葉山 山形・村山の紅葉の旅

山形県  1,462m  2004年10月24日

東北百名山

349

 さらさらと

落ち葉が落ちる

ざくざくと

落ち葉を踏むと

すっかり秋の中にいる

(落葉の音)

🍂🍂🍂🍂🍂🍂

寒河江で降りて北に向かうと、次第に葉山が大きくなる。なだらかに尾根を引く月山に対し、葉山の稜線にはごつごつピークが並んでいる。稜線には木道や神社や座禅石があり、ごつごつピークの馬蹄形の頂点に葉山頂上がある

烏帽子岩の次のピークはお花畑。そこから改めて馬蹄形に並ぶごつごつした葉山稜線を眺める。馬蹄形の頂点が葉山頂上、その右に小さく建物が見えるのが葉山神社、稜線の木道。遠い昔の爆裂火口の上を行く歴史の道。

葉山神社・奥の院に着く。手前に鳥居があり、その先に遠くから見えていた社。「白磐神社」の門標がかかっていた。かなり古くからあるはずの神社だが、白木に黒い屋根は最近建て替えられたものだろうか。今日の登山を感謝してお参りする。

大つぼ石はピークの上にでんと乗っかっていた。絶好の秋晴れになってきて、昨日とは大違いで風もない。東には葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる。火口といっても南に向かってゆるい傾斜になっているだけで、葉っぱのようにも見える。奥の院から頂上に歩いている人が小さく見える。

狭い葉山頂上に寄ると、小さな空地に標識と三角点。先客二人。正面に月山が大きい。あそこから何度、この山を眺めたことだろう。ついにその頂上に立った。

 なだらかに尾根を引く月山に対し、葉山の稜線にはごつごつピークが並んでいる。稜線には木道や神社や座禅石があり、ごつごつピークの馬蹄形の頂点に葉山頂上がある。
 葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる。
 葉山神社・奥の院に着く。手前に鳥居があり、「白磐神社」の門標
 大つぼ石はピークの上にでんと乗っかっていた
   8:23 山の内登山口発10:23 烏帽子岩(トラバース)10:36 お花畑11:10 座禅石入口(通過)11:23 葉山神社・奥ノ院11:40 葉山(通過)11:48 大つぼ石・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り3時間25分12:22 大つぼ石発12:29 葉山12:41 葉山神社・奥ノ院分岐(通過)12:58 座禅石13:23 お花畑13:37 烏帽子岩14:55 山の内登山口・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復6時間32分

HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH

最初にこの山を認識したのは雁戸に登ったときだろうか。オバサン・パーティが月山や鳥海の手前にある葉山を指して騒いでいた。その前に冬の蔵王から朝日や月山を眺めたときも、葉山も見えていたに違いない。山形県のガイドでも読んでいたし、空からの白く染まった馬蹄形の葉も見ていた。いつかは登ろうと思っていて、その機会がやってきた。晴れそうな秋の日。6:30頃ホテルを出て、コンビニに寄ろうといったん道を引き返すと、朝日がまぶしくて信号が青なのか赤なのか分からない。高速を西に向かうと、葉山の頂上には少しガスがかかっている。月山は全く隠れている。寒河江で降りて北に向かうと、次第に葉山が大きくなる。なだらかに尾根を引く月山に対し、葉山の稜線にはごつごつピークが並んでいる。稜線には木道や神社や座禅石があり、ごつごつピークの馬蹄形の頂点に葉山頂上がある。登山口を探しながら進むと、村のはずれに葉山登山口の標識を見つけ、左折する。舗装路をどんどん進むと北に外れてゆき、ついに行き止まり。引き返して、途中からジャリ道に入っていく登山口標識をみつける。もう8:00を回っている。

車数台の停まっている登山口に着いて準備していると、更に先に進む車が2台。もっと先かと思って行ってみると行き止まりで、先の2台からはキノコとりのかっこうの二人。登山口駐車場まで戻って出発(山の内口)8:23。徒渉があり、そこから尾根筋の登りが延々と続く。8:57滝見台。かなり遠くに滝が見え、その上に烏帽子岩。あそこまで行くんだろうな。かなり遠いな。と思いながら進む。9:22清水。左手に沢らしきものがあるが水が流れている様子はない。結局、烏帽子岩の下でペットボトルを半分、帰りの滝見台の下で残り半分を飲んだだけ。清水を過ぎると傾斜がきつくなっていく。でもまだ下りでは小走りできそうな坂である。ドタドタ音がしたと思ったら上から一人降りてきた。左手に葉山の山頂部分の見えるところに着く。朝日で輝き、ガイドの写真のとおりの馬蹄形の姿。紅葉が美しい。どのピークが頂上だろう?ひとつの峰の上に建物らしいのが乗っている。あれが葉山神社とすれば、山頂はそのひとつ先だろう。

そこから先は小走りで降りられない傾斜の坂となる。九十九折になっておらず、延々と登りが続く。時々、正面に烏帽子岩が見える。右に巻いたらかなり遠回りになると思っていたら、左に巻いていく。烏帽子岩の真下に出て葉山の全景が見渡せる(10:16)。ここまでくれば後は尾根伝い。岩にすわって少し休憩。そこからのトラバースはロープ場で、回り込みながら登っていくと南に烏帽子岩への分岐のあるピークに出る(10:23)。小さなザックが置いてあり、烏帽子岩の上に一人立っている。時間があれば帰りに寄ろうと思って通過。初めて北の視界が開け、雲の上に鳥海の頂上が浮かんでいる。月山や神室は見えない。烏帽子岩の次のピークはお花畑(10:36)。そこから改めて馬蹄形に並ぶごつごつした葉山稜線を眺める。馬蹄形の頂点が葉山頂上、その右に小さく建物が見えるのが葉山神社、稜線の木道。遠い昔の爆裂火口の上を行く歴史の道。ピークから少し降りると湿原になっており、木道を歩く。「お花畑-山の内コース」とあるので、反対側のどこかにもお花畑があるのだろう。

次のピーク(P3)の頂上に小屋のように見えていたのは木であった。葉山神社があるのはその次のピーク。頂上に木のあるピーク(P3)のかなり左側を通過し、いったん鞍部まで降りていく。座禅岩分岐の標示があるが、ここでは通過。コケ岩を伝って登っていく沢筋。登った先は湿原で、今度は木道なし。分岐があり、葉山神社に向かう。降りてくるパーティ。11:23葉山神社・奥の院に着く。手前に鳥居があり、その先に遠くから見えていた社。「白磐神社」の門標がかかっていた*。かなり古くからあるはずの神社だが、白木に黒い屋根は最近建て替えられたものだろうか。このあたりは冬は強風と豪雪が降るはずで、ワイヤはその対策だろう。今日の登山を感謝してお参りする。まわりに3~4パーティが休んでいる。西の正面に月山だが、まだ雲をかぶっている。歩き回ってまわりを写す。後から2パーティがやってきた。分岐まで引き返して先へ進む。滑りやすい坂を登っていくと葉山頂上への分岐。しかし、別のパーティが入っていったので後で寄ることにして通過。大つぼ石のあるピークはどれだろう。あまり遠いと止めておこうと思いながら進む。帰りに3時間かかるとすると、13:00に出て16:00になってしまう。しかし、大つぼ石は次のピークにあった。

*白磐神社: 「はくばん」と読み、葉山神社のことらしいが、詳細不明

ガイドの写真のとおり、大つぼ石はピークの上にでんと乗っかっていた。目の前で一枚写し、一人で楽しもうと思ったら話し声がして、向こう側からパーティが現れる(11:48)。しかたないので、その先のピークの空地まで行ってザックをおろす。食事をしながら四周をながめる。反対側からも人が来て、大つぼ石のところで騒いでいる。無理はない、絶好の秋晴れになってきて、昨日とは大違いで風もない。東には葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。燃えるような秋。火口といっても南に向かってゆるい傾斜になっているだけで、葉っぱのようにも見える。奥の院から頂上に歩いている人が小さく見える。南には黒伏と舟形の山々、その右手に面白山の山々、その右手に蔵王の山々。

西には朝日連峰がだんだん見えてきた。大朝日の三角形、その右の寒江山の3つのピーク、更に右に以東岳。すると、月山との間のあの山が摩耶だろうか。ついに月山も見え出した。食事を終り、往路を戻る。狭い葉山頂上に寄ると、小さな空地に標識と三角点。先客二人。正面に月山が大きい。あそこから何度、この山を眺めたことだろう。ついにその頂上に立った。奥の院には寄らず、座禅石に寄ってみる。先は急な下りとなっており、崖の中腹に石の表面が見える。あそこに降りて座禅を組んだのだろう。そこまで行くのは止めておく。逆光になってきて奥の院方面は見にくい。烏帽子岩に登ってみる。頂上に何かあると思ったのは枯木。

登山口方面にはちょうど木立があって見えない。ロープ場を下り、滝見場を過ぎ、(滝見場で休もうと思っていたのに通り過ぎたので、)斜面の途中で休憩にし、ペットボトルの残り半分を飲む。登山口の車は少し減っていた。

カーナビに従って走っていると天童の方に出てしまったので、中央道の方に向かう。途中で道の駅の展望台に登ってみる。雄大な葉山。ここからでも頂上と奥の院は確認できる。黒伏山が近く見える。いつかはあそこに登ってみよう。

葉山

最初にこの山を認識したのは雁戸に登ったときだろうか。オバサン・パーティが月山や鳥海の手前にある葉山を指して騒いでいた。その前に冬の蔵王から朝日や月山を眺めたときも、葉山も見えていたに違いない。山形県のガイドでも読んでいたし、空からの白く染まった馬蹄形の葉も見ていた。いつかは登ろうと思っていて、その機会がやってきた。晴れそうな秋の日。6:30頃ホテルを出て、コンビニに寄ろうといったん道を引き返すと、朝日がまぶしくて信号が青なのか赤なのか分からない。

葉山と登山口標識

高速を西に向かうと、葉山の頂上には少しガスがかかっている。月山は全く隠れている。寒河江で降りて北に向かうと、次第に葉山が大きくなる。なだらかに尾根を引く月山に対し、葉山の稜線にはごつごつピークが並んでいる。稜線には木道や神社や座禅石があり、ごつごつピークの馬蹄形の頂点に葉山頂上がある。登山口を探しながら進むと、村のはずれに葉山登山口の標識を見つけ、左折する。舗装路をどんどん進むと北に外れてゆき、ついに行き止まり。引き返して、途中からジャリ道に入っていく登山口標識をみつける。もう8:00を回っている。

山の内登山道入口

滝見台

車数台の停まっている登山口に着いて準備していると、更に先に進む車が2台。もっと先かと思って行ってみると行き止まりで、先の2台からはキノコとりのかっこうの二人。登山口駐車場まで戻って出発(山の内口)8:23。徒渉があり、そこから尾根筋の登りが延々と続く。8:57滝見台。かなり遠くに滝が見え、その上に烏帽子岩。あそこまで行くんだろうな。かなり遠いな。と思いながら進む。

烏帽子岩と黄葉と滝

9:22清水。左手に沢らしきものがあるが水が流れている様子はない。結局、烏帽子岩の下でペットボトルを半分、帰りの滝見台の下で残り半分を飲んだだけ。清水を過ぎると傾斜がきつくなっていく。でもまだ下りでは小走りできそうな坂である。ドタドタ音がしたと思ったら上から一人降りてきた。左手に葉山の山頂部分の見えるところに着く。朝日で輝き、ガイドの写真のとおりの馬蹄形の姿。紅葉が美しい。どのピークが頂上だろう?ひとつの峰の上に建物らしいのが乗っている。あれが葉山神社とすれば、山頂はそのひとつ先だろう。

黄葉(ブナ?)

烏帽子岩

そこから先は小走りで降りられない傾斜の坂となる。九十九折になっておらず、延々と登りが続く。時々、正面に烏帽子岩が見える。右に巻いたらかなり遠回りになると思っていたら、左に巻いていく。烏帽子岩の真下に出て葉山の全景が見渡せる(10:16)。ここまでくれば後は尾根伝い。岩にすわって少し休憩。そこからのトラバースはロープ場で、回り込みながら登っていくと南に烏帽子岩への分岐のあるピークに出る(10:23)。小さなザックが置いてあり、烏帽子岩の上に一人立っている。時間があれば帰りに寄ろうと思って通過。

烏帽子岩の岸壁

雲の月山と稜線の木道

初めて北の視界が開け、雲の上に鳥海の頂上が浮かんでいる。月山や神室は見えない。烏帽子岩の次のピークはお花畑(10:36)。そこから改めて馬蹄形に並ぶごつごつした葉山稜線を眺める。馬蹄形の頂点が葉山頂上、その右に小さく建物が見えるのが葉山神社、稜線の木道。遠い昔の爆裂火口の上を行く歴史の道。ピークから少し降りると湿原になっており、木道を歩く。「お花畑-山の内コース」とあるので、反対側のどこかにもお花畑があるのだろう。

 お花畑付近からの景観: P9・1,358m、P8・1,407m、P7・1,428m、大つぼ石、葉山、葉山神社峰、P3・1,380m

お花畑

葉山神社・奥の院

次のピーク(P3)の頂上に小屋のように見えていたのは木であった。葉山神社があるのはその次のピーク。頂上に木のあるピーク(P3)のかなり左側を通過し、いったん鞍部まで降りていく。座禅岩分岐の標示があるが、ここでは通過。コケ岩を伝って登っていく沢筋。登った先は湿原で、今度は木道なし。分岐があり、葉山神社に向かう。降りてくるパーティ。11:23葉山神社・奥の院に着く。手前に鳥居があり、その先に遠くから見えていた社。

白磐神社の門標

「白磐神社」の門標がかかっていた*。かなり古くからあるはずの神社だが、白木に黒い屋根は最近建て替えられたものだろうか。このあたりは冬は強風と豪雪が降るはずで、ワイヤはその対策だろう。今日の登山を感謝してお参りする。まわりに3~4パーティが休んでいる。西の正面に月山だが、まだ雲をかぶっている。歩き回ってまわりを写す。後から2パーティがやってきた。分岐まで引き返して先へ進む。

*白磐神社: 「はくばん」と読み、葉山神社のことらしいが、詳細不明

葉山(葉山神社付近より)

池塘

大つぼ石

滑りやすい坂を登っていくと葉山頂上への分岐。しかし、別のパーティが入っていったので後で寄ることにして通過。大つぼ石のあるピークはどれだろう。あまり遠いと止めておこうと思いながら進む。帰りに3時間かかるとすると、13:00に出て16:00になってしまう。しかし、大つぼ石は次のピークにあった。

大つぼ石の標識

葉山と大つぼ石

ガイドの写真のとおり、大つぼ石はピークの上にでんと乗っかっていた。目の前で一枚写し、一人で楽しもうと思ったら話し声がして、向こう側からパーティが現れる(11:48)。しかたないので、その先のピークの空地まで行ってザックをおろす。食事をしながら四周をながめる。反対側からも人が来て、大つぼ石のところで騒いでいる。無理はない、絶好の秋晴れになってきて、昨日とは大違いで風もない。東には葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる。火口といっても南に向かってゆるい傾斜になっているだけで、葉っぱのようにも見える。奥の院から頂上に歩いている人が小さく見える。南には黒伏と舟形の山々、その右手に面白山の山々、その右手に蔵王の山々。

黄葉の谷:東には葉山の火口と稜線が紅葉の中にある。すっかり秋の中にいる。

 大つぼ石からの景観: 葉山、葉山神社、P3・1,389m、お花畑(古御室山)

月山:西には朝日連峰がだんだん見えてきた。大朝日の三角形、その右の寒江山の3つのピーク、更に右に以東岳。すると、月山との間のあの山が摩耶だろうか。ついに月山も見え出した。食事を終り、往路を戻る。

葉山頂上

狭い葉山頂上に寄ると、小さな空地に標識と三角点。先客二人。正面に月山が大きい。あそこから何度、この山を眺めたことだろう。ついにその頂上に立った。

座禅石入口

座禅石

奥の院には寄らず、座禅石に寄ってみる。先は急な下りとなっており、崖の中腹に石の表面が見える。あそこに降りて座禅を組んだのだろう。そこまで行くのは止めておく。逆光になってきて奥の院方面は見にくい。

烏帽子岩頂上

烏帽子岩に登ってみる。頂上に何かあると思ったのは枯木。登山口方面にはちょうど木立があって見えない。ロープ場を下り、滝見場を過ぎ、(滝見場で休もうと思っていたのに通り過ぎたので、)斜面の途中で休憩にし、ペットボトルの残り半分を飲む。登山口の車は少し減っていた。

輝く黄葉(ブナ?)

カーナビに従って走っていると天童の方に出てしまったので、中央道の方に向かう。途中で道の駅の展望台に登ってみる。雄大な葉山。ここからでも頂上と奥の院は確認できる。黒伏山が近く見える。いつかはあそこに登ってみよう。

雪の葉山