論鶴羽山 淡路島に渡る
兵庫県 608m 2011年8月28日
関西百名山
250
峰は、ゆづるはの峰
あみだの峰
いや高の峰
(枕草子、第十二段)
清少納言は「ゆづるはの峰」すなわち論鶴羽山を「峰」の代表として挙げている。
わずか608mしかない淡路島の山だが、修験道の聖地として平安時代に隆盛を極め、山一帯、二十八宇の大伽藍が建ち並び、「熊野の神は論鶴羽山から渡っていかれた」という記述もあるほど。当時の人々が最も敬っていた峰ということではなかろうか。
因みに、「あみだの峰」は大峰山、「いや高の峰」は富士山なのだろうか。
海岸から山頂直下まで車道を車で登る。約20分、狭い車道を慎重に走り、論鶴羽神社に到着。
そこには山の上とは思えない立派な神社があり、近畿自然歩道、歴史の道:論鶴羽古道などが通じていた。
大きな鳥居をくぐって神社にお参りしていく。そこにはたくさんの絵馬が掛けられていて、お参りする人、奉納が多いことが察せられる。
隆盛を極めた平安時代とは比べ物にならないのだろうが、この山の上の立派な神社には往時を偲ばせる独特の雰囲気があった。
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ゆるゆると、陽炎の立つ車道から
林の中の道を登って稜線に出ると
涼しい風が吹いてくる
白い花が風に揺れ、古ぼけた地蔵尊が佇む
私は汗をぬぐい、雲に霞む遠い景色を見つめる
ふと下を見ると
花の間を小さな蝶が舞っている
(夏山散策)
YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
前日19時半前。山陽道に戻って西に進み、夜の明石海峡大橋に乗る。ライトアップされた巨大にカーブするケーブル。そして大橋の対岸左に緑色の大観覧車。魔法の国に吸い込まれていく。対岸の大観覧車がある魔法の国の正体は淡路SAで、だだっぴろいそのSAに入って車中泊。
5時に起きると東の海の上に朝日が上がってくる。その朝日を見ている大勢の人たち。朝の明石海峡大橋は一見、大きくないように錯覚するが、その上を小さな車が行き交い、対岸の明石の市街は霞んでいるのを見て、その巨大さに気付く。全長3,911m、中央支間1,991m、構想30年、建設12年の世界最大の吊橋。人の作った最大の建造物の一つだろう。観覧車も魔法が解けてもう緑色ではない。6時にSA出発。高速を南に向かう。東の空以外は高曇りの様子。青空ではない。淡路島の中央にある洲本のあたりには山がたくさんある。鳴門海峡大橋の手前の淡路島南インターで降りるが、鳴門海峡大橋が見えたのでその先の道の駅うずしおまで行ってみる。明石海峡大橋ほどではないが、これまた巨大な橋。
淡路島の南海岸沿いに東に向かう。福良港には大きなクレーンに帆船。沼島というのが海に見え、そして論鶴羽神社入口に着く。最初入口を間違えたが、正しい道に入りなおして海岸から山頂直下まで続く車道を登る。約20分、狭い車道を慎重に走り、論鶴羽神社に到着。
そこには山の上とは思えない立派な神社があり、駐車場も小さいながら立派。近畿自然歩道、歴史の道:論鶴羽古道などの案内多数。案内マップを見ると、北の論鶴羽ダムから登るのがメインルートのようだが、遠方から来る者にとっては南から林道を辿る短いルートは貴重である。距離で1/3、高低差はもっとあるだろう。これまた立派なトイレに寄り、駐車場を出発。8時。大きな鳥居をくぐって神社にお参りしていく。そこにはたくさんの絵馬が掛けられていて、お参りする人、奉納が多いことが察せられる。隆盛を極めた平安時代とは比べ物にならないのだろうが、この山の上の立派な神社には往時を偲ばせる独特の雰囲気があった。杠山荘(こう)という宿舎の横を通り古道に入る。
落葉がいっぱいの広い道は大きな電波塔に通じていて、二つ目の大きな電波塔を越えた先の林の向こうに論鶴羽山の頂上はあった。林の中から突然、日差の中に出たところに展望台があり、細長い頂上の北端に頂上標識と一等三角点と祠二つが並んでいる。方位盤のような石の台には何もなし。像か何かが立っていたのだろうか。鳶が一羽空を舞っている。日差をさけて展望台に入り、そこから四周を写すが、遠景は雲で霞んでいる。わずかに淡路の市街地が見えている。ダムは見えないが、山頂の奥から北に伸びている尾根に道が続いているようだ。
論鶴羽山頂から駐車場に戻り、海岸沿いの車道まで下り、今度は車道を東に進んでみる。海岸沿いの道は時々内陸に入り、再び海岸に出る。途中、道の脇に停めて休憩をとったと思う。いったん海岸は東端に達し、道が北上するところに由良港がある。ここにも大きなクレーン。その先で海岸は少し 西にくびれ、その最奥に洲本市があるのだが、その手前で「三熊山登山口」の表示を見る。三熊山は城跡のある標高125mの山らしい。登る機会はあるだろうか。洲本市に入り、淡路市に至る右折分岐を直進して高速に向かう。道が工事中で少し迷うが、郊外にある洲本インターから高速に乗り、明石に向かう。昨夜とは全く別のもののような、白い観覧車の脇を過ぎ、白い明石海峡大橋を渡る。三車線の広い道路が狭く感ずるのは塔が高いためだろう。
夜の明石海峡大橋
前日19時半前。山陽道に戻って西に進み、夜の明石海峡大橋に乗る。ライトアップされた巨大にカーブするケーブル。そして大橋の対岸左に緑色の大観覧車。魔法の国に吸い込まれていく。対岸の大観覧車がある魔法の国の正体は淡路SAで、だだっぴろいそのSAに入って車中泊。
夜の大観覧車(淡路SA)
淡路SAの夜明け
5時に起きると東の海の上に朝日が上がってくる。その朝日を見ている大勢の人たち。朝の明石海峡大橋は一見、大きくないように錯覚するが、その上を小さな車が行き交い、対岸の明石の市街は霞んでいるのを見て、その巨大さに気付く。全長3,911m、中央支間1,991m、構想30年、建設12年の世界最大の吊橋。人の作った最大の建造物の一つだろう。観覧車も魔法が解けてもう緑色ではない。
朝の明石海峡大橋
6時にSA出発。高速を南に向かう。東の空以外は高曇りの様子。青空ではない。淡路島の中央にある洲本のあたりには山がたくさんある。鳴門海峡大橋の手前の淡路島南インターで降りるが、鳴門海峡大橋が見えたのでその先の道の駅うずしおまで行ってみる。明石海峡大橋ほどではないが、これまた巨大な橋。
鳴門海峡大橋
福良港の帆船
淡路島の南海岸沿いに東に向かう。福良港には大きなクレーンに帆船。沼島というのが海に見え、そして論鶴羽神社入口に着く。最初入口を間違えたが、正しい道に入りなおして海岸から山頂直下まで続く車道を登る。約20分、狭い車道を慎重に走り、論鶴羽神社に到着。
沼島
麓の車道入口の標識
論鶴羽山の南稜
論鶴羽神社の鳥居
そこには山の上とは思えない立派な神社があり、駐車場も小さいながら立派。近畿自然歩道、歴史の道:論鶴羽古道などの案内多数。案内マップを見ると、北の論鶴羽ダムから登るのがメインルートのようだが、遠方から来る者にとっては南から林道を辿る短いルートは貴重である。距離で1/3、高低差はもっとあるだろう。これまた立派なトイレに寄り、駐車場を出発。
論鶴羽大権現
8時。大きな鳥居をくぐって神社にお参りしていく。そこにはたくさんの絵馬が掛けられていて、お参りする人、奉納が多いことが察せられる。隆盛を極めた平安時代とは比べ物にならないのだろうが、この山の上の立派な神社には往時を偲ばせる独特の雰囲気があった。杠山荘(こう)という宿舎の横を通り古道に入る。
一つ目の電波塔
二つ目の大電波塔
論鶴羽山頂上
落葉がいっぱいの広い道は大きな電波塔に通じていて、二つ目の大きな電波塔を越えた先の林の向こうに論鶴羽山の頂上はあった。林の中から突然、日差の中に出たところに展望台があり、細長い頂上の北端に頂上標識と一等三角点と祠二つが並んでいる。方位盤のような石の台には何もなし。像か何かが立っていたのだろうか。鳶が一羽空を舞っている。日差をさけて展望台に入り、そこから四周を写すが、遠景は雲で霞んでいる。わずかに淡路の市街地が見えている。ダムは見えないが、山頂の奥から北に伸びている尾根に道が続いているようだ。
頂上の祠
一等三角点
何かの台座?
論鶴羽山頂から駐車場に戻り、海岸沿いの車道まで下り、今度は車道を東に進んでみる。海岸沿いの道は時々内陸に入り、再び海岸に出る。途中、道の脇に停めて休憩をとったと思う。いったん海岸は東端に達し、道が北上するところに由良港がある。ここにも大きなクレーン。その先で海岸は少し 西にくびれ、その最奥に洲本市があるのだが、その手前で「三熊山登山口」の表示を見る。三熊山は城跡のある標高125mの山らしい。登る機会はあるだろうか。
頂上の展望台
洲本市に入り、淡路市に至る右折分岐を直進して高速に向かう。道が工事中で少し迷うが、郊外にある洲本インターから高速に乗り、明石に向かう。昨夜とは全く別のもののような、白い観覧車の脇を過ぎ、白い明石海峡大橋を渡る。三車線の広い道路が狭く感ずるのは塔が高いためだろう。