丹生山義経道

1.義経道とは

義経道はあちこちに有る様で此処にも有るとは知りませんでしたが、丹生山への参道を探す内に何処からともなく目にしたものである。神戸市の関係と思われる「太陽と緑の道」コース№18を利用した時に参道の一本としてみる値打ちがあると思うに至り取り上げました。
 丁石が目的ですので、上記のコース地図「現義経道」を辿ったのは失敗であったと後に反省する事になります。

表参道から北を見る

2.下りの様子

表参道で登った為、義経道は下りながら書くことになります。本来なら登りながら書くべきでしょうが登り直す元気がありません。

目的地「つくはらサイクリングターミナル」

3.表参道分岐から

距離を測る必要から、表参道3丁からスタートします。分岐迄20m程です。
 歩測は左右二歩をもってカウント1とし、傾斜が緩い時85,きつい場合105で1丁(109m)としています。下りの場合は90,120と歩幅が短くなります。

「き2-4-6」通報地点を下の案内「→千年家」の方向(南)へ分岐します。ここから義経道参道とします。

分岐点北側の案内、千年家に向け下る

3丁を南東に見る、左端の木の前に案内がある

「き2-4-6」通報地点板を南東に見る

距離は表参道3丁丁石を基準としました。即ち義経道3丁でもあると見なす。予め地理院地図の距離計測ツールで1丁毎に経緯度を求め、これをグーグルマイマップに登録し各丁数毎の想定地点をマーキングしておき、実際には歩測により確定位置を決め、地図との差異を見ていきました。

4. 4丁辺り

歩測4丁を下り南方向に見る

歩測4丁を登り方向に見る

分岐後は少し急坂であるが4丁あたりでは少し緩む。右(西)が谷になる。
 丁石は見当たりません

5.墓地二ヶ所

墓石を東に見る

多分30m程先か、左手(東)に墓石がある。
丁石が紛れ込んでいないか見たいが余裕無く過ぎる。

六地蔵を北に振返る

少し先右手(西)にも墓地があり、入口北部に六地蔵が置かれる。こちらの方が広い様だ。

6. 5丁辺り

歩測5丁を下り南方向に見る

歩測5丁を登り方向に見る

5丁あたり。地理院地図の道よりやや東になる様に思う。
 5丁石は見当たりません

7. 6丁辺り

歩測6丁を下り南西方向に見る

歩測6丁を登り方向に見る

6丁あたりも緩い。(西)が谷になる。
 6丁石は見当たりません

8. 7丁辺り

歩測7丁を下り南西方向に見る

歩測7丁を登り方向に見る。左上へは露岩上の道となる。

7にかけてはジグザグ道となり露岩の道になったりする写真位置では左()が谷になるが、ターンを繰返す為、左右共に谷となり尾根部の九十九折れ道を急激に下る状況で地図の道とは一致していないでしょう
 7丁石は見当たりません

9. 8丁辺り

歩測8丁を下り東方向に見る

歩測8丁を登り方向に見る。

8丁にかけても九十九折れ道で急激に下ります。歩測の精度(急坂下り)が気になったがこの辺りとした。写真位置では東南東向き。
16:03になっていた。予定では出発地点に戻っている時間で下調べの八丁石も見当たらず疲労感が増す。

10.現存8丁丁石

想定8丁過ぎを南東(下り)に見る

8丁を立っている様に見た

8丁も無いと思っていたら40m程先に突然現われた。歩測の精度を気にしていた御陰で注意深く下っていた事もあり見つけるが出来ました。何と左手(谷側)にほぼ寝かされた様に置かれておりシダに埋っています。早速草刈りをすると、上面に「従寺八丁」とあり、左右の面にも字が刻まれています。北参道の丁石に似ている。

8丁左面

8丁上面

8丁右面

8丁を登り方向の目線(北東)で見る。是なら見落としは無いかもしれないが、谷に落ちる危険性大。

8丁丁石は頭部がかまぼこ型の角柱で67x19x13㎝(頂高3㎝)です。頭頂部の形を除いて北参道にある丁石とソックリです。他に異なる点は右面にも銘を持ち「従是丹生山境内」としている点です。施主の名前が女性の様な点は違いとはいえないでしょう。
 一応ここに全読下しを書いて置きます。
上面「従寺八丁」、右面「従是丹生山境内」、左面「施主坂本らく」、下面は無いと思います。

現在の8丁丁石は谷側に置かれており通常では有り得ない位置である為少なくとも移設はされているはずですが、大きな移設ないと信じ歩測の8丁が誤っていたとして、この8丁丁石から歩測をやり直す事にしました。

よく似た北参道の8丁も受難中、北西に見る

11.丁石道を誤る

8丁直下辺りの義経道分岐を見逃す。
 後の検討で結論したのですが、地理院地図に、現在の義経道から東側の谷に下るように分岐する道が描かれており、丁石が残るとすればこの道を探すべきであった。この分岐に気が付かなかったことを後悔する。

8丁から多分70m程下に「水源かん養保安林」看板が立っていました。下から登って来た場合は8丁丁石を探す目印になるでしょう。又、丁石にあった「丹生神社境内」も図示されていますが、境界を識別することは出来ません。

8丁下の保安林看板を北に振返る

12. 9丁より下へ

歩測9丁を下り方向に見る。道は奥に続く

9丁を登り方向に振返る

9丁はたわとなり、少し開けているが他に道は無さそうである。
南東方向へ下る。

歩測10丁を下り南東方向に見る。

10丁を登り方向に振返る

10丁辺りは緩く中腹を巻く様に下る。左手(東)が谷に成っている。
10丁は見当たらない。
この先少しキツクなりそう。

歩測11丁を下り南西方向に見る

歩測11丁を登り方向に振返る

10丁から11丁への地図が、現状とは異なる様で地図では短く見える。歩測のミスかも知れないが急傾斜部分である。
歩測11丁西側足元の気になる白い影は枯木であった、丁石に見えたのだがガッカリ。

13.丁石道を誤る2

義経道から丁石道へ分岐する過ちを、8丁の下辺りに書いたが、明治20年測図の地図では12丁の上部辺りで分岐する道が見える。近世の作とすればこの辺りからの分岐とすべきであろう。分岐点は見つけられなかった。
 又、「今昔マップon the web」の明治43年測図の地図とも少し異なる。

明治20年測図に合成

歩測12丁を下り南西方向に見る

歩測12丁を登り方向に振返る

歩測12丁辺りでは斜度が大分緩みます。相変わらず左南東側が谷です。
12丁は見当たりません。

歩測13丁を下り南西方向に見る

歩測13丁を登り方向に振返る

13丁辺りで道は谷方向に下る感じになる。13丁は見当たらない。

歩測14丁を下り南方向に見る

歩測14丁を登り方向に振返る

歩測14丁辺りでは道は南を向き、日陰の為かシダガが道を覆う。
14丁も見当たらず。

歩測15丁を下り南方向に見る

歩測15丁を登り方向に振返る

歩測15丁では谷は右側(西)になり少し明るくなりました。
15丁は見当たりません。

歩測16丁を下り西方向に見る

歩測16丁を登り方向に振返る

16丁辺りも地図の道が実際の道と異なっている様に思われる。写真撮影の位置は地図より東に位置すると思われ西に向いて下る。
16丁は見つからず。

歩測17丁を下り西方向に見る

歩測17丁を登り方向に振返る

16丁の西に池があり、この池から流れ出た水が山道を流れ歩きにくい。
17丁は見当たらず。

14.義経道登山口

17丁から60m程度、サイクリングターミナルの登山口を北東に見る。

歩測17丁から40m程でサイクリングターミナルのフェンスに出合い角に木製の「丹生山」が架けられこれを回り込み閉鎖されたサイクリングターミナルの門扉前に至る。此処を下山時の終点とします。神社より18丁弱になると思われます。義経道分岐が15:45分、到着が16:50分で下り1時間5分の行程でした。名前は忘れましたがwebのハイキングルート図には下り40分、登り1時間とありました。途中の写真撮影や、8丁での草刈りを考えると急いで下りて来た事になります。
 この後、忘れ物の25丁台石の再撮影にむかいますが、対岸の旧県道?にある、現案内板までの写真を載せて終わります。

サイクリングターミナル門を背にして北西を見る。次の三ツ辻を左(南)に折れ橋を渡る。

橋北詰の三ツ辻から南東のサイクリングターミナルを見る。奥から来て右に橋を渡る。

橋南詰から北東を見る。背後は四辻。

橋南詰辻の近畿自然歩道標識を南に見る

明治の地図では志染川左岸に県道?が通ており、橋は描かれていないが此処に接続したのでは無いかと思う。
 ただ、後日の検討では「義経道」の開始地点は此処では無いとしたので悪しからず。