東鳳翩山 山口市の里山

山口県  東鳳翩山734m、西鳳翩山742m、ショウゲン山711m  2017年11月5日

(東鳳翩山)中国百名山

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☀☀☀☀☀

錦鶏の滝には雌滝15mと雄滝60mがあり、分岐をまず雌滝に向かう。荒れた道を滝のすぐ近くまで行ってみる。前日の雨で水量多く、荒々しいイメージ。雄滝は大きな滝で、下流に大きな展望所まで設けてあるが、木々が滝の上部を隠しており、斜面を少し上まで登って全景を眺めてみる。荒々しさもスケールアップしていて、なかなか立派。

四周が開けた東鳳翩山の頂上には人がたくさんいた。大きな頂上標識があったが、三角点は見当たらない。形の崩れた石標がそれだったのだろうか。それとも頂上標識の下のケルンの中に埋まっていたのかもしれない。南に山口市街、東にアンテナの立ったショウゲン山、北には山並みが連なり、西には西鳳翩山。真っ青な秋空の下にゆったりした三角形の山。そこに続く曲がりくねった縦走尾根。

坂堂峠というのはだだっ広い砂利を敷いた道になっていて、じゃりじゃり音をたてながら下る。そこはもう萩往還の一部で、車道を渡ると、しっとりとした古道の雰囲気の道となる。「キンチヂミの清水」「一貫石」「一ノ坂一里塚跡」など、遺物とその説明を見ながら下っていく。ゆっくり登ってくる人たちが数人。「一ノ坂御建場跡」というのは、昔の休憩所のような建物を再現したものらしく、敷地だけのところや建物まで再現したところもある。

いったん山口市内に戻り、大きく西に回り込み、吉敷畑に向かうとアンテナの立つ山が見えてくる。西鳳翩山だ。

紅葉真っ盛りの油ノ峠から車道を歩き、途中で東に東鳳翩を見る。左にショウゲン山を従えた東鳳翩は緑の稜線の上に少し飛び出たピークになっている。「鳳翩」とは、大きな鳥が羽ばたいているイメージだと思うが、そんなふうに見えなくもない。これが見れただけでも来た甲斐はあった。

 紅葉真っ盛りの油ノ峠から車道を歩き、途中で東に東鳳翩を見る。左にショウゲン山を従えた東鳳翩は緑の稜線の上に少し飛び出たピークになっている。「鳳翩」とは、大きな鳥が羽ばたいているイメージだと思うが、そんなふうに見えなくもない。これが見れただけでも来た甲斐はあった。
 西には西鳳翩山。真っ青な秋空の下にゆったりした三角形の山。そこに続く曲がりくねった縦走尾根。
 錦鶏ノ滝・雄滝は大きな滝。荒々しさもスケールアップしていて、なかなか立派。
 アンテナの立ったショウゲン山
 坂堂峠というのはだだっ広い砂利を敷いた道になっていて、じゃりじゃり音をたてながら下る。そこはもう萩往還の一部
(東鳳翩山)  6:59 駐車地点1発  7:03 萩往還入口  7:21 錦鶏ノ滝・雌滝  7:31 錦鶏ノ滝・雄滝  9:15 東鳳翩山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間16分  9:20 東鳳翩山発10:14 ショウゲン山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・東鳳翩山から54分10:44 板堂峠11:13 一ノ坂御建場跡11:34 萩往還入口11:37 駐車地点1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ショウゲン山から1時間23分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回4時間38分(西鳳翩山)12:06 駐車地点2発12:25 小菜ノ滝13:11 油ノ峠13:46 西鳳翩山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間40分13:53 西鳳翩山発14:23 油ノ峠15:09 駐車地点2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間3分

HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH

この日は3山を登る計画だが、全く早朝には起きれず、道の駅を出たのは前日よりも遅い6時前。どうせヘッドランプがあるさ、と思ったのだろうが、これはちょっと甘かったと思う。もうすっかり明るくなった山口市北部の上天花町の外れの駐車スペースに停めて歩き始めるが、狭い道に入ってすぐ、萩往還の駐車場があった(ここに駐車すべきだった)。そこで道は分かれ、正面が萩往還、左が錦鶏の滝。往路は左に向かう。錦鶏の滝には雌滝15mと雄滝60mがあり、分岐をまず雌滝に向かう。荒れた道を滝のすぐ近くまで行ってみる。前日の雨で水量多く、荒々しいイメージ。雄滝は大きな滝で、下流に大きな展望所まで設けてあるが、木々が滝の上部を隠しており、斜面を少し上まで登って全景を眺めてみる。荒々しさもスケールアップしていて、なかなか立派。

滝の上の沢沿いの道を登り、尾根に上がったところで最初の休憩。レインウェアを脱ぐ(前夜は冷え込み、明け方は4℃くらいだったと思う)。少し登ると分岐があり、格段に良い道をもう降りてくる人がいる。南の登山口からの道のようだ。私の登ってきたルートには「錦鶏の滝へ(ナマナマコース、悪路)」と記されている。なんとも。格段に歩きやすい道を行くと開けたところに出て、分岐がある。休んでいた男性が頂上に向かう。私もその後に続き、階段を登る。道端にはアキノキリンソウ。紅葉のトンネルのような道を登る。

四周が開けた東鳳翩山の頂上には人がたくさんいた。大きな頂上標識があったが、三角点は見当たらない。形の崩れた石標がそれだったのだろうか。それとも頂上標識の下のケルンの中に埋まっていたのかもしれない。南に山口市街、東にアンテナの立ったショウゲン山、北には山並みが連なり、西には西鳳翩山。真っ青な秋空の下にゆったりした三角形の山。そこに続く曲がりくねった縦走尾根。その西側に向かう道に下る人もいたが、縦走だろうか。しきりにデジカメを撮っていると、「撮りましょうか」と言われ、思わず断ってしまったが、素直に撮ってもらえばよかった。長居はできないと思っていたのだろう。この日も左足は好調で、段差のある階段を一段一足づつで駆け降りる。下からは次々に登ってくる人たち。ここは山口市の里山なのだ。

分岐2から左に、ショウゲン山に向かう。そこも広い歩きやすい道になっているが、人通りは少ない。アップダウンがあり、大きなピークは二つ。木々で視界が遮られていたが、東鳳翩山が樹間に見えていたので、少し道を外れて写真を撮る。ショウゲン山への分岐にベンチとテーブルがあり、そこで食事中のパーティがいた。狭い灌木の中の道を進み、灌木に覆われて視界のないショウゲン山頂上に着く。小さな頂上標識と四等三角点。狭い道は更に続いており、北側の車道に出られそうだったが、遠回りになるかもしれないので、引き返す。頂上に立っていたあのアンテナに会わなかったが、もう少し先にあったのだろうか。

坂堂峠というのはだだっ広い砂利を敷いた道になっていて、じゃりじゃり音をたてながら下る。そこはもう萩往還の一部で、車道を渡ると、しっとりとした古道の雰囲気の道となる。「キンチヂミの清水」「一貫石」「一ノ坂一里塚跡」など、遺物とその説明を見ながら下っていく。ゆっくり登ってくる人たちが数人。「一ノ坂御建場跡」というのは、昔の休憩所のような建物を再現したものらしく、敷地だけのところや建物まで再現したところもある。芝がはがれているのは鹿害だろうか。更にだいぶ歩いて再び車道を渡り、集落に入り、萩往還入口の駐車場に着く。2~3台停めてあったが、私はもう少し先の駐車地点まで歩く。駐車地点に戻り、ザックを下ろしてすぐ西鳳翩に向かう。

いったん山口市内に戻り、大きく西に回り込み、吉敷畑に向かうとアンテナの立つ山が見えてくる。西鳳翩山だ。登山口表示を見つけたが、駐車場には先客3台あり、近くのスペースに駐車。「車では登れません。車で登る人は国道を西に進んでください」とあるので、車で登れるのかもしれない。最初、舗装路を歩いていて、GPSルートをそれていることに気づき引き返す。GPSルートは舗装路をショートカットするようだが、民家の中を通るように見えたので、やはり舗装路を歩いていく。実は、民家の更に東側に道があったのだが、気づかなかった。ともかく、舗装路を大回りし、民家の犬に吠えられ、ショートカットの上の分岐のところで登山道入口に着く。がっちりした鹿除けゲートの扉を開けて進む。西鵬翩山の登山口近くに咲いていたのはサザンカかな?

登山道の最初の分岐を左に行くと小菜ノ滝がある。小ぶりの二又滝。分岐からの登山道は、山にまっすぐ並んで立てられているコンクリ電柱に沿って、まっすぐに付けられていて、電柱と別れた後は沢沿いの道となり、水の湧き出している源頭の脇を通過。水の音がしなくなり、静かになる。なにやらまた水の音がすると思ったら、道端の倒木跡の穴の中を伏流水が流れていた。稜線に上がると、そこには工事中のショベルが置いてあり、車道が通じていた。この日はもう一つ登らねばならず、西鳳翩には車道から登るべきだった、と思ったが、もう遅い。そこは油ノ峠で、紅葉真っ盛り。車道を歩き、途中で東に東鳳翩を見る。左にショウゲン山を従えた東鳳翩は緑の稜線の上に少し飛び出たピークになっている。「鳳翩」とは、大きな鳥が羽ばたいているイメージだと思うが、そんなふうに見えなくもない。これが見れただけでも来た甲斐はあった。電波塔がたくさん並ぶ山頂部に着き、一番高いところにある二つの電波塔の間で三角点を発見。頂上標識はなし。シンプルな頂上。ザックを下ろし、パンを食べる。

もう14時前になっていたので、15時までに下るのは無理だろう。右田ヶ岳は諦めよう、と決めて下りにかかる。車道を下る途中で車が一台、登って行き、油ノ峠に着く前に下っていった。急いで下ったつもりはないが、左足も右足も好調で、駐車地点に着くと15時前だった。1時間未満で下ったことになる。そこで右田ヶ岳に向かう。

萩往還入口の駐車場

この日は3山を登る計画だが、全く早朝には起きれず、道の駅を出たのは前日よりも遅い6時前。どうせヘッドランプがあるさ、と思ったのだろうが、これはちょっと甘かったと思う。もうすっかり明るくなった山口市北部の上天花町の外れの駐車スペースに停めて歩き始めるが、狭い道に入ってすぐ、萩往還の駐車場があった(ここに駐車すべきだった)。そこで道は分かれ、正面が萩往還、左が錦鶏の滝。往路は左に向かう。

錦鶏の滝の案内

錦鶏の滝には雌滝15mと雄滝60mがあり、分岐をまず雌滝に向かう。荒れた道を滝のすぐ近くまで行ってみる。前日の雨で水量多く、荒々しいイメージ。雄滝は大きな滝で、下流に大きな展望所まで設けてあるが、木々が滝の上部を隠しており、斜面を少し上まで登って全景を眺めてみる。荒々しさもスケールアップしていて、なかなか立派。

錦鶏ノ滝・雌滝

錦鶏ノ滝・雄滝

分岐1の錦鶏の滝方面道標

滝の上の沢沿いの道を登り、尾根に上がったところで最初の休憩。レインウェアを脱ぐ(前夜は冷え込み、明け方は4℃くらいだったと思う)。少し登ると分岐があり、格段に良い道をもう降りてくる人がいる。南の登山口からの道のようだ。私の登ってきたルートには「錦鶏の滝へ(ナマナマコース、悪路)」と記されている。なんとも。

分岐2の紅葉

格段に歩きやすい道を行くと開けたところに出て、分岐がある。休んでいた男性が頂上に向かう。私もその後に続き、階段を登る。道端にはアキノキリンソウ。紅葉のトンネルのような道を登る。

紅葉(ブナ?)

ヨメナ(ノコンギク?ノギク?)

ショウゲン山

アキノキリンソウ

方位図(経路図)

東鳳翩山頂上

四周が開けた東鳳翩山の頂上には人がたくさんいた。大きな頂上標識があったが、三角点は見当たらない。形の崩れた石標がそれだったのだろうか。それとも頂上標識の下のケルンの中に埋まっていたのかもしれない。南に山口市街、東にアンテナの立ったショウゲン山、北には山並みが連なり、西には西鳳翩山。真っ青な秋空の下にゆったりした三角形の山。そこに続く曲がりくねった縦走尾根。その西側に向かう道に下る人もいたが、縦走だろうか。

西鳳翩山

しきりにデジカメを撮っていると、「撮りましょうか」と言われ、思わず断ってしまったが、素直に撮ってもらえばよかった。長居はできないと思っていたのだろう。この日も左足は好調で、段差のある階段を一段一足づつで駆け降りる。下からは次々に登ってくる人たち。ここは山口市の里山なのだ。

東鳳翩山

赤い実(ミヤマシキミ)

ショウゲン山頂上

分岐2から左に、ショウゲン山に向かう。そこも広い歩きやすい道になっているが、人通りは少ない。アップダウンがあり、大きなピークは二つ。木々で視界が遮られていたが、東鳳翩山が樹間に見えていたので、少し道を外れて写真を撮る。ショウゲン山への分岐にベンチとテーブルがあり、そこで食事中のパーティがいた。狭い灌木の中の道を進み、灌木に覆われて視界のないショウゲン山頂上に着く。小さな頂上標識と四等三角点。

紅葉(ブナ?)

狭い道は更に続いており、北側の車道に出られそうだったが、遠回りになるかもしれないので、引き返す。頂上に立っていたあのアンテナに会わなかったが、もう少し先にあったのだろうか。

板堂峠

坂堂峠というのはだだっ広い砂利を敷いた道になっていて、じゃりじゃり音をたてながら下る。そこはもう萩往還の一部で、車道を渡ると、しっとりとした古道の雰囲気の道となる。「キンチヂミの清水」「一貫石」「一ノ坂一里塚跡」など、遺物とその説明を見ながら下っていく。ゆっくり登ってくる人たちが数人。

一ノ坂御建場跡

「一ノ坂御建場跡」というのは、昔の休憩所のような建物を再現したものらしく、敷地だけのところや建物まで再現したところもある。芝がはがれているのは鹿害だろうか。更にだいぶ歩いて再び車道を渡り、集落に入り、萩往還入口の駐車場に着く。2~3台停めてあったが、私はもう少し先の駐車地点まで歩く。駐車地点に戻り、ザックを下ろしてすぐ西鳳翩に向かう。

西鳳翩山

いったん山口市内に戻り、大きく西に回り込み、吉敷畑に向かうとアンテナの立つ山が見えてくる。西鳳翩山だ。登山口表示を見つけたが、駐車場には先客3台あり、近くのスペースに駐車。「車では登れません。車で登る人は国道を西に進んでください」とあるので、車で登れるのかもしれない。最初、舗装路を歩いていて、GPSルートをそれていることに気づき引き返す。GPSルートは舗装路をショートカットするようだが、民家の中を通るように見えたので、やはり舗装路を歩いていく。

西鳳翩山登山口の案内

実は、民家の更に東側に道があったのだが、気づかなかった。ともかく、舗装路を大回りし、民家の犬に吠えられ、ショートカットの上の分岐のところで登山道入口に着く。がっちりした鹿除けゲートの扉を開けて進む。

サザンカ

西鵬翩山の登山口近くに咲いていたのはサザンカかな?

登山口と鹿除けゲート

小菜ノ滝

登山道の最初の分岐を左に行くと小菜ノ滝がある。小ぶりの二又滝。分岐からの登山道は、山にまっすぐ並んで立てられているコンクリ電柱に沿って、まっすぐに付けられていて、電柱と別れた後は沢沿いの道となり、水の湧き出している源頭の脇を通過。水の音がしなくなり、静かになる。なにやらまた水の音がすると思ったら、道端の倒木跡の穴の中を伏流水が流れていた。

電柱の下の道

白い花(センブリ)

紅葉

油ノ峠と紅葉

稜線に上がると、そこには工事中のショベルが置いてあり、車道が通じていた。この日はもう一つ登らねばならず、西鳳翩には車道から登るべきだった、と思ったが、もう遅い。そこは油ノ峠で、紅葉真っ盛り。車道を歩き、途中で東に東鳳翩を見る。左にショウゲン山を従えた東鳳翩は緑の稜線の上に少し飛び出たピークになっている。「鳳翩」とは、大きな鳥が羽ばたいているイメージだと思うが、そんなふうに見えなくもない。これが見れただけでも来た甲斐はあった。

東鳳翩山・・・・・・・・・・・・左:ダツヤ山、中央左:ショウゲン山、中央右:東鳳翩山

紅葉(カエデ?)

西鳳翩山頂上の電波塔群

電波塔がたくさん並ぶ山頂部に着き、一番高いところにある二つの電波塔の間で三角点を発見。頂上標識はなし。シンプルな頂上。ザックを下ろし、パンを食べる。

西鳳翩山頂上

もう14時前になっていたので、15時までに下るのは無理だろう。右田ヶ岳は諦めよう、と決めて下りにかかる。車道を下る途中で車が一台、登って行き、油ノ峠に着く前に下っていった。急いで下ったつもりはないが、左足も右足も好調で、駐車地点に着くと15時前だった。1時間未満で下ったことになる。そこで右田ヶ岳に向かう。