べたそばの想い出です。私はバス通りの歩道を歩いてようやく自宅に戻って冷たいお茶を飲みました。
奥様の蕎麦屋には紫陽花御スケッチかな。私は積み上げた髪から探し出しました。
これぐらいなら許していただけそうだ。
和つぃはそのスケッチを眺めて、飽きたら捨てるな、時分も。
と思った。
白は飽きないのに。水彩ならいいかな、木曜日までしばらく悩んでしまいそうだ。
森の道が紫に見えたな、夕方の光は違って見える。
お嬢さん楽しそうにベンチに座っていたな。男の人と手を繋いで。
いつの間にみつけたんだろう。
「おじさん」
「え」
「彼氏よ」
「あー」
「3か月なの」
「月で見つけた」
「いいえ、森の中で出会ったの」
「それは、シンデレラ」
「ええ」
「毒のリンゴはかじってはいけませんよ」
「いいの、手を繋いでるから」
「りんごを持つ手がふさがってるんだね」
「はい」
「ずいぶん長い間座ってるみたいだけど」
「ええ5時間」
「彼とは喧嘩にならないの」
「ええ、まったく」
「いいですね」
「はい」
「また木曜日に」
「はい」
森の緑と土の香りが
また夏を運んでくれています。
お嬢さん、また汗をかいているよ。
いいか、彼がハンカチをポケットからだした。
自分だけ拭くか。
「これ」
「うん」
「いい匂い」
お嬢さん平気な顔で額の汗を拭いてしまった。
「シャツの換えは」
「いいです。ベッドで着替えます」
「あーあ」
「ええ」
「仲良く」
「ええ」
「いいスケッチになるよ二人で」
「いま、描くか」
「ええ」
「しっかり描いてよ」
「はい」
「ちゃんとじゃないとなぐるぞ」
「おい」
「はい」
「それならおれがやる」
「いいね」
「いいよ」
「やったー」
チュー。
私は、森の道をゆっくり歩きました。
「コンチクショウ」
「やったーーよ」
「そうですか」
「オジサン、スケベ」
「コンチクショウ―」
「べー」
「ベートーベンか」
「モーツアルトよ」
「ワーグナーじゃあないのか」
「ブラームスにして」
「わしはしょぱんでいい」
「全然似合わないよ、リストよ」
「ドビッシーぐらいで」
「白の館にはサティでしょ」
「うん、そうだ」
「それにしてたいくつだけど」
「ああ」
「おじさん、やっぱりすけべえね。サティーで寝せてどうするの」
「踊ろう」
「やっぱり助べえ、チューはなしよ」
「おいなのお話だ、それ以上だったらこのじじい、こてんぱんだぞ」
「ヒェー勘弁」
「あなた、助べえじじじい今やっちゃえ」
「お嬢さん、それですか」
「ええ」
「わしが悪かった、一人でそばをたべてしもうた」
「一人で、ゆるせん」
「ねえ君食べに行こうか」
「うん」
「あそこ、奥様の店でした」
「奥様って誰」
「白い館の奥様、パンがおいしいの」
「そこ、有名でしょ」
「そうだったの、やばいー」
「当然」
「食べに行こう」
「助かった、いってらっしゃい」
「ジジイ、後で、生きていると思うなよ」
「どうしてもそうなんですね」
「このスケベ爺」
「はい」
「許さん」
私はそそくさと、家に戻っていきました。
「お嬢さん、何やっているんだ、見送ったのに」
「おいジジイ」
ヒェー。空が怒鳴った。
夏か、妖怪め。
「ジジイ」
「はい」
「今、妖怪とか言ったな、貞子は弟子だ」
「ではやはり、妖怪ですか」
「うるさい、貴族だ」
「あれ、平民ではないんですね」
「何度言わせる」
「ええ、真心で輝いているお方です」
「当たり前田」
「それ、平民の流行です」
「通りを歩いていたら聞こえたので使っているんだ、貴族でも、流行るぞ」
漸く風が、木の葉を揺らしました。潮の香りがしました。土の色がうすむらさきになっています。私は、今日も無事に一日が終わりそうだと思いました。
「じじい」
「はい」
「待ってろ、コテンパンだ」
「嫌です」
「嫌なのか」
「はい」
「いらないのか」
「はい」
「そうかチューはいらんのだな」
「はい」
「いらない」
「はい」
「なるほど」
「はい」
草陰から鳩が出てきて、首を揺らして歩いていきました。
あー怖い。
怖い。
「お嬢さん、また聞いてるんですね」
「ええ」
「分かりました」
緑の草むらの中の後ろ姿はとても美しい。
こちらを向いてください。
とても美しい顔です。
心の底から輝いています。
「それだけか」
「はい」
「そうか」
「はい、それ以上でも以下でもありません」
「いらないのか」
「はい」
「そうか」
「はい」
「やっべー、ここ」
「こんなに近くにあったなんて、藤棚が、よく茂っているわ」
「見ろよ、狸のあそこ」
「りっぱ」
「な」
「お腹空いた」
「はいろう」
「わー、天そばセット、良さそうじゃん」
「ああ、俺はご飯大盛」
「大丈夫」
「とで走るよ」
「うん」
「いらっしゃい、お嬢さん」
「はい奥様」
「なんだそれ」
「こいつ彼氏さんです」
「はい彼氏さんです」
「冷たい蕎麦天ぷらセットですね。一つはご飯大盛で」
「はい」
「お茶です」
「ありがとうございます」
「広い窓で気持ちいいね」
「オジサン、よくここに一人で入ったな」
「ねえ、やるの」
「あーぼこぼこだ」
「やっぱり」
「やるよ」
「お待たせしました」
「うまそう」
「若い人はすぐ言いますね」
「あー口癖みたいです」
「ごゆっくり、後で蕎麦湯をお持ちします」
「はい」
「二人は、ゆっくり食事を済ませました」
「蕎麦湯です。よかったら特性のパンを添えましたのでどうぞ」
「ありがとうございます」
「うっまー」
「ねえ声がでかい」
「そうか」
二人は単押しそうに午後を過ごしています。
「今度オヤジにあったら、げんこつ、だな、一人で来たなんて」
「許せないわ」
「だろ」
「ええ」
「だよな」
私はどうやら逃げなくてはなりません。
どうやらしばらく、二人から、聞こえないようにしてないと。
「おやじなんかいったか」
「あ、また聞いた」
道のほうから、また音楽が聞こえる。
まだ白い日です。
お嬢さん、ゆっくりと、歩いてきました。
「今日は」
わたしはかるくえしゃくをしましt。
お嬢さん口元を緩めて笑顔で挨拶してくれました。
「覚えてるだろ」
「はい」
「覚悟はできたか」
「はい、ご勘弁を」
「覚悟はできたんだな」
「はい」
目の前にお嬢さん尾唇がりました。
「ご勘弁を」
「いいのか」
「かくごはできたんだろ」
ワーグナーの曲が高らかに響きました。
一瞬で、凍ってしまいました。
「お嬢さん、スケッチしますから」
「それか」
「ええ心を込めて」
「どこに心があるんだ」
「胸の奥です」
「そうか、そこを一撃だな」
「はい」
「では、やるぞ」
「はい」
私は急いで逃げました。
追いかけるように雷が近づいてきました。あー来た。
後ろから土砂降りの雨音が聞こえてきます。
お嬢さんとうとうやったな。
「はい、ジジイ、覚悟があったんだろ、びしょびしょになって歩け」
「天気まで自由にできるのか美しい、妖怪め」
「だから弟子に妖怪はいるが私は人間だ」
妖怪はやはり鬼門を通り受けてくるのか、鳥居を道に描いておこう。四方に。
「オヤジ、結界おつもりか、妖力が、無い奴は意味がない。
「嫌大権現様の力が宿ってくれます」
「オヤジ、それでにげきったともりか、すでにびしょびしょだ」
あーあ、道理で重いはずだ。
雷が遠ざかっていくまで、危険だが樫の木の下にいよう。
根元はくぁいている。
私は、この雨の暗闇は、鋳物あることだと持った。
これこそ白の風景だ。帰って、この様子をもとに、油絵に手を入れてみょう。
静かな暗闇でなく、災害の響きがある風景を。
「オヤジなにをとぼけたことを言ってる」
「お嬢さん又聞きましたね」
「聞こえるだな」
「はい」
「それで覚悟は」
あー真っ赤な唇が迫ってくる。
「逃げます、覚悟はありません」
「いまさらいうな」
私は思い足を引きずって逃げました。
緑御守りは風邪で揺れています。
雨は亜ようやく止んで、雫が一滴頭のてっぺんに落ちてきました。
私は木陰にしばらくたって呆然と眺めていました。
グランドお中央に白い竜が現れました。
球威突風が竜巻のようになりました。イナズマが走っています。
大観は、見てたんですね。っこれが日本を守るのでしょうか。
私は逃げきれたのでしょうか。
やめた、逃げるの。
「覚悟はできたの」
「はい」
「ではいきます」
ブッチュー。
「やったー」
「やられた。
ばし。
モゾ落ちに杉井一撃。
不思議とたっています。
痛みはあります。
「やったー」
「はい次の木曜日に」
「ええ、やってやる」
「はい」
やはり静かに音楽が聞こえています。
まあ私は、生きていました。
お嬢さん尾一撃が、とても快感です。
やわらかい唇の感触が、まだあります。
お嬢さんの姿を私は神にとどめようと思いました。この自然とともに。
「オヤジ、助べえ」
「はい」
「どうだった」
「はい、感謝です」
「馬鹿どうだった」
「良かったです」
「痛くはないのか」
「はい」
「馬鹿か」
「はい」
「二度とないことだぞ」
「はい」
「もう一回」
「ドっどうして」
「私も気持ちいい」
「お嬢さん」
私はくらっとしましたが倒れたら死んでしまうぞと思って必死にこらえました。
装か、喫茶薔薇で休もう。
私はゆっくり歩きました。
喫茶薔薇は、木陰の空気が流れていました。
「いらっしゃいませ」
「コーヒーだけですみません」
「いいえ」
「モカをブラックで」
「サイフォンですか、ドリップですか」
「ドリップで」
「はい」
今日は贅沢をしてしまったな、明日から、しばらくお金を使わない生活だな。
彼氏さん苦労してるだろうなお嬢さんに。
「おじさん、わかってくれますか、しまった聞かれたら死だ」
「知の滴る詩ですね」
「ええ」
「おい、そこの二人何を話している」
「コーヒーの話です、ブラジルに血の滴るコーヒーノキがあっていい豆が実るそうです」
「美味しいんですか」
「飲んだことがないんで」
「あーあ、何かいいことないかな」
「ないな」
「お金、降ってこないかな、雨のように」
「降らないな」
土埃する道の轍の、両脇に草が生えていて瓶が転がっていて、お見せにもっていって50円をもらっていました。
遠い遠い昔のことです。
遠い遠い。
5畳の部屋でした。
お姉さんが集まってきて、私を抱っこしてくれました。
みんな奇麗なお姉さん、
太陽の香りがしていました。
二階の窓から、外を見るのを喜んでいました。
狭い道を、バスが建物すれすれにとおっていきます。
覚えているのはクリーニング屋さんがあったのと小学校の校門があったことだけです。
遠い遠い昔のことです。
遠い遠い。
馬が駆けていく版画、大きな壁画の版画、あれ、僕がやったものです。
遠い遠い昔のことです。
お嬢さん
僕が残しますよ。
美しい姿。
そのものの形をえがいてみます。
「まじか」
「はい」
「覚悟はあるのか」
「はい、お嬢さんは」
「脱ぐのか」
「いいえ」
「いいぞ、ほら」
「いりません」
「いらないのか」
「はい」
「そうか、おさめるぞ」
「はい」
「おやじ、すけべえめ」
「はい」
わたしは、見えたものをそのまま形と色に残したいだけです。
お嬢さんそのものを。
「いいのか」
「ええ」
「いらないのか」
「ええ」
「二人、コーヒーでいいね」
「はい」
「同じものをお二人に、砂糖とミルクは」
「なしで」
「お願いします」
「オヤジ心配するな、勘定はこちらもちだ。一発やったからな、またやるぞ」
「ありがとう」
「ところで馬の絵ってなんだ」
「忘れたけど、たぶん、川の流れを超えていく馬を見たのを、大きな板に描いて、版画にしたものが、皮に向かう通路の渡り廊下に、壁画のように、張ってあったんだ」
「馬か」
「馬よ」
「行くか」
「行く」
「もう行くのか」
「うん」
「気持ちいいのか」
「うん」
「君たち何をしてるんだ」
「いいこと」
「此処でやることか」
「うん」
「勝手にやれ」
「ああ、もう一発な」
「やりすぎだろ」
がつん。
私の腹部にパンチが飛んできた。
ただになるならしかたない。
私はそれ以来自宅で食事をしている。
口が、欠けた緑御茶碗に、ご飯一膳、真ん中に大きく赤い梅干し。
私はそれをゆっくり噛んで食べて、梅の種をしゃぶって茶碗に戻してお湯を注いで、白湯をゆっくり飲む。なんと贅沢な食事だろう。
これでやっと生活、一日が重なっていく。
穏やかな日常が戻った。カレンダーを見ると明日木曜日。そういえばまだ決めてないな。私は、重ねた髪を集めて、一枚づつ見ていくことにした。
私は一枚の、風景のスケッチが気に入った。これなら見る人に喜んでいただけそうだ。と思ってしばらく眺めた。
これ、コピー用紙に描いているやつ。
まあこれでいいか、これと花のスケッチに緑の水彩と白の水彩を用意しておこう。
それに白い紙と鉛筆と水彩絵の具をカバンに入れておこう。w他紙はそう決めて、ゆっくりコーヒーを飲んだ。
「おじさん」
「え」
「オジサン準備できた」
「ええ」
「覚悟はできたよ」
「はい」
「バス採るだけよういしておくわ、それに虫よけスプレー。日焼け止めはきちんとやっておくから、全身に」
「お嬢さん、彼氏さんは」
「一緒に来て、みてるって。助べえね」
「そ、そうですか」
私は一気に気がめいった。
「オジサン、気に入らない」
「いいえ、覚悟はできました。マットは用意しておきます。なるべく短い時間で心を込めて描きます。ただ奥様が驚くかも」
「いいの、私話すから」
「え、それは」
「わたしでいいの」
「それならおねがいします。明日のお昼よ」
「はい」
私はこれは大変なことになりそうだ。
アンとか着衣でいきたい。
薄いブルーのノースリーブ化白のものを用意しなくては。果てどこでいいか。近所の衣料品店では、あまりなさそうだし、お金もかかってしまう。ショッピングモールに行けばありそうだが、これで一か月飯抜きになってしまう。
仕方ない。お嬢さんの思うようにするしかない。でもヌードはその場で仕上げるには、ハードルが高いぞ。覚悟を決めなければ。とんだことを言ったみたいだ。
うーん、嫌いじゃあないし究極のモチーフが目の前にあるんだから、一枚の絵にしてみよう。
草むらの光の中尾美人画でよかったのに。
本当に、真の美しさを表現しないといけなくなってしまった。
やるしかないな。鉛筆を削っておこう。鉛筆で仕上げるくらいの気持ちで行くことに決めた。今日も鉛筆で2時間かけて仕上げたので。同じ繰り集中できれば。でもお嬢さん2時間も裸でいられるはずがない。
15分で集中するしかないな。やっていよう。大体今見えた。
私はコーヒーを淹れて、ゆっくり飲んだ。
私はアングルと、モディリアーニお素描を思い浮かべた。
お願いします。
私のものを。
大体で、大体で。
「やったー」
「あれお嬢さん」
「はい」
「今日も美しい光の中で走っていますね」」
「とてもきれいですよ」
「オジサン、助べえ」
「はい」
「やるよ、見てね」
「はい」
「上を見てください」
「はい」
「動いていいです」
「やったー」
「描きますよ」
「ハイ、嬉しい」
「がんばります」
「ヤッター」
「はい」
私は準備を整えて、もう一度コーヒーを飲んで、花のスケッチをしようと思っています。
お昼までまだ時間があります。今小雨になってきました。今日はたぶん寒くて脱がないな。
助かった。
お昼には少しはやんでくれるだろうか。虚王もパスタと、パン。あ、テーブルの準備。今日のクロスは白のチェック大柄のやつにしよう。
私は静かに今日お午前を過ごしています。
舞市同じ時価の繰り返し。
滞りなく過ごすつもりなのに今日はラジオの音が消えていた。
当たり前だった。わつぃはいつの間にか、違うボタンを押していた。これもボケか。やったおぼえがない。
この五だからあっているお嬢さんは、私が作った幻か。奥様は確かだと思うが。蕎麦屋でも会って話したのだから。喫茶薔薇にもよるのは、やjはり、よそう。ぜいたくは敵だ。昔の人はよくいったものだ。
雨は、降っている。
このところ夜の雷がひどい。
でも空気は乾いているんで、道もすぐに乾いてくれる。
蟻が歩いていた。
今日も生活している。
欠けた茶碗で今日も白湯を飲もう。
体を温めると。大丈夫と思える。
今日は。今日の言葉を探す。
今日は今日の色を探す。
今日は今日の美人さんを描く。
それができそうだ。
昼になった。
私は白の館に向かった。
雨はやんでいた。
私は蕎麦屋を通り過ぎて、緑の小径を歩いて行った。
私は門を開けて扉を抜けて、広間に向かいました。
あれ、すぐに開いた。鍵はしてないのか。
私は一番乗りのようだ。だれもいない。
テーブルにクロスをかけよう。
私はアタッシュケースかあら、クロスを取り出して、テーブルにしわののこらないようにかけた。
今日の仕事の半分は成功だ。
「いらっしゃいませ」
「奥様」
「はい」
「お嬢さんはまだですか」
「向こうで脱いでいます」
「え」
「脱いでいます。待ってらっしゃいます」
「え、食事は」
「終わってkらだそうです」
「奥様、持ってきました」
「はい」
「ご覧ください」
「はい」
「思った通り、これみんなおいていってくださる」
「はい」
「嬉しいわ、お嬢さん尾ヌードもここに置くそうです」
「日、心を込めて描きます」
「どうぞ、奥へ」
「はい」
私hスケッチの道具を取りだして。
お嬢さん、時間がかかりますが、お願いします。といって鉛筆を紙のうえにはしらせました。こと上半身の姿はとらえた。私は
「良く、じっとしてましたね、きゅうけいにしましょう」
といって、お茶をいれました。
おじょうさんはそっとくちをカップつけてお茶をのみました。
私は続けて描きました。
時間たちました。おもったぐらいの鉛筆入れが終わりました。
「お嬢さん、鉛筆入れがおわったので、早く服を着てください」
「オジサン終わり」
「いえこれから水彩をテーブルでいれます」
「みていい」
「どうぞ」
「これわたし、」
「はい、ありがとう、嬉しい」
「もう少しこれからお嬢さんの肌を甦らします」
「死んでるの」
「ええまだ眠っています」
「起きるわ」
「どれ、おい、実物以上だぞ」
「何」
「実物は百倍」
「立った、百倍」
「いえ、億倍」
「彼氏さん、いい恋人でよかったですね」
「ええ」
私はテーブルで水彩を慎重に加えていきました。
「奥様終わりました」
5時間たっていました。
「こちら」
「はい」
「愛が見えるわ」
「ありがとうございます」
私はほっとして道具をktづけました。
「さあ、ディナーね」
「え、ランチ」
「もう、夕暮れです」
「はい」
「パスタをゆでて」
「日、お嬢さん」
私たちはワインを飲みながらゆっくりディナーを取りました。部屋の光は蝋燭とガス灯に代わりました。デザートのバニラでようやく落ち着きました。
「ありがとうございました」
「ええ」
「また、しばらくして、お蕎麦屋のほうでお世話になります」
「はい、今日いただいた絵は、この部屋にかけておきますので、いつでも見に来て下さい」
「ありがとうございます」
「へえ、ここでお前の裸がいつでも見られるんだな」
「助べえ、オヤジか」
「いいや、またこの後もゆっくり見るから」
「やってやるか」
「やるな」
「ここでやるなよ」
「はい」
「やるんだ、帰ってから」
「はい」
「どうぞ」
私は、テーブルを片付けました。
きょうのおひるはどこへいったんだろう。
夜空に星が輝いているといいな。
「おやじ、星だけか」
「いいえお嬢さんが、かがいています」
「それだけか」
「いいえ、一番美しく輝いています」
「よし、帰ろう」
「はい」
「行くぞ」
「奥様ありがとうございました」
「楽しかったわ」
「奥様、また」
「はい、どうぞいつでも」
わあたしたちはくらい夜道を緑の茂みを通って帰りました。
なんとかなった。
「オジサン、わたし良かった」
「ああ」
「馬鹿」
「はい」
来たー。
腹部に今度は蹴りだ。
「もっと欲しいか」
「いいえ、ご勘弁を」
「甘くないぞ」
「はい」
私歩も和図上を向いて月を見ました。
心月でした。通りで、で暗い夜です。
なんとかなった。
それだけでいい。
言葉にならない痛み。
きついな。
病院行だ。
やめた。なんとかなるだろう。
転んだことにしければ。
「オヤジわかってっているな、お前がやったことは証拠が沢山残っているぞ」
「ひい」
あーあ、何とか切り抜けたはずなのに。
またはずですか。
私は、一日の終わり今田地反省でした。
貧民よりもひどいことになった。
貧民よりもひどいとは、
生存の危機にあることです。
貧民は神様アデス。
綿指標厄家路につきました。
何とか、歩いています。
坂道が続いています。
水を飲まなければ。
坂のある住宅街、はいつも上を向いて歩きます。
遠くの街を眺めながら。
角を曲がるt区だって次の角は上り坂。
無間地獄をぬけて、天国にむかってみたいものです。
天国という天ぷら屋さんではありせん。
公園の木陰のようなところです。
私は蛇口をひねって水を飲みました。
真っ暗です。今私はどこにいるのでしょう。
そういえば、お嬢さん、暗闇で肌赤のまま帰ったのか。
「助べえ」
「ちゃんと、着たよ」
「余暇あった、虫に挿されたら、おへそがかゆくなっちゃうよ」
「だから助べえなんだ」
はい、助べえ。助べえの語源は、調べないと。
そのままの意味か。
好き者、のことだ。
そんなに好きじゃあないのに。
「オヤジ違うのか」
「ええ」
「わたしを嫌いか」
「いいえ、でも彼氏さんがいる人に感情を抱くとまずい、tだ、美しい姿を絵にとどめて愛しました」
「格好つけるな」
「はい」
「嫌いか」
「いいえ」
「好きだよ私は」
「お嬢さんそれはまずい、でもそれもありだよ」
「どっちなんだ」
「いけないことはないんだ」
「それは60年代の話だろ」
「まあそうだが」
「それで」
「はっきりしないあいまいな空もいいものだよ」
「まだそれか」
「はい」
「泣くぞ」
「いえ、泣くことはありません、地球と宇宙の境界から沢山の人が、あなたを愛して眺めています」
「だから」
「ええ、なくことはありません。沢山の喜びが、響いています」
「どんな音」
「聞いてください」
「そんな魔法あるか」
「魔法を使わないで、静かに聞いてください」
「オヤジ、逃げるつもりか、私の裸を飽きもせず5時間も見ていたろ」
「ええ美しいものでしたから」
「見ていたのを認めるな」
「はい」
「それっ犯罪だ」
「まあ、そういわれるとそうです」
「罪は償え」
「はい」
「どうする」
「花の絵を一日一枚絵がいて、お嬢さんに捧げます」
「納得いかない。好きと言え」
「ええまあ」
「まだ言わないか」
「はい、それ詩になりません」
「何、死んで償うか」
「いづれ死にます」
「まあいい、寝よう」
「はい」
私は部屋に戻ってベッドに置いた本を射転がって読みました。
いつの間にか打つとして、やっぱり昼は食べてないなと思って、はっとして目が覚めたらまだカーテンも閉めてないのに気付いて驚きました。知り不要の花と真っ赤なサルスベリの花が、咲いていました。
私は小高い丘の上にいるようです。見下ろすとオレンジの車両の電車が走っていました。遠くには凪いだ海が輝いていました。
5000年前の人も同じ風景を見ていたのだと思いました。このあたりはどんぐりの実が豊富なので、海も近く川が流れているので、豊かな生活があったのでしょう。門から、女子中学生が出てきて男子学生が声をかけて手を繋いで歩道を走り出しました。門からは、おじいいさんとおばさんが、道を眺めて
「雨になるかね」
「雲が暗くなったね」
「布団入れておこうか」
「ええお願い」
「ああ」
「お父さん後で坂文さんに行って、夕飯の干物を買ってきましょう」
「雨は大丈夫かな」
「濡れてもすぐよ」
「そうか、歩くか」
「そうよ」
私は聞きながら坂の中の暮らしは楽しいのかなと思いました。
今日は住宅の中の工場も静かです。おぼんやすみがつづいているのでしょう。
喫茶店も開店休業のようです。
もういいこのまま寝てよう。
ようやく朝になりそうです。
わつぃはまたグランドの様子を見て安心します。
ラジオ体操が始まります。わたしは、今日も緑の小径を歩くと思います。
きっとまたいちげきをくらうのでしょう。
元気で走っていますね。今日も3人そろって。
「おはよう」
「やったー」
「おお」
「やった^」
「今日もあったね。りがとう」
「嬉しい」
「良かった」
「mたいつか」
「バーか、やるか、体中が痛くなった」
「やはり時間をかけすぎた」
「そうだろ」
「でもよくやってね」
「当り前田、陸上部の名に懸けて」
「そうか」
「やったー」
蟻のようにまっすぐおっちらおっちらと歩いて行った先に道は終わる。
パンチから逃げる準備はできた。ぶっとれたらしかたない。
「走れ」
後ろから声が聞こえた。
私は足を出して杖を突いた。
緑の道は静かだった。自動車のフロントガラスが明るく光っていた。
良かった、わつぃは今日も今日お新聞を読むことができた。
とにかく贅沢は敵だ。
諦めません、勝つまでは
「おい、逃げられんぞ、助べえ」
「聞いたか」
「ああ」
「諦めんぞ」
「脱ぐか」
「ああ」
「またか」
「ああ」
「きりがないな」
「ああ、何度でも描くよ」
「体を作ってからにして」
「早く」
「何」
「早く」
「蹴るぞ」
「やめてくれ」
「うるさい」
お嬢さんよほど後でいたかったんだな。
私は苦痛まで見切ることができなかった。
あの絵には苦悩はない。
見ることはできたが、物事の本質にはまだまだ、近づいて無い、ようだ。
「お嬢さん、私に力がなかったようです、私ももっと描いてからにします」
「そうきらにのか」
「はい」
「待っているあいだい私がババアになってしまうぞ。それをみてうれしいか」
「いえ、昨日は昨日の見えたままを描きました」
「そうか、もう少しでこちらは準備できるから、その時のものを描いてくれ」
「ええ、どりょくします」
「それで、好きなのか」
「ええ好き者らしいです」
「そっちか、助べえジジイ」
「すみません」
「あやまってすむか」
「はい、かくごはできています」
「痛いー」
私は下腹部に、立っていられない痛みを感じました」
はなすたびにけられてしまうんだな。
しばらく黙って暮らそう。
それから私は言葉を忘れることにしました。
雷鳴が鳴りました。
w他紙は頭の中でしゃべるのを一時停止しました。
そして本を読むことにしました。
音読で。
私はたまお腹でしゃべらないと、いつまでも人チオママになってしまうな。
言葉をわすれるのはやめました。
言葉の二時間はないのです。
注意するのはお嬢さん妖怪の耳だけなんです。
「ジジイwたしおみみがどうかしたか」
「日壁に耳あり障子に目ありでした」
「なんだそれは、妖怪とはなんだ」
「都を守ってくれる神様です」
「検非違使のことか」
「ええ」
「それなrかっこいい、じじいのようかいたいじじゃ」
「ひぇー」
私はだから、しゃべらないようにします。
言葉の魂を信じていいと思います。
私はゆっくり本を読みました。
漸く眠りに着けそうです。
明日もスケッチはします。
そしておしゃべりは楽しみます。
寝ましょう。
「はい」
「ええ」
私はもう朝を迎えています。
私は今日もスケッチは続けます。
そしてお嬢さんも描いてみます。
心から願いを込めて。
いいですね。
お願いします。
いつまでも若いですよ。
いつまでも見ていられるように描きます。
いいですか。
飼わrないあんたの美しさが好きです。
「とうとう言ったな、好きだよ」
「ええ」
「ヤッター」
「ええ」
「ヤッター」
「お願いします」
「いいよ」
「ありがとうございます」
「いくよ」
「ひぇー」
また一発食らった。
「描きます」
「やったー」
健康と鑑賞
私は、見えるまで健康でありたい。
じっくり見える時間が保証される健康があってほしい。
私は健康であるために日常を過ごす。
観光は移動と時間の流れを保証してくれる。
お嬢さん尾美しさ絵を見切るまで健康でいる。
「オヤジ、くたばるのか」
「はい、死にそうに、痛い」
「痛いか」
「はい」
「右か」
「はい」
「奈良左を蹴ってやる、それで痛みは消えるぞ」
「はい」
「糞、痛い」
「もう一発」
「死にます」
私は気絶してしまいました。
わつぃは鉛筆を探しています。
「あった、何とかなる」
鉛筆と紙。
私はようやく目が覚めました。
もうお嬢さんとははしません。
きかれてもこたえにことにしました。しかあし、それではおとなげないので、それもやめました。
私は妖怪を描こうと思いましたが、それももったいない尾でやめました。
私はグランドの風景を眺めて風景を描くことにしました。
今日は風邪もゆるやかで、社会人の野球をやっているようです。
まずい、味ではなくて、部屋の中が今日は妙に暑い。そろそろパソコンがまた壊れたら楽しみがなくなってしまう。酷暑になってしまった。やはり昼寝をしよう。そのまえにみずをのんで体操はやっておこう。
グランドの樹の緑は風に揺れています。
お嬢さんも、今は妖術をやめてているな。
「うるさいオヤジ」
「え」
「いまシャワーを浴びていたんだ。裸だ。エロじじい」
「しまった」
「蹴り」
「やられた」
「もう一発」
私は、また倒れてしまいました。
これからスケッチです。
今日もいい風景です。
緑の枝がゆっくり揺れています。
犬鵜を連れた人たちが道を歩いていきます。
ベンチに座ってゆっくり話しています。
今年一番の夏の日になると思ったのですが私は3度も気を失ってしまいました。
駐車場が見えます。太鼓お音が聞こえます。穏やかな夏の日です。
ローマには駐車場がないそうです。ここの駐車場から始まりました。歩くのです。
私はその瞳を見て、大きな声をだして笑いあいました。起きて歩いた日です。
リハビリ施設の大きな天井を眺めて話して、手を取ってもらって立ち上がって歩いた日です。
赤ちゃん御伝い歩きにもなっていません。歩くのが当たり真麻絵の猿が、立ち上がれないのです。そういえば、本を読もう。あれだけ、読んでいたのに。
その夏は病室から窓の外を眺めて向こうには暮らしがる。とおもってすごしていました。
毎日少しづつ、リハビリが進んでいくので、もうすぐ巣ごとに戻るものと思っていました。
そして、わっ擦れていた言葉の意味を少しづつ考える用意なりました。そして本を読むようになりました。言葉を捨てることはできません。見ることも捨てません。痛みは、生きている証です。
気を失ったことも覚えています。
そして音。
私はいつの間にか、音に歩それもあることに気が付きました。
あまりに静かな日々。
嵐の夜がいくつかあって、奇麗な夜明けがいくつかあって、
なかなか開けない夜がいくつかあって。
そして高速道路を見つめる禹夕方がいくつかあり巻いた。
その夏の記録は記憶しかありません。
夏の日です。
夜明けです。
今日も歩きます。緑の小径を。
美しい光をながめつつ。
腹減った。
あーあ。
昼までに、二枚スケッチは終えよう。
体操も。
ちゃんと歩く。
それが大事
「オヤジ、また起きたか」
「はい」
「面倒くさい、返せ」
「はい」
「返すのか」
「はい」
「そうか」
「はい」
「いらないのか」
「はい」
「いらないな」
「はい」
「いらないのなら、隠すぞ」
「はい」
見えてるものが、美しいのです。
聞こえているも尾が美しいのです。
遺体から立ち上がって歩くのです。
蜘蛛の巣のように、張り付いて生きるのです。
「おはようございます」
「今朝は過ごした酸いですね」
「はい」
「気を付けて」
「はい」
網すぐ飽きです。
ゆっくり暮らしていきます。
まだ夏の空ですが。
甲子園の高校野球も終わりました。
もう少し、
もう少し、
痛みが消えたら、
もっと時間をかけて、
お嬢さんを描きます。
「え」
「はい」
「少し寒くなったから、から脱がんぞ」
「はい」
聞いた。
「描きます」
「今か」
「はい、向かいます」
「此処に来るのか」
「はい」
「そうか」
「いいですか」
「まってるぞ」
「「どちらですか」
「5丁目でいちばんめだつアパート」
「はい、ネコお顔が屋根に乗っかっている」
ああs子の205だ」
「はい、向かいます、すぐに」
「車に轢かれろ」
「言え死にません」
「プリントババロアどちらですか」
「大福じゃ、馬鹿」
「はい、求めてすぐに向かいます」
また無駄遣い。
私は、アパートに向かいました。
「お嬢さん」
「おう」
「彼氏さんは」
「追い出した。助べえ野郎」
「では準備します、好きなところに座ってください」
御授産八ベッドに腰掛けました。
「テレビを見ておいいし動いていいですよ」
「そうかずいぶん違うな」
「ええ、それが真実だと思いますので」
「ああ」
「描きますよ」
私は鉛筆を走らせました。
「はい」
「夢生か、手を抜いたな」
「いいえ、今日のおじ蒸散を捕まえました」
「何」
「ええ」
「見せてみろ」
「はい」
「あーん」
泣いた。
「どうしてわかった」
「ええ、みえました。おじょうさんさみしいけど、笑いたいんですね」
「そうだ」
「それを描きました」
「そうか、馬鹿か、それを見て誰が嬉しい」
「お嬢さんは」
「当り前だ、嬉しい」
「ありがとうございます、幸せです」
わつぃはゆっくり道具をかたづけて。
「この絵、持っておきますか」
「ええ、私しかわからない絵ですから」
「ありがとうございます」
部屋の赤はきちんと片付けられていて、洗濯御干し物が、ベランダに、当たり目のように干してありました。家具は、ほとんどなく本棚もありませんでした。
「此処で暮らしてるんですね」
「ええ」
「あれ今日はお休み」
「ええ、休んだの、疲れたから、助べえをおいだしたし」
「おじゃましました、私もかえって本を読んで寝ます」
「もう寝るのか」
「はい」
「暇人だな」
「はい」
「また来てよ」
「ええ」
「じゃあ」
「じゃまた」
私は猫のパートの階段を下りました。
幸い手すりがあったので杖を落とさないように気を付けておりました。
よく平気で上ったな。
まあいいか。
猫の子おアパート、妖怪が住む。
素敵な暮らしだ。
緑のなかの暮らし。
みんなゆっくり暮らしている。
私もゆっくり、描いていこう。
アパートのまえはひろばになっていました。
こどもたちが桶に水を入れて水遊びをしていました。
隣で若いお母さんが水洗いして選択をしています。
更紗の布が沢山干してありました。
二機から、
「コメが切れちゃうよ」
という声がしました。
「じゃあ今日から、オクラで過ごそう」
「大金声で男の人が言いました」
心配ンさそうです。
暮らしがありそうです。
私はそれを見たんだと思います。
もう一度来てみようと思いました。
「くそオヤジ」
「はい」
「突き落とすのを忘れた」
「はい」
「覚悟してこい」
「はい」
「私は、痛くないように、ヘルメットを用意しようと思いました。
私はゆっくり自宅に戻りました。
そして紅茶を入れてテーブルに座って本を読みました。
やっと落ち着いた。
私はベッドに向かって、横になりました。
猫のアパート、近くだったな。
一度夢の中で行ったことがあった。
気が付いたらもう夕方だった。
「やりまーす」
「蹴りまーす」
グランドの入り口で、男子が屈性と女子学生が参加杭囲って、ぼーるをんげてスクワットをしていました。
もう一度新聞を読んでおこう。
まあ、政治家も政治屋商売が大変そうだ。
戦争も終わりそうにない。
また、落書き。
イギリスの画家バンク氏―だったらいいおに。
中国人の悪さ、消さないで、残しておいたらいいのに。
消すなよ。
消すと面白くない。
私は、紅茶を飲み干して、
ベッドに横になって、
もう一度本を読み始めました。
私は、もう一度猫のアパートに行くだろうと思いました。
私はまた、緑御小道を歩いて、白い花がいくつも揺れてるのを眺めました。
私はシューベルトの曲がん枯れいる尾を聞きました。
妖怪。
「お化け屋敷は行きますか」
「言え一度行きましたが」
「なんで行くんでしょうね」
「気持ち悪いのに、お金を払っていくんですよ」
「そうなんですよ」
「信じられませんね。演じてる人がわーって叫ぶだけですよ」
「そうなんですよ」
「妖怪はよく見て知り合いにもいるんですが」
「妖怪はいいんです。怖いんです」
「ええ、でもあそこはぼうりょりょくはふるないところですから」
「当り前です」
「でも私の知っている妖怪は蹴りを入れてくるんです」
「それは助べえだからでしょ」
「ええ何で知っているんですか」
「それは社会の常識です」
「そうでしたか」
「ところで台風、どのあたりですか」
「自転車なみのはやさだといいます」
「それ、ランニングなみだということ、たまらん、感じ」
「そうですね」
「いつになったら、ゆっくりできるのでしょう」
「たまらん感じです」
「ええ、まったくたまらん」
「ご主人様」
「なんじゃ」
「たまらん」
「ああ、貧乏だ」
「そうですね」
「ほんとうにたまらん」
「蘭ですか」
「ええたたまらんです」
「この子猫目」
「はい」
「蹴り」
「yられた」
猫が逃げた。
おいどこだ。
塀の向こうにいった。
鉢を壊したな。
きもちいい。
そうか。
もっと壊したい。
蹴るのか。
はい。
どこへ行く
猫のアパートさ。
そこは危ないぞ。
大丈夫。
そうか。
水kを火yしてるよ。
もどってくるの。
知らない。
わkった。迎えに行くよ。
こなくていい。
まててね。
めんどうくさい。
おやつは。
食べるよ
持っていくよ。
早くね。
気を付けてね。道を渡るときは、左右閣員だよ。
うん・
行っておいで
いってきます。
忘れ物は。
ない。
行ってらっしゃい。
いってきまーす。
出て行ったな。
おやつが欲しいといったな。
昼過ぎに、めざし、でも持って行ってやるか。猫の家の杜の茂みにいるんだろう。
来ないでいいよ。もう面白いおもちゃを見つけたから来ないで。
そうか、さいこうきゅうのめざしだぞ。
ジジイの最高級は最低だろ、どん底のひとつ上ぐらいの。
田か嵐高級品なんだよ。
ジジイの貧乏たれ。じじいいのところにくるんじゃあなかった。
悪かったな。
ブルジョアの奥様がいいか。
嫌だ、若いのがいい。ネコの家のお嬢さんがいい・
それか。
「よく来たね」
「ほら楽しいでしょ」
「運気持ちいい、もっとン出て」
「かうぃいね。爺は爪でひっかいておいで」
「うん」
「まだ、帰んなくていいよね」
「ビスケット揚げるから」
「やったー」
「ミルクもね」
「ジジイのとこにはないよ」
「どうぞ」
「いただきます」
猫目、お嬢さんに手名付けられたな。もういれてやらんぞ。屋根のない生活をまた、する気か。
いいですよ、お姉さんにお願いするから。
ジジイ、この猫、ちゃんと迎えに来い、蹴るぞ。
寂しい、じゃあないのか。
そうだが、買うわけにはいかない。仕事に出るから。
買わなくていい。いや飼えないんだ。
そうか。
せわになったな。
ジジイ時々猫をよこせ。休みならかまってやる。
休みは五日分からん、今日は、
今日はこれから仕事だ。
不規則な仕事なんだな。
着ていい時は猫を呼ぶから。
そうしてくれ。こいつなまいきだからこらしめてやる。
ジジイ、それでは心が狭いぞ。
しまった。つい頭にきた。
ジジイ、もう年寄なのだから、短気になるなよ。
そうだジジイ。
また。
蹴るぞ。
お嬢さん勘弁。
そろそろ仕事だから着替えて支度するよ。
失礼。そろそろ連れて蹴ります。
濃い猫。
そろそろ名前を付けてくれよ。
寂しいじゃあないか。
ぼちぼちな。
ぼち、か
いや、まだまだ先のことにするといったんだ。
つまらん。
たけしいしてくれ。たけし、ってなんだ。
ほら子コマーシャルでいるだろう出ていくっていうやつ。
―あれ。
そう。
出ていけにないよ。お嬢さんが時々来いって言ってくるからその時おでかけでいいよ。
行きたいとき行けないのか。つまらん。
ひげをあめてなにをねらっている。
向こうの鉢の後ろにネズミがいる。
そうか食べるならまるごと行け。たべのこしがあったら掃除が面倒だ。
それか。いつも残しておいたのが無くなっているから外の猫に撮られたと思って探していたんだ。
悪かったな。
そうだよ。貧乏なんだから、猟ぐらいやらしてくれ。
貧乏は余計だろ。
貧民、ジジイ。
名前はまだない。
そうか。
そうだよ。
魔文学道でいいや。
気取るな。
へん。
はー。
お姉さん蹴って。
ばしーん。
やられた。
この猫め
名前はまだない。
そうだ。
やったー。
まだ呼ばれてない。
朝ごはんはないよ。
貧乏ジジイめ
早くんまえをよこせ。
いるのか。
うううん。
いらないのか。
うんまあ。
はっきりしろ。
ううん。
やrんぞ。
甘えは、はまだない
やったー。
このくそじじい。
早くやるか。
なにを。朝飯だ。
よこせ。
めざしだ。また貧乏くさい。
じゃあ、ひっこめるか。
よこせ。
いるのか
いらん、よこせ。
それが居候お言葉か。
常識だ、馬鹿ジジイ。
常識はわしにはあい。
貧乏ジジイめ。
それで朝食h抜きか。
腹がペッちゃんこだ。
そうか。
よこせ。
横にする丘。
よこせん。
なんじゃそれ。よこにしないでよこせ。言葉がわからんか、くそ爺。
猫語は、わからん。
つごうがわるくなるとわからんのだな。爺げない。
それはジジイの特権だ。
朝飯。
なんだ。
朝飯。
なんだ。
朝飯。
しらん。
虐待だぞ。逮捕されるぞ。
じつはできない、
わしも朝飯はあ抜きだ。
うそをついたな。泥棒だぞ。
嘘じゃあない、貧乏なだけだ。
当たり前だ。馬鹿は貧乏だ。
馬鹿を馬鹿にしたな。
ああ。
びんぼうだがしかたない。名無しのお前に朝飯。
私は流しの下をのぞき込んで。煮干しの瓶を探した。
オー見えた。五年ものだ。前の猫がいやがって残ったやつだ。しっけていて海かもしれん。
貧乏人は物持ちがよすぎるから、部屋が肩図鑑野田。わしの将来はごみ屋敷の住人か。
片付けるよ。
私は皿を探して、これは李朝の皿。貴重品だ。煮干しがよく似合っている。いいあさだ。
これ食べろ。
「無いよりいいわ」
「名無し、うまいか」
「まあな」。食べやすい皿だ」
風流な猫だな。さらのよさをいうとは。
んまえh、まだなしだ。
いいよ。
朝飯の時間は終わり。
これだけか水ぐらいよこせ。
そとにでたらみずたまりがあるだろう。
貧乏目。
出かけるぞ。
ああ、車に轢かれるなよ。
雨になったな。水を茶案と飲んでくるんだぞ。
名無し猫。よう、におうとるわ。
泥の水を飲んで、腹を鍛えておけ。
帰ったらおやつか。
柘榴の実ぐらいあるかな。うまくすれば琵琶がなっていてもおかしくないのだが、雨じゃしかたない。コンビニで50円のパンを探してわしも食べよう、昼に。んこのひるはあさとおなじでいいだろう。
ジジイ
もう蹴ったか。
ああ、見たらかるだろ
良く濡れたな、雑巾で拭いてやる
ドリア―でブラシぐらいかけるだろ普通。
ふつうは通じん。
貧乏め、やってられるか。
ほう、おやつはいらん、な。
いつか。
法、これからコンビニに行ってパンを買ってくるがわしの昼だけでいいな。
パンなら食うわ。
ほう。
くれ。
ああ。
早くしろ。
命令か。
じじいい、とろいぞ。
パンをkって来るkら待ってろ。
ああ。
わつぃは近くのコンビ委で市場案やすいpンを買って帰りました。
ただいま。
とろいぞ。
私h買ったパンをちぎって。
今度は、城一五さあさらい乗せて出しました。
大今度は作家ものか、いいだろう。むにゃむな。
音化すいてたのか。
にぼしdけじゃあたまらんわ。
ひるもおあじだよ。
無いよりいいわ。貧乏人め。
私は怒ったパンをようやく食べました。
ジジイ、水は飲まないのか。
ああ、雨を水を飲むよ。
本舞貧乏だな。
雑巾で体を拭いているのか。
はい。
タオルぐらい拾え。
拾ったタオルを使っていたら雑巾になったんだ。
パンはよかった。昼は勘弁知ってやるから、夕飯はくれ。
雄藩な、あればいいけど。
お前本当に金がないのか。
ああ。
だから猫のわしに馬鹿に荒れて当然なんだ。働け。
まあな。
杖を突いて、生意気に生きているな。
そうですか。
そうだ、考えてみろ、性差の詩に市消費もしないんじゃあ。社旗医いる必要なかろう。
糸王奈々氏のお前に居候を許してるだろ。
威張ったな。
ああ。
雄藩はネズミを丸呑みしてくれ。
嫌今日は、鶏肉にするよ。
すまんな。
反省しろ。
羽田ら開こうとしても、中赤、できることがなくて。
考えてみたら邪魔になるこしかできん。できるとおもっていたのに。
それ反省か。
ああまあ。
頭悪いな。
ああ。
呑気にしてろ
あ、まあ。
なんだそれ。
呑気はいい。
そうだろ。
ソロソロ昼にしてやるか。イタリアンだぞ。
しゃれたことを言うな。
煮干しを茹でてな、出汁は取っておいて。
ガラをざるで、こして。
それにオリーブオイルをかけて、租を少しまぶしてはい出来上がり。
それをこんどは網目模様おさらにもってな。
彫れ、食うか。
しゃれたことを言った割委は、地味だなあ。ヤシ栗アエロ。
言ったなそれではヨモギを取ってきて、
出汁でいてやるよ。
ほれ。
まあすこし洒落たかんじになったな。
食わんのか。
いただきまーす。
そうか。
またしばらくは、ひろったものにするからあじわってたべろよ。
やっぱり貧乏だな。
お姉さん暇でたまらん。入れんでもいいからこれから行くよ。
いたずらしないでね。アパートの子供たちが遊んでいるかもよ。
やったー。
いってこい。
助べえジジイ、蹴るぞ。
なんでだ。
すけべえはゆるせん。
猫め。
また、猫の屋根のアパートに行ったな。
痛い。またやられた。
貧乏はいいが、痛いのは、かなわん。
防具を祖装着するか。
でもいま段ボールをまくのは汗をかいて染むな。
おお嬢さん、もう勘弁してくれ。
だめだ。目がいやらしいんだ。
そうか、目か。
顔がいやらしい。
顔もか。
ジジイの存在自体がいやらしい。
どうしても勘弁してくれないのか。
ああ。
めげるな。勝手に脱いだんだろ。
何を言う。
ジジイがそうするといった炉。
嫌言ってない。
蹴るぞ。
すまん、確かにわしが悪い。一生謝るよ。
ジジイの寿命なんて、コメ粒ほどにもないだろ。
はい。
それで一生か。生まれたときからの分を謝れ。
はい、富士山に向かって謝ります。
富士山ぐらいしかないのか。
ええ、相模湾の底からの高さで。
そうか、ゆるさん。
お姉さん、いくよ。いい。
いいよ。
綿足は、何市の根っこの後ろ姿を見送った。
あいつもお嬢さんに惚れたか。
よろよろだな。
食べさせたいが。
は足らなくては、食うことができん。
よろよろ。
でも生きようとしてる。
道をゆっくりと頭を振って歩いていく。
院毛の邪魔にならないにならないように気を使っている。
なさけないの。
帰ってきたらご飯粒を用意しておこう。
まだ、少しコメは残っているはずだ。
ふっと入ってっ来て居候してるやつだが。
住人になってしまったな。
生意気だが。
名前はまだ付けない。
歩いて行ってるな。
勝手に帰ってこい。
子どもたちと遊んでおいで。
いじめられるなよ。不細工だから。
タケシ―。
呼んだか。
しょうがない。タケシにしてやる。
出ていくのだろ。
ブルジョアの家を見つけてもっと健康になっておいで。
喜んで出ていくよ。
生きてろよ。
鳥やネズミはたくさんいるから大丈夫だ。
神社の杜に言ってろ。
ぜいたくができるぞ。
ああ。
もう帰らん。
そうか。
さらばじゃ。
さらば。
出て行ったな。
碧背中じゃあわびしすぎる。
こんどあったときみちがえていいねこになってろよ。
わたしもなんとかくいつないでいくから。
富士山を見ながら暮らすよ。
ジジイ。竹須は面倒みるよ。
そうか。
居候はさせない。
アパートにきたらせわをしてやる。
変な縁だな。
ヤーイ、ネコ。汚い。石を投げろ。
あーやられる。
君たち。タケシ君よ。
独りぼっちなの、
触っちゃあだめよ。
お姉さんがあらってからね。
タケシ君、お母さんもお父さんもいないの。
へー。
お嬢さんは外ン水道で、シャワートブラシングをしました。
タケシは、驚きました雑巾で拭くんじゃあないんだ。
ほら、かわいたらね、なでてやって。
タケシ君。かわいそう。
お友達になろう。
何いってんだ、面倒くさい。逃げるしかないな。
タケシ、にげてもいいけど、みんなが喜んでいるんだから、すこしさわらせてあげて。
ふん、面倒。勝手にしろ。
ほら気持ちいいか、
やわらかいね。
しっぽがかうぃい。
こら触りすぎだろ。
タケシ君うれしいんでしょう。
私もジジイにみてもらってうれしかったのに、怒っちゃったんだ。
タケシもそうでしょ。
まあな。
タケシ今日はもう出かけるけど。
おやつのソーセージ置いとくね。
いたずらはしないでね。
ああ、いってらっしゃい。
いってきます。
お姉ちゃんタケシと遊んでいい。
いいよ、いじめないでね。
タケシ子供たちを守ってね。
面倒だ。
それに、タケシって名前までついてしまった。
格好悪い。へん。
タケシ出て行ったな。
ちゃんと食べておけよ。
私のコメも何とか持ちそうだ。
タケシ、もう少ししっかり歩かないとネズミに逃げられちゃうぞ。
鶏肉も食べれんぞ。
居候の間苦労したな。
私は夕焼けの富士を眺めに出かけました。
ジジイ。おじさん。
なんだかつまんない。
また、定期的に描いて。
ええー。
大丈夫蹴らないよ。
ああ。じゃあ描かせてくれ。
うん。
一日を空気のように、過ごす、謎。
2024/9/1