ニトヌプリ ニセコの新雪ショートツアー
北海道・道央 北峰1,080m、南峰1,070m 2010年1月11日
北海道雪山ガイド
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五色温泉への分岐のあたりにくると、突然、青空が見え、うっすらと山が見えてきた。
回り込んでいって874mピークに上がると、正面にニトヌプリ南峰。雪原に木が一本。
南峰から北峰に向かうと、一瞬、青空が広がり、その下に北峰が美しい。背後には南峰が見えている。大岩を回っていくとその奥に凍りついた頂上標識があった。
南峰に戻ると、パーティが次々に登ってきて、東にはイワオヌプリが見えている
南峰の深雪をまっすぐ滑走。止まって背後を見上げると、青空になっていた。
874mピークに横登りで登り返すとき、ニト南峰の上の人影は5つになっていた。
団体さん5人が登ってきたのと入替わりに頂上を出発。東側に下りようとして深雪につかまり、それを抜け出て南斜面を滑走。傾斜が増してきたところで南側の深雪をまっすぐ滑走。止まって背後を見上げると、青空になっていた。
☃☃☃☃☃
腰まで埋まる深雪だってェ
すっ転ばないように気をつけな-
波乗りの要領なんだよォ
泳いだことはないけどナ
そーら、すっ飛ばすぞォ
(パウダーの煙)
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翌日、晴のはずの天気予報が変わり、雪。太平洋側は晴らしいが、ニセコは雪。前日よりも降っているくらい。これで山に登れるのか、諦めてスキー場にいくか。とりあえずニトヌプリの登山口に向かう。二日前に行った道だが、この日はトラックがたくさんいて除雪作業をしている。その先の五色温泉への分岐のあたりにくると、突然、青空が見え、うっすらと山が見えてきた。しかもニトヌプリの登山口の除雪終了地点、五色温泉分岐地点には既に先客の車2台が停めてある。さっそくその奥にバックで車を停め、準備をする。正面には林の小高い雪山があり、その上にかすかに白いニトヌプリの輪郭が見えている。西の空にはまっ白いチセヌプリ。あれにも登らねば。
車道でスキーを履いて二日前のように正面の壁を登ろうとしたが足がかりがまるでないので、少し戻って右手の壁のスロープのトレースを登る。ガイドによると橋を渡ったところで斜面を登り始める、だが、太いトレースが車道なりに続いているのでそれを辿る。右手の林の斜面の中に滑走トレースが見える。その滑走トレースの合流している跡があったが、そこから登ったのではない。もっと先から登ったのだろう。太いトレースは左に曲り、まっすぐにチセヌプリに向かっている。たぶん車道沿いにチセヌプリに向かったのだろう。途中でチセに向かうトレースと分かれ、右手の斜面に向かうトレースが分かれている。そっちに入る。
林の中のトレースは雪をかぶっていて次第に微かになっていき、沢筋のようなところで右手に曲るトレースと沢に降りるトレースに分かれる。斜度のある右手に向かうと林が切れているところに出て、眼下の車道トレースやらが見える。そこから左手の急斜面に古い滑走トレースが何本もあるが急なので九十九折りに登る。もしかすると沢筋が楽なルートだったのかもしれない。深雪の中をじっくり登る。時々休んで頭上の斜面の上と背後の景色を写す。駐車地点が見えてきたが、どうやら駐車している車が増えているようだ。チセヌプリスキー場が見えるが、正面奥のはロープ塔で、リフトは低い丘の陰で見えない。急斜面が終わり、緩い斜面となったが、874mピークはまだ先。よって頂上もまだ見えない。傾斜が緩いので正面にまっすぐ登るが、上はきつそうなので、正面左に向かって登る。
斜面を斜め左に登っていくと、チセと、その左奥のシャクナゲが見えてくる。シャクナゲはこぶりだが急な三角形。回り込んでいって874mピークに上がると、正面にニトヌプリ南峰。雪原に木が一本。そこが874mピークの最高点かと思ったが、少し奥に雪コブがあり、そこで最高点認定。マップを確認し、正面の南峰とその右手の980mピークのコルを目指す。少し下りになり、すぐに登りだが、雪が深く、先行トレースは全くない。右手の尾根から行こうかと思ったが、結局回り道になってしまうかもしれないので、まっすぐ正面の丘を登る。スキーが雪に埋まり、抜くのが大変。やや斜めに登っていく。雪の丘に上がると正面に南峰が再び見えてくるが、丘の先がいったん切れているように見える。こいつは失敗だったと思ったが、丘の中央にあった溝を斜めに登って越えると、その先は南峰までオープン斜面が続いていた。時々視界が開け、写真を撮るが、すぐに吹雪いてほとんど見えなくなる。
このあたりは雪が深く、ラッセルに苦労したところで、後で来た男性にお礼を言われたが、いつものことだ。バランスをとり、片足で踏ん張れるようにしてから次の一歩を踏み出す。980mピークの真横のあたりで雪が浅くなり、楽になる。980mピークには行かず、認定にしておく。南峰の斜面に九十九折りで登る。南側は深雪だが、西側は雪が浅くて登りやすい。しかし、西に行きすぎるとクラストしてきて登りにくくなるため、一番登りやすい部分を九十九折りで登る。こいつも経験のなせる技だな。西峰をだいぶ登ったところで、874mピークのところに人影がいくつか見える。さっき駐車地点に停めた車の人たちかな。ピークで休まずに登ってくるが、風が強いので丘の下あたりで休憩したらしく、北峰から南峰に戻ったときにようやく会った。
そして南峰の頂上に到着。このときは吹雪で視界なし。ストックを立てて頂上を写す。さて、北峰にいかなくては。北側は全く見えないが、シールを着けたままで大きくターンしながら滑り降りる。コルに着き、先をうかがうと、少し視界が利いてきて頂上に岩の立っている北峰が見える。まっすぐそちらに向かう。右手に尾根があり、それを辿って登っていくと、一瞬、青空が広がり、その下に北峰が美しい。背後には南峰が見えている。大岩を回っていくとその奥に凍りついた頂上標識があった。そこで頂上到達かと思ったが、更に奥のほうが高そうなので、そこまで登る。ストックを立て、北峰の頂上標識と南峰を両方写す。尾根は更に北に向かって下っているが、残念ながらその先は見えない。シールのまま北峰を下り、南峰に登り返す。この往復は行き帰りともに6分。
南峰に戻り、シールを外し、ザックを下ろしてお茶を飲む。このときは視界なし。すると男性が一人やってくる。「こんにちは」と言うと、「トレース使わせてもらいました。ラッセル大変だったでしょう」と言われた。だけど利用したのは874mピークから先のみだったようだ。ザックをしょって出かけようとすると晴れてきて北峰が見えている。歩きまわってニトヌプリ北峰を写す。岩と頂上標識は手前で、最高点はその奥に見えている。パーティが次々に登ってきて、東にはイワオヌプリが見えている。手前に小イワオ。奥のイワオ本峰にはピークがたくさんあり、手前のピークの奥に頂上標識ピーク、最高点ピークは更にその奥で、img8066で微かに見えている。
さて、団体さん5人が登ってきたのと入替わりに頂上を出発。東側に下りようとして深雪につかまり、それを抜け出て南斜面を滑走。クラスト斜面があるので最初は慎重に登ってきた南東よりに小ターンで下り、傾斜が増してきたところで南側の深雪をまっすぐ滑走。止まって背後を見上げると、青空になっていた。パウダー滑走で雪庇の手前まで滑り込み、滑走ラインを写す。下はほとんどストレートで、それだけ雪が深いということだろう。やや歩いて雪庇の上に登り返す。雪庇の上から見上げると、青い空の下にニト南峰が白くそびえ、そこに登りトレースと滑走ラインが交錯している。登りトレースには赤旗が刺してあるが、ここまで晴れてしまうと必要なし。雪庇から下ろうとしたときにようやくニト南峰の上に人影がひとつ。
874mピークに横登りで登り返すとき、ニト南峰の上の人影は5つになっていた。少し見ていたがゆっくり滑っている。林の中もパウダーで、快調に滑り、急斜面も一気に林の手前まで滑る。ここの滑走トレースは(やや暗いが)だいぶターンしている。その後は登りトレースを離れて林の中を真直ぐに下の車道まで滑る。車道のトレースに戻り、駐車地点に戻ったが、橋の手前で斜面に向かうトレースがあり、さっきのパーティはここから登ったのだろう。駐車地点に戻ると、朝いた2台はいなくなっており、別の2台が後に、前にはダンプが一台。朝の2台はチセからもう戻ったのだろうか。
チセ・スキー場に温泉があるはずと探す。陸上自衛隊の敷地に間違えて入り、戻って国民宿舎雪秩父というのに入る。確か500円。露天までの距離が遠く、震えながら歩いて入るが、心地良かった。まだ2時前、フェリーに電話をし、17時に変更する。21時ならゆっくりだが小さい船なので、なんとか3時間で函館に戻り、大型船に乗る。途中でラーメンは食べられなかったが、黒松内岳らしい白いピークを見る。そして高速では初めて落部インターを通過。ずいぶん国道に近い。氷結した大沼。
初めてのニセコのパウダーは予想にたがわずすばらしかった。アプローチが近いのが魅力。チセ、目国内のほかに、岩内と雷電というのがある。また行こう。
ニセコ大橋
朝靄のチセヌプリ
五色温泉への分岐のあたりにくると、突然、青空が見え、うっすらと山が見えてきた。
西の空にはまっ白いチセヌプリ。あれにも登らねば。
駐車地点
正面には林の小高い雪山があり、その上にかすかに白いニトヌプリの輪郭が見えている。
駐車地点から雪の車道に上がる
ニトヌプリの登山口の除雪終了地点、五色温泉分岐地点には既に先客の車2台が停めてある。さっそくその奥にバックで車を停め、準備をする。
車道でスキーを履いて右手の壁のスロープのトレースを登る。
雪の車道のトレース
ラッセル斜面
太いトレースが車道なりに続いているのでそれを辿る。
太いトレースは左に曲り、まっすぐにチセヌプリに向かっている。途中でチセに向かうトレースと分かれ、右手の斜面に向かう
林の中のトレースは雪をかぶっていて次第に微かになっていき、深雪の中をじっくり登る。
駐車地点、チセヌプリスキー場が見える
林の雪原
雪原と木
回り込んでいって874mピークに左側から到達。正面にニトヌプリ南峰とその左右のピークが見える。874mピークには手前に木が一本。
ニセコアンヌプリ・・・・・このときだけ見えていたようだ
ニトヌプリ南峰
南峰の斜面に九十九折りで登る。南側は深雪だが、西側は雪が浅くて登りやすい。
ニトヌプリ・南峰
そして南峰の頂上に到着。このときは吹雪で視界なし。ストックを立てて頂上を写す。
雪の丘
ニトヌプリ・南峰
ニトヌプリ・北峰
さて、北峰にいかなくては。北側は全く見えないが、シールを着けたままで大きくターンしながら滑り降りる。
コルに着き、先をうかがうと、少し視界が利いてきて頂上に岩の立っている北峰が見える。まっすぐそちらに向かう。右手に尾根があり、それを辿って登っていくと、青空が見え、その下に北峰が美しい。
ニトヌプリ・北峰頂上・・・・・背景は南峰
大岩を回っていくとその奥に凍りついた頂上標識がある。
背後には南峰が見えている。
そこで頂上到達かと思ったが、更に奥のほうが高そうなので、そこまで登る。背後には南峰が見えている。
ニトヌプリ北峰から南峰
ニトヌプリ北峰
シールのまま北峰を下り、南峰に登り返す。この往復は行き帰りともに6分。
ニトヌプリ南峰頂上・・・・・ここで休憩
南峰に戻り、シールを外し、ザックを下ろしてお茶を飲む。このときは視界なし。すると男性が一人やってくる。「こんにちは」と言うと、「トレース使わせてもらいました。ラッセル大変だったでしょう」と言われた。だけど利用したのは874mピークから先のみだったようだ。
山スキーヤーとイワオヌプリ
パーティが次々に登ってきて、東にはイワオヌプリが見えている。手前に小イワオ。奥のイワオ本峰にはピークがたくさんあり、手前のピークの奥に頂上標識ピーク、最高点ピークは更にその奥で、img8066で微かに見えている。
チセヌプリ
イワオヌプリ
イワオヌプリ最高点ピーク(img8066)
パウダー滑走
パウダー滑走
さて、団体さん5人が登ってきたのと入替わりに頂上を出発。南側の深雪をまっすぐ滑走。止まって見上げると青空になっている。
ニトヌプリ南峰と滑走トレース
雪庇の上から見上げると、青い空の下にニト南峰が白くそびえ、そこに登りトレースと滑走ラインが交錯している。
滑走トレース
南峰と滑走トレース
スキーヤーたち
雪庇から下ろうとしたときにようやくニト南峰の上に人影がひとつ。874mピークに横登りで登り返すとき、ニト南峰の上の人影は5つになっていた。
林間滑走
林の中もパウダーで、快調に滑り、真直ぐに下の車道まで滑る。車道のトレースに戻り、駐車地点に戻る。
黒松内岳
函館に戻る途中、ラーメンは食べられなかったが、黒松内岳らしい白いピークを見る。
夜の函館山・・・・・フェリー埠頭にて