美女峠 高姫伝説と花の散策

福島県  美女峠810m(遊歩道最高点)、俎倉山1,056m  2018年6月2日

会津百名山

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道脇スペースに停め、歩き始めると、田園風景が広がっていた。ハルジオンやアカツメクサが道端にいっぱい咲いている。舗装路から登山道っぽい道を少し進むと、美女峠遊歩道入口の標識が立っていた。木柱の標識に石柱の馬頭観世音。

つづら折りを登ると林の中の雰囲気の良い道となる。小鳥のさえずりがやかましいほどの春の散策。やがて行く手の林の向こうに緑の丸くて高い山が見えてくる。あれが俎倉山に違いない。その左に見える小さなコブのあたりが美女峠・遊歩道の最高地点なのだろう。小さな草原に出ると、赤いツツジに黄色いニガナとダイコンソウ。

美女峠*は平家の落ち武者の高姫伝説に由来する名で、当時は銀山峠から続く銀山街道の一部として、かなりの通行量があったらしい。今はもう、俎倉山の頂上も、美女峠ハイキングコースも鳥のさえずりだけの静寂の世界。麓の野尻集落も時々R400を通る車の音が異質に感じられる静かな里。

電波塔からの急坂の下りで、樹間に雪の山をいくつか見る。最後の片斜面の山はたぶん浅草岳だと思うが、他の山々は守門、会津朝日、三岩岳なのだろうか?よくわからないが、勝手に想像するだけでも楽しい。

遊歩道入口に戻ると、麓は夏の日になっていた。厚手の山着では暑い。気温27℃。

 やがて行く手の林の向こうに緑の丸くて高い山が見えてくる。あれが俎倉山に違いない。その左に見える小さなコブのあたりが美女峠・遊歩道の最高地点なのだろう。
 ハルジオン
 六枚花のヘビイチゴ
オドリコソウ
カキドオシ
 馬頭観世音
  9:34 駐車地点発(標高430m)  9:41 遊歩道入口11:23 美女峠810m11:59 俎倉山1,056m・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間25分12:16 俎倉山発12:45 美女峠810m13:33 遊歩道入口13:39 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復4時間5分
往復9.5㎞、標高差784m

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長者原SAでは、今年もツバメの巣にヒナ。屏風岳の雪はだいぶ消えた。吾妻連峰や安達太良の雪はもうほとんどない。会津に入ると濃霧注意報が出ていて、道路の霧はもうなかったが、磐梯山には霧がかかっていた。只見川沿いで通過した道の駅柳津は満車の盛況で、臨時駐車場かららしい人々が大勢歩いていた。何があったんだろう。

たどりついたR400沿いに発見した美女峠の案内のそばに、山菜取り禁止、関係者外の入山禁止の看板がある。その案内のある脇道の間口は狭く、車で入りにくかったので、R400を1kmほど南下したところの道を入り、GPSにマーキングした登山口を目指す。

えらく狭いが舗装された道を行き、結局、美女峠の案内のところから伸びていると思われる道に入る。刈り払いをしている女性のそばを通ると、登山道っぽい道があったので、その近くの道脇スペースに停め、歩き始めると、田園風景が広がっていた。ハルジオンやアカツメクサが道端にいっぱい咲いている。舗装路から登山道っぽい道を少し進むと、美女峠遊歩道入口の標識が立っていた。木柱の標識に石柱の馬頭観世音。遊歩道沿いにも道標や蜂・熊注意の掲示。遊歩道は最初はフキやらの雑草で荒れていたが、つづら折りを登ると林の中の雰囲気の良い道となる。小鳥のさえずりがやかましいほどの春の散策。やがて行く手の林の向こうに緑の丸くて高い山が見えてくる。あれが俎倉山に違いない。その左に見える小さなコブのあたりが美女峠・遊歩道の最高地点なのだろう。小さな草原に出ると、赤いツツジに黄色いニガナとダイコンソウ。

遊歩道は突然、林道に出る。それは西側から登ってきて、合流点から北に更に登っていた。どうやらここからはその林道が遊歩道のようだ。歩きやすいのはいいが、やや興ざめ。物音がすると思ったら、軽トラックがやってきて、林道を登って行った。しばらくしてから、軽トラックは戻ってきて、林道を下っていった。山菜採りパトロールかな。

美女峠#の遊歩道の最高地点は林道から俎倉山への踏跡の分岐があるところで、標高810mの林道がちょっと広くなった場所だが、視界はなく、表示もない。最初は分岐に気づかず、通過する。林道に並行して電柱と電線が伸びていたが、美女峠の先の林道には無く、高姫清水という水場があり、やがて下り始める。どうもこいつは違うなと気づき、引き返す。因みに、高姫清水というのは伝説の一部。

#美女峠(びじょとうげ)は、福島県奥会津の三島町間方(まがた)地区と昭和村野尻地区を結ぶ峠であり、福島県道153号に指定されているものの荒廃し、現在は自動車が通ることは不能である(wikipedia)

美女峠810mに戻り、土手を登る踏跡がどうやら俎倉山への道らしい。よく見ると繁みに赤リボンが下がっている。そこでザックを下ろして最初の休憩。パンを食べる。手袋をはめ、ナタを下げて踏跡を登ると電柱があり、尾根沿いに踏跡が続いていた。ここも荒れていたのは入口付近だけで、奥は分かりやすくなる。ただし、傾斜が急になってからは、つづら折りをあまり切らずにまっすぐ登る道にてこずる。やがて急坂の頂上手前の電波塔に着く。なるほど、電柱と電線はこれのためだったのか。

電波塔の先は傾斜は緩いが何の道標もなく、踏跡の終点にはもう一つの電波塔。引返し、最高地点に向かってヘビイチゴがたくさん咲いている草地を越え、ここが一番高いかな、と思う繁みの中に入ってみると、果たしてそこに三等三角点がぽつんと埋まっていた。三角点以外に標識は何もなし。だが、ここが俎倉山の頂上、つまり美女峠の地形上の最高地点ということなのだろう。ザックを下ろし、休憩。横になってみるが、左足がつる。帰りに六枚花のヘビイチゴを見つけた。何かいいことあるかなあ。

美女峠*は平家の落ち武者の高姫伝説に由来する名で、当時は銀山峠から続く銀山街道の一部として、かなりの通行量があったらしい。今はもう、俎倉山の頂上も、美女峠ハイキングコースも鳥のさえずりだけの静寂の世界。麓の野尻集落も時々R400を通る車の音が異質に感じられる静かな里。電波塔からの急坂の下りで、樹間に雪の山をいくつか見る。最後の片斜面の山はたぶん浅草岳だと思うが、他の山々は守門、会津朝日、三岩岳なのだろうか?よくわからないが、勝手に想像するだけでも楽しい。遊歩道入口に戻ると、麓は夏の日になっていた。厚手の山着では暑い。気温27℃。

*「標高は約782m、約8kmにわたり人家はなく、古代には志津倉山、俎倉(まないたぐら)山周辺には「かしゃ(火車)猫」がすむと恐れられていた。かつては美女帰峠・美女鬼峠とも書き、読みも「びんじょげ、びじょがえり、びじょがえし、びじょんき」など複数存在する」(wikipedia)

駐車地点を出てから、山の姿を撮影してないのに気づき、引き返す。R400を南下し、野尻集落から北東方向に、前山の上に丸い頭を見せている俎倉山を撮影。隣に見える一回り大きな丸い頭は志津倉山。何か大きなものがかくれんぼしている風景。野尻川を渡った対岸にある地元の温泉浴場に入る。露天はないが熱い湯。外部者500円。

長者原のツバメの子

長者原SAでは、今年もツバメの巣にヒナ。屏風岳の雪はだいぶ消えた。吾妻連峰や安達太良の雪はもうほとんどない。会津に入ると濃霧注意報が出ていて、道路の霧はもうなかったが、磐梯山には霧がかかっていた。只見川沿いで通過した道の駅柳津は満車の盛況で、臨時駐車場かららしい人々が大勢歩いていた。何があったんだろう。

屏風岳

吾妻連峰

磐梯山

只見川

「旧道美女峠(びんじょげ)遊歩道」案内

たどりついたR400沿いに発見した美女峠の案内のそばに、山菜取り禁止、関係者外の入山禁止の看板がある。その案内のある脇道の間口は狭く、車で入りにくかったので、R400を1kmほど南下したところの道を入り、GPSにマーキングした登山口を目指す。

 駐車地点から見る野尻集落の田園風景

ハルジオン

えらく狭いが舗装された道を行き、結局、美女峠の案内のところから伸びていると思われる道に入る。刈り払いをしている女性のそばを通ると、登山道っぽい道があったので、その近くの道脇スペースに停め、歩き始めると、田園風景が広がっていた。ハルジオンやアカツメクサが道端にいっぱい咲いている。舗装路から登山道っぽい道を少し進むと、美女峠遊歩道入口の標識が立っていた。木柱の標識に石柱の馬頭観世音。遊歩道沿いにも道標や蜂・熊注意の掲示。遊歩道は最初はフキやらの雑草で荒れていたが、つづら折りを登ると林の中の雰囲気の良い道となる。小鳥のさえずりがやかましいほどの春の散策。

アカツメクサ

ダイコンソウ

ニガナ

トキワハゼ

オドリコソウ

遊歩道入口

遊歩道・木柱

馬頭観世音・石柱

蜂・熊に注意

ササバギンラン

ツツジ

樹間に初めて見えた俎倉山

やがて行く手の林の向こうに緑の丸くて高い山が見えてくる。あれが俎倉山に違いない。その左に見える小さなコブのあたりが美女峠・遊歩道の最高地点なのだろう。小さな草原に出ると、赤いツツジに黄色いニガナとダイコンソウ。

ニガナ

タニウツギ

美女峠と俎倉山

ツツジ

ダイコンソウ

林道出合

遊歩道は突然、林道に出る。それは西側から登ってきて、合流点から北に更に登っていた。どうやらここからはその林道が遊歩道のようだ。歩きやすいのはいいが、やや興ざめ。物音がすると思ったら、軽トラックがやってきて、林道を登って行った。しばらくしてから、軽トラックは戻ってきて、林道を下っていった。山菜採りパトロールかな。

チゴユリ

ヘビイチゴ

高姫清水

美女峠810m

美女峠#の遊歩道の最高地点は林道から俎倉山への踏跡の分岐があるところで、標高810mの林道がちょっと広くなった場所だが、視界はなく、表示もない。最初は分岐に気づかず、通過する。林道に並行して電柱と電線が伸びていたが、美女峠の先の林道には無く、高姫清水という水場があり、やがて下り始める。どうもこいつは違うなと気づき、引き返す。因みに、高姫清水というのは伝説の一部。

#美女峠(びじょとうげ)は、福島県奥会津の三島町間方(まがた)地区と昭和村野尻地区を結ぶ峠であり、福島県道153号に指定されているものの荒廃し、現在は自動車が通ることは不能である(wikipedia)

俎倉山への入口

美女峠810mに戻り、土手を登る踏跡がどうやら俎倉山への道らしい。よく見ると繁みに赤リボンが下がっている。そこでザックを下ろして最初の休憩。パンを食べる。手袋をはめ、ナタを下げて踏跡を登ると電柱があり、尾根沿いに踏跡が続いていた。ここも荒れていたのは入口付近だけで、奥は分かりやすくなる。ただし、傾斜が急になってからは、つづら折りをあまり切らずにまっすぐ登る道にてこずる。やがて急坂の頂上手前の電波塔に着く。なるほど、電柱と電線はこれのためだったのか。

美女峠822m付近

半開きのヘビイチゴ

電波塔

奥の電波塔

俎倉山の頂上草原

キイチゴの花

俎倉山頂上

電波塔の先は傾斜は緩いが何の道標もなく、踏跡の終点にはもう一つの電波塔。引返し、最高地点に向かってヘビイチゴがたくさん咲いている草地を越え、ここが一番高いかな、と思う繁みの中に入ってみると、果たしてそこに三等三角点がぽつんと埋まっていた。三角点以外に標識は何もなし。だが、ここが俎倉山の頂上、つまり美女峠の地形上の最高地点ということなのだろう。ザックを下ろし、休憩。横になってみるが、左足がつる。帰りに六枚花のヘビイチゴを見つけた。何かいいことあるかなあ。

三角点

六枚花のヘビイチゴ

三岩岳

美女峠*は平家の落ち武者の高姫伝説に由来する名で、当時は銀山峠から続く銀山街道の一部として、かなりの通行量があったらしい。今はもう、俎倉山の頂上も、美女峠ハイキングコースも鳥のさえずりだけの静寂の世界。麓の野尻集落も時々R400を通る車の音が異質に感じられる静かな里。

*「標高は約782m、約8kmにわたり人家はなく、古代には志津倉山、俎倉(まないたぐら)山周辺には「かしゃ(火車)猫」がすむと恐れられていた。かつては美女帰峠・美女鬼峠とも書き、読みも「びんじょげ、びじょがえり、びじょがえし、びじょんき」など複数存在する」(wikipedia)

会津朝日岳?

電波塔からの急坂の下りで、樹間に雪の山をいくつか見る。最後の片斜面の山はたぶん浅草岳だと思うが、他の山々は守門、会津朝日、三岩岳なのだろうか?よくわからないが、勝手に想像するだけでも楽しい。遊歩道入口に戻ると、麓は夏の日になっていた。厚手の山着では暑い。気温27℃。


守門岳?

浅草岳?

アマドコロ

美女峠810m

ピンクの花・・・・カキドオシ?

キイチゴの花

R400から見る俎倉山と志津倉山

駐車地点を出てから、山の姿を撮影してないのに気づき、引き返す。R400を南下し、野尻集落から北東方向に、前山の上に丸い頭を見せている俎倉山を撮影。隣に見える一回り大きな丸い頭は志津倉山。何か大きなものがかくれんぼしている風景。

R400沿いの祠

野尻川とせせらぎ荘

野尻川を渡った対岸にある地元の温泉浴場に入る。露天はないが熱い湯。外部者500円。