大石岳 急坂を登って平坦な頂上
秋田県 三角点1,059m、最高点1,060m 2014年7月6日
旧秋田県の山・脚注
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初めて大石岳を見たのは2010年9月に大仏岳に登った時。頂上の平らな大きな山が見えた。その山はガイドに出ていたが、登山道は尾根取付までしかないとあった。
その3年後、林道終点まで下見に行った時、林道分岐に道標があったが、プログを調べると、なんと頂上まで登山道ができている。
その翌年、プログに書かれたとおり、沢の右岸の道を進み、左岸に渡り直して尾根に取付く。とてもヤブこぎでは登りきれないような長い距離を登り、ブナ林からひょっこり小草原に出たところが頂上だった。不思議な山登り。
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その朝は真っ青な青空。広い道の駅に泊り客が十数台。道の駅を出てR105を北上。行く手に大石岳らしき平らな山が見える。山口地区で左折すると、いったん霧で山は見えなくなるが、踏切を2度渡るあたりで再び山が見えてくる。最終人家の先で砂利道。大石岳の道標を左折して林道に入る。前年の下見のときは林道終点まで入っていたが、今回は林道途中の木陰に駐車し、ヘルメットにハーネスの装備で出発。途中で一瞬、行く手の樹間に見えたピークは大石岳かもしれない。
林道終点には先客も車もなし。奥に赤テープがあり、沢に下る踏跡と左岸の踏跡がある。沢に丸木橋がかかっていたので、沢に下りる。古いフィックスロープあり。粗末な丸木3本の橋を渡り、その先の土手に上がるが、プログを読んでいなければ、その土手にルートがあるとは分からなかっただろう。土手に目印はなく、登ってみて初めて踏跡があるのが分かる。登った先は古い林道らしく、沢床よりも高いところに平坦な道が続く。眼下の沢は水量が多い。滝も見える。プログにあった木柱「山頂まで2.8km」を発見。そこからは山道になり、九十九折りで登った先に二つ目の丸木橋。左岸に渡り、そこから尾根に取付く。気温が上がり、はめていたリストバンドを外す。
九十九折りの先で尾根の急登となり、ロープもあり。手ごろな傾斜のところでザックを下ろし、最初の休憩。尾根を登っていくと展望の開けた場所にでる(展望峰718m)。もう水の心配もないので、イクシーに持ち替える。北には登っている尾根と並行した尾根が伸び、東には集落と秋田駒。尾根の登りで窪地になっているところを通ると、「頂上まで2km」の標識あり。まだそんなにあるのか。再び林を抜け、展望が開ける。さっきと同じ風景だが、薄雲が広がってきた感じ。ぼやけた秋田駒。林の日陰に入ったところで、2度目の休憩をとる。昨日の疲れが残っているようで、速足では歩けない。また尾根の窪地があり、今度は「頂上まで1㎞」の標識が折れて転がっていた。窪地を抜けると、大きなブナが目立つようになる。ガイドにある「ブナの二相林」というのはどれのことだろう。
傾斜が緩み、頂上まで500mの標識を過ぎ、マイナーピークの先で頂上まで300mの標識。このあたりのブナは大きくない。辿りついた大石岳の頂上は草原になっていて、周囲を林が囲んでいる。大仏岳の頂上と似ているが、ここには池塘はない。日差しを遮るところは立木が数本あるところだけで、そこに頂上標識が二つ。草地の中央に二等三角点(補修されており、三等三角点かもしれない)。周囲の林が邪魔をして、山がほとんど見えない。わずかに見えているのは大仏岳、その背後は森吉山のようだ。三角点の標高は1,059mだが、周囲の等高線は1,060mなので、大石岳の頂上は窪んでいて、最高点は1,060mということなのだろう。日射しのある頂上では腰を下ろさず、帰路につく。沢登りにヤブこぎ覚悟していたのに、頂上まで登山道ができていて、全く楽な登山だった。手ごろな斜面でザックを下ろして休憩。展望が開け、再びぼやけた秋田駒を見る。眼下には田園風景。
窪地を過ぎた先で再びザックを下ろし休憩。熊鈴の音がし、あわててキューブの音を止めると、男性が一人、登ってきた。丸木橋2の先の右岸の登山道から沢の左岸にテープが見えたが、もしかすると左岸を進んできて尾根に取付いたのだろうか。丸太橋1を渡り、土手を登って林道終点。駐車地点までの間に、山で会った男性の車は無かった。車を出した後も林道に車は無かった。どこから歩いてきたんだろう。
着替えて車に入ると、外気温27℃。角館まで行くと、外気温は31度まで上がっていた。道の駅でサンシェードを張って休憩。猪の串焼きを売っているじいさんがいたので、買って食べる。そんなに硬くなかった。日が暮れると外気温は20度に下がり、夕暮れの岩木山と夕日を見る。短い夏の東北の夕暮れ。
大仏岳から見た大石岳(2010年9月)
初めて大石岳を見たのは2010年9月に大仏岳に登った時。頂上の平らな大きな山が見えた。その山はガイドに出ていたが、登山道は尾根取付までしかないとあった。
その3年後、林道終点まで下見に行った時、林道分岐に道標があったが、プログを調べると、なんと頂上まで登山道ができている。
その翌年、プログに書かれたとおり、沢の右岸の道を進み、左岸に渡り直して尾根に取付く。とてもヤブこぎでは登りきれないような長い距離を登り、ブナ林からひょっこり小草原に出たところが頂上だった。不思議な山登り。
道の駅なかせん
その朝は真っ青な青空。広い道の駅に泊り客が十数台。道の駅を出てR105を北上。行く手に大石岳らしき平らな山が見える。山口地区で左折すると、いったん霧で山は見えなくなるが、踏切を2度渡るあたりで再び山が見えてくる。最終人家の先で砂利道。大石岳の道標を左折して林道に入る。前年の下見のときは林道終点まで入っていたが、今回は林道途中の木陰に駐車し、ヘルメットにハーネスの装備で出発。途中で一瞬、行く手の樹間に見えたピークは大石岳かもしれない。
R105から見る大石岳
長戸呂集落から見る大石岳
大石岳の道標
駐車地点
林道の先に一瞬見えた大石岳
林道終点
林道終点には先客も車もなし。奥に赤テープがあり、沢に下る踏跡と左岸の踏跡がある。沢に丸木橋がかかっていたので、沢に下りる。古いフィックスロープあり。粗末な丸木3本の橋を渡り、その先の土手に上がるが、プログを読んでいなければ、その土手にルートがあるとは分からなかっただろう。土手に目印はなく、登ってみて初めて踏跡があるのが分かる。登った先は古い林道らしく、沢床よりも高いところに平坦な道が続く。眼下の沢は水量が多い。滝も見える。プログにあった木柱「山頂まで2.8km」を発見。そこからは山道になり、九十九折りで登った先に二つ目の丸木橋。左岸に渡り、そこから尾根に取付く。気温が上がり、はめていたリストバンドを外す。
丸木橋1
シモツケソウ
シモツケソウ
道標と赤テープ
丸木橋2
尾根道
九十九折りの先で尾根の急登となり、ロープもあり。手ごろな傾斜のところでザックを下ろし、最初の休憩。尾根を登っていくと展望の開けた場所にでる(展望峰718m)。もう水の心配もないので、イクシーに持ち替える。北には登っている尾根と並行した尾根が伸び、東には集落と秋田駒。尾根の登りで窪地になっているところを通ると、「頂上まで2km」の標識あり。まだそんなにあるのか。再び林を抜け、展望が開ける。さっきと同じ風景だが、薄雲が広がってきた感じ。ぼやけた秋田駒。林の日陰に入ったところで、2度目の休憩をとる。昨日の疲れが残っているようで、速足では歩けない。また尾根の窪地があり、今度は「頂上まで1㎞」の標識が折れて転がっていた。窪地を抜けると、大きなブナが目立つようになる。ガイドにある「ブナの二相林」というのはどれのことだろう。
展望峰から見る北尾根
秋田駒ヶ岳
秋田駒ヶ岳と田園風景
大石岳の頂上
頂上標識
傾斜が緩み、頂上まで500mの標識を過ぎ、マイナーピークの先で頂上まで300mの標識。このあたりのブナは大きくない。辿りついた大石岳の頂上は草原になっていて、周囲を林が囲んでいる。大仏岳の頂上と似ているが、ここには池塘はない。日差しを遮るところは立木が数本あるところだけで、そこに頂上標識が二つ。草地の中央に二等三角点(補修されており、三等三角点かもしれない)。周囲の林が邪魔をして、山がほとんど見えない。わずかに見えているのは大仏岳、その背後は森吉山のようだ。三角点の標高は1,059mだが、周囲の等高線は1,060mなので、大石岳の頂上は窪んでいて、最高点は1,060mということなのだろう。日射しのある頂上では腰を下ろさず、帰路につく。沢登りにヤブこぎ覚悟していたのに、頂上まで登山道ができていて、全く楽な登山だった。手ごろな斜面でザックを下ろして休憩。展望が開け、再びぼやけた秋田駒を見る。眼下には田園風景。
三角点
大仏岳と森吉山
窪地を過ぎた先で再びザックを下ろし休憩。熊鈴の音がし、あわててキューブの音を止めると、男性が一人、登ってきた。丸木橋2の先の右岸の登山道から沢の左岸にテープが見えたが、もしかすると左岸を進んできて尾根に取付いたのだろうか。丸太橋1を渡り、土手を登って林道終点。駐車地点までの間に、山で会った男性の車は無かった。車を出した後も林道に車は無かった。どこから歩いてきたんだろう。
着替えて車に入ると、外気温27℃。角館まで行くと、外気温は31度まで上がっていた。道の駅でサンシェードを張って休憩。猪の串焼きを売っているじいさんがいたので、買って食べる。そんなに硬くなかった。日が暮れると外気温は20度に下がり、夕暮れの岩木山と夕日を見る。短い夏の東北の夕暮れ。