青森県 炭塚森577m、矢捨山564m、阿蘇ヶ岳494m 2014年9月6日
空袋山585m 2016年9月10日
青森110山
332
日差しがちょっと優しくなって
ひんやりした風も吹いて
見上げると秋の空
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坂梨峠まで上がり、そこに登山口標識があるのを確認。「小坂町史跡、南部、秋田、津軽藩境「炭塚森」」の標識が立っている。ガイドやプログにあったように、二度下って登り返した三度目のP2が炭塚森に違いないと思い、広いヤブの頂上で三角点を探す。だが、見つけられなかった。
再挑戦: 今回は坂梨峠を少し秋田側に入った路側帯に駐車。前回と同じルートで登山口からP1、P2に登る。P2でコンパスで南西に方角を定め、そちらに下る。次第にピークははっきりし、三角形に見えてくる。その急坂を登ると、その頂上の塚に石標があった。感激の雄叫び。石標は三角点ではないようだが、+印があり、「三藩境を示す境塚」なのかもしれない。木の上に炭塚森の頂上標識もあった。
(矢捨山)
先週確認した林道崩壊地点の少し手前の駐車スペースに駐車して出発。青森110山には、「嘉瀬沢林道の終点付近から植林斜面を枝につかまりながら直登すると、ほどなく頂上に着いた」とある。
尾根の南端で微かな踏跡を北に尾根を登る。植林とヤブで踏跡は途絶えるが、尾根をまっすぐ登っていって一等三角点を見つける。角がだいぶ欠けているが、レイングローブで周囲を掃除し、一等三角点の文字を撮影。間違いない。立木の上に頂上標識もあった。
県道282を西に戻る途中、北に矢捨山らしき山を見る。植林に覆われた緑の山の、あの南の尾根を登って、一等三角点のある頂上に到達したのに違いない。青い秋空が広がっていた。
(阿蘇ヶ岳)
林道ゲートがあり、そこでコンパスで方角を確かめ、ヤブ斜面を登る。枝やササを掴んでの力の登りで稜線まで上がると、ブッシュとササにツタのからまるひどいヤブ。
ようやくツタを抜け、赤テープに境界標柱を確認し、ヤブの頂上部分に達する。赤く塗られたパイプが立っていて、その近くに三等三角点を見つけた。ザックを下ろし、三角点の周囲のササを取り除き、三角点を撮影。
下山後、県道282から黒々とした阿蘇ヶ岳を見る。掘削された古い跡があり、周囲に処分場や採石場があり、武甲山のような役割を果たしているのだろう。変わりゆく山の姿。
(空袋山)
巨大な久吉ダムの上に登ると、川向こうに緑に覆われた空袋山の巨体が現われる。
R7から10kmほどでたけのこの里。橋を渡ると緑に覆われた空袋山は間近。最奥のキャンプ場手前の駐車場に停め、キャンプ場の中から斜面にとりつく。
ようやく頂上尾根に到達。そこが最高地点で、赤リボンに石標あり。笹の葉で汚れを落とすと、「補青三角点」とある。これは予期していなかったものだが、まさしく空袋山の頂上を示すものに違いない。出会えてよかった。
頂上尾根は東西に長く、GPSの頂上マークはもっと東。そちらは標高が低いのだが、一応行ってみると、平らになっている箇所があり、そこにかっての雨量観測小屋があったのだろう。
SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSS
(矢捨山)
前日、浅瀬石川ダムの回り道を通り、道の駅虹の湖に入る。就寝は1時過ぎのはずなので、4時間くらいしか寝ていない。
先週確認した林道崩壊地点の少し手前の駐車スペースに駐車して出発。青森110山には、「嘉瀬沢林道の終点付近から植林斜面を枝につかまりながら直登すると、ほどなく頂上に着いた」とある。橋の先の林道は大きくえぐれた崩壊状態。最初の林道分岐の先の九十九折り地点も崩壊しており、九十九折りと分からずに直進しそうになる。倒木の先に道を発見。二つ目の林道分岐も左に入る。視界が広がり、行く手にいくつか山が見えるが、どれも矢捨ではなかった。西に向かい、三つ目の分岐を右に行く。ヤブ化してきた林道から、比較的整った林道に出る。分岐2の林道のようだ。左に進む。林道終点から方角を定め、植林斜面を登る。黄色テープを幹に巻きつけていく。これは帰りに有効だった。
尾根に上がってみると、古い林道があった。びっくり。林道を左(南)にたどり、林道からヤブを登って最高地点に向かうと、境界標柱があった(M1・490m)。三角点はなし。この後、付近を捜しまわったが見つからず。林道を南に下り、西に見える谷向こうの山の方がこちらよりも高いのに気づく。あっちが矢捨山か。そこで林道を北に尾根を辿る。帰りの目印の黄色いテープを、赤テープの隣に貼っていく。尾根林道は北から西に向かい、更に大きな林道に合流する。また分岐があり、南に向かう。この林道なら、こちら側から車で入れるのかもしれない。林道を南に下った先が矢捨だろうと思ったが、林道分岐にあったピークに登ってみる。頂上には境界標柱(M2・530m)。
南に下る林道にも分岐。左(南東)に下る道を見送り、右に直進。尾根の南端で微かな踏跡を北に尾根を登る。植林とヤブで踏跡は途絶えるが、尾根をまっすぐ登っていって一等三角点を見つける。角がだいぶ欠けているが、レイングローブで周囲を掃除し、一等三角点の文字を撮影。間違いない。立木の上に頂上標識もあった。休憩し、バナナを食べてから帰路に着く。
帰路は南に往路を辿らず、東斜面を下って林道に出る。黄色と赤のテープの目印から植林斜面を下降。自分で付けておいた黄色テープの目印を頼りに林道終点に出る。目印がなかったら探すのが難しかったかもしれない。林道分岐4は往路の林道に入らず、北東の林道を下る。倒木の九十九折り、抉れた林道を下り、橋を渡ると、沢の中でショベルが倒木の除去作業をやっていた。
県道282を西に戻る途中、北に矢捨山らしき山を見る。植林に覆われた緑の山の、あの南の尾根を登って、一等三角点のある頂上に到達したのに違いない。青い秋空が広がっていた。
(阿蘇ヶ岳)
阿蘇ヶ岳へは、山の東にある廃棄物処分場ではなく、山の西側にある採石場から登ってみようとするが、こちらも立入禁止。作業道に入ってみるが、これも途中で行き止まり。ゴルフ場の南の脇道に入り、鉄塔の下まで行ってみたが、阿蘇ヶ岳は谷向こう。廃棄物処分場の入口に停めようかと思ったが、廃棄物運搬の大きなトラックがやってきたので、入るのがためらわれた。廃棄物処分場入口の少し先にある駐車スペースに停め、そこからヤブ斜面を辿って登ることにする。
谷を下るまではよかったが、斜面を登り返していくとツタが出てきて苦戦。ようやく登り切るとそこは廃棄物処分場の車道だった。その道を歩けば阿蘇ヶ岳はすぐだ。トラックの音が聞こえるのでいったんヤブ斜面に下るが、ツタに手を焼き、車道に上がって歩く。車道は阿蘇ヶ岳の手前で分岐し、左下にある廃棄物処分場に向かう道と分かれ、直進して山に向かう。やがて林道となる。林道ゲートがあり、そこでコンパスで方角を確かめ、ヤブ斜面を登る。枝やササを掴んでの力の登りで稜線まで上がると、ブッシュとササにツタのからまるひどいヤブ。ツタを両手でねじ切りながらの微速前進となる。ザックのステイックがツタにひっかかるのがやっかい。スティックを収納できるザックであれば、ツタヤブの下をくぐって行けるだろう。
ようやくツタを抜け、赤テープに境界標柱を確認し、ヤブの頂上部分に達する。2001年プログの「崩れ落ちた小屋」は跡形もなし。しかし、赤く塗られたパイプが立っていて、その近くに三等三角点を見つけた。ザックを下ろし、三角点の周囲のササを取り除き、三角点を撮影。パンを食べて休憩したと思う。
帰りは、ツタヤブの稜線は止め、頂上から東斜面を下る。やや斜めに下って行き、林道ゲート前に出る。砂利車道から土手の上に上がり、刈払いされている高架電線下を歩く。轟音を立てて廃棄物運搬トラックが行き交う。廃棄物処分場の入口から舗装路に出て、駐車地点に戻る。県道282から黒々とした阿蘇ヶ岳を見る。掘削された古い跡があり、周囲に処分場や採石場があり、武甲山のような役割を果たしているのだろう。変わりゆく山の姿。
車で弘前方面に下ると、岩木山がシルエットになって見えている。
(炭塚森)
(8月31日)土曜雨の翌日、青森の軽めの山に登ることにし、自宅を出発。八甲田は雲を引いているが、青空が広がって晴れる気配。最初は炭塚森。碇ヶ関インターで降り、坂梨峠に向かう。
坂梨峠まで上がり、そこに登山口標識があるのを確認したが、駐車スペースがない。数百メートル戻ったところに駐車し、そこから歩く。「小坂町史跡、南部、秋田、津軽藩境「炭塚森」」の標識が立っている。
(炭塚森の説明)
江戸時代の小坂町は、旧南部盛岡藩領に属し津軽・秋田両藩と境を接していました。ここから約2.5km南西に位置する炭塚森(標高576.6m)には、三藩境を示す境塚が残されています。炭塚森はかって清水ヶ峠ともよばれ、津軽・秋田との境目として厳重に管理されていました。
その奥の斜面に薄い踏跡があり、それを辿る。微かな踏跡は九十九折りの急坂の登りとなる。辿りついたP1で笹ヤブに踏跡が消え、レインウェアを着こんでヤブに突入。笹の中の赤リボンをたよりにマイナーピークに上がり、再び少し下り、次が比較的大きな登り。ガイドやプログにあったように、二度下って登り返した三度目のP2が炭塚森に違いないと思い、広いヤブの頂上で三角点を探す。だが、見つけられなかった。
もう頂上認定にして帰ろうかと思ったが、休憩後、更に先に進んでみる。下った先でリボンを見つけ、再び登り返し、尾根の上で踏跡を発見、その踏跡は急坂を下り、下り切った先の丘で境界標柱を見つける。これが炭塚森だろうか。いや、何かおかしい。ここは最初の登山口じゃないか!車の音が近くに聞こえていたが、やはりそこは登山口だった。いったいどこで元に戻ってしまったのだろう。かなり困惑したが、調べ直して出直すことにし、車に戻る。GPSでは林の中で位置確認が難しく、P2から下る時に西から北、東に方角が変わったものと思われる。この後、コンパスで方角を確認するようになる。
(9月6日)今回は坂梨峠を少し秋田側に入った路側帯に駐車。車道にははみ出していないので問題ないだろう。前回と同じルートで登山口からP1、P2に登る。P2でコンパスで南西に方角を定め、そちらに下る。前週下ったのは西から北西方向だったようだ。南西方向は笹ヤブが深く、次第に歩行困難になり、諦めかける。いったん植林帯まで下り、行く手にぼんやり見えているピークを目指し、笹ヤブをこぐ。次第にピークははっきりし、三角形に見えてくる。その急坂を登ると、その頂上の塚に石標があった。感激の雄叫び。石標は三角点ではないようだが、+印があり、「三藩境を示す境塚」なのかもしれない。木の上に炭塚森の頂上標識もあった。
碇ヶ関の付近の温泉に入る。古い狭い市街地にある高級そうな温泉。弘前「ねぷた」の山車が置いてあった。勇壮な青森「ねぶた」と違い、静かなたたずまい。
(空袋山)
碇ヶ関手前のたけのこの里の旗の立っている脇道に左折。巨大な久吉ダムの上に登ると、川向こうに緑に覆われた空袋山の巨体が現われる。その川沿いを空袋山を見ながら進み、R7から10kmほどでたけのこの里。橋を渡ると緑に覆われた空袋山は間近。最奥のキャンプ場手前の駐車場に停め、キャンプ場の中から斜面にとりつく。
空袋山から出ている沢筋の左岸沿いでもよかったが、その少し右(東)側からヤブ斜面に入り、ササや小枝をつかんで登る。やがて沢筋の左岸尾根に至ると踏み跡があり歩きやすい。ブナが多い。尾根から傾斜の緩い広い杉林の斜面となり、やがて作業道跡に遭遇。荒れた作業道をたどり、最初は東、ついで西に進む。白い小さな花はオトコエシ?もう一度東に転じた頃合いで斜面に取付く。残り100mほどなのだが、結構な急斜面で、しかもトゲのある植物(イバラ?)が生えていて苦戦。
ようやく頂上尾根に到達。そこが最高地点で、赤リボンに石標あり。笹の葉で汚れを落とすと、「補青三角点」とある。これは予期していなかったものだが、まさしく空袋山の頂上を示すものに違いない。出会えてよかった。木々のため視界はない。頂上尾根は東西に長く、GPSの頂上マークはもっと東。そちらは標高が低いのだが、一応行ってみると、平らになっている箇所があり、そこにかっての雨量観測小屋があったのだろう。
作業道に下り、傾斜に従って西に下る。それは往路よりも低い場所だったので、往路から西に外れていく。黄色いニガナに白いヨメナ。作業道は延々と西に向かうので、頃合いで斜面に下る。沢沿いの急斜面となり、ホールドできる木々が減ってやや苦戦したが、小尾根を利用して平坦なところまで降り、舗装林道の橋に出る。やはり往路を下るべきだった。白いツリフネ。
舗装林道から駐車地点までは結構距離があった。駐車場に近づくと、なんと車が3台ほどきていて、テントが張られ、家族連れの声がしていた。やや場違いな登場となってしまい、そそくさと着替え、車を少し離れたトイレの駐車場まで動かしてカーナビ設定する。たけのこ温泉はR7に近い位置にあり、小さい建物に風呂場も小さいが、湯は熱く、シャワーも完備していて悪くない(シャンプーはなし)。
(矢捨山)
道の駅虹の湖ふれあいの広場
前日、浅瀬石川ダムの回り道を通り、道の駅虹の湖に入る。就寝は1時過ぎのはずなので、4時間くらいしか寝ていない。
東奥日報メモ
駐車地点1付近
荒れた林道
先週確認した林道崩壊地点の少し手前の駐車スペースに駐車して出発。青森110山には、「嘉瀬沢林道の終点付近から植林斜面を枝につかまりながら直登すると、ほどなく頂上に着いた」とある。橋の先の林道は大きくえぐれた崩壊状態。最初の林道分岐の先の九十九折り地点も崩壊しており、九十九折りと分からずに直進しそうになる。倒木の先に道を発見。二つ目の林道分岐も左に入る。視界が広がり、行く手にいくつか山が見えるが、どれも矢捨ではなかった。西に向かい、三つ目の分岐を右に行く。ヤブ化してきた林道から、比較的整った林道に出る。分岐2の林道のようだ。左に進む。林道終点から方角を定め、植林斜面を登る。黄色テープを幹に巻きつけていく。これは帰りに有効だった。
緑の山の、あの南の尾根を登って、一等三角点のある頂上に到達したのに違いない。青い秋空が広がっていた。
尾根の上の林道
尾根に上がってみると、古い林道があった。びっくり。林道を左(南)にたどり、林道からヤブを登って最高地点に向かうと、境界標柱があった(M1・490m)。三角点はなし。この後、付近を捜しまわったが見つからず。林道を南に下り、西に見える谷向こうの山の方がこちらよりも高いのに気づく。あっちが矢捨山か。そこで林道を北に尾根を辿る。帰りの目印の黄色いテープを、赤テープの隣に貼っていく。尾根林道は北から西に向かい、更に大きな林道に合流する。また分岐があり、南に向かう。この林道なら、こちら側から車で入れるのかもしれない。林道を南に下った先が矢捨だろうと思ったが、林道分岐にあったピークに登ってみる。頂上には境界標柱(M2・530m)。
尾根の道を北へ
矢捨山?
林道から斜面取付き
矢捨山頂上尾根
矢捨山頂上
南に下る林道にも分岐。左(南東)に下る道を見送り、右に直進。尾根の南端で微かな踏跡を北に尾根を登る。植林とヤブで踏跡は途絶えるが、尾根をまっすぐ登っていって一等三角点を見つける。角がだいぶ欠けているが、レイングローブで周囲を掃除し、一等三角点の文字を撮影。間違いない。立木の上に頂上標識もあった。休憩し、バナナを食べてから帰路に着く。
矢捨山頂上標識
矢捨山の一等三角点
毛無山?
帰路は南に往路を辿らず、東斜面を下って林道に出る。黄色と赤のテープの目印から植林斜面を下降。自分で付けておいた黄色テープの目印を頼りに林道終点に出る。目印がなかったら探すのが難しかったかもしれない。林道分岐4は往路の林道に入らず、北東の林道を下る。倒木の九十九折り、抉れた林道を下り、橋を渡ると、沢の中でショベルが倒木の除去作業をやっていた。
矢捨山?
県道282を西に戻る途中、北に矢捨山らしき山を見る。植林に覆われた緑の山の、あの南の尾根を登って、一等三角点のある頂上に到達したのに違いない。青い秋空が広がっていた。
(阿蘇ヶ岳)
阿蘇ヶ岳
阿蘇ヶ岳へは、山の東にある廃棄物処分場ではなく、山の西側にある採石場から登ってみようとするが、こちらも立入禁止。作業道に入ってみるが、これも途中で行き止まり。ゴルフ場の南の脇道に入り、鉄塔の下まで行ってみたが、阿蘇ヶ岳は谷向こう。廃棄物処分場の入口に停めようかと思ったが、廃棄物運搬の大きなトラックがやってきたので、入るのがためらわれた。廃棄物処分場入口の少し先にある駐車スペースに停め、そこからヤブ斜面を辿って登ることにする。
処分場の車道
阿蘇ヶ岳の杉林
谷を下るまではよかったが、斜面を登り返していくとツタが出てきて苦戦。ようやく登り切るとそこは廃棄物処分場の車道だった。その道を歩けば阿蘇ヶ岳はすぐだ。トラックの音が聞こえるのでいったんヤブ斜面に下るが、ツタに手を焼き、車道に上がって歩く。車道は阿蘇ヶ岳の手前で分岐し、左下にある廃棄物処分場に向かう道と分かれ、直進して山に向かう。やがて林道となる。林道ゲートがあり、そこでコンパスで方角を確かめ、ヤブ斜面を登る。枝やササを掴んでの力の登りで稜線まで上がると、ブッシュとササにツタのからまるひどいヤブ。ツタを両手でねじ切りながらの微速前進となる。ザックのステイックがツタにひっかかるのがやっかい。スティックを収納できるザックであれば、ツタヤブの下をくぐって行けるだろう。
阿蘇ヶ岳頂上
ようやくツタを抜け、赤テープに境界標柱を確認し、ヤブの頂上部分に達する。2001年プログの「崩れ落ちた小屋」は跡形もなし。しかし、赤く塗られたパイプが立っていて、その近くに三等三角点を見つけた。ザックを下ろし、三角点の周囲のササを取り除き、三角点を撮影。パンを食べて休憩したと思う。
阿蘇ヶ岳頂上の三角点
阿蘇ヶ岳
帰りは、ツタヤブの稜線は止め、頂上から東斜面を下る。やや斜めに下って行き、林道ゲート前に出る。砂利車道から土手の上に上がり、刈払いされている高架電線下を歩く。轟音を立てて廃棄物運搬トラックが行き交う。廃棄物処分場の入口から舗装路に出て、駐車地点に戻る。県道282から黒々とした阿蘇ヶ岳を見る。掘削された古い跡があり、周囲に処分場や採石場があり、武甲山のような役割を果たしているのだろう。変わりゆく山の姿。
岩木山と実りの稲
車で弘前方面に下ると、岩木山がシルエットになって見えている。
(炭塚森)
坂梨峠
(8月31日)土曜雨の翌日、青森の軽めの山に登ることにし、自宅を出発。八甲田は雲を引いているが、青空が広がって晴れる気配。最初は炭塚森。碇ヶ関インターで降り、坂梨峠に向かう。
秋田県のマスコット・スギッチ
炭塚森登山口標識
坂梨峠まで上がり、そこに登山口標識があるのを確認したが、駐車スペースがない。数百メートル戻ったところに駐車し、そこから歩く。「小坂町史跡、南部、秋田、津軽藩境「炭塚森」」の標識が立っている。
炭塚森の説明
江戸時代の小坂町は、旧南部盛岡藩領に属し津軽・秋田両藩と境を接していました。ここから約2.5km南西に位置する炭塚森(標高576.6m)には、三藩境を示す境塚が残されています。炭塚森はかって清水ヶ峠ともよばれ、津軽・秋田との境目として厳重に管理されていました。
植林とブナの境界を行く
P1・570m頂上
その奥の斜面に薄い踏跡があり、それを辿る。微かな踏跡は九十九折りの急坂の登りとなる。辿りついたP1で笹ヤブに踏跡が消え、レインウェアを着こんでヤブに突入。笹の中の赤リボンをたよりにマイナーピークに上がり、再び少し下り、次が比較的大きな登り。ガイドやプログにあったように、二度下って登り返した三度目のP2が炭塚森に違いないと思い、広いヤブの頂上で三角点を探す。だが、見つけられなかった。
P2・590m
もう頂上認定にして帰ろうかと思ったが、休憩後、更に先に進んでみる。下った先でリボンを見つけ、再び登り返し、尾根の上で踏跡を発見、その踏跡は急坂を下り、下り切った先の丘で境界標柱を見つける。これが炭塚森だろうか。いや、何かおかしい。ここは最初の登山口じゃないか!車の音が近くに聞こえていたが、やはりそこは登山口だった。いったいどこで元に戻ってしまったのだろう。かなり困惑したが、調べ直して出直すことにし、車に戻る。GPSでは林の中で位置確認が難しく、P2から下る時に西から北、東に方角が変わったものと思われる。この後、コンパスで方角を確認するようになる。
植林斜面
炭塚森
炭塚森
(9月6日)今回は坂梨峠を少し秋田側に入った路側帯に駐車。車道にははみ出していないので問題ないだろう。前回と同じルートで登山口からP1、P2に登る。P2でコンパスで南西に方角を定め、そちらに下る。前週下ったのは西から北西方向だったようだ。南西方向は笹ヤブが深く、次第に歩行困難になり、諦めかける。いったん植林帯まで下り、行く手にぼんやり見えているピークを目指し、笹ヤブをこぐ。次第にピークははっきりし、三角形に見えてくる。その急坂を登ると、その頂上の塚に石標があった。感激の雄叫び。石標は三角点ではないようだが、+印があり、「三藩境を示す境塚」なのかもしれない。木の上に炭塚森の頂上標識もあった。
炭塚森頂上
炭塚森頂上標識
石標・・・・・三藩境を示す境塚?
ねぷたの山車
碇ヶ関の付近の温泉に入る。古い狭い市街地にある高級そうな温泉。弘前「ねぷた」の山車が置いてあった。勇壮な青森「ねぶた」と違い、静かなたたずまい。
(空袋山)
たけのこの里入口
碇ヶ関手前のたけのこの里の旗の立っている脇道に左折。巨大な久吉ダムの上に登ると、川向こうに緑に覆われた空袋山の巨体が現われる。その川沿いを空袋山を見ながら進み、R7から10kmほどでたけのこの里。橋を渡ると緑に覆われた空袋山は間近。最奥のキャンプ場手前の駐車場に停め、キャンプ場の中から斜面にとりつく。
久吉ダム
久吉ダム
空袋山
空袋山
たけのこの里ご利用案内図
キャンプ場
空袋山から出ている沢筋の左岸沿いでもよかったが、その少し右(東)側からヤブ斜面に入り、ササや小枝をつかんで登る。やがて沢筋の左岸尾根に至ると踏み跡があり歩きやすい。ブナが多い。尾根から傾斜の緩い広い杉林の斜面となり、やがて作業道跡に遭遇。荒れた作業道をたどり、最初は東、ついで西に進む。白い小さな花はハタザオ?もう一度東に転じた頃合いで斜面に取付く。残り100mほどなのだが、結構な急斜面で、しかもトゲのある植物(イバラ?)が生えていて苦戦。
ブナの斜面
杉の斜面
作業道跡
オトコエシ?
ニガナ
ヨメナ
空袋山頂上
ようやく頂上尾根に到達。そこが最高地点で、赤リボンに石標あり。笹の葉で汚れを落とすと、「補青三角点」とある。これは予期していなかったものだが、まさしく空袋山の頂上を示すものに違いない。出会えてよかった。木々のため視界はない。頂上尾根は東西に長く、GPSの頂上マークはもっと東。そちらは標高が低いのだが、一応行ってみると、平らになっている箇所があり、そこにかっての雨量観測小屋があったのだろう。
苔むした頂上の石標を掃除すると「補青三角点」
空地(かっての雨量観測小屋があった場所?)
林道
白いツリフネ
作業道に下り、傾斜に従って西に下る。それは往路よりも低い場所だったので、往路から西に外れていく。黄色いニガナに白いヨメナ。作業道は延々と西に向かうので、頃合いで斜面に下る。沢沿いの急斜面となり、ホールドできる木々が減ってやや苦戦したが、小尾根を利用して平坦なところまで降り、舗装林道の橋に出る。やはり往路を下るべきだった。白いツリフネ。
たけのこの里
舗装林道から駐車地点までは結構距離があった。駐車場に近づくと、なんと車が3台ほどきていて、テントが張られ、家族連れの声がしていた。やや場違いな登場となってしまい、そそくさと着替え、車を少し離れたトイレの駐車場まで動かしてカーナビ設定する。たけのこ温泉はR7に近い位置にあり、小さい建物に風呂場も小さいが、湯は熱く、シャワーも完備していて悪くない(シャンプはなし)。
問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com