北海道 道央 最高点1,464m、三角点1,461m 2006年5月7日
北海道百名山
203
最初の急斜面。背後に天狗岳が大きく、はるかに余市岳も見えてきた。いい天気。
千尺高地に出る直前でまず羊蹄山が見え、そして無意根が見える。千尺から見る無意根はすばらしい。ゆったり左右に伸びた稜線、四角く角張った稜線の側面は急傾斜だが、稜線の上は歩き易そうな末広がりの地形になっている。まるで巨大な恐竜の背。
恐竜の細い首の先端は余市の鼻のようになっていて、少し滑り降りてから登り返していく。恐竜の頭に上がり、細い首を登る。
恐竜の広い背から滑り降り、振り返ってみると首の上の稜線をパーティの一団が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人。
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どことはしれぬ雪の原
さまようように歩き
目の覚めるような眺めで我に返る
魔法のような朝
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北海道ツアー最終日、3時起き、3時半出発。外はまだ暗い。3泊夕食付きで15,000円は安いんだろうなあ。
中山峠まできて日が差し、山も見えるようになる。
5時過ぎの豊羽鉱山跡の無意根山荘前には誰もいなかったが、歩き始めるとき、侵入禁止のはずの奥の道に入っていく車が2台。たぶんもう少し上まで行けるんだろう。まだ堅い最初のゲレンデ斜面を登った先が下りになっていて、下った左手に駐車スペースがあり、準備している団体がいる。まあ10分くらいの短縮かな。
淡々と林の中のトレースを辿る。リボンもある。斜め右に登り返し、最初の急斜面。背後に天狗岳が大きく、はるかに余市岳も見えてきた。いい天気。なんとなく休憩なしで3時間で登れそうな気で行く。左手と正面にピークが見えてきた。ルートは左手のピークに向かい、2段の急斜面。まだ雪面が固いので、トレースを辿って斜めに登っていく。
そして2時間で千尺高地に出る。その直前でまず羊蹄山が見え、そして無意根が見える。千尺から見る無意根はすばらしい。ゆったり左右に伸びた稜線、四角く角張った稜線の側面は急傾斜だが、稜線の上は歩き易そうな末広がりの地形になっている。ルートは自明。左から回っていくのだろう。まるで巨大な恐竜の背。
千尺高原からは、西側からきたスノーモービルのトレースもついていて、どうやら長尾山のあたりまで行ってるらしい。いったん下りとなり、左手の尾根の先端にある長尾山の手前をトラバースしていく。千尺までで2時間経っていたが、ここから頂上まで1時間で行けるとは思えず。しかし、休みなしで進む。登り返しとなり、眠くなってきて目を閉じながら進む。3時間で鞍部。恐竜の細い首の先端は余市の鼻のようになっていて、少し滑り降りてから登り返していく。恐竜の頭に上がり、細い首を登る。
穴ボコに注意しながら狭いところを登る(帰りでは団体がいたので西側の迂回ルートを滑走)。東に見えてるのが札幌岳と空沼岳だろう(札幌岳と狭薄山だったようだ)。薄別コースからの尾根はこのすぐ上あたりで合流している。小屋は分からず。この先、末広がりの頂上はオーバーハングの先に見えなくなり、淡々と登る。
だいぶ平坦になって、ずっと先に標識のようなのが見えてきた。行ってみると、無意根山頂上1,460.5mとある。するとここは三角点頂上で、最高点は少し手前だったんだろう。しかし、踏跡はまだ先まで続いている。進んでみると、なんとはるか先に白いピークがある。あれが三角点頂上だとあと1時間・・・と思ったが、そんなはずはない。中山峠に続く縦走路の中岳であろう。余市から見えていた双耳峰は中岳だったのだ。一応納得して頂上に戻り、やっとザックを降ろし、休憩。
二等三角点。やっぱりじっとしていると夏服では寒い風である。周囲には札幌近郊の山々にニセコの山々。札幌の人は幸福だな。初めて見る景観を目に焼き付け、コーヒーを飲み干して出発。最高点まで行ってシールを剥がす。少しルートを外れて広い山頂の西側に行ってみる。まったく広い。見渡す限りの雪原。ルートに戻って傾斜の出てきたところで快調に飛ばしていると、登ってきた一人に会い、首のところにくると例の団体がいた。スキーを履いたままで登り返し、振り返ってみると首の上の稜線を団体が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人。ここからはビンディングを外し、半分は歩き。千尺高原末端までで2人連れに会う。「もう登ってきたのか?」。千尺末端の上までは結構な登りでカニの縦這でやっと登り、休憩。
この先は最後のゲレンデまで登りはないだろう。しかしここでルートを間違える。スノーモービルのトレースを辿ったのが失敗。しばらくしてピークへの登り返しとなり、おかしいなと思った。そのピークはどうも朝寄らなかったピークである。斜めにトラバースしても戻れそうだったが、急がば回れの教訓で、スキーを両手で持って元きたルートへ登り返す。登り返しは11分だが、ずいぶん長く感じた。やがてリボンが見えてきて、往路に復帰。ビンディングを外したまま、柔らかくなった急斜面をガンガン滑る。ずっと下に大勢が登ってきている。だいぶ下まで降りると子供連れのボーダーがいた。練習中かな。ゲレンデ上部に上がり、下を見ると、無意根山荘の前には車が5~6台増えていて、片付けをしてる間にも一台やってきた。すぐに帰っていたので、下見かな。恐竜の首から背を辿る、末広がりの雄大なスキーツアーであった。
朝の中山峠
北海道ツアー最終日、3時起き、3時半出発。外はまだ暗い。3泊夕食付きで15,000円は安いんだろうなあ。中山峠まできて日が差し、山も見えるようになる。
朝の中岳と無意根山
朝の定山渓天狗岳
朝の無意根山荘前(今はもうないらしい)
5時過ぎの豊羽鉱山跡の無意根山荘前には誰もいなかったが、歩き始めるとき、侵入禁止のはずの奥の道に入っていく車が2台。たぶんもう少し上まで行けるんだろう。まだ堅い最初のゲレンデ斜面を登った先が下りになっていて、下った左手に駐車スペースがあり、準備している団体がいる。まあ10分くらいの短縮かな。淡々と林の中のトレースを辿る。リボンもある。
ゲレンデ跡
斜め右に登り返し、最初の急斜面。背後に天狗岳が大きく、はるかに余市岳も見えてきた。いい天気。なんとなく休憩なしで3時間で登れそうな気で行く。左手と正面にピークが見えてきた。ルートは左手のピークに向かい、2段の急斜面。まだ雪面が固いので、トレースを辿って斜めに登っていく。そして2時間で千尺高地に出る。その直前でまず羊蹄山が見え、そして無意根が見える。千尺から見る無意根はすばらしい。ゆったり左右に伸びた稜線、四角く角張った稜線の側面は急傾斜だが、稜線の上は歩き易そうな末広がりの地形になっている。ルートは自明。左から回っていくのだろう。巨大な恐竜の背に向かう。
稜線手前から余市岳、白井岳、定山渓天狗岳
稜線
千尺高原からは、西側からきたスノーモービルのトレースもついていて、どうやら長尾山のあたりまで行ってるらしい。いったん下りとなり、左手の尾根の先端にある長尾山の手前をトラバースしていく。千尺までで2時間経っていたが、ここから頂上まで1時間で行けるとは思えず。しかし、休みなしで進む。登り返しとなり、眠くなってきて目を閉じながら進む。3時間で鞍部。余市の鼻のようになっていて、少し滑り降りてから登り返し。恐竜の頭に上がり、細い首を登る。
千尺高原から余市岳、白井岳、定山渓天狗岳
無意根山と羊蹄山
羊蹄山
無意根山
恐竜の背
穴ボコに注意しながら狭いところを登る(帰りでは団体がいたので西側の迂回ルートを滑走)。東に見えてるのが札幌岳と空沼岳だろう(札幌岳と狭薄山だったようだ)。薄別コースからの尾根はこのすぐ上あたりで合流している。小屋は分からず。この先、末広がりの頂上はオーバーハングとなり、淡々と登る。
ニセコ連峰
烏帽子岳と神威岳
無意根山
稜線とダケカンバと無意根山
千尺高地
札幌岳、狭薄山、漁岳
余市岳、千尺高地、無意根山
定山渓天狗岳
頂上標識
だいぶ平坦になって、ずっと先に標識のようなのが見えてきた。行ってみると、無意根山頂上1,460.5mとある。するとここは三角点頂上で、最高点は少し手前だったんだろう。しかし、踏跡はまだ先まで続いている。進んでみると、なんとはるか先に白いピークがある。あれが三角点頂上だとあと1時間・・・と思ったが、そんなはずはない。中山峠に続く縦走路の中岳であろう。余市から見えていた双耳峰は中岳だったのだ。一応納得して頂上に戻り、やっとザックを降ろし、休憩。
頂上標識と羊蹄山とニセコ連峰
二等三角点
やっぱりじっとしていると夏服では寒い風である。周囲には札幌近郊の山々にニセコの山々。札幌の人は幸福だな。初めて見る景観を目に焼き付け、コーヒーを飲み干して出発。
中岳と尻別岳
羊蹄山
羊蹄山とニセコ連峰
札幌岳、狭薄山、漁岳
最高点1,464m
最高点まで行ってシールを剥がす。少しルートを外れて広い山頂の西側に行ってみる。まったく広い。見渡す限りの雪原。
恐竜の背の滑走
恐竜の首を歩くパーティ
ルートに戻って傾斜の出てきたところで快調に飛ばしていると、登ってきた一人に会い、首のところにくると例の団体がいた。スキーを履いたままで登り返し、振り返ってみると首の上の稜線を団体が並んで歩いていく。恐竜の首の上を行く小人の感。ここからはビンディングを外し、半分は歩き。千尺高原末端までで2人連れに会う。「もう登ってきたのか?」。千尺末端の上までは結構な登りでカニの縦這でやっと登り、休憩。
迫力の無意根山
恐竜の頭
稜線からの滑走
この先は最後のゲレンデまで登りはないだろう。しかしここでルートを間違える。スノーモービルのトレースを辿ったのが失敗。しばらくしてピークへの登り返しとなり、おかしいなと思った。そのピークはどうも朝寄らなかったピークである。斜めにトラバースしても戻れそうだったが、急がば回れの教訓で、スキーを両手で持って元きたルートへ登り返す。登り返しは11分だが、ずいぶん長く感じた。やがてリボンが見えてきて、往路に復帰。
ゲレンデ
ビンディングを外したまま、柔らかくなった急斜面をガンガン滑る。ずっと下に大勢が登ってきている。だいぶ下まで降りると子供連れのボーダーがいた。練習中かな。ゲレンデ上部に上がり、下を見ると、無意根山荘の前には車が5~6台増えていて、片付けをしてる間にも一台やってきた。すぐに帰っていたので、下見かな。恐竜の首から背を辿る、末広がりの雄大なスキーツアーであった。
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