岩手県 男火山(おんびやま)878m、女火山(めんびやま)852m 2018年10月13日
岩手の山150
348
さらさらと
落ち葉が落ちる
ざくざくと
落ち葉を踏むと
すっかり秋の中にいる
(落葉の音)
🍂🍂🍂🍂🍂🍂
林道を歩くにつれて高度が上がっていくと、周囲に山々が見えてくる。東には大きな六角牛山と双耳の片羽山(雄岳と雌岳)が並んでいる。北東には手前に風車がたくさんある白見山。
牧場まで上がると早池峰の姿が大きくなり、東西に伸びる長大な稜線が見えてくる。その上に鶏頭山、中岳、早池峰頂上、剣ヶ峰が並ぶ。周囲の諸峰の上に立つ、北上山地の主峰の壮観な眺め。
牧場の中に続く道をたどると平らな798m峰の頂上に至り、そこから行く手の男火山が初めて見えた。それは牧場の明るい緑の草原の向こうに、濃い緑の三角形の姿をしていて、迫力がある。
頃合いで牧場から灌木斜面に踏み込む。灌木が密集する小さな丘によじ登ったところにILP(Iwate Local Peak)の男火山頂上標識があった。
ザックをおろさずに先に進む。ピンクリボンにビールの空き缶。いつ頃の物だろう。ここも頂上に灌木に覆われた小さな丘があり、その中に女火山の三角点があった。丘の先を少し下ったところにILPの頂上標識。
灌木との格闘に疲れたので、帰りはコルから男火山の西側をトラバースしてみる。背後には樹木の向こうに女火山がうっすら見えていた。
車を出してから、女火山を見るために蕨峠に行ってみる。が、結局、見えなかった。里山スケッチでは南西まで回り込んで男火山と女火山を見ているが、このときはそこまで行かず。男火、女火の名の由来はその南西部にある「奥火の土」地区に関係あるらしい。鉄などの炭鉱があったのだろうか。日本昔話の舞台になりそう。
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
花巻JCで釜石道に入り、高速は遠野インターまで伸びていたのだが、カーナビに出ていた手前の宮守インターで降りる。結局、遠野インターの前を通過。遠野インターから先の部分が工事中で、朝礼の最中の建設事務所をいくつか見る。この区間がつながると、釜石までつながるのだろう。
蕨峠への道は舗装路で走りやすく、林道分岐まで順調。林道は砂利道で、1kmほどいくと伐採作業中侵入禁止の表示があった。そこから予定の駐車地点まで3kmほどだったので、林道を戻り、スペースに駐車してそこから歩くことにする。涼しい秋晴れの日。キャラバンシューズにジッパーなしスパッツ。スパッツのずり落ち止めに自転車用のゴムバンド。(この日、片方をヤブでなくすが、100円ショップで新たに購入)。そして自転車ヘルメットをかぶって歩き始める。最近の右肩の痛みは歩くのには問題ないが、首を動かすと痛む。(後日、Iさんが筋力トレーニングが効果があるというので、何十年ぶりかで腕立て伏せをやってみたら、確かに利くようだ。びっくり。)林道脇には白と薄紫のヨメナ。黄色いマツヨイグサにコウゾリナ、青いヤマアジサイ。林道を歩くにつれて高度が上がっていくと、周囲に山々が見えてくる。東には大きな六角牛山と双耳の片羽山(雄岳と雌岳)が並んでいる。北東には手前に風車がたくさんある白見山。北には平べったい物見山の背後に早池峰が見えており、早池峰の左手前は石上山。北西のかなたにうっすらと見えているのは岩手山!牧場まで上がると早池峰の姿が大きくなり、東西に伸びる長大な稜線が見えてくる。その上に鶏頭山、中岳、早池峰頂上、剣ヶ峰が並ぶ。周囲の諸峰の上に立つ、北上山地の主峰の壮観な眺め。南東の方角、男火の左奥に見えていたのは愛染山と五葉山のようだ。五葉山の重厚な黒い山体の左端に愛染山の鋭鋒。
車で十分走れそうだった林道は轍が無くなった先で次第に草に覆われ、標高750m付近でヤブに埋まる。灌木が密集しているので直進が難しく、ガーデン手袋をはめて隙間の踏み跡(獣道?)を探って歩く。何度か左上(南)方向に登ると、林道跡のようなのに出くわす。狭い踏み跡に残っているのはヒトではなくカモシカの足跡だろう。結局、つづら折りの林道をショートカットして斜面をまっすぐ登り、標高770m付近で林道に出くわすが、それは九十九折の先に続く同じ林道だった。その林道のすぐ先に南への分岐があり、それが牧場入口らしかった。牧場の中に続く道は地理院地図にある破線と一致。それをたどると平らな798m峰の頂上(遠野市の境界標標柱あり)に至り、そこから行く手の男火山が初めて見えた。それは牧場の明るい緑の草原の向こうに、濃い緑の三角形の姿をしていて、迫力がある。白くて丸いヒメジオン。薄紫のヨメナ。小さな花はゲンノショウコ。
798m峰から男火の麓まではなだらかな牧場の草原をてくてく歩く。真ん中を歩いてもいいのだが、往路ではなんとなく牧場の左端を歩き、右に回り込む。そして頃合いで牧場から灌木斜面に踏み込む。イバラのようなのが手首をこすって痛かったので、今度はガーデン手袋に腕カバー。これを使うのは初めてだったが、悪くない。取付きの付近に古いテープが二つほどあったが、あとはなし。オヤマノリンドウにアキノキリンソウ。灌木斜面は薄ヤブのところは歩きにくくはない。なんとなく踏み跡があるようで、獣道かもしれない。やがてブナの細木がびっしり地面をはうようになり、すこぶる歩きにくい。迂回してもまたあるので、もちあげたり、どかしたり、踏んづけたりして越えていく。いったん傾斜が緩んだがまだ頂上ではなく、更に進み、灌木が密集する小さな丘によじ登ったところにILP(Iwate Local Peak)の男火山頂上標識があった。三角点はなし。古い境界標柱らしき杭。わずかな灌木の隙間から見えているのは風車のある白見山。
付近を少し探し回るが、ここではザックをおろさずに先に進む。下ってすぐに登り返しとなり、ピークに着いたが、それは単なるマイナーピーク。女火はもっとずっと先。斜面を東西にトラバースしていく踏み跡に出会ったのはコルよりも少し男火山よりのところだったと思う。ピンクリボンにビールの空き缶。いつ頃の物だろう。踏み跡を横断してコルまで下り、登り返す。コルのあたりは灌木が少なくて歩きやすいが、登っていくとまた地を這う灌木にてこずる。ここも頂上に灌木に覆われた小さな丘があり、その中に女火山の三角点があった。丘の先を少し下ったところにILPの頂上標識。今度はザックを下ろして最初の休憩。先週飲み残したポカリを飲み、パンを食べる。
灌木との格闘に疲れたので、帰りはコルから男火山の西側をトラバースしてみる。灌木が密集しているのは頂上部分であり、コルや斜面は比較的歩きやすい。やがて踏み跡に遭遇。枝道がたくさんあるのは獣道だからだろう。背後には樹木の向こうに女火山がうっすら見えていた。里山スケッチではこの山を見るのに南西側まで移動しているが、確かに姿を見るのが難しい。トラバース・ルートを牧場までもう少しというところで灌木に遮られ、斜面を下って灌木に覆われた地点を迂回すると、その先(北)にトラバース・ルートの踏み跡が続いていた。やがて開けた斜面となり、踏み跡は消えるが、ほどなく牧場に着く。ガーデン手袋を外して片手に持ち、ブラブラと牧場の真ん中を戻る。背後には黒々とした男火山。再び細い花びらのヒメジオン。シバの中のオヤマノリンドウ。
林道に入り、つづら折りの通りに進もうとするが、ヤブに遮られてつづら折り通りにはとても歩けず。ヤブの薄い所を選んで進んでいると、林道のやや南側の草地を並行して歩いていて、もう一度北のヤブに突入し、それを抜けて林道に復帰。ザックを下ろし、ガーデン手袋と腕カバーをしまい、ナッツを出して食べながら歩く。林道では小型ジープにキノコ採りらしき人、もう二組の人達に会い、その先ではショベルが伐採木材を積み上げる作業中。道の真ん中でやっているので近くを通れない。道の外を回ろうとしたが、ヤブがきつそうだ。奥から車が一台やってきて、ショベルがどく間に私も通過。ショベルの人に話しかけられたので、山登りだと答える。
車を出してから、女火山を見るために蕨峠に行ってみる。が、見えない。県道238を南まで下ってみるが、結局、見えなかった。里山スケッチでは南西まで回り込んで男火山と女火山を見ているが、このときはそこまで行かず。男火、女火の名の由来はその南西部にある「奥火の土」地区に関係あるらしい。鉄などの炭鉱があったのだろうか。日本昔話の舞台になりそう。南のR340から東、北に回り、遠野に戻って遠野インターに乗る。車は多い。
紅葉
花巻JCで釜石道に入り、高速は遠野インターまで伸びていたのだが、カーナビに出ていた手前の宮守インターで降りる。結局、遠野インターの前を通過。遠野インターから先の部分が工事中で、朝礼の最中の建設事務所をいくつか見る。この区間がつながると、釜石までつながるのだろう。
コウゾリナ
蕨峠への道は舗装路で走りやすく、林道分岐まで順調。林道は砂利道で、1kmほどいくと伐採作業中侵入禁止の表示があった。そこから予定の駐車地点まで3kmほどだったので、林道を戻り、スペースに駐車してそこから歩くことにする。涼しい秋晴れの日。キャラバンシューズにジッパーなしスパッツ。スパッツのずり落ち止めに自転車用のゴムバンド。(この日、片方をヤブでなくすが、100円ショップで新たに購入)。
ヒメジオン
そして自転車ヘルメットをかぶって歩き始める。最近の右肩の痛みは歩くのには問題ないが、首を動かすと痛む。(後日、Iさんが筋力トレーニングが効果があるというので、何十年ぶりかで腕立て伏せをやってみたら、確かに利くようだ。びっくり。)林道脇には白と薄紫のヨメナ。黄色いマツヨイグサにコウゾリナ、青いヤマアジサイ。
薄紫のヨメナ
マツヨイグサ
ヤマアジサイ
青空と林道
六角牛山と片羽山(雄岳と雌岳)
林道を歩くにつれて高度が上がっていくと、周囲に山々が見えてくる。東には大きな六角牛山と双耳の片羽山(雄岳と雌岳)が並んでいる。北東には手前に風車がたくさんある白見山。北には平べったい物見山の背後に早池峰が見えており、早池峰の左手前は石上山。北西のかなたにうっすらと見えているのは岩手山!牧場まで上がると早池峰の姿が大きくなり、東西に伸びる長大な稜線が見えてくる。その上に鶏頭山、中岳、早池峰頂上、剣ヶ峰が並ぶ。周囲の諸峰の上に立つ、北上山地の主峰の壮観な眺め。南東の方角、男火の左奥に見えていたのは愛染山と五葉山のようだ。五葉山の重厚な黒い山体の左端に愛染山の鋭鋒。
六角牛山
片羽山(雄岳と雌岳)
白見山(右ピーク)と風車
北の景観(林道より): 岩手山、石上山、鶏頭山、早池峰、物見山
北には平べったい物見山の背後に早池峰が見えており、早池峰の左手前は石上山。北西のかなたにうっすらと見えているのは岩手山!
北の景観(牧場より): 石上山、鶏頭山、早池峰、物見山
牧場まで上がると早池峰の姿が大きくなり、東西に伸びる長大な稜線が見えてくる。その上に鶏頭山、中岳、早池峰頂上、剣ヶ峰が並ぶ。周囲の諸峰の上に立つ、北上山地の主峰の壮観な眺め。
石上山
早池峰
車で十分走れそうだった林道は轍が無くなった先で次第に草に覆われ、標高750m付近でヤブに埋まる。灌木が密集しているので直進が難しく、ガーデン手袋をはめて隙間の踏み跡(獣道?)を探って歩く。何度か左上(南)方向に登ると、林道跡のようなのに出くわす。狭い踏み跡に残っているのはヒトではなくカモシカの足跡だろう。結局、つづら折りの林道をショートカットして斜面をまっすぐ登り、標高770m付近で林道に出くわすが、それは九十九折の先に続く同じ林道だった。
798m峰の遠野市・境界標柱
その林道のすぐ先に南への分岐があり、それが牧場入口らしかった。牧場の中に続く道は地理院地図にある破線と一致。それをたどると平らな798m峰の頂上(遠野市の境界標標柱あり)に至り、そこから行く手の男火山が初めて見えた。それは牧場の明るい緑の草原の向こうに、濃い緑の三角形の姿をしていて、迫力がある。白くて丸いヒメジオン。薄紫のヨメナ。小さな花はゲンノショウコ。
愛染山と五葉山
初めて見えた男火山
牧場の向こうの男火山
男火山
798m峰から男火の麓まではなだらかな牧場の草原をてくてく歩く。真ん中を歩いてもいいのだが、往路ではなんとなく牧場の左端を歩き、右に回り込む。そして頃合いで牧場から灌木斜面に踏み込む。イバラのようなのが手首をこすって痛かったので、今度はガーデン手袋に腕カバー。これを使うのは初めてだったが、悪くない。取付きの付近に古いテープが二つほどあったが、あとはなし。オヤマノリンドウにアキノキリンソウ。
原台山と室根山?
灌木斜面は薄ヤブのところは歩きにくくはない。なんとなく踏み跡があるようで、獣道かもしれない。やがてブナの細木がびっしり地面をはうようになり、すこぶる歩きにくい。迂回してもまたあるので、もちあげたり、どかしたり、踏んづけたりして越えていく。いったん傾斜が緩んだがまだ頂上ではなく、更に進み、灌木が密集する小さな丘によじ登ったところにILP(Iwate Local Peak)の男火山頂上標識があった。三角点はなし。古い境界標柱らしき杭。わずかな灌木の隙間から見えているのは風車のある白見山。
ヒメジオン
薄紫のヨメナ
ゲンノショウコ
古いテープとヤブ斜面
オヤマノリンドウ
男火山頂上
男火山のILP頂上標識・・・・・ILP=Iwate Local Peak
コル手前のビールの空缶
女火山頂上
付近を少し探し回るが、ここではザックをおろさずに先に進む。下ってすぐに登り返しとなり、ピークに着いたが、それは単なるマイナーピーク。女火はもっとずっと先。斜面を東西にトラバースしていく踏み跡に出会ったのはコルよりも少し男火山よりのところだったと思う。ピンクリボンにビールの空き缶。いつ頃の物だろう。踏み跡を横断してコルまで下り、登り返す。コルのあたりは灌木が少なくて歩きやすいが、登っていくとまた地を這う灌木にてこずる。
女火山の三角点
ここも頂上に灌木に覆われた小さな丘があり、その中に女火山の三角点があった。丘の先を少し下ったところにILPの頂上標識。今度はザックを下ろして最初の休憩。先週飲み残したポカリを飲み、パンを食べる。
女火山のILP頂上標識
オヤマノリンドウ
女火山
灌木との格闘に疲れたので、帰りはコルから男火山の西側をトラバースしてみる。灌木が密集しているのは頂上部分であり、コルや斜面は比較的歩きやすい。やがて踏み跡に遭遇。枝道がたくさんあるのは獣道だからだろう。背後には樹木の向こうに女火山がうっすら見えていた。里山スケッチではこの山を見るのに南西側まで移動しているが、確かに姿を見るのが難しい。
トラバース路
トラバース・ルートを牧場までもう少しというところで灌木に遮られ、斜面を下って灌木に覆われた地点を迂回すると、その先(北)にトラバース・ルートの踏み跡が続いていた。やがて開けた斜面となり、踏み跡は消えるが、ほどなく牧場に着く。ガーデン手袋を外して片手に持ち、ブラブラと牧場の真ん中を戻る。背後には黒々とした男火山。再び細い花びらのヒメジオン。シバの中のオヤマノリンドウ。
アキノキリンソウ
男火山の麓から見る牧場
林道に入り、つづら折りの通りに進もうとするが、ヤブに遮られてつづら折り通りにはとても歩けず。ヤブの薄い所を選んで進んでいると、林道のやや南側の草地を並行して歩いていて、もう一度北のヤブに突入し、それを抜けて林道に復帰。ザックを下ろし、ガーデン手袋と腕カバーをしまい、ナッツを出して食べながら歩く。林道では小型ジープにキノコ採りらしき人、もう二組の人達に会い、その先ではショベルが伐採木材を積み上げる作業中。道の真ん中でやっているので近くを通れない。道の外を回ろうとしたが、ヤブがきつそうだ。奥から車が一台やってきて、ショベルがどく間に私も通過。ショベルの人に話しかけられたので、山登りだと答える。
蕨峠の標識
車を出してから、女火山を見るために蕨峠に行ってみる。が、見えない。県道238を南まで下ってみるが、結局、見えなかった。里山スケッチでは南西まで回り込んで男火山と女火山を見ているが、このときはそこまで行かず。男火、女火の名の由来はその南西部にある「奥火の土」地区に関係あるらしい。鉄などの炭鉱があったのだろうか。日本昔話の舞台になりそう。南のR340から東、北に回り、遠野に戻って遠野インターに乗る。車は多い。