西大巓(にしだいてん) 吾妻連峰の西端

福島県  1,982m  2009年1月17日

BCガイド

192

福島は快晴で、安達太良は良く見えていたのに、グランデコのゴンドラに乗ると西大巓頂上付近には雲。

リフト・トップに先行トレースが全く見当たらなかったので、ラッセル前進となるが、頂上直下でボード軍団に遭遇。途中で追い越されたのかも。

久し振りの西大巓頂上には標識見当たらず(埋もれている?)。パウダー滑走はまずまず。

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飯豊や朝日に比べてやや影が薄い吾妻だが、雪山歩きなら断然、吾妻連峰だろう。八甲田や蔵王に劣らぬ樹氷モンスターの間を歩き、稜線に上がると大展望。

この日は天気がいまいちだったが、晴れると磐梯山、安達太良連峰、飯豊連峰、朝日連峰、それに西吾妻山をはじめとする吾妻連峰のゆったりした大きな峰々が素晴らしい。

その後はもちろん、頂上から気ままにパウダー滑走。

ただし、広すぎて迷いやすいのでルートには注意が必要。今では高性能GPSがあるが、その前は方角の見極めに苦労した

箕輪山スキー場から見る西大巓。ゆったりしたトライアングル。青空がまぶしい(2004年3月21日)
険しい姿の 磐梯山・・・・・西大巓より(2004年)
ゆったり大きい西吾妻山・・・・・西大巓より(2004年)
中吾妻山から見る西大巓。手前の山裾は西吾妻山
林間の登り
一面雪の頂上
頂上からの滑走
西大巓から西吾妻山への稜線から見る吾妻連峰: 東大巓、家形山、一切経山、東吾妻山、中吾妻山(2004年3月20日)
11:41 リフト・トップ発13:34 雪原大斜面13:43 尾根に上がる14:11 西大巓・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間30分14:23 西大巓発・滑走14:48 スキー場着・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間7分

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天気予報は曇後晴だったので、ゆっくりしていたが、外は青空が広がっている。でも吾妻は雲に隠れているので、朝食を食べて9時過ぎに福島市内を出発。ところが吾妻と安達太良は雲から今にも顔を出しそうな感じ。急ぎたいが高速回りで10時を過ぎるだろう。なんてことだ。安達太良がくっきり見えているので、ここは安達太良に登ろうかとも考えたが、パウダーという点ではやはり吾妻のほうがいいのかもしれないと思い直し、猪苗代インターに向かう。1月の安達太良はどうなのか、調べてみたい。

高速を下りてグランデコに向かうと、正面に中吾妻と西大巓が並んで見えている。もどかしいが前の車について前進。小野川湖ではワカサギ釣りをする人たちの車に湖のテント。11時前に着いたグランデコは下の駐車場に案内され、そこで準備してエレベーターを登ってスキー場へ。もう昼なので5時間券を買ってゴンドラの列に並ぶ。優先搭乗の列を相乗りと間違えて戻され、11時過ぎにゴンドラに乗る。5年ぶり。

福島は快晴で、安達太良は良く見えていたのに、グランデコのゴンドラに乗ると西大巓頂上付近には雲。ゴンドラから見上げる西大巓は雲をかぶっている。これから晴れるかな(晴れなかった)と思いながら、今回は右のリフトに乗り、そこにトレースが残っているはずだったが、なぜかリフト・トップに先行トレースが全く見当たらなかった。しかたないのでリフト最上部から少し下ったところでシールを貼り、ラッセル前進となる。背後には、磐梯らしき山が雲間に見えている。雲は出ているが、日が差し込んでいて背中に当たるため、暑い。途中でゴーグルを上げてサングラスをつける。雪は深く、ラッセルしながらの登り。疲れるし、時間がかかる。

1時間強で先行トレースを発見。今朝のものかどうか分からないが、ペースは早まる。やや林がまばらになり、右手に中吾妻が垣間見えるが、やがて雲の中に入り、視界がなくなってくる。トレースは右の尾根には向かわず、左にトラバースしていくが、今回は前回登り損ねた右尾根のピークに行きたかったので、トレースを離れてまっすぐ登る。尾根でリボンを見つけ、その先で先行トレースには再び合流したが、その先で再び尾根に上がる。結構な急斜面をカットを切って登り、再びリボンを見つける。

頂上直下、マイナー・ピークの直前でボード軍団に遭遇。途中で追い越されたのかも。やっぱり登っている人はいたのか。右下の斜面下から登ってくる仲間がいて、そっちから登ってきたのかと思ったが、そうではなく、西大巓の頂上から東斜面を滑り、登り返したようだ。樹氷の間で休憩しているボーダーたちの横を通って西大巓の頂上に向かう。一面雪の頂上は雲で霞んでいて、久し振りの西大巓頂上には標識見当たらず(埋もれている?)。湖にグランデコの駐車場、マイナー・ピークが見えるが、西吾妻は麓しか見えず、それ以外の視界はない。

シールをはがして滑走準備。パウダー滑走はまずまず。この週に買ったミレーの27リットル・スキー装着可能ザックはとても軽くてなかなか良い。スコップに軽量アイゼンも入っているが、ほとんど重さを感じない。東斜面にはたくさんトレースが残っていて、滑ろうかとも思ったが、疲れていたので止めておく。南東斜面の林に向かうトレースもあったが、あそこを下るとスキー場まで戻れるんだろうか。南の大斜面を快適にすべるが、すぐに林にはいってしまう。林の間のターンは斜度があり、無理にストップしようとすると尻もちになる。滑り続ければいいのだが、足も疲れるし、何度か尻もち。斜度のないところだと、この時期はストックが立たないため、立ち上がるのに一苦労。

林の中に小さなオープン斜面があり、下のスキー場がやや左手に見えていたが、その後は林のなかで視界なし。先行トレースを辿っていくが、新雪の上も滑りたい。時々登ってくるスキーヤーを見る。そして、林の中の急斜面にでて、左右のどちらに行くか迷ったが、左に行くと、スキー場ゲレンデの途中に出る。だいぶ西側を滑っていたらしい(後でガイドを読むと、さっきの急斜面を右に行くと、スキー場の麓あたりに出るらしい)。

この後、西リフトに2回、東リフトに2回乗る。西リフトの最上部には山に向かうトレースはなく、東リフトの最上部にはスノーシューの大きなトレースあり。自分の登ったトレースがなくて、2度探したが、どうやら風に吹かれてトレースが埋もれたらしい。ボーダー軍団は後から出発して、途中で追い抜かれたんだろうか。最後に非圧雪斜面を滑って麓に戻り、駐車場に降りる。もう16時で道は混み始めており、磐梯は雲をかぶっている。

途中で案内の出ていた川上温泉というのに寄って行く。古いが湯は熱くて良かった。猪苗代スキー場にはもうナイターの明り。

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飯豊や朝日に比べてやや影が薄い吾妻だが、雪山歩きなら断然、吾妻連峰だろう。八甲田や蔵王に劣らぬ樹氷モンスターの間を歩き、稜線に上がると大展望。この日は天気がいまいちだったが、晴れると磐梯山、安達太良連峰、飯豊連峰、朝日連峰、それに西吾妻山をはじめとする吾妻連峰のゆったりした大きな峰々が素晴らしい。

その後はもちろん、頂上から気ままにパウダー滑走。ただし、広すぎて迷いやすいのでルートには注意が必要。今では高性能GPSがあるが、その前は方角の見極めに苦労した

西大巓(左)と中吾妻山

高速を下りてグランデコに向かうと、正面に中吾妻と西大巓が並んで見えている。もどかしいが前の車について前進。

ワカサギ釣り

小野川湖ではワカサギ釣りをする人たちの車に湖のテント。

グランデコ・スノーリゾート

11時前に着いたグランデコは下の駐車場に案内され、そこで準備してエレベーターを登ってスキー場へ。もう昼なので5時間券を買ってゴンドラの列に並ぶ。優先搭乗の列を相乗りと間違えて戻され、11時過ぎにゴンドラに乗る。5年ぶり。

リフトから見る西大巓

ゴンドラから見上げる西大巓は雲をかぶっている。これから晴れるかな(晴れなかった)と思いながら、今回は右のリフトに乗る。

リフト・トップ

トレースが残っているはずだったが、なぜかゲレンデから山頂に向かうトレースが全くない。しかたないのでリフト最上部から少し下ったところでシールを貼り、新雪の中に入る。背後には、磐梯らしき山が雲間に見えている。

林間の登り

雲は出ているが、日が差し込んでいて背中に当たるため、暑い。途中でゴーグルを上げてサングラスをつける。雪は深く、ラッセルしながらの登り。疲れるし、時間がかかる。

中吾妻山

1時間強で先行トレースを発見。今朝のものかどうか分からないが、ペースは早まる。やや林がまばらになり、右手に中吾妻が垣間見えるが、やがて雲の中に入り、視界がなくなってくる。

西吾妻山・・・・・頂上は隠れている

雪原斜面

トレースは右の尾根には向かわず、左にトラバースしていくが、今回は前回登り損ねた右尾根のピークに行きたかったので、トレースを離れてまっすぐ登る。

尾根に上がり頂上に向かう

尾根でリボンを見つけ、その先で先行トレースには再び合流したが、その先で再び尾根に上がる。結構な急斜面をカットを切って登り、再びリボンを見つける。

マイナー・ピークの直前で、マイナー・ピークの向こうにボードの一団を見つける。やっぱり登っている人はいたのか。右下の斜面下から登ってくる仲間がいて、そっちから登ってきたのかと思ったが、そうではなく、西大巓の頂上から東斜面を滑り、登り返したようだ。樹氷の間で休憩しているボーダーたちの横を通って西大巓の頂上に向かう。

樹氷モンスター

西大巓頂上

一面雪の頂上は雲で霞んでいて、頂上標識は埋まっているのか見当たらず。湖にグランデコの駐車場、マイナー・ピークが見えるが、西吾妻は麓しか見えず、それ以外の視界はない。

小野川湖?

秋元湖とグランデコ駐車場

マイナーピーク(1,940m峰)

麓しか見えていない西吾妻山

頂上からの滑走

シールをはがして滑走準備。この週に買ったミレーの27リットル・スキー装着可能ザックはとても軽くてなかなか良い。スコップに軽量アイゼンも入っているが、ほとんど重さを感じない。東斜面にはたくさんトレースが残っていて、滑ろうかとも思ったが、疲れていたので止めておく。南東斜面の林に向かうトレースもあったが、あそこを下るとスキー場まで戻れるんだろうか。南の大斜面を快適にすべるが、すぐに林にはいってしまう。林の間のターンは斜度があり、無理にストップしようとすると尻もちになる。滑り続ければいいのだが、足も疲れるし、何度か尻もち。斜度のないところだと、この時期はストックが立たないため、立ち上がるのに一苦労。

オープン斜面とスキー場

林の中に小さなオープン斜面があり、下のスキー場がやや左手に見えていたが、その後は林のなかで視界なし。先行トレースを辿っていくが、新雪の上も滑りたい。時々登ってくるスキーヤーを見る。そして、林の中の急斜面にでて、左右のどちらに行くか迷ったが、左に行くと、スキー場ゲレンデの途中に出る。だいぶ西側を滑っていたらしい(後でガイドを読むと、さっきの急斜面を右に行くと、スキー場の麓あたりに出るらしい)。

林間滑走

磐梯は雲をかぶっている・・・・・これは下山後

猪苗代スキー場にはもうナイターの明り

2004年3月20日(グランデコから西大巓、西吾妻山に登る)

西大巓と西吾妻山とグランデコ・スキー場

磐梯山

安達太良連峰

左端・・・・・・・・・・・箕輪山1728m

左から二つ目・・・鉄山1709m

中央・・・・・・・・・・・安達太良・本峰1700m

右端・・・・・・・・・・・・和尚山1630m

西吾妻山

飯豊連峰

西大巓・・・・・西吾妻山方面より

東吾妻山

一切経山

家形山

東大巓

朝日連峰

西吾妻避難小屋

はぐれ雲

2004年3月21日(箕輪スキー場から箕輪山、縦走)

西大巓・・・・・南東、箕輪スキー場より

2004年3月19日

西大巓・・・・・南側、裏磐梯(国民宿舎)より

2006年3月4日(天元台から中吾妻山)

西大巓・・・・・東側、中吾妻山付近(1,933m峰)より