栃木県 古賀志山583m、御岳山560m、鞍掛山492m、多気山(たげ)377m 2018年9月23日
(古賀志山、鞍掛山、多気山)栃木百名山
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日差しがちょっと優しくなって
ひんやりした風も吹いて
見上げると秋の空
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左の舗装路を西に向かうとすぐにゲートがあり、車は侵入禁止。登山者には合わなかったが、自転車が何台も登って行った。二つ目の舗装路分岐のロードレースの標識にはJAPAN CUPとある。道理で自転車が多いわけだ。さらに何台かの自転車が登っていく。
舗装路の最高点に達し、振り返ると古賀志山の頂上がはるか上に見えている。うわあ、こいつは高いな。
南登山口からはは2/3くらいが階段。林の中に次第に傾斜を増しながら延々と続く階段を丹念に登る。
岩場が出てきて階段が終わり、今度は両手を使って岩を登る。ところどころ鎖場もあり、ヘルメットを持ってくるんだったと悔やむ。ピンクのヌスビトハギ。
古賀志山の頂上には大きなアンテナ(レーダー?)が立っていたが、最高地点を外した東側にあり、木々が茂っているのであまり気にならない。丸太のベンチがたくさん。頂上標識に一等三角点。丸太に座ってパンを食べ。ポカリを飲む。静かな初秋の山の頂上。
御岳山の北側は広い展望所になっていて、一番の見ものは日光連山らしいが、残念ながらこの日は見えていなかった。大きな方位図に日光の山々の見事な写真が貼ってあった。台風の近づいているこの日、晴れているだけでも奇跡的だと思った。
古い弐の鳥居をくぐり、沢沿いの道を登る。左岸のすぐ先に鞍掛山神社の標識があり、支沢の先に滝がかかっている。その滝が御神体なのだろう。
左の岩コースに向かうが、それは岩場のコースではなく、傾斜のある斜面を斜面沿いに柱の間に渡した鎖を延々と登っていくハードなコースだった。足元は滑りやすい硬い土で、支えがなければ靴だけでは滑ってしまう。辛抱強く登っていき、最大傾斜のところでは息が上がり、ようやく頂上尾根が見えてきて傾斜が緩み、ついに頂上尾根に着く。
西に行ってみると、果たして奥の院があった。今日、登れたことを感謝。鞍掛山の頂上は穏やかで、三角点に頂上標識。立木を背に腰を下ろしてペットボトルを飲む。古賀志の階段に鞍掛の長い鎖場とだいぶ疲れているはずだが、元気だった。
東に向かうと、南に方向変換する手前で大岩に出る。ハシゴを登って大岩の上に上がると広く平になっていて、古賀志山と多気山、二つのゴルフ場などが見えていた。ここから見る古賀志は左右に尾根を伸ばして立派に見える。
車に乗って多気山に向かう途中、背後の鞍掛山を何度も写す。前景に赤いヒガンバナ。これまた個性的な山だった。
不動尊手前を左の狭い舗装路に入り、舗装路のスペースに駐車して登る。舗装路の片側に「市営駐車場」という標識があったので、戻って下から登るべきだった。
ここは階段ではなく、長いつづら折りの道が七曲りで付けられている。ゆっくり登っていると背後から大きな声が聞こえてきたので、足を速める。本日三つ目の山なのでだいぶ疲れているはずだが、いたって元気。
つづら折りから植林を抜けて緩い斜面に出て、登り切ったところが多気城跡。広場の奥、林の中の狭い丘の上に三角点と小さな頂上標識があった。ここでは城跡が主役で頂上は脇役。だが、その脇役にも味がある。
頂上から小尾根沿いに南に下ったところが展望所になっていて、ギザギザの古賀志山が見えていた。
多気城跡に戻ると、城跡に大きな木が空高くそびえていた。切り株に座ってペットボトルを飲み、少し休んでから下山。
車を出してから、多気不動尊に寄っていく。長い階段を登って一番上の社にお参りしていく。多気不動尊の社は大きくて堅牢な建物、隣の弘法大師の社は整然とした美しさ。西の階段を下ると赤頭巾をかぶった百地蔵が並んでいたのが壮観。たくさん咲いていた赤い花はヨウラクソウというらしい。
温泉に向かう途中、脇道に逸れて背後の多気山を眺める。それは緑に覆われたなだらかな山で、頂上付近に城跡にあった大きな木が見えていた。周囲に住家の見える庶民の山。
暑いと思ったら気温30度。南東に向かう道で南に見えていた台形の山影は筑波山?
KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK
(古賀志山)
夕方は暑く、少し窓を開けていたが、さすがに明け方は寒かった。昨晩は寝たのが23時だったのでアラームは4時。パンを食べて出かけるころはもう明るくなっていた。山までは約20㎞。途中で道の駅うつのみやを通過したが、以前に寄ったときよりもどうやら拡張されていたようで、十分にスペースはあったかもしれない。詳細は不明。行く手に古賀志山や鞍掛山らしき山々が見えてくるが、小ぶりの山がたくさん並んでいる。古賀志山へは赤川ダムの手前の駐車場に停める予定だったが、工事中。狭い舗装路を先に進んでダムを渡ってみたが、キャンプ客以外は駐車禁止。ダムの北に戻り、更に奥に進み、分岐を右に進んだ先のスペースに駐車。ここなら邪魔にはなるまい。
ヘルメットをもってきていたが、なんとなく不要な気がして持っていかず。狭い舗装路を戻り、分岐の手前でショートカットして分岐の左に下ると、なんとそこに駐車スペースがあり、何台も駐車していた。分岐を左に入っていればよかったのだ。左の舗装路を西に向かうとすぐにゲートがあり、車は侵入禁止。登山者には合わなかったが、自転車が何台も登って行った。ギヤを前後ともロウにして坂道を登っていく。私なら途中で歩いているだろう。二つ目の舗装路分岐があり、そこに赤川ダムからの遊歩道の入口があった。下の駐車場に停めていれば、赤川ダムを渡り、ここに登ってきただろう。ロードレースの頂上標識にはJAPAN CUPとある。道理で自転車が多いわけだ。舗装路分岐を右に入り、更に登る。さらに何台かの自転車が登っていく。
舗装路の最高点に達し、振り返ると古賀志山の頂上がはるか上に見えている。うわあ、こいつは高いな。南口に向かっていたはずだが、ここからは下りだ。登山口を通り過ぎてしまったのだろうか。だが、ややなだらかな右手の尾根に登山道があるなら、登山口はこの先だろう。もう少し進むと、果たして南登山口があった。舗装路の両側が土手になっていて、右(北)が古賀志山、左(南)は坊主山とある。先に坊主山に登る。坊主山頂上はすぐ先だったが、林の中で、期待した眺望はなし。ザックから軍手を出し、登山道を戻ると、初めて登山者に出会う。「早いですね」と言われたが、日が昇ってから登り始めたので全然早い感じはしない。南登山口は2/3くらいが階段。林の中に次第に傾斜を増しながら延々と続く階段を丹念に登る。途中で西コルからの道との合流点があったはずだが、登りのときは気づかず。
岩場が出てきて階段が終わり、今度は両手を使って岩を登る。ところどころ鎖場もあり、ヘルメットを持ってくるんだったと悔やむ。傾斜が緩むと展望岩があり、そこから南側を遠望。中央に低く見えているのはたぶん多気山。その手前にゴルフ場と赤川ダム。古賀志山の頂上には大きなアンテナ(レーダー?)が立っていたが、最高地点を外した東側にあり、木々が茂っているのであまり気にならない。丸太のベンチがたくさん。頂上標識に一等三角点。人の声が聞こえていたが、頂上に来たときは誰もいなかった。丸太に座ってパンを食べ。ポカリを飲む。静かな初秋の山の頂上。
西に御岳山に向かう。コル手前に展望小ピークがあり、寄ってみる。緑の中に岩肌の見える正面の山は鞍掛山ではなく、古賀志山からの縦走尾根にある559m峰。ここからは鞍掛は古賀志の裏になっているようだ。コルに下ると下山路分岐があったが更に西に進む。次のP2・560mに鳥居が立っていたが、その後の台座には何もなし。昔はここに祠があったのかもしれないが、今はギボウシが咲いているのみ。鳥居から下った先に分岐があり、どちらも御岳山に続いていたようだが、往路は尾根伝いの岩場、ロープ場を歩いてみる。岩の上からは北の展望が開け、鞍掛山と古賀志山が見えていた。一人の古賀志山頂上からウォークマンでビートルズを聞いていたが、御岳山頂上には人がいたので停める。そこにあった祠は、さっきの鳥居ピークから移設したものかもしれない。
御岳山の北側は広い展望所になっていて、一番の見ものは日光連山らしいが、残念ながらこの日は見えていなかった。大きな方位図に日光の山々の見事な写真が貼ってあった。岩の上には望遠レンズつきの大きなカメラが置いてあったので、頂上にいた男性は晴れるのを待っていたのだろう。私は古賀志山や鞍掛山を写し、先に引き上げる。台風の近づいているこの日、晴れているだけでも奇跡的だと思った。「中岩・赤岩山方面」という道標があり、西に赤岩山らしきピークが見えていたが、だいぶ遠そうだ。帰路は下の道をたどってコルに向かうと、途中に瀧神社への分岐。誰かが上の道を歩いていたが、コル1までは来なかった。コル1から下山路を下ると、やがて左にトラバースしてゆき、GPSを見ると往路の階段のあたりに近づいていく。
やがてトラバース路は階段の登り返しと踏み跡のみの水平な道に分かれ、水平な道をたどると往路の階段に出た。前後を登山者が行き、話し声も聞こえる。なるほど、今時分がホットなのか。南登山口から往路を下ると、次々に自転車が登ってきて、登山者にも数人会う。ゲートの先に車を停めて出かけようとしている夫婦連れ。舗装路分岐1の近くの駐車スペースは満車らしい。私は舗装路分岐1まで行かず、往路で下った斜面の手前にあった東に向かう道に入る。その道は右の舗装路の20mほど下を並行していたが、上流にある砂防ダムのところで通行止め。北に渡る橋があったらしいが、今はない。仕方ないので斜面を登ることにし、うまく踏み跡を見つけて上の舗装路に出る。駐車地点1に着くと、もう一台が駐車しており、その主は水を大きなペットボトルに何本も汲んでいた。橋を渡って北に向かおうとしている夫婦連れ。
(鞍掛山)
舗装路を更に東に進み、やや荒れた箇所を抜けると鞍掛山登山口があり、既に3台が駐車しており、一人が登り始めていた。私も駐車して歩き始める。またしてもヘルメットなし。軍手をもっていく。砂利道を少し西に進み、右(北)へ登山道に入ると大きな案内板がある。東西にコースが分かれていて、周回できるようだ。古い弐の鳥居をくぐり、沢沿いの道を登る。沢を右岸から左岸に渡るところが、水が多いためか難所になっていて、浅い水の中を歩いて左岸に渡る。下ってきた女性に会う。左岸のすぐ先に鞍掛山神社の標識があり、支沢の先に滝がかかっている。その滝が御神体なのだろう。滝下まで行ってみると、壁に「鞍掛山神社」とプレートが貼ってあり、ハシゴが立てかけてある。どうやら岩の割れ目の中に祠がありそうだ。だが、ハシゴを登って奥を覗いても真っ暗で何も見えない。フラッシュを炊いてみると、神具らしきものが映っていた。
登山道に戻り、少し登った先に分岐点標識があった。左の岩コースに向かうが、それは岩場のコースではなく、傾斜のある斜面を斜面沿いに柱の間に渡した鎖を延々と登っていくハードなコースだった。足元は滑りやすい硬い土で、支えがなければ靴だけでは滑ってしまう。辛抱強く登っていき、最大傾斜のところでは息が上がり、ようやく頂上尾根が見えてきて傾斜が緩み、ついに頂上尾根に着く。尾根には表示はなかったが、西にもピークがあり、踏み跡がある。そっちに奥の院があると思いだし、行ってみると、果たして奥の院があった。今日、登れたことを感謝し、少し奥の最高点まで行ってから頂上に向かう。鞍掛山の頂上は穏やかで、三角点に頂上標識。立木を背に腰を下ろしてペットボトルを飲む。古賀志の階段に鞍掛の長い鎖場とだいぶ疲れているはずだが、元気だった。立ち上がって最後の写真を撮って出かけようとすると、男性が東からやってきた。
東に向かうと、少し登り返してP2・490m。そこから下りとなり、南に方向変換する手前で大岩に出る。ハシゴを登って大岩の上に上がると広く平になっていて、古賀志山と多気山、二つのゴルフ場などが見えていた。ここから見る古賀志は左右に尾根を伸ばして立派に見える。休んでいた男性が一人、「どこから来たのか」と問われ、「登山口から」としか言いようがない。たぶんたくさん登山口があって、それぞれ名前がついているのだろう。大岩からは林の中への急な下り。やや南東方向。P3・450mとの間のコルからはP3に登り返さず、南西方向に下る。弐の鳥居の手前にある案内によると、双体神、水祀りの窪地というのもあるが、気づかなかった。車に乗って多気山に向かう途中、背後の鞍掛山を何度も写す。前景に赤いヒガンバナ。これまた個性的な山だった。
(多気山)
多気山のための市営駐車場は不動尊に上がる分岐から更に東に下ったところにあったのだが、そうとは知らずに不動尊の方角に上がり、不動尊手前を左の狭い舗装路に入り、その先に登山口を見つけたので、舗装路のスペースに駐車して登る。悪気はなかった。舗装路の片側に「市営駐車場」という標識があったので、戻って下から登るべきだった。まあ、登山口に「頂上まで20分」とあったので、さっさと登ることにした。ここも地理院地図にはない登山道だが、ここは階段ではなく、長いつづら折りの道が七曲りで付けられている。ゆっくり登っていると背後から大きな声が聞こえてきたので、足を速める。本日三つ目の山なのでだいぶ疲れているはずだが、いたって元気。歩き方を改善したためか足首も痛くない。スティックもないのにするすると登り、つづら折りから植林を抜けて緩い斜面に出て、登り切ったところが多気城跡。広い展望所になっていて、数人が休んでいる。そこが頂上に違いないと思ったが、「→不動尊」という標識があったのでそちらに行ってみる。
ところが、その道はどんどん下って行って何もない。どうやら麓の不動尊からの登山道のようだ。引き返す。全くのくたびれもうけ。多気城跡に戻って頂上標識や三角点を探すが、ない。どうやらもっと奥にあるようだ。果たして広場の奥に「→頂上」という標識があった。林の中の狭い丘の上に三角点と小さな頂上標識があった。ここでは城跡が主役で頂上は脇役。だが、その脇役にも味がある。頂上から小尾根沿いに南に下ったところが展望所になっていて、ギザギザの古賀志山が見えていた。その奥に日光の山々も見えるらしいが、やはりこのときも見えていなかった。方位図があり、それによると古賀志の後に男体山、西に庚申山、東に大真名子、小真名子、女峰山、赤薙山とある。多気城跡に戻ると、城跡に大きな木が空高くそびえていた。切り株に座ってペットボトルを飲み、少し休んでから下山。
車を出してから、多気不動尊に寄っていく。入口の社にお参りし、更に奥に人々が歩いて行くので、長い階段を登って一番上の社にお参りしていく。多気不動尊の社は大きくて堅牢な建物、隣の弘法大師の社は整然とした美しさ。西の階段を下ると赤頭巾をかぶった百地蔵が並んでいたのが壮観。たくさん咲いていた赤い花はヨウラクソウというらしい。お守りを売っていたが、サイフを持っていかなかったので買えず。温泉に向かう途中、脇道に逸れて背後の多気山を眺める。それは緑に覆われたなだらかな山で、頂上付近に城跡にあった大きな木が見えていた。周囲に住家の見える庶民の山。暑いと思ったら気温30度。南東に向かう道で南に見えていた台形の山影は筑波山?
舗装路ゲート手前(背後は天狗鳥屋)
夕方は暑く、少し窓を開けていたが、さすがに明け方は寒かった。昨晩は寝たのが23時だったのでアラームは4時。パンを食べて出かけるころはもう明るくなっていた。山までは約20㎞。途中で道の駅うつのみやを通過したが、以前に寄ったときよりもどうやら拡張されていたようで、十分にスペースはあったかもしれない。詳細は不明。行く手に古賀志山や鞍掛山らしき山々が見えてくるが、小ぶりの山がたくさん並んでいる。
舗装路分岐2、赤川ダム方面への遊歩道入口
古賀志山へは赤川ダムの手前の駐車場に停める予定だったが、工事中。狭い舗装路を先に進んでダムを渡ってみたが、キャンプ客以外は駐車禁止。ダムの北に戻り、更に奥に進み、分岐を右に進んだ先のスペースに駐車。ここなら邪魔にはなるまい。ヘルメットをもってきていたが、なんとなく不要な気がして持っていかず。狭い舗装路を戻り、分岐の手前でショートカットして分岐の左に下ると、なんとそこに駐車スペースがあり、何台も駐車していた。分岐を左に入っていればよかったのだ。
ロードレースの標識、JAPAN CUP
左の舗装路を西に向かうとすぐにゲートがあり、車は侵入禁止。登山者には合わなかったが、自転車が何台も登って行った。ギヤを前後ともロウにして坂道を登っていく。私なら途中で歩いているだろう。二つ目の舗装路分岐があり、そこに赤川ダムからの遊歩道の入口があった。下の駐車場に停めていれば、赤川ダムを渡り、ここに登ってきただろう。ロードレースの頂上標識にはJAPAN CUPとある。道理で自転車が多いわけだ。舗装路分岐を右に入り、更に登る。さらに何台かの自転車が登っていく。
ツリフネ
ヨメナ
キバナアキギリ
舗装路から見上げる古賀志山
舗装路の最高点に達し、振り返ると古賀志山の頂上がはるか上に見えている。うわあ、こいつは高いな。南口に向かっていたはずだが、ここからは下りだ。登山口を通り過ぎてしまったのだろうか。だが、ややなだらかな右手の尾根に登山道があるなら、登山口はこの先だろう。もう少し進むと、果たして南登山口があった。舗装路の両側が土手になっていて、右(北)が古賀志山、左(南)は坊主山とある。先に坊主山に登る。坊主山頂上はすぐ先だったが、林の中で、期待した眺望はなし。ザックから軍手を出し、登山道を戻ると、初めて登山者に出会う。「早いですね」と言われたが、日が昇ってから登り始めたので全然早い感じはしない。南登山口は2/3くらいが階段。林の中に次第に傾斜を増しながら延々と続く階段を丹念に登る。途中で西コルからの道との合流点があったはずだが、登りのときは気づかず。
南登山口
坊主山頂上
古賀志山への階段の道
岩尾根
鎖場
赤川ダムと多気山
頂上のアンテナ
古賀志山頂上
岩場が出てきて階段が終わり、今度は両手を使って岩を登る。ところどころ鎖場もあり、ヘルメットを持ってくるんだったと悔やむ。傾斜が緩むと展望岩があり、そこから南側を遠望。中央に低く見えているのはたぶん多気山。その手前にゴルフ場と赤川ダム。古賀志山の頂上には大きなアンテナ(レーダー?)が立っていたが、最高地点を外した東側にあり、木々が茂っているのであまり気にならない。丸太のベンチがたくさん。頂上標識に一等三角点。人の声が聞こえていたが、頂上に来たときは誰もいなかった。丸太に座ってパンを食べ。ポカリを飲む。静かな初秋の山の頂上。
一等三角点
切株の祠
ヌスビトハギ
北峰559m
那須連峰
コル1の分岐標識
赤い鳥居
ギボウシ
コル2の分岐
御岳山頂上
西に御岳山に向かう。コル手前に展望小ピークがあり、寄ってみる。緑の中に岩肌の見える正面の山は鞍掛山ではなく、古賀志山からの縦走尾根にある559m峰。ここからは鞍掛は古賀志の裏になっているようだ。コルに下ると下山路分岐があったが更に西に進む。次のP2・560mに鳥居が立っていたが、その後の台座には何もなし。昔はここに祠があったのかもしれないが、今はギボウシが咲いているのみ。
鞍掛山
鳥居から下った先に分岐があり、どちらも御岳山に続いていたようだが、往路は尾根伝いの岩場、ロープ場を歩いてみる。岩の上からは北の展望が開け、鞍掛山と古賀志山が見えていた。一人の古賀志山頂上からウォークマンでビートルズを聞いていたが、御岳山頂上には人がいたので停める。そこにあった祠は、さっきの鳥居ピークから移設したものかもしれない。
古賀志山
雲に隠れた高原山
荒海山
笹目鞍山
御岳山の北側は広い展望所になっていて、一番の見ものは日光連山らしいが、残念ながらこの日は見えていなかった。大きな方位図に日光の山々の見事な写真が貼ってあった。岩の上には望遠レンズつきの大きなカメラが置いてあったので、頂上にいた男性は晴れるのを待っていたのだろう。私は古賀志山や鞍掛山を写し、先に引き上げる。台風の近づいているこの日、晴れているだけでも奇跡的だと思った。
赤岩山
「中岩・赤岩山方面」という道標があり、西に赤岩山らしきピークが見えていたが、だいぶ遠そうだ。帰路は下の道をたどってコルに向かうと、途中に瀧神社への分岐。誰かが上の道を歩いていたが、コル1までは来なかった。コル1から下山路を下ると、やがて左にトラバースしてゆき、GPSを見ると往路の階段のあたりに近づいていく。
御岳山からの景観: 赤岩山、羽賀場山、笹目倉山、鶏鳴山、(このあたりに日光連山)、月山、荒海山
ヌスビトハギ
往路合流点直前の分岐
やがてトラバース路は階段の登り返しと踏み跡のみの水平な道に分かれ、水平な道をたどると往路の階段に出た。前後を登山者が行き、話し声も聞こえる。なるほど、今時分がホットなのか。南登山口から往路を下ると、次々に自転車が登ってきて、登山者にも数人会う。ゲートの先に車を停めて出かけようとしている夫婦連れ。舗装路分岐1の近くの駐車スペースは満車らしい。
古賀志山
私は舗装路分岐1まで行かず、往路で下った斜面の手前にあった東に向かう道に入る。その道は右の舗装路の20mほど下を並行していたが、上流にある砂防ダムのところで通行止め。北に渡る橋があったらしいが、今はない。仕方ないので斜面を登ることにし、うまく踏み跡を見つけて上の舗装路に出る。駐車地点1に着くと、もう一台が駐車しており、その主は水を大きなペットボトルに何本も汲んでいた。橋を渡って北に向かおうとしている夫婦連れ。
(鞍掛山)
鞍掛山登山口駐車スペース
舗装路を更に東に進み、やや荒れた箇所を抜けると鞍掛山登山口があり、既に3台が駐車しており、一人が登り始めていた。私も駐車して歩き始める。またしてもヘルメットなし。軍手をもっていく。砂利道を少し西に進み、右(北)へ登山道に入ると大きな案内板がある。東西にコースが分かれていて、周回できるようだ。古い弐の鳥居をくぐり、沢沿いの道を登る。
鞍掛山登山道のご案内
沢を右岸から左岸に渡るところが、水が多いためか難所になっていて、浅い水の中を歩いて左岸に渡る。下ってきた女性に会う。左岸のすぐ先に鞍掛山神社の標識があり、支沢の先に滝がかかっている。その滝が御神体なのだろう。滝下まで行ってみると、壁に「鞍掛山神社」とプレートが貼ってあり、ハシゴが立てかけてある。どうやら岩の割れ目の中に祠がありそうだ。だが、ハシゴを登って奥を覗いても真っ暗で何も見えない。フラッシュを炊いてみると、神具らしきものが映っていた。
弐の鳥居
難所の渡渉点
鞍掛山神社の滝
洞穴の中の造形物
磐こコースの鎖登り
磐コース終盤、尾根直前
奥の院
古賀志山方面縦走路入口
鞍掛山頂上
登山道に戻り、少し登った先に分岐点標識があった。左の岩コースに向かうが、それは岩場のコースではなく、傾斜のある斜面を斜面沿いに柱の間に渡した鎖を延々と登っていくハードなコースだった。足元は滑りやすい硬い土で、支えがなければ靴だけでは滑ってしまう。辛抱強く登っていき、最大傾斜のところでは息が上がり、ようやく頂上尾根が見えてきて傾斜が緩み、ついに頂上尾根に着く。
三角点
尾根には表示はなかったが、西にもピークがあり、踏み跡がある。そっちに奥の院があると思いだし、行ってみると、果たして奥の院があった。今日、登れたことを感謝し、少し奥の最高点まで行ってから頂上に向かう。鞍掛山の頂上は穏やかで、三角点に頂上標識。立木を背に腰を下ろしてペットボトルを飲む。古賀志の階段に鞍掛の長い鎖場とだいぶ疲れているはずだが、元気だった。立ち上がって最後の写真を撮って出かけようとすると、男性が東からやってきた。
ママコナ
大岩
大岩からの景観: 多気山、古賀志山
古賀志山
多気山
白に赤の花(ジャコウソウ?)
鞍掛山とヒガンバナ
東に向かうと、少し登り返してP2・490m。そこから下りとなり、南に方向変換する手前で大岩に出る。ハシゴを登って大岩の上に上がると広く平になっていて、古賀志山と多気山、二つのゴルフ場などが見えていた。ここから見る古賀志は左右に尾根を伸ばして立派に見える。休んでいた男性が一人、「どこから来たのか」と問われ、「登山口から」としか言いようがない。たぶんたくさん登山口があって、それぞれ名前がついているのだろう。
ヒガンバナ
大岩からは林の中への急な下り。やや南東方向。P3・450mとの間のコルからはP3に登り返さず、南西方向に下る。弐の鳥居の手前にある案内によると、双体神、水祀りの窪地というのもあるが、気づかなかった。車に乗って多気山に向かう途中、背後の鞍掛山を何度も写す。前景に赤いヒガンバナ。これまた個性的な山だった。
(多気山)
市営駐車場への道標
多気山のための市営駐車場は不動尊に上がる分岐から更に東に下ったところにあったのだが、そうとは知らずに不動尊の方角に上がり、不動尊手前を左の狭い舗装路に入り、その先に登山口を見つけたので、舗装路のスペースに駐車して登る。悪気はなかった。舗装路の片側に「市営駐車場」という標識があったので、戻って下から登るべきだった。まあ、登山口に「頂上まで20分」とあったので、さっさと登ることにした。
ゲンノショウコ
ここも地理院地図にはない登山道だが、ここは階段ではなく、長いつづら折りの道が七曲りで付けられている。ゆっくり登っていると背後から大きな声が聞こえてきたので、足を速める。本日三つ目の山なのでだいぶ疲れているはずだが、いたって元気。歩き方を改善したためか足首も痛くない。スティックもないのにするすると登り、つづら折りから植林を抜けて緩い斜面に出て、登り切ったところが多気城跡。広い展望所になっていて、数人が休んでいる。そこが頂上に違いないと思ったが、「→不動尊」という標識があったのでそちらに行ってみる。
頂上まで20分の表示
九十九折の道
植林を抜けて緩い斜面
多気城跡
多気城跡の石標
多気山頂上
ところが、その道はどんどん下って行って何もない。どうやら麓の不動尊からの登山道のようだ。引き返す。全くのくたびれもうけ。多気城跡に戻って頂上標識や三角点を探すが、ない。どうやらもっと奥にあるようだ。果たして広場の奥に「→頂上」という標識があった。林の中の狭い丘の上に三角点と小さな頂上標識があった。ここでは城跡が主役で頂上は脇役。だが、その脇役にも味がある。
多気山頂眺望案内
古賀志山
頂上から小尾根沿いに南に下ったところが展望所になっていて、ギザギザの古賀志山が見えていた。その奥に日光の山々も見えるらしいが、やはりこのときも見えていなかった。方位図があり、それによると古賀志の後に男体山、西に庚申山、東に大真名子、小真名子、女峰山、赤薙山とある。多気城跡に戻ると、城跡に大きな木が空高くそびえていた。切り株に座ってペットボトルを飲み、少し休んでから下山。
多気城跡の木
多気城跡からの眺望
多気不動尊のヨウラクソウ(シュウカイドウ)
車を出してから、多気不動尊に寄っていく。入口の社にお参りし、更に奥に人々が歩いて行くので、長い階段を登って一番上の社にお参りしていく。多気不動尊の社は大きくて堅牢な建物、隣の弘法大師の社は整然とした美しさ。西の階段を下ると赤頭巾をかぶった百地蔵が並んでいたのが壮観。たくさん咲いていた赤い花はヨウラクソウというらしい。お守りを売っていたが、サイフを持っていかなかったので買えず。
多気不動尊
弘法大師の社
赤頭巾の百菩薩
多気山
温泉に向かう途中、脇道に逸れて背後の多気山を眺める。それは緑に覆われたなだらかな山で、頂上付近に城跡にあった大きな木が見えていた。周囲に住家の見える庶民の山。暑いと思ったら気温30度。南東に向かう道で南に見えていた台形の山影は筑波山?
筑波山?