又白山 ツーリング・ロング・ツアー、二つの歌碑
青森県 142m 2018年11月11日
青森110山
359
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新城から大釈迦手前(梵珠山入口付近)までの距離12㎞、標高差110mが最初の関門だった。ギヤは軽いがヒザに徐々にこたえてくる。梵珠山入口付近からようやく下りとなり、大釈迦西交差点の右折地点の休憩所でベンチに座って休憩。
MTBを押して歩いて登っていくと、石碑には上原げんと作曲の五所川原行進曲(*1)というのが、楽譜付きで彫りこまれていた。
自然の家の入口に駐車場があり、MTBを駐車場に置いて尾根道を登る。少し登るとコンクリの東屋と歌碑がある。それは「シーハイルの碑」(*2)で、五所川原に生まれたスキー賛歌で、全国に知られるようになったという。
道標には「松倉神社、梵珠山」としるされているので、どうやらここから梵珠山まで縦走路があるようだ。北には馬の神山、西には五所川原の市街。津軽克雪(こくせつ)ドーム。
それらしい小さな空地があるが、山頂標識も三角点も見当たらない。おかしいな。GPSを見ると、まさに今、又白山の三角点の真上にいる。ここに三角点があるはず、と草むらを探し、草間に隠れていた三角点を発見。立派な三等三角点。
長橋溜池のところからもう一度、又白山を眺める。ピークが二つほど見え、その右の高い方が又白山142mのようだ。水がほとんどなくなった溜池の上の紅葉の山並み。
帰路、途中にある狼野長根公園(おいのながね)で休憩。芝の上に横になると、いつの間にか眠り込んでいて、なにやら夢を見ていて、空の雲に気づいて目が覚める。
スノーシェルターからはMTBに乗り、その先は下りを飛ばす。この心地よさ!
往路35.7㎞、標高差562m、速度10.0㎞/h、158m/h帰路35.9㎞、標高差360m、速度9.9㎞/h、100m/h
又白山周辺
狼野長根公園周辺
大釈迦西交差点周辺
MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM
11月の2週は土曜雨。曇の日曜にMTBで五所川原の又白山に向かう。青森110山の109番目の山。MTBは5月の吹越烏帽子以来。チューンアップに出さず、自分で油をさし、ブラシで変速機とチェーンを磨いた。タイヤに空気を入れ、久しぶりに組み立て、足首にバンドを巻いて出発。山登りと同じウェストバッグにザック、自転車ヘルメットだったが、登山用ザックはMTBには重く、尻が痛くなった。最初は厚手の手袋、途中でガーデン手袋に替える。4号線から7号線に入り、跨線橋を登り、モンベルの前を通って新幹線高架橋をくぐる。順調。その後、新城から大釈迦手前(梵珠山入口付近)までの距離12㎞、標高差110mが最初の関門だった。緩く長い登りを前1段(重)・後1段(軽)で踏んでいくが、ギヤは軽いがヒザに徐々にこたえてくる。見た目には上り坂には見えないが、ヒザにかかる圧力が上り坂であることを示している。2度ほど降りて休憩し、もってきたペットコーヒーの半分を飲み干し、再びMTBを漕いで行く。梵珠山入口付近からようやく下りとなり、大釈迦西交差点の右折地点の休憩所でベンチに座って休憩。そこから大釈迦スノーシェルターまで距離1.4㎞、標高差60mはほとんど歩き、スノーシェルターの狭い歩道をペダルを漕いで通過。
スノーシェルターから長橋交差点までは下り、途中で市指定文化財楠美家住宅という大きな建物と広い狼野長根公園を過ぎる。長橋交差点から自然の家公園への分岐までペダルをこぐ。途中で右手(東)に少し水の干上がった巨大な長橋溜池を見る。「街道溜池」という看板、そして「長橋溜池、護岸工事竣工記念碑」という立派な石碑もある。その奥に見える峰の中に又白山があるのだろう。遠くに見える電波塔のある山は馬ノ神山かな。自然の家公園への分岐からは登りで、MTBを降りて歩く。坂はきつく、MTBが重い。キャンプ場に着き、又白山はその上だろうとキャンプ場の上に続く道を登るが、違っていた。GPSを見ると又白山は車道をもっと進んだ先。
車道に戻り、またMTBを押して歩いて登っていくと、山の上に立派な自然の家の建物が建っていた。その手前にある石碑のあたりで普段着姿の夫婦連れにあう。散歩だろうか。石碑には上原げんと作曲の五所川原行進曲(*1)というのが、楽譜付きで彫りこまれていた。自然の家の入口に駐車場があり、1台だけ駐車していた。その駐車場の東側に尾根道への入口があったので、MTBを駐車場に置いて尾根道を登る。少し登るとコンクリの東屋と歌碑がある。それは「シーハイルの碑」(*2)で、五所川原に生まれたスキー賛歌で、全国に知られるようになったという。道標には「松倉神社、梵珠山」としるされているので、どうやらここから梵珠山まで縦走路があるようだ。北には馬の神山、西には五所川原の市街。津軽克雪(こくせつ)ドーム。
梵珠山の道標の方角に歩き、尾根から下りになる地点で右の分岐があり、その先が最高地点。それらしい小さな空地があり、そこからすぐ下にさっきの東屋や五所川原市街方面が見える。が、山頂標識も三角点も見当たらない。おかしいな。GPSを見ると、まさに今、又白山の三角点の真上にいる。ここに三角点があるはず、と草むらを探し、草間に隠れていた三角点を発見。立派な三等三角点。さっそくザックを下ろし、ガーデン手袋をはめて三角点の周囲の草取り。笹はひっぱっても抜けないので、茎をねじって切る。カマをもってくるんだった。少しましになって草むらから姿を現した三角点を数方面から撮影し、帰途につく。
帰り道、尾根の下に、「ふるさと自然歩道案内図」というのを発見。梵珠自然の家から東に続く縦走路を行けば、三角点を二つ(このうち一つが又白山142mだが、残念ながら山名は記載されていない)、松倉神社を経て梵珠山に行ける。だからここは梵珠少年自然の家という訳だ。どちらかにMTBを置いて周回する手はあるなあ。いつかやってみよう。長橋溜池のところからもう一度、又白山を眺める。ピークが二つほど見え、その右の高い方が又白山142mのようだ。その奥の縦走路に192m峰があるはずだが、1㎞ほど奥なので、見えていないだろう。水がほとんどなくなった溜池の上の紅葉の山並み。
長橋交差点からの登りはMTBを押して歩くが、途中にある狼野長根公園(おいのながね)で休憩。ホットレモンを飲み干し、芝の上に横になると、いつの間にか眠り込んでいて、なにやら夢を見ていて、空の雲に気づいて目が覚める。広い駐車場に車が何台も停めてあるが、人の姿は見えない。公園脇にある夢野温泉ホテルというのはくたびれた建物だが車が集まっていて、賑わっているようだ。スノーシェルターの前で自転車の二人に会う。ツーリングの人を見たのは朝が一人とこのときだけ。スノーシェルターからはMTBに乗り、その先は下りを飛ばす。この心地よさ!大釈迦西交差点でコンビニに入り、パンとポットココアを買い、店の休憩コーナーで食べる。カウンターにテーブル、椅子があり、これならスパゲッティを食べても良かった。
梵珠山入口付近まで歩き、そこからの長い下りを流して走る。途中で車道の西側から東側に移る。なにせ尻が痛いので、2度ほど道端に停めて休憩。一度は右足がつった。歩道脇のカラフルな実は野ブドウ。新城に着き、モンベルに寄って休んでいこうかと道路の北側に移るが、結局、寄らなかった。再び道路の南側に移り、跨線橋に登ったところにある張出部分で休憩。といっても座るところはないので、欄干によりかかって眼下の鉄道と雲に隠れた八甲田を見る。跨線橋からは、信号で何度か止まるが、休憩なしで走り切る。往復67㎞のツーリング・ロングツアーは思ったよりきつかった。次は軽いザックで行こう。
(*1) 五所川原行進曲: どうやら青森県音楽資料保存教会の、次のようなコンセプトで作られたようだ
「NHKの紅白歌合戦で歌われた地域、東京に次いで多いのが青森だそうです。もっとも東京は特殊な場所ですので、「地域」という観点からとらえると、なんと青森が第1位ということになります。・・・・確かに青森県を歌った楽曲はちょっと思い浮かべただけでも多数存在しており、なるほどそうかもしれないと思われる節があります・・・・青森市の岩壁に「津軽海峡冬景色」の楽曲の石碑があり、歌が流れるようにもなっている。こんなにおおげさなものでなくてもいいので、小さな石柱でもよいからここがこの歌のモデル、または、ゆかりの場所であるとの目印になる墓石のようなものを作ったらよいのにね」
(*2)シーハイルの歌: 「岩木の颪(おろし)が吹くならふけよ/山から山へとわれらは走る/昨日は梵珠嶺((ぼんじゅね)/今日また阿闍羅(あじゃら)/けむりたてつゝ/おゝシーハイル」
スキー歌「シーハイル」が誕生したのは1929(昭和4)年1月20日の夜。この時、五所川原農学校スキー部は大鰐町で合宿を張っていた。監督を依頼されて同宿していた林は選手に対し、翌日阿闍羅山頂に登ること、その際自分たちで作ったスキー歌を歌いながら行くことを提案した。「みんな一つ宛(ずつ)歌コうたつて見ろぢや」という林の言葉を受けて、選手たちは車座になり各自得意の歌を披露した。ある選手が歌い上げた流行歌「浮草の旅」(鳥取春陽(しゅんよう)作詞作曲)のメロディーに林が即興で歌詞を盛り込み、出来上がったのが「シーハイル」であった(シーハイルとはドイツ語でスキー万歳の意)。一同は一晩がかりで歌詞を覚え込み、翌日の阿闍羅登山では道中この歌を高唱した。吹雪を乗り越えて無事に滑り降り、宿舎で夜を迎えた時には、既に誰か部外者で「岩木の颪が 吹くならふけよ」と歌いながら通りを行く人があったという。
その後「シーハイル」は1960(昭和35)年にダーク・ダックスの歌唱でレコードに収められ、冬山の歌として全国に知られるようになった。78年7月には、梵珠少年自然の家と隣接した神山スキー場の展望所に「シーハイルの碑」が設置された。林柾次郎は同年秋に世を去ったが、その功績を後世に伝えるべく、歌碑は五所川原市の東南部、神山の地に今日も佇(たたず)んでいる (青森県立図書館)
青森県庁前、R4からR7
跨線橋から見下ろす鉄道
モンベル青森店のあるガーラモール
青森市西端、新城の緩い長い登り坂
野ブドウ
梵珠山
梵珠山入口表示と梵珠山
大釈迦西交差点
五所川原市豊成の交差点
長橋溜池
キャンプ場
つがる克雪ドーム
五所川原行進曲の碑
梵珠少年自然の家
又白山への道
馬ノ神山
東屋
シーハイルの碑
梵珠山への道標
又白山の頂上
又白山の三角点
又白山と長橋溜池
又白山
県道36からの景観: 馬ノ神山、又白山、梵珠山、長橋溜池
狼野長根公園
大釈迦西のコンビニ