然ヶ岳 白神山地の北端
青森県 731m 2017年6月17日
青森110山
235
ゆるゆると、陽炎の立つ車道から
林の中の道を登って稜線に出ると
涼しい風が吹いてくる
白い花が風に揺れ、古ぼけた地蔵尊が佇む
私は汗をぬぐい、雲に霞む遠い景色を見つめる
ふと下を見ると
花の間を小さな蝶が舞っている
(夏山散策)
☼☼☼☼☼
白神山地の北端にある然ヶ岳にはだいぶ前に下見したことがあったが、そのときは車で入れた林道は車両通行止めになっていて、ヘビイチゴの林道を延々と歩く。
林道から頃合いで斜面に取付くが、しばらく登ると、しっかりした踏跡があった。植林の作業道らしい。ちょっと地味なクルマムグラやユキザサ。作業道が尾根を乗越す地点で尾根に取付くが、そこにも踏跡が続いていた。
たどり着いた頂上には古い頂上標識があり、マイヅルソウの群落に二等三角点が埋もれていた。
静かな山、鳥のさえずり。派手さはないが、出会った小さな花は20種前後。少し夏になった白神・北端の、思いがけない花の旅
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鯵ヶ沢を過ぎたあたりで左折して県道3号。白神山地、赤石渓流の標識。くろくまの滝20㎞、白神の森12㎞とあるが、林道赤石渓流線は通行止め。やがて行く手に然ヶ岳が見えてくるが、頂上に雲をかぶっている。ハロー白神に寄ってトイレを借りる。白神山地のいろんな写真などが展示されている。駐車場にヤマボウシ。熊の湯の先で林道は閉鎖されており、手前の広く整地された場所に駐車。先客2台。
通行止めのところの橋を渡るが、その先は行き止まり。GPSを見ると林道の橋はもう少し先。川の右岸沿いの道を行き、途中の沢を渡渉し、ヤブ斜面を登って林道に出る。林道脇にはシシウド、道沿いに小さなヘビイチゴ。地理院地図には、林道から破線の道が出ており、破線が尾根を乗越すところから尾根に取付く計画。しかし、破線の入口が見つからず、斜面に取付く。
植林の急斜面を登り、ブナの薄ヤブを抜け、再び植林に入ったところで踏跡発見。しっかりした踏跡は作業道のようだ。地理院破線はこの作業道をトレースしているようだが、だいぶずれている。林の中には少し地味な花が何種類か咲いていた。尾根取付き点に着き、休憩してポカリを飲み、ナッツを食べる。作業道は尾根を乗越して東に続くが、尾根に上がってみると、微かながら踏跡がある。標高609m地点が緩いピークになっており、そこから東に視界が開けている。しかし岩木山は雲の中。わずかに赤石川下流域が見えていた。
傾斜は急になり、岩場もあり、軍手で支えを掴みながら登る。何ヶ所か倒木やブッシュがあったが、全体的には薄ヤブで歩きやすい。たどり着いた頂上で古い頂上標識と二等三角点を発見。周囲はガスに囲まれていたが、晴れていれば岩木山が見えるのかもしれない。頂上の三角点はマイヅルソウの群落に埋もれていた。前日の雨で湿っていたこともあり、腰を下ろさずに帰路につく。マイヅルソウをきちんと撮影しなかったのが心残り。
作業道を下っていくと、破線よりもだいぶ東側で林道に出た。まばらな林で、入口の木に白テープが巻かれていたが、わかりにくい。林道には小さな白いミミナグサと黄色いヘビイチゴ。川岸の道を戻る。山の中よりも少し派手な花たち。
静かな山、鳥のさえずり。派手さはないが、出会った小さな花は20種前後。少し夏になった白神・北端の、思いがけない花の旅。
然ヶ岳
鯵ヶ沢を過ぎたあたりで左折して県道3号。白神山地、赤石渓流の標識。くろくまの滝20㎞、白神の森12㎞とあるが、林道赤石渓流線は通行止め。やがて行く手に然ヶ岳が見えてくるが、頂上に雲をかぶっている。
ハロー白神・・・・・きれいな展示場
ハロー白神に寄ってトイレを借りる。白神山地のいろんな写真などが展示されている。駐車場にヤマボウシ
ヤマボウシ
駐車地点
熊の湯の先で林道は閉鎖されており、手前の広く整地された場所に駐車。先客2台
林道
通行止めのところの橋を渡るが、その先は行き止まり。GPSを見ると林道の橋はもう少し先。川の右岸沿いの道を行き、途中の沢を渡渉し、ヤブ斜面を登って林道に出る
シシウド
林道脇にはシシウド、道沿いに小さなヘビイチゴ
ヘビイチゴ
フタリシズカ
地理院地図には、林道から破線の道が出ており、破線が尾根を乗越すところから尾根に取付く計画。しかし、破線の入口が見つからず、斜面に取付く。
クルマムグラ
植林の急斜面を登り、ブナの薄ヤブを抜け、再び植林に入ったところで踏跡発見。しっかりした踏跡は作業道のようだ。地理院破線はこの作業道をトレースしているようだが、だいぶずれている。林の中には少し地味な花が何種類か咲いていた。
ユキザサ
小鳥(キビタキ?)
尾根取付き点
尾根取付き点に着き、休憩してポカリを飲み、ナッツを食べる。作業道は尾根を乗越して東に続くが、尾根に上がってみると、微かながら踏跡がある。
ツクバネウツギ
ユキザサ
赤石川下流域
標高609m地点が緩いピークになっており、そこから東に視界が開けている。しかし岩木山は雲の中。わずかに赤石川下流域が見えていた
ユキザサ
ヤマツツジ
チゴユリ
然ヶ岳・頂上標識
傾斜は急になり、岩場もあり、軍手で支えを掴みながら登る。何ヶ所か倒木やブッシュがあったが、全体的には薄ヤブで歩きやすい。たどり着いた頂上で古い頂上標識と二等三角点を発見。周囲はガスに囲まれていたが、晴れていれば岩木山が見えるのかもしれない
二等三角点とマイヅルソウ
頂上の三角点はマイヅルソウの群落に埋もれていた。前日の雨で湿っていたこともあり、腰を下ろさずに帰路につく。マイヅルソウをきちんと撮影しなかったのが心残り
ガマズミ?
タニウツギ
オオカメノキ
ミヤマシキミの実
ミミナグサ
作業道から林道への合流点
作業道を下っていくと、破線よりもだいぶ東側で林道に出た。まばらな林で、入口の木に白テープが巻かれていたが、わかりにくい。林道には小さな白いミミナグサと黄色いヘビイチゴ。
ヘビイチゴ
アカツメクサ
川岸の道を戻る。山の中よりも少し派手な花たち
ミヤコグサ
黄色い花2・・・・・コウゾリナ?
然ヶ岳
静かな山、鳥のさえずり。派手さはないが、出会った小さな花は20種前後。少し夏になった白神・北端の、思いがけない花の旅