猫魔ヶ岳、雄国沼 冬の晴間の会津の景観
福島県 猫魔ヶ岳1,404m、猫石1,335m、雄国山1,271m、雄国沼1,089m 2018年3月4日
(猫魔ヶ岳、雄国沼・雄国山)会津百名山
301
☃☃☃☃☃
キックターンを2度ほど切り、稜線ピーク1,400m峰の少し南に上がる。稜線は広く、南東の磐梯山、南の猫魔、それに飯豊連峰が大きな白い山並みを見せていた。北西には氷結した雄国沼。東の眼下にははるか下に猫魔スキー場。稜線にはスキーとスノーシューの跡があり、ここを辿っている人がいることが分かる。南に猫魔ヶ岳に向かう。それはまばらに灌木のあるなだらかな頂上。
たどり着いた猫魔ヶ岳の頂上は開けた南北に細い20mほどの稜線になっていて、東にそびえる磐梯山が実に見事。南には大きく猪苗代湖。会津の主役二人が揃った満点の景観。そして眼下にはアルツ磐梯スキー場。第9リフトが東の尾根の先に見え、おりしもその尾根を登ってくる人が一人。
シールを外して滑走開始。やや混んだ灌木の中を滑走。コルまで滑り降り、シートラで歩いて登る。最高点ピークから少し西に下ったところに猫石があった。5mほどの大きな石。ここの猫石には伝説が残っているようだ。
雄国沼に向かって夏道沿いを北西に滑り、林の向こうに氷結した雄国沼が見えたと思ったら、なんと水が見えている。沼の東のその一角のみ、水が見えていて、その向こうに氷結した雄国沼が広がり、その上に雄国山・西峰1,236mの白い尖峰。
見渡す限り氷結した雄国沼を歩く。水の見えていた一角があったためか、なんとなく不安。北の岸に上がると、そこは夏道らしく、太いトレースがついていた。
稜線に上がり、雄国山に向かう。眼下に広がる氷結した雄国沼、その東に猫魔ヶ岳と磐梯山。その日は嵐が去った翌日で、空気も澄み渡り、青空の下に絶景が広がっていた。雄国山の頂上はそれほど広くないところに小さな展望台。古い木柱に消えかけた雄国山の文字が読める。山頂で腰を下ろして最初の休憩。そして滑走再開。
雄国沼の北東端から猫魔スキー場への登り返し。北リフト(フライングキャット)の下は、この日は雪が融けてシャバシャバのコブぎみ斜面だが、雪はひっかからず、全く滑りやすい。気楽にワンカット・ワンターンで滑れた。途中で2度ほど止まって見上げると、真上に太陽。
周回10.9㎞、標高差642m
NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN
5時のアラームで起きられず、ホットレモンを沸かし、6時過ぎに国見SAを出る。前日、前々日は大荒れの雪と霙だったが、この日の朝は快晴。吾妻と安達太良が朝日に染まり、そして白く光っている。前日は、エクストレイル・ハイブリッドの機材取付、修理に出したパソコンの受け取り、アイパッドのダウンなど、いろいろあって疲れた。燃費が良くなったのは気分いい。スピードを抑えるようになってきた。
猫魔スキー場に行ったのは2003年だから、15年ぶり。リフトやゲレンデは変わってないような気がする。まだ8時前なのに駐車場の整理員がいて、もう半分以上入っている感じ。ゆっくり準備して出かける。シニアで1日券(補償料500円込)3,000円。払戻しはせずに記念に券を持って帰るが、写真に撮っておけば払い戻してもよかったか。雄国沼へは北リフト(フライングキャット)だが、中央リフト(フォレストキャット)に乗って猫魔に向かう。ところが奥のリフトが動いてないので滑り降り、北リフトに乗ろうとしたが、9時からとのこと(滑ってる人はいたが、一般の人はダメとのこと)。奥のリフト(ディープキャット)も9時から動くとのことなので、もう一度中央のリフトに乗り、奥のリフトに向かうと、果たして動き始めたところだった。
リフト・トップは稜線ピークのすぐ下にあったが、すぐ近くの取付き箇所には侵入禁止表示があったので、南に少し離れたところでザックを下ろしてシールを貼る。準備しているとボードの連中が来て、侵入禁止表示のところから沢筋に滑り降りていった。私はビンディングの前ボッチを固定し、急な尾根を登る。尾根の上端には雪庇があり、思ったよりも手ごわそう。左(南)に進めば稜線の低いところに上がれるが、途中に沢筋がある。キックターンを2度ほど切り、稜線ピーク1,400m峰の少し南に上がる。稜線は広く、南東の磐梯山、南の猫魔、それに飯豊連峰が大きな白い山並みを見せていた。北西には氷結した雄国沼。東の眼下にははるか下に猫魔スキー場。稜線にはスキーとスノーシューの跡があり、ここを辿っている人がいることが分かる。南に猫魔ヶ岳に向かう。それはまばらに灌木のあるなだらかな頂上。
コルまで下り、猫魔への登り返しではクラスト斜面があったが、ダブルスティックで支えてまっすぐ登る。たどり着いた猫魔ヶ岳の頂上は開けた南北に細い20mほどの稜線になっていて、東にそびえる磐梯山が実に見事。南には大きく猪苗代湖。会津の主役二人が揃った満点の景観。そして眼下にはアルツ磐梯スキー場。そこから猫魔に登ろうとしたのは2012年。天気が悪く、登らなかったが、そのとき登ろうとした第9リフトが東の尾根の先に見え、おりしもその尾根を登ってくる人が一人。
北には雄国沼と雄国山が見えている。当初プランは、「猫魔ヶ岳から一度スキー場に下り、北リフト・トップから雄国沼・雄国山のルートに向かい、ラビスパ裏磐梯からバスで猫魔スキー場に戻る」というものだったが、時間がかかりそうなので、猫魔ヶ岳頂上から雄国沼に直接下り、雄国山から猫魔スキー場に登り返すプランを考えた。この晴天にGPSがあれば問題ないだろう。ところが、すぐ西に猫石のピークが見えており、そこにスキーの跡がついているのが見えた。ついでに猫石にも行っておくことにする。シールを外して滑走開始。
やや混んだ灌木の中を滑走。前週の毛無森の密集雑木林に比べれば、なんということはない。コルまで滑り降り、シートラで歩いて登る。最高点ピークから少し西に下ったところに猫石があった。5mほどの大きな石。猫石とは一般的には「板塀などの、土台と基礎の間に入れる石」ということだが、ここの猫石には伝説が残っているようだ。「猫魔ヶ岳の山頂から登山道を西方へ20分ほど進むと、雄国沼を見下ろす場所に「猫石」と呼ばれる安山岩の巨大な岩がある。方向によっては、大きな猫に大岩が覆いかぶさっているようにも見え、その昔、弘法大師がその法力によって化け猫を調伏(ちょうぶく)(※1)した姿ともいわれている。 」(磐梯山ジオパーク)。猫石を四方から眺めたが、猫はよくわからない。
当初は猫魔ヶ岳の北尾根の東側をトラバース滑走しようと思ったが、放射谷が何本もあって滑りにくそうなので、雄国沼に向かって夏道沿いを北西に滑り、平坦なところをシールで歩くことにする。まばらな林間をゆっくり滑る。気温が上がり、標高が下がるとスキーは滑らない。曲がりにくくなって雪壁に乗り上げ、メガネに雪がつく。漕いで滑るのもしんどいので、平坦になったところでシールを貼る。
林の向こうに氷結した雄国沼が見えたと思ったら、なんと水が見えている。沼の東のその一角のみ、水が見えていて、その向こうに氷結した雄国沼が広がり、その上に雄国山・西峰1,236mの白い尖峰。水の北側にはシール・トレースがあり、それに乗って見渡す限り氷結した雄国沼を歩く。水の見えていた一角があったためか、なんとなく不安。トレースは途中で二手に分かれ、一つは西岸の1,180m峰、一つは北西の休憩舎に向かっていたが、私は雄国山に向かってまっすぐ北に向かう。北の岸に上がると、そこは夏道らしく、太いトレースがついていた。夏道の北は東西の沢筋があり、北に沢筋を越えるのではなく、西の休憩舎から回り込むのが順路らしい。
それは大きな小屋で、避難小屋という感じではない。何人か、スノーシューの人が休憩していた。ここから山に向かう。トレースは雄国山と西峰1,236mの中間あたりに向かう。雄国山頂上の南側は切れ落ちていて登りにくいのだろう。確かに、たどったルートは実に平坦だった。コルに近づき、まず左の西峰1,236mに向かうトレースに乗る。西峰は、雄国沼からは印象的な姿で見えていて、登っておきたかった。いったん稜線に上がり、左(南)側から回り込んで雪庇を越え、平坦な斜面を登って頂上に着く。上から下ってきた3人とすれ違う。頂上には木標が一つあったが、文字はなし。西には喜多方の町並み。その向こうに真っ白な飯豊連峰。北に見えるずんぐりした山並みは鉢伏山・飯森山・栂峰のあたりのはず。あそこに登ったのは2011年、もう7年も前か。
シールでコルまで滑走し、雄国山に向かう。西峰1,236mにいた3人にいったん追いつく。天気がよく、話もはずむ。眼下に広がる氷結した雄国沼、その東に猫魔ヶ岳と磐梯山。その日は嵐が去った翌日で、空気も澄み渡り、青空の下に絶景が広がっていた。雄国山の頂上はそれほど広くないところに小さな展望台。古い木柱に消えかけた雄国山の文字が読める。山頂で腰を下ろして最初の休憩。ホットケーキを食べ、まだ熱いホットレモンをゆっくり飲み干す。そして滑走再開。雄国山の東にもトレースが続いており、ラビスパに下ってバスを探す手もあったと思うが、たぶんシールで登り返した方が早いだろう。それに猫魔スキー場の北ゲレンデも滑っておきたい。だが、雄国山の西稜線の滑りはいまいち。途中で南側に少し滑り込み、往路にトラバース滑走。雪は重く、すぐに東に向かうスノーシュー・トレースに行きあたり、シールを貼る。
だが、そのスノーシュー・トレースは往路のものではなく、だいぶ北側を東に向かっていて、猫魔スキー場に戻らない感じなので、トレースを離れ、南に下り、休憩舎に出る。シールを外さずに滑るんだった。両足小指が痛くなっていて、歩くのが辛い。岸の夏道沿いを歩くと、岸に座って休んでいる人、東から歩いてくる人。雄国沼の北東端から猫魔スキー場への登り返しとなる。緩い登りだが、だいぶ疲れていた。北リフトトップ(フライングキャット)まで1㎞弱のあたりで休憩。粘り強く登り続け、平坦になり、ようやくリフトトップに着く。100mほど南に1,349mピークが見えていた。シールを外し、最後の滑走。
北リフト(フライングキャット)の下は滑りがいのあるゲレンデという記憶が残っていたが、この日は雪が融けてシャバシャバのコブぎみ斜面だが、雪はひっかからず、全く滑りやすい。気楽にワンカット・ワンターンで滑れた。途中で2度ほど止まって見上げると、真上に太陽。傾斜が緩むと滑らなくなり、ブレーキがかかる。ずるずると出入り口建物まで滑り、滑走終了。
2回しか使わなかった(奥リフトではゲート通過せず)一日券を500円払戻しせず、駐車場に向かう。ゆっくり着替えをし、駐車場を出る。近くの出光で給油したついでに日帰り温泉を尋ねるとすぐ近くに温泉センターというのがあった。それは、2003年に泊まったことのある温泉で、当時は国民宿舎五色沼だった(そのときの一泊8,800円は、今ではずいぶん高く感ずる)。露天がないのがやや残念だが、ものすごく熱くていい湯だった。両足の小指をいたわる。(この後、右足小指の水虫のところからばい菌が入って足が腫れ、2週間ほどスキーも山もお休みする試練が待っていた。すべての原因は水虫にあったようだ。これを機に完治・根絶をめざす)
ブルートゥースでウォークマンを車のスピーカーにつなぎ、ソフトマシーンのスライトリーやフェイスリフトを聞く。前の車にもあった機能かもしれないが、曲名が画面に出るのが便利。新しい車での最初のツアーの燃費はとりあえず16㎞くらいのようだ。燃費20㎞くらいにできないかな。この後、アイパッドの修復に七転八倒し、寝たのは3時。1時間半寝て、4時半のアラームで起きる。
朝の箕輪山
5時のアラームで起きられず、ホットレモンを沸かし、6時過ぎに国見SAを出る。前日、前々日は大荒れの雪と霙だったが、この日の朝は快晴。吾妻と安達太良が朝日に染まり、そして白く光っている。前日は、エクストレイル・ハイブリッドの機材取付、修理に出したパソコンの受け取り、アイパッドのダウンなど、いろいろあって疲れた。燃費が良くなったのは気分いい。スピードを抑えるようになってきた。
朝の吾妻小富士
朝の一切経山
箕輪山
磐梯山
朝の猫魔スキー場
猫魔スキー場に行ったのは2003年だから、15年ぶり。リフトやゲレンデは変わってないような気がする。まだ8時前なのに駐車場の整理員がいて、もう半分以上入っている感じ。ゆっくり準備して出かける。シニアで1日券(補償料500円込)3,000円。払戻しはせずに記念に券を持って帰るが、写真に撮っておけば払い戻してもよかったか。雄国沼へは北リフト(フライングキャット)だが、中央リフト(フォレストキャット)に乗って猫魔に向かう。ところが奥のリフトが動いてないので滑り降り、北リフトに乗ろうとしたが、9時からとのこと(滑ってる人はいたが、一般の人はダメとのこと)。奥のリフト(ディープキャット)も9時から動くとのことなので、もう一度中央のリフトに乗り、奥のリフトに向かうと、果たして動き始めたところだった。
朝の猫魔スキー場全景
猫魔ヶ岳と1,400m峰
1,400m峰から北の景観・飯豊連峰・雄国山・檜原湖・西吾妻山
1,400m峰から西の景観・猪苗代湖・雄国沼・飯豊連峰・雄国山
猫魔ヶ岳
リフト・トップは稜線ピークのすぐ下にあったが、すぐ近くの取付き箇所には侵入禁止表示があったので、南に少し離れたところでザックを下ろしてシールを貼る。準備しているとボードの連中が来て、侵入禁止表示のところから沢筋に滑り降りていった。私はビンディングの前ボッチを固定し、急な尾根を登る。尾根の上端には雪庇があり、思ったよりも手ごわそう。左(南)に進めば稜線の低いところに上がれるが、途中に沢筋がある。
猫魔ヶ岳から南東の景観・磐梯山・猪苗代湖
アルツ磐梯・第9リフト頂上と小さな人影
キックターンを2度ほど切り、稜線ピーク1,400m峰の少し南に上がる。稜線は広く、南東の磐梯山、南の猫魔、それに飯豊連峰が大きな白い山並みを見せていた。北西には氷結した雄国沼。東の眼下にははるか下に猫魔スキー場。稜線にはスキーとスノーシューの跡があり、ここを辿っている人がいることが分かる。南に猫魔ヶ岳に向かう。それはまばらに灌木のあるなだらかな頂上。
磐梯山
コルまで下り、猫魔への登り返しではクラスト斜面があったが、ダブルスティックで支えてまっすぐ登る。たどり着いた猫魔ヶ岳の頂上は開けた南北に細い20mほどの稜線になっていて、東にそびえる磐梯山が実に見事。南には大きく猪苗代湖。会津の主役二人が揃った満点の景観。そして眼下にはアルツ磐梯スキー場。そこから猫魔に登ろうとしたのは2012年。天気が悪く、登らなかったが、そのとき登ろうとした第9リフトが東の尾根の先に見え、おりしもその尾根を登ってくる人が一人。
雄国沼と飯豊連峰
猫石(南側)
北には雄国沼と雄国山が見えている。当初プランは、「猫魔ヶ岳から一度スキー場に下り、北リフト・トップから雄国沼・雄国山のルートに向かい、ラビスパ裏磐梯からバスで猫魔スキー場に戻る」というものだったが、時間がかかりそうなので、猫魔ヶ岳頂上から雄国沼に直接下り、雄国山から猫魔スキー場に登り返すプランを考えた。この晴天にGPSがあれば問題ないだろう。ところが、すぐ西に猫石のピークが見えており、そこにスキーの跡がついているのが見えた。ついでに猫石にも行っておくことにする。シールを外して滑走開始。
猫石(西側)
やや混んだ灌木の中を滑走。前週の毛無森の密集雑木林に比べれば、なんということはない。コルまで滑り降り、シートラで歩いて登る。最高点ピークから少し西に下ったところに猫石があった。5mほどの大きな石。猫石とは一般的には「板塀などの、土台と基礎の間に入れる石」ということだが、ここの猫石には伝説が残っているようだ。
猫石(てっぺんの東側)
「猫魔ヶ岳の山頂から登山道を西方へ20分ほど進むと、雄国沼を見下ろす場所に『猫石』と呼ばれる安山岩の巨大な岩がある。方向によっては、大きな猫に大岩が覆いかぶさっているようにも見え、その昔、弘法大師がその法力によって化け猫を調伏(ちょうぶく)(※1)した姿ともいわれている。 」(磐梯山ジオパーク)。猫石を四方から眺めたが、猫はよくわからない。
雪原
当初は猫魔ヶ岳の北尾根の東側をトラバース滑走しようと思ったが、放射谷が何本もあって滑りにくそうなので、雄国沼に向かって夏道沿いを北西に滑り、平坦なところをシールで歩くことにする。まばらな林間をゆっくり滑る。気温が上がり、標高が下がるとスキーは滑らない。曲がりにくくなって雪壁に乗り上げ、メガネに雪がつく。漕いで滑るのもしんどいので、平坦になったところでシールを貼る。
雄国沼の凍っていない一角と雄国山・西峰1,236m
林の向こうに氷結した雄国沼が見えたと思ったら、なんと水が見えている。沼の東のその一角のみ、水が見えていて、その向こうに氷結した雄国沼が広がり、その上に雄国山・西峰1,236mの白い尖峰。水の北側にはシール・トレースがあり、それに乗って見渡す限り氷結した雄国沼を歩く。水の見えていた一角があったためか、なんとなく不安。
雄国沼の凍っていない一角(東端)
トレースは途中で二手に分かれ、一つは西岸の1,180m峰、一つは北西の休憩舎に向かっていたが、私は雄国山に向かってまっすぐ北に向かう。北の岸に上がると、そこは夏道らしく、太いトレースがついていた。夏道の北は東西の沢筋があり、北に沢筋を越えるのではなく、西の休憩舎から回り込むのが順路らしい。
雄国沼と雄国山
休憩舎
それは大きな小屋で、避難小屋という感じではない。何人か、スノーシューの人が休憩していた。ここから山に向かう。トレースは雄国山と西峰1,236mの中間あたりに向かう。雄国山頂上の南側は切れ落ちていて登りにくいのだろう。確かに、たどったルートは実に平坦だった。コルに近づき、まず左の西峰1,236mに向かうトレースに乗る。西峰は、雄国沼からは印象的な姿で見えていて、登っておきたかった。
雄国山・西峰1,236mを見上げる
いったん稜線に上がり、左(南)側から回り込んで雪庇を越え、平坦な斜面を登って頂上に着く。上から下ってきた3人とすれ違う。頂上には木標が一つあったが、文字はなし。西には喜多方の町並み。その向こうに真っ白な飯豊連峰。北に見えるずんぐりした山並みは鉢伏山・飯森山・栂峰のあたりのはず。あそこに登ったのは2011年、もう7年も前か。
稜線からの景観・磐梯山・猫魔ヶ岳・猫石・雄国沼
雄国山頂上木標
シールでコルまで滑走し、雄国山に向かう。西峰1,236mにいた3人にいったん追いつく。天気がよく、話もはずむ。眼下に広がる氷結した雄国沼、その東に猫魔ヶ岳と磐梯山。その日は嵐が去った翌日で、空気も澄み渡り、青空の下に絶景が広がっていた。雄国山の頂上はそれほど広くないところに小さな展望台。古い木柱に消えかけた雄国山の文字が読める。山頂で腰を下ろして最初の休憩。ホットケーキを食べ、まだ熱いホットレモンをゆっくり飲み干す。
雄国山からの景観・飯豊連峰・飯森山・吾妻連峰
小さな展望台
そして滑走再開。雄国山の東にもトレースが続いており、ラビスパに下ってバスを探す手もあったと思うが、たぶんシールで登り返した方が早いだろう。それに猫魔スキー場の北ゲレンデも滑っておきたい。だが、雄国山の西稜線の滑りはいまいち。途中で南側に少し滑り込み、往路にトラバース滑走。雪は重く、すぐに東に向かうスノーシュー・トレースに行きあたり、シールを貼る。
雄国山を見上げる
猫魔スキー場登り返し途中の景観・雄国沼・1,236m峰・雄国山
北リフト・トップからの景観・吾妻連峰・安達太良連峰・磐梯山
ゲレンデの太陽
だが、そのスノーシュー・トレースは往路のものではなく、だいぶ北側を東に向かっていて、猫魔スキー場に戻らない感じなので、トレースを離れ、南に下り、休憩舎に出る。シールを外さずに滑るんだった。両足小指が痛くなっていて、歩くのが辛い。岸の夏道沿いを歩くと、岸に座って休んでいる人、東から歩いてくる人。雄国沼の北東端から猫魔スキー場への登り返しとなる。緩い登りだが、だいぶ疲れていた。北リフトトップ(フライングキャット)まで1㎞弱のあたりで休憩。粘り強く登り続け、平坦になり、ようやくリフトトップに着く。100mほど南に1,349mピークが見えていた。シールを外し、最後の滑走。
滑走終了
北リフト(フライングキャット)の下は滑りがいのあるゲレンデという記憶が残っていたが、この日は雪が融けてシャバシャバのコブぎみ斜面だが、雪はひっかからず、全く滑りやすい。気楽にワンカット・ワンターンで滑れた。途中で2度ほど止まって見上げると、真上に太陽。傾斜が緩むと滑らなくなり、ブレーキがかかる。ずるずると出入り口建物まで滑り、滑走終了。
温泉センター
2回しか使わなかった(奥リフトではゲート通過せず)一日券を500円払戻しせず、駐車場に向かう。ゆっくり着替えをし、駐車場を出る。近くの出光で給油したついでに日帰り温泉を尋ねるとすぐ近くに温泉センターというのがあった。それは、2003年に泊まったことのある温泉で、当時は国民宿舎五色沼だった(そのときの一泊8,800円は、今ではずいぶん高く感ずる)。露天がないのがやや残念だが、ものすごく熱くていい湯だった。両足の小指をいたわる。(この後、右足小指の水虫のところからばい菌が入って足が腫れ、2週間ほどスキーも山もお休みする試練が待っていた。すべての原因は水虫にあったようだ。これを機に完治・根絶をめざす)
船明神山
和尚山
箕輪山
松尾芭蕉句碑(国見SA) 「早苗とる手もとや昔しのぶ摺り」
ブルートゥースでウォークマンを車のスピーカーにつなぎ、ソフトマシーンのスライトリーやフェイスリフトを聞く。前の車にもあった機能かもしれないが、曲名が画面に出るのが便利。新しい車での最初のツアーの燃費はとりあえず16㎞くらいのようだ。燃費20㎞くらいにできないかな。この後、アイパッドの修復に七転八倒し、寝たのは3時。1時間半寝て、4時半のアラームで起きる。