羅漢山 紅葉とレーダー・ドーム

山口県  羅漢山1,109m 、小羅漢1,040m 2013年11月4日

中国百名山

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見事な紅葉の中を登る。頂上の展望台の奥のテーブルで老夫婦が食事中で、その横に三角点と頂上標識があった。案内には「奇岩が露出する様が羅漢仏を思わせるところから羅漢山」。磁石岩というのもあった。

車道から見えたレーダードームは「レーダー雨量観測所」。近くで見ると、レーダー・ドームというよりは、でっかい白電球が乗っかったサイロのような感じ。メカニカルでない分、親しみがもてる。

小羅漢から下る途中、東にそびえる紅葉の羅漢山を見ることができた。紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。

 紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。
 車道から見えたレーダードームは「レーダー雨量観測所」。近くで見ると、レーダー・ドームというよりは、でっかい白電球が乗っかったサイロのような感じ。メカニカルでない分、親しみがもてる。
真赤なドウダンツツジ
11:37 駐車地点発11:58 稜線12:03 羅漢山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り26分12:07 雨量レーダー・ドーム12:10 羅漢山発12:24 小羅漢1,040m12:48 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・往復1時間11分

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スパ羅漢の手前で羅漢高原への分岐を右折。狭い道を走り、川沿いから山間を登ると山口県岩国市に入る。山の上にレーダードームが見える。羅漢高原に着くと、キャンプ場、牧場、人口スキー場などがあり、最奥のらかんスカイパークというところに登山口の案内がある。右が「鉱山跡コース」「左がみはらしコース」。案内図を見ると、鉱山跡コースは更に車道を登った先に駐車場があるので、そっちに向かう。狭くて急な舗装路を車で登ると、テニスコートがあり、電波塔の隣が空地になっている。その先は未舗装の荒れた道。そこに駐車。

(案内)大きなトロイデ型火山。山頂南側に標高800mの高原状地形、レジャー施設あり。羅漢山とは美和町側の呼称で、錦町側では生山(なま)、車前子ヶ峠山(おばこがたお)。山頂には展望台、雨量観測レーダー。付近には磁石をもつ石(蛇紋岩)あり。

立派なテニスコートとは不釣り合いな荒れた林道を歩いて登ると、更に荒れた登山道があり、ススキをかき分けて登ると、大岩の脇に菩薩像*。観音様なのか地蔵尊なのかよくわからない。

*観音は世の人々の声に応じて、人々を苦悩から救済する菩薩とされる。地蔵菩薩は子どもの守り神として子どもを救うとされ、道端にたたずみ庶民の身近にある存在として信仰されている。(なっとく、二つの違い辞典)

見事な紅葉の中を登る。何の木なんだろう。「あせび(ツツジ科)」の標識があったが、それだろうか。みはらしコースとの合流点に達し、格段に歩きやすくなる。稜線に着くと左右に登山道があり、右が羅漢頂上、左に不知火杉と小羅漢とある。まず頂上に向かう。

頂上には展望台があったが、展望台の上にテントを張っている人がいて、しかも犬が吠えている。なんとも仕方のない人だが、犬が吠えている以上、展望台には上がらず。どうせ遠景は見えない。展望台の奥のテーブルで老夫婦が食事中で、その横に三角点と頂上標識があった。案内には「奇岩が露出する様が羅漢仏を思わせるところから羅漢山」。磁石岩というのもあった。

(案内)

・熱変性橄欖岩でできているため山のいたることろに奇岩が露出し、その様が羅漢仏をおもわせるところから、また、遠望すれば山容が羅漢仏の泰然たる姿に似ていることから、その名を羅漢山と呼ぶようになったとの二つの言い伝えがある。この山には、羅漢石のほか、男岩、八畳岩、仏岩、竜岩、狐ヶ塀、猿ヶ城、蛇ノ池、不知火の杉などがあります

・羅漢山の磁石岩 羅漢山付近には2億数千年前の地殻変動によってつくられた蛇紋岩、泥質片岩、塩基性片岩などや約8千年前に貫入した花崗岩による接触変性作用を受けたかんらん岩が見られる。山頂にあるこのかんらん岩は強い磁力を持っており、方位磁針を近づけると狂った方向を指してしまうため、「磁石岩」と呼ばれている。山口県内ではほかに萩市須佐の「高山の磁石石」が有名。

頂上の四周は開けているが、残念ながら遠景は見えない。稜線の先にレーダードームが見えているので行ってみる。それは車道から見えたレーダードームで、「レーダー雨量観測所」とある。近くで見ると、レーダー・ドームというよりは、でっかい白電球が乗っかったサイロのような感じ。メカニカルでない分、親しみがもてる。

羅漢山頂上から往路を下り、最初の分岐を直進して「みはらしコース」に入り、小羅漢に寄っていくことにする。不知火の杉というのは、かつて野山を毎年、焼き払っていたのに、この杉だけが焼け残ったためだという。大きな岩の上に生えているので、火がつきにくかったのだろうか。

(案内)羅漢山の周辺は、昔は山野(さんの)といって、農家が屋根ふき用の茅や、田畑の肥料および家畜の飼料などを採取する草刈り場として、利用してきました。野山を春に焼き払って新芽を出す習慣があり、昭和の初め頃まで続きました。この山も毎年焼き払っていましたが、この杉は長い間の火入れにもかかわらず、焼けずに残ったので、誰いうともなく不知火の杉と呼ぶようになりました。

小羅漢まであとわずかのところでまた雨がパラつきだし、レインウェアとザックカバーを出し、タフに持ち替える。小羅漢の頂上には標識も石標もなかったが、展望台があり、そこに男性が一人。小羅漢から下る途中、東にそびえる紅葉の羅漢山を見ることができた。紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。

不知火杉のところで「みはらしコース」に戻り、登山口への分岐を下る。傘をさして登ってくる人。不知火杉と大岩を下から見上げる。道沿いには中国自然歩道のカエル・マーク。開けた草原斜面に出て、すべり台がある。えらく長いすべり台で、使うときは座布団を使用と記載してあった。草原斜面にはすべり台以外の設備もあり、東にテニスコートが見えたので、登山道を離れ、草原を横切ってテニスコートに向かう。道は無く、ちょっと無茶だったが、沢登りのツメに比べれば軽いヤブこぎ。途中にあった溶岩のようなのは「仏岩」というらしい。ドウダンツツジの赤い紅葉が並ぶテニスコートの裏から表に回り、駐車地点に到着。

らかん山案内図

スパ羅漢の手前で羅漢高原への分岐を右折。狭い道を走り、川沿いから山間を登ると山口県岩国市に入る。山の上にレーダードームが見える。羅漢高原に着くと、キャンプ場、牧場、人口スキー場などがあり、最奥のらかんスカイパークというところに登山口の案内がある。右が「鉱山跡コース」「左がみはらしコース」。案内図を見ると、鉱山跡コースは更に車道を登った先に駐車場があるので、そっちに向かう。狭くて急な舗装路を車で登ると、テニスコートがあり、電波塔の隣が空地になっている。その先は未舗装の荒れた道。そこに駐車。

(案内)大きなトロイデ型火山。山頂南側に標高800mの高原状地形、レジャー施設あり。羅漢山とは美和町側の呼称で、錦町側では生山(なま)、車前子ヶ峠山(おばこがたお)。山頂には展望台、雨量観測レーダー。付近には磁石をもつ石(蛇紋岩)あり。

菩薩像

立派なテニスコートとは不釣り合いな荒れた林道を歩いて登ると、更に荒れた登山道があり、ススキをかき分けて登ると、大岩の脇に菩薩像*。観音様なのか地蔵尊なのかよくわからない。

*観音は世の人々の声に応じて、人々を苦悩から救済する菩薩とされる。地蔵菩薩は子どもの守り神として子どもを救うとされ、道端にたたずみ庶民の身近にある存在として信仰されている。(なっとく、二つの違い辞典)

紅葉(ハウチワカエデ?)

見事な紅葉の中を登る。何の木なんだろう。「あせび(ツツジ科)」の標識があったが、それだろうか。みはらしコースとの合流点に達し、格段に歩きやすくなる。稜線に着くと左右に登山道があり、右が羅漢頂上、左に不知火杉と小羅漢とある。まず頂上に向かう。

展望台

頂上には展望台があったが、展望台の上にテントを張っている人がいて、しかも犬が吠えている。なんとも仕方のない人だが、犬が吠えている以上、展望台には上がらず。どうせ遠景は見えない。展望台の奥のテーブルで老夫婦が食事中で、その横に三角点と頂上標識があった。案内には「奇岩が露出する様が羅漢仏を思わせるところから羅漢山」。磁石岩というのもあった。

羅漢山頂上

(案内)

・熱変性橄欖岩でできているため山のいたることろに奇岩が露出し、その様が羅漢仏をおもわせるところから、また、遠望すれば山容が羅漢仏の泰然たる姿に似ていることから、その名を羅漢山と呼ぶようになったとの二つの言い伝えがある。この山には、羅漢石のほか、男岩、八畳岩、仏岩、竜岩、狐ヶ塀、猿ヶ城、蛇ノ池、不知火の杉などがあります


磁石岩

(案内)(続)

・羅漢山の磁石岩 羅漢山付近には2億数千年前の地殻変動によってつくられた蛇紋岩、泥質片岩、塩基性片岩などや約8千年前に貫入した花崗岩による接触変性作用を受けたかんらん岩が見られる。山頂にあるこのかんらん岩は強い磁力を持っており、方位磁針を近づけると狂った方向を指してしまうため、「磁石岩」と呼ばれている。山口県内ではほかに萩市須佐の「高山の磁石石」が有名。

雨量観測レーダー

頂上の四周は開けているが、残念ながら遠景は見えない。稜線の先にレーダードームが見えているので行ってみる。それは車道から見えたレーダードームで、「レーダー雨量観測所」とある。近くで見ると、レーダー・ドームというよりは、でっかい白電球が乗っかったサイロのような感じ。メカニカルでない分、親しみがもてる。

不知火の杉?

羅漢山頂上から往路を下り、最初の分岐を直進して「みはらしコース」に入り、小羅漢に寄っていくことにする。不知火の杉というのは、かつて野山を毎年、焼き払っていたのに、この杉だけが焼け残ったためだという。大きな岩の上に生えているので、火がつきにくかったのだろうか。

(案内)羅漢山の周辺は、昔は山野(さんの)といって、農家が屋根ふき用の茅や、田畑の肥料および家畜の飼料などを採取する草刈り場として、利用してきました。野山を春に焼き払って新芽を出す習慣があり、昭和の初め頃まで続きました。この山も毎年焼き払っていましたが、この杉は長い間の火入れにもかかわらず、焼けずに残ったので、誰いうともなく不知火の杉と呼ぶようになりました。

小羅漢頂上の展望台

小羅漢まであとわずかのところでまた雨がパラつきだし、レインウェアとザックカバーを出し、タフに持ち替える。小羅漢の頂上には標識も石標もなかったが、展望台があり、そこに男性が一人。

羅漢山

小羅漢から下る途中、東にそびえる紅葉の羅漢山を見ることができた。紅葉の道の上に、全身紅葉に染まった羅漢山。時は過ぎ行き、今は燃えるような秋。

中国自然歩道のカエル・マーク

不知火杉のところで「みはらしコース」に戻り、登山口への分岐を下る。傘をさして登ってくる人。不知火杉と大岩を下から見上げる。道沿いには中国自然歩道のカエル・マーク。

長い滑り台

開けた草原斜面に出て、すべり台がある。えらく長いすべり台で、使うときは座布団を使用と記載してあった。草原斜面にはすべり台以外の設備もあり、東にテニスコートが見えたので、登山道を離れ、草原を横切ってテニスコートに向かう。道は無く、ちょっと無茶だったが、沢登りのツメに比べれば軽いヤブこぎ。途中にあった溶岩のようなのは「仏岩」というらしい。ドウダンツツジの赤い紅葉が並ぶテニスコートの裏から表に回り、駐車地点に到着。

仏岩

ドウダンツツジ