この前、和歌山県九度山の丁石を調べる、とかエラそうな事を言っていましたが、そのきっかけとなる、勝尾寺の「下乗」石の写真が余りにも貧弱なのを気にしていました。
これは、撮り直さなければなりません。と言う事で、天気の良い日を選んで出かける事にしました。
今日は、その写真だけを撮って帰るつもりです。前回、下乗石の向き(方向)を誤解していて、撮影に最適な時間帯を間違っていた。今の季節なら、日の出頃か、日没前であろう、と予測していたのが間違いでした。撮りたい面が南面しているとしたのが誤りです。
実際は、南東面しており、斜めに光を受ける時間帯は、地形も考えると、正午の前あたりしかなさそうです。
と言う事で、その一時間前ぐらいには着きたいと、出発しました。
直行・直帰のつもりですが、どうなるでしょう。
出だしのトラブルはさておき、阪急箕面駅の北は予定通りに通過。今日は平日でもあり、人出は少ないようです。有難い。
ここからは、登り一方で、ヘイコラ・ヘイコラ・いつもと同じく悪戦苦闘しながら、気温27°、「エ!」を横目で見て「勝尾寺」を目指します。ビジターセンターでのトイレ休憩も今日は止め、帰りに確認したい「八天杉か石蔵」の案内がないかを探しつつ登ります。この辺りまで来れば、残り2㎞は無いと思われ、余裕が出てきました。
高山方面に分岐する三ツ辻に来ました。今日は車も余り通りません。箕面大滝の上の、駐車場辺りで見た「勝尾寺3km」からすると、後、1kmも無いでしょう。ラストスパートになります。
とは言え、まだまだ登りです。下って来るハイカーさんは結構います。抜いて行くのはタクシー。
峠、名前があるかは知らないが、を越えるとすぐに、旅館(宿坊 応頂閣)への進入路でしょうか、交通整理の方が数人見えます。平日なのに・・・嫌な感じがします。本来なら喜ぶべき方々なのでしょうが、勝尾寺門前に、自転車を停めると怒るのです。私としては「少しにして下さいネ」位に言ってもらいのですが、・・・。
さて、今日の目的は一応達成出来ましたが、念の為に条件を変えても撮りたい。左側スレスレから光が差し込むには、少し時間が必要です。2時間弱でしょうか。時間つぶしをどうするか。勝尾寺境内の中に仮置きされた道標が幾つかあり、安否確認をしたいのですが、入山料が要ります。止めておきます。無料の丁石確認にしましょう。候補は二系統あります。一つは茨木方面からの旧参詣道(東巡礼道)、十兵衛の滝の近くを通る経路です。府道43号ではなく、勝尾寺川右岸の道です。こちらは自転車置き場から、進入口が見えており、下り一方で行けるのですが、昔のニガイ思い出(道迷い滑落)がよぎり、止めます。
残りの参詣道は、一本です。「下乗」石の南に続く道です。一般的に丁石道と言えば、このルートが思い浮かぶのではないでしょうか。旧西国街道の「粟生新家1大鳥居南西の36丁石」から始まる、36丁=1里≒4kmの道です。一般に、旧参道、古参道などと言われている、道筋になります。本当は丁石道は何本かあります。詳しくは
「43.勝尾寺の東巡礼道丁石一覧」
「44.勝尾寺の表参道丁石一覧」
「45.勝尾寺のウツギ谷参道丁石一覧」
等を見て下さい。
今から少し行くのは、「44.表参道丁石一覧」を逆行(帰り道)する形になります。
「参詣道が複数ある」等の昔の自慢話はさて置き、久しぶりに「一丁」丁石へ。
どこを起点(0丁)とするかは、色々意見も有るでしょうが、一丁=109m程度進めば有るはずです。下乗石の前の横断歩道を南に渡ると、いきなり階段です。すぐに息が切れます。
「一丁」に着きました。ここで、マイマップ「箕面の道標」のチェックを思い出します。一年程前、「対面石」の位置を確認しに来た時、七丁丁石まではチェックした覚えがあるが、6~1丁はあきらめた事を思い出しました。少なくとも3丁辺りまではチェックしておきましょう。
現在地を確認する為に、スマホのグーグルマップを使い、登録済みのマイマップ「箕面の道標」を表示させた状態で、スクリーン・ショットを撮っています。以下「X丁のGマップS.S」と表示する。
「二丁」を過ぎて10m程南でしょうか、西への分岐が有る辻になります。地図と案内板があるので、載せておきます。
案内には、「みのおC24」、南を指して「粟生外院」、北は「勝尾寺」、分岐する西へは「自然研究路5号線」とあります。「5号線」は「箕面ビジターセンター」方面になるようです。
左横の大きな地図には「5号線」沿いに「八天杉」とあり、帰路に寄ってみたい地点です。「杉」と「石蔵」が同じものか分からないのです。
「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」が現われます。無事でした。
丁石ではありません。勝尾寺から来た(帰りか)場合の行先の案内です。
写真の状況で正面に見える面(北面)に、「右、中山又大坂ミち」、と書かれています。中山は多分、宝塚の中山寺とし、箕面市新稲方面の巡礼道か、その南の西国街道に出る事を、案内すると思われ、ここからなら、大坂(多分三国の渡し)へ出るのと、同じ道と理解できる。一方、左面(東面)には、「左、たいしゃく」とあり、旧参道(古参道)を通り、粟生外院にある「帝釈寺」を案内する。と私の考えです。
左、尾根筋を進み「三丁石」へ。20m程先です。
無事は確認したが、グーグルマップの現在位置を取得すると少し誤差が大きすぎる。3丁丁石の位置に道標(現在地)が重なっている様だ。本来なら赤い吹出印がここを示さないといけない。
「三丁」、まだ引き返す程には時間が経っていない。どこまで進むか考えてみる。シンドイのも嫌で、「八天石蔵・午方」辺りで折り返してくれば良いかと進む。
三丁から振返って、先の分岐道標方向を見た、左の写真。中央よりやや右の、樹皮が一部剥げた木の右下に、「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」が見える
マイマップの、3丁丁石の位置も間違っている様だ。
グーグルマップにある「八天午方軍荼利明王石蔵」の位置は誰かが登録したものでしょう。微妙にズレているが、私が直す事はできません。
「石蔵」がどのようなものか知らないので、周りをグルット回って見ます。結構な柵が設けられている所を見ると、この盛土(塚)が重要なのでしょう。能勢の妙見山等に行けば寺域を示す境界石があり、それと、同じような役目を持っているのでしょう。
「八天午方軍荼利明王石蔵(はってんごほうぐんだりみょうおういしくら)」の解説板
八天石蔵は、鎌倉時代の寛喜2年(1620年)に勝尾寺が寺領の境界を示す為に8箇所に石壇を設けたもので、陶製の壺に納められた仏像が埋められていました。
この軍荼利明王石蔵は麓の粟生村との境界で、勝尾寺本堂の午方(南)にあります。
軍荼利明王は手足に多くの蛇が巻き付く姿が特徴。蛇は煩悩と執念深さの表れで、これらを打ち砕くものとして信仰されます。
ドンドン下って、西に下っていた道が大きく東に回り込み、すぐの南側、「六丁」。
何かよく分からない、垣根が造られていました。土砂崩れを防ぐと言うより、人が登るのを防ぐものでしょうか。古い写真も載せておきます。風情を重んじるなら石垣でしょう。
この後「七丁」は最近チェックした記憶があるので、ここから引き返そうと思ったが、同じ道もどうかと考えた時、「七丁」から「しらみ地蔵」、しらみ地蔵から、先の「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」の経路で帰る経路が、思い浮かびました。
先ずは「七丁」へ下ります。結構キツイ坂です。
「七丁」も微妙にズレています。直し忘れていたのでしょうか。取り敢えずマイマップだけでも修正をする事にしましょう。
「しらみ地蔵」立派な地蔵さんですが、案内が書かれていないので、興味は湧きません。写真だけ撮って先に進みます。
尚、この少し先に「しらみ地蔵南西の道標」と名付けた小さな道標が有るのですが、忘れていました。
「しらみ地蔵」から「道標」までの経路は通った事が無いようです。谷筋に入ると上を遮る木々が無くなり、まぶしくて辺りが見難くなりますが、登りは楽に感じます。
「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」を北東に見る、右は先ほど進んだ三丁への道、合流し左(北)へ行くと勝尾寺はすぐ
そんな・こんな・で「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」まで戻り、チョットした周回コースを満喫した事になりました。「天界石」のピークを避けている為、こちらの方が楽に感じましたが、直射日光はキツかった。
蛇足ですが、このルートを「今昔マップ on the web」明治の地図で見ると、ウツギ谷を登って来て勝尾寺へ行くメインの道(間路)として書かれており、七丁石から「軍荼利明王石蔵」を経由し、「外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標」へ続く道(今日通って来た道)が、描かれていない。一方、現在の地理院地図では、しらみ地蔵からの北東への道が描かれているが、六丁丁石辺りに繋がっており、現状と一致しないように思う。
門前、「下乗石」に戻ると、案の定、南東面は日陰になっており、追加の撮影は失敗に終わりました。帰る事にします。箕面の大滝方面に向かいます。
帰りに、もう一ヶ所「十二丁」丁石を確認しておきます。但しこれは「勝尾寺」を示すものでなく、「西江寺」の丁石です。南へ向け数字が減っていきます。
進入口から200m程、妙にアップ・ダウンが有るのは旧道が削られた為であろう。どうもどうも、通り過ぎた気がしたので、グーグルマップで現在地を確認すると、やはり、行き過ぎです。記憶にある景色を探して、道を外れゴソゴソします。潅木の間をすり抜け、東の擁壁近くに進む。
有りました。無事でした。が、この石を目にする事は、一般の人には無理であろうと、ツクヅク思いました。もし、物好きな方が居られて、これを見に行く場合は、是非とも転落に注意して下さい。詳細については「西江寺十二丁丁石」や「西江寺参道(高山道)丁石一覧」を参照下さい。
直帰するにも、時間が有り、途中の図書館で資料を…と、月曜日は休館日。
以上。
さて、高野山(九度山)は何時、行けるでしょうか。
尚、今回の丁石の位置を修正する必要が出てきました。グーグルマイマップ「箕面の道標」も含め、追々修正していきます。