花瓶山(はながめ) ヒガンバナの里
栃木県 花瓶山692m、向山548m 2018年9月22日
(花瓶山)栃木百名山
336
日差しがちょっと優しくなって
ひんやりした風も吹いて
見上げると秋の空
@@@@@@
道や畑のそこかしこに赤いヒガンバナが咲いている。葉がなく、真っ赤なリボンのような花だけの不思議な花。けれども、この真っ赤な大きな花は、見る者をどうしようもなく惹きつける美しさをもっている。
ゲート前に駐車して林道を歩くと、白いヨメナに赤いツリフネ。ツリフネはややくたびれているが、しばらく歩くと黄色いツリフネ。その他にもキケマンやキバナアキギリ、ツユクサにミゾソバ。楽しい花見の林道歩き。
花瓶山の頂上にあったのは図根三角点と簡素な頂上標識。長い林道を歩き、深い林の奥にある頂上の趣。
林道を戻っていると日も差してきたので、ゲートから向山に登る。なあに、たいしたことはあるまい、と思ったのだが、違っていた。尾根に上がるまでの急登、もう着いたかと思った先の急坂がこたえた。疲労困憊で林の中の頂上。もしかしたら花瓶山が見えるかも、という願いもかなわず。だが、向山では天高く育っている杉林を見ることができた。
すっかり広がった青空に花瓶山が見えないか背後を振り返り、二度ほど車を降りてデジカメを構えたが、見えていたのはたぶん向山。だが、その姿は手前に広がる田園風景と実のよくマッチしていた。その奥の花瓶山もまた、同じように美しい姿なのだろう。
往復10.7㎞、標高差1,020m
HHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH
9月の二つ目の連休も全国的に雨模様。また台風が来ていて、秋雨前線がかかっている。だが、なぜか北関東のみが曇時々晴。そこで栃木に行くことにする。気象庁のサイトを見ると、ほぼ全国が雨雲に覆われているが、北関東のみ雨雲がない。つまり雨は降っていないはず。疑心暗鬼で南に下る。福島に入るあたりでいったん止んだ雨は安達太良SAではまた降っていたが、那須インターを降りるころには完全に止む。雲間に青空さえ見える。天気予報は正しかった。
花瓶山へは林道の奥から登るルートと、尾根を延々とたどるルートがネットに載っていたが、この天気なので、林道の奥の登山口から登るべきだろう。ところが、ずいぶん手前に「花瓶山駐車場」というのがあり、トイレもある。トイレに行きたかったのでそこに停め、自費で備えたというそのトイレに百円を入れる。駐車場から歩き出そうとすると、車で男性がやってきて話しかけてくる。「この天気なのに物好きだな。どこから来たんだ」と聞かれたが、山菜とりと疑われたのか。「山登りです」と言って歩く。道や畑のそこかしこに赤いヒガンバナが咲いている。葉がなく、真っ赤なリボンのような花だけの不思議な花。花の時期が終わった後で細い葉がでるらしいが、染色体が3倍体で無性生殖しかできないらしい。けれども、この真っ赤な大きな花は、見る者をどうしようもなく惹きつける美しさをもっている。少し歩いたところでGPSを見ると登山口はずいぶん先だ。林道は十分車で走れそうなので、駐車場に戻り、車で林道を走る。
2㎞弱進んだところにゲートがあり、そこに尾根ルート入口があった。丁寧な案内標識があるが、雨で草木が濡れており、尾根の上が荒れているとやっかいなので、ゲート前に駐車して林道を歩くと、白いヨメナに赤いツリフネ。ツリフネはややくたびれているが、しばらく歩くと黄色いツリフネ。その他にもキケマンやキバナアキギリ、ツユクサにミゾソバ。楽しい花見の林道歩き。林道を3km弱歩き、右への作業道を少し入ると、花瓶山登山口。ヒザ上くらいの草がびっしり生えていてズボンが濡れるので。レインウェアの下をはく。尾根に上がると分岐標示があり、右が山頂、左に次郎ブナ・太郎ブナとあるので、左に北尾根を辿ってみる。だが、行けども行けども次郎ブナ・太郎ブナはない。最初は尾根の西側が植林、東側がブナだったが、両側とも植林になってきた。500メートルくらいのところで諦めて引返したが、もっと先にあったのだろうか。(それとも途中で見たブナのどれかだったのか。)
花瓶山の頂上にあったのは図根三角点と簡素な頂上標識。長い林道を歩き、深い林の奥にある頂上の趣。地面が濡れているので腰は下ろさず、ペットボトルを半分飲んで帰途につく。頂上から南に、尾根コースがあったが、やはり止めておく。パンの代わりにナッツを袋の半分食べながら下る。スティックをザックに入れていたが、使わず。林道を戻っていると日も差してきたので、ゲートから向山に登る。なあに、たいしたことはあるまい、と思ったのだが、違っていた。花瓶山は林道から標高差170mに対し、向山は標高差190mだから大差はないはずだが、尾根に上がるまでの急登、もう着いたかと思った先の急坂がこたえた。疲労困憊で林の中の頂上。もしかしたら花瓶山が見えるかも、という願いもかなわず。だが、向山では天高く育っている杉林を見ることができた。ペットボトルの残り半分を飲み干して下る。尾根の先に続く縦走路は歩きやすそうに見えた。最初からあっちに行くんだった。
関東は暑いかもしれないので半袖・短パンももってきていた。こんなもの不要だと直前には思っていたが、この日は暑く、迷わず半袖・短パンを着る。もってきて良かった。ゲートから車を出した後、すっかり広がった青空に花瓶山が見えないか背後を振り返り、二度ほど車を降りてデジカメを構えたが、見えていたのはたぶん向山。だが、その姿は手前に広がる田園風景と実のよくマッチしていた。その奥の花瓶山もまた、同じように美しい姿なのだろう。
気象庁天気図・・・・・本日は全国的に雨だが、北関東は降っていない
9月の二つ目の連休も全国的に雨模様。また台風が来ていて、秋雨前線がかかっている。だが、なぜか北関東のみが曇時々晴。そこで栃木に行くことにする。気象庁のサイトを見ると、ほぼ全国が雨雲に覆われているが、北関東のみ雨雲がない。つまり雨は降っていないはず。疑心暗鬼で南に下る。福島に入るあたりでいったん止んだ雨は安達太良SAではまた降っていたが、那須インターを降りるころには完全に止む。雲間に青空さえ見える。天気予報は正しかった。
気象庁天気図・・・・・翌日は全国的に晴れ
県道13の道標
ヒガンバナ
ヒガンバナ
ヒガンバナ
ゲートと向山登山口表示
花瓶山へは林道の奥から登るルートと、尾根を延々とたどるルートがネットに載っていたが、この天気なので、林道の奥の登山口から登るべきだろう。ところが、ずいぶん手前に「花瓶山駐車場」というのがあり、トイレもある。トイレに行きたかったのでそこに停め、自費で備えたというそのトイレに百円を入れる。駐車場から歩き出そうとすると、車で男性がやってきて話しかけてくる。「この天気なのに物好きだな。どこから来たんだ」と聞かれたが、山菜とりと疑われたのか。「山登りです」と言って歩く。
ゲート
道や畑のそこかしこに赤いヒガンバナが咲いている。葉がなく、真っ赤なリボンのような花だけの不思議な花。花の時期が終わった後で細い葉がでるらしいが、染色体が3倍体で無性生殖しかできないらしい。けれども、この真っ赤な大きな花は、見る者をどうしようもなく惹きつける美しさをもっている。少し歩いたところでGPSを見ると登山口はずいぶん先だ。林道は十分車で走れそうなので、駐車場に戻り、車で林道を走る。
ヨメナ
2㎞弱進んだところにゲートがあり、そこに尾根ルート入口があった。丁寧な案内標識があるが、雨で草木が濡れており、尾根の上が荒れているとやっかいなので、ゲート前に駐車して林道を歩くと、白いヨメナに赤いツリフネ。ツリフネはややくたびれているが、しばらく歩くと黄色いツリフネ。その他にもキケマンやキバナアキギリ、ツユクサにミゾソバ。楽しい花見の林道歩き。林道を3km弱歩き、右への作業道を少し入ると、花瓶山登山口。
ヨメナ
ヒザ上くらいの草がびっしり生えていてズボンが濡れるので。レインウェアの下をはく。尾根に上がると分岐標示があり、右が山頂、左に次郎ブナ・太郎ブナとあるので、左に北尾根を辿ってみる。だが、行けども行けども次郎ブナ・太郎ブナはない。最初は尾根の西側が植林、東側がブナだったが、両側とも植林になってきた。500メートルくらいのところで諦めて引返したが、もっと先にあったのだろうか。(それとも途中で見たブナのどれかだったのか。)
ツリフネ
ツリフネ
キケマン
キバナアキギリ
ツユクサ
ミゾソバ
白いミゾソバ
キツリフネ
キツリフネ
林道の道標
花瓶山・南峰?
花瓶山・登山道入口
尾根分岐標識
次郎ブナ・太郎ブナの道標
ブナと杉
花瓶山頂上
花瓶山の頂上にあったのは図根三角点と簡素な頂上標識。長い林道を歩き、深い林の奥にある頂上の趣。地面が濡れているので腰は下ろさず、ペットボトルを半分飲んで帰途につく。頂上から南に、尾根コースがあったが、やはり止めておく。パンの代わりにナッツを袋の半分食べながら下る。スティックをザックに入れていたが、使わず。林道を戻っていると日も差してきたので、ゲートから向山に登る。なあに、たいしたことはあるまい、と思ったのだが、違っていた。
図根三角点
花瓶山は林道から標高差170mに対し、向山は標高差190mだから大差はないはずだが、尾根に上がるまでの急登、もう着いたかと思った先の急坂がこたえた。疲労困憊で林の中の頂上。もしかしたら花瓶山が見えるかも、という願いもかなわず。だが、向山では天高く育っている杉林を見ることができた。ペットボトルの残り半分を飲み干して下る。尾根の先に続く縦走路は歩きやすそうに見えた。最初からあっちに行くんだった。
頂上標識
頂上から尾根コースへの道標
ヤマアジサイ
ゲンノショウコ
向山の杉林
作業道横断
向山頂上
向山頂上から縦走路への道標
緑の林と青空
向山
向山
関東は暑いかもしれないので半袖・短パンももってきていた。こんなもの不要だと直前には思っていたが、この日は暑く、迷わず半袖・短パンを着る。もってきて良かった。ゲートから車を出した後、すっかり広がった青空に花瓶山が見えないか背後を振り返り、二度ほど車を降りてデジカメを構えたが、見えていたのはたぶん向山。だが、その姿は手前に広がる田園風景と実のよくマッチしていた。その奥の花瓶山もまた、同じように美しい姿なのだろう。