普通の日常
朝起きてからヒロは部屋のひかりに満ちた白を描いてみたいと思ってキャンバスに向かってみた。きょうもふつうにすごしたいと朝のコーヒーを飲んでいる。普通に時間だけはながれていくのでヒロは本を読んだりラジオをきいてみるのだが、まだ、わからないでいる。ヒロはそれでも白の画面にあこがれているようだ。
自宅のそばのグランドや近所の広場はやはりひかりに満ちた朝だったのでヒロはやはり白のの風景を見ているので、まちがいないと思った。
ヒロは昨日まで実家での法要に帰省していたが世間は大変な世界なんだと思った。
ヒロは今日も朝目覚めてラジオ体操をやって散歩で気持ちの良い汗をながしながらグランドから見える森のうらの緑をあびて、やはりこれも白の風景だと思った。
ヒロは、やはりむずかしいことはわからないけど、ふつうに生活できることに感謝して、みているせかいをうけいれてみまもるこころをたいせつにあるいていくしかないとかんじる。
先輩の僧侶から学んだ南無阿弥陀仏ってこういいう事なのかと実感した。まだそこにあるものとかんじていないじぶんがいるのだが。
2023/5/25