笠取山 スミレの道と富士の眺望
山梨県 笠取山(最高点1,953m、展望峰1,950m)、分水嶺1,850m 2017年6月4日
山梨百名山
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作場平からの道は実に歩きやすい道で、道沿いにはスミレが咲いていた。笠取小屋ではテントを片付けている人が大勢。散策やキャンプ目的で来ている人もいるのだろう。
その散策路から少し外れて急坂を登り、笠取山頂上に着くと、青空の大展望にカメラを向けている人たちが大勢いた。見事な残雪の富士。緑の奥秩父。
満員の頂上から尾根を東にたどると、もう一つの笠取山頂上があった。そこが標高1,953mなのだろう。眺めはやや劣るが、一人でのんびり休憩。頂上稜線にだけシャクナゲが咲いていた。
尾根を下り、多摩川水源の水干に行ってみたが、水は涸れていて、多摩川の最初の一滴を見ることはできなかった。だが、山を下っていくと水音が聞こえだし、多摩川源流が元気よく流れていた。小鳥のさえずりと水の流れる音だけの静かな世界。
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一ノ瀬林道は狭い道で、駐車場所がないと思い、登山口の数百メートル手前のスペースに駐車したが、作場平橋には大きな駐車場があり、十分に停められた。ちょっと失敗。
作場平橋からは、実に歩きやすい整備された道で、広くて傾斜が緩く、木材で補強されている。アヤメのようなタチツボスミレ。
尾根の九十九折りの道から沢沿いの木橋の多い道となり、水場を過ぎ、丘の上に笠取小屋が見える。ずいぶんくたびれた小屋だなと思ったが、その奥に新しい小屋が二つ立っていた。宿泊小屋と管理小屋。更に周辺にテント場。テントはたくさん張ってあり、片付けている人もいた。軽トラもあったが、どこかに車道も通じているのだろう。
木材で補強された道は林を抜けて草原の丘の脇に出る。丘に登ってみると踏跡があり、最高点付近にx印の石標があった。
笠取山は右手に高くそびえていたが、その手前に小さな分水嶺のピークがある。登ってみると、多摩川と富士川と荒川の分水嶺ということだった。
笠取に向かうと、一つピークを越え、いったん下ってから急な登りとなる。傾斜がきつい割にはつづら折りのない直登りの道で、それまでの歩きやすい道とは格段の差。背後の眺望が広がり、南アルプスは雲をかぶっていたが、乾徳山・黒金山に北奥千丈・国師が見える。そして話し声が聞こえ、満員の狭い頂上(展望峰)に到達。奥秩父方面にカメラを向けている一団。その奥に頂上標識があり、富士山が昨日朝同様に美しく見えている。他の人たちは富士山を見ている。残雪の見事な富士山。
岩場の細尾根をしばらく進むと、もう一つ、笠取山の頂上標識があった。三角点はないが、おそらくここが最高地点1953mなのだろう。展望は富士山と大菩薩嶺に加え、塩山市街に防火帯の一部が見えた
笠取山頂上直下の巻き道を進むと、涸沢の源流部分に水干の標識が建っており、それらしい穴があるが、水も水滴もなかった。だが、山を下っていくと水音が聞こえだし、多摩川源流が元気よく流れていた。小鳥のさえずりと水の流れる音だけの静かな世界。
水干(すいかん)とは平安時代の装束のことらしいが、ここでは「みずひ」、多摩川の源泉のことを指すとある。
往路に戻らず、中島川口5.0㎞に下ることにする。作場平5.2㎞よりも短いが、車道を1.6㎞ほど歩かないといけない。水干尾根を下る
エンジュとはマメ科の落葉高木ということだが、標識の立っている場所は傾斜の緩いまばらなカラマツ林。ベンチが二つあり、休憩には良い場所。この先の道沿いにリョウブやシナノキの名札を見たが、黒エンジュはなし。
やがて下に車道が見え、中島川口に下る。駐車スペースに車が3台ほど。作場平橋には朝よりも車が増えて満車状態。これから歩く人、下ってきて車に入っている人。橋の下には多摩川源流の水が豊富に流れていた。
林道の途中にあった展望所に寄ってみると、奥多摩西部の山が並んでいた。笠取山、唐松尾山、竜喰山、飛龍山、前飛龍。夢中になって写すが、やや雲が多い。
道の駅たばやまから川向こうの温泉に行く途中にヤマボウシが咲いていた。大きな白い花。
シロバナヘビイチゴ
一ノ瀬林道は狭い道で、駐車場所がないと思い、登山口の数百メートル手前のスペースに駐車したが、作場平橋には大きな駐車場があり、十分に停められた。ちょっと失敗。
歩きやすい道
作場平橋からは、実に歩きやすい整備された道で、広くて傾斜が緩く、木材で補強されている。
スミレ
アヤメのようなタチツボスミレ
笠取小屋
尾根の九十九折りの道から沢沿いの木橋の多い道となり、水場を過ぎ、丘の上に笠取小屋が見える。ずいぶんくたびれた小屋だなと思ったが、その奥に新しい小屋が二つ立っていた。宿泊小屋と管理小屋。更に周辺にテント場。テントはたくさん張ってあり、片付けている人もいた。軽トラもあったが、どこかに車道も通じているのだろう。
笠取小屋
木材で補強された道
木材で補強された道は林を抜けて草原の丘の脇に出る。丘に登ってみると踏跡があり、最高点付近にx印の石標があった。
小さな分水嶺と笠取山
笠取山は右手に高くそびえていたが、その手前に小さな分水嶺のピークがある。登ってみると、多摩川と富士川と荒川の分水嶺ということだった。
笠取山
笠取に向かうと、一つピークを越え、いったん下ってから急な登りとなる。傾斜がきつい割にはつづら折りのない直登りの道で、それまでの歩きやすい道とは格段の差。背後の眺望が広がり、南アルプスは雲をかぶっていたが、乾徳山・黒金山に北奥千丈・国師が見える。そして話し声が聞こえ、満員の狭い頂上に到達。奥秩父方面にカメラを向けている一団。その奥に頂上標識があり、富士山が昨日朝同様に美しく見えている。他の人たちは富士山を見ている。残雪の見事な富士山。
赤石岳と悪沢岳
北奥千丈岳と国師岳
笠取山
キスミレ
乾徳山、黒金山、北奥千丈岳、国師岳
富士山
笠取山・展望峰から大菩薩嶺と富士山
シャクナゲの道
大菩薩嶺と富士山
笠取山・最高点の頂上標識
岩場の細尾根をしばらく進むと、もう一つ、笠取山の頂上標識があった。三角点はないが、おそらくここが最高地点1953mなのだろう。展望は富士山と大菩薩嶺に加え、塩山市街に防火帯の一部が見えた
シャクナゲ
赤いシャクナゲ
大菩薩嶺、富士山、乾徳山・黒金山、北奥千丈岳・国師岳
水干の標識
笠取山頂上直下の巻き道を進むと、涸沢の源流部分に水干の標識が建っており、それらしい穴があるが、水も水滴もなかった。だが、山を下っていくと水音が聞こえだし、多摩川源流が元気よく流れていた。小鳥のさえずりと水の流れる音だけの静かな世界。
水干
水干の説明
水干(すいかん)とは平安時代の装束のことらしいが、ここでは「みずひ」、多摩川の源泉のことを指すとある。
ミツバツツジ
往路に戻らず、中島川口5.0㎞に下ることにする。作場平5.2㎞よりも短いが、車道を1.6㎞ほど歩かないといけない。水干尾根を下る
黒エンジュ
エンジュとはマメ科の落葉高木ということだが、標識の立っている場所は傾斜の緩いまばらなカラマツ林。ベンチが二つあり、休憩には良い場所。この先の道沿いにリョウブやシナノキの名札を見たが、黒エンジュはなし。
作場平橋の多摩川源流
やがて下に車道が見え、中島川口に下る。駐車スペースに車が3台ほど。作場平橋には朝よりも車が増えて満車状態。これから歩く人、下ってきて車に入っている人。橋の下には多摩川源流の水が豊富に流れていた。
展望所: 笠取山、黒エンジュ頭、唐松尾山、竜喰山、大常木山、飛龍山、前飛龍
飛竜山と前飛竜
林道の途中にあった展望所に寄ってみると、奥多摩西部の山が並んでいた。笠取山、唐松尾山、竜喰山、飛龍山、前飛龍。夢中になって写すが、やや雲が多い。
ヤマボウシ
道の駅たばやまから川向こうの温泉に行く途中にヤマボウシが咲いていた。大きな白い花。
長者原SA(下り)のツバメの子
おーい、起きてるかい
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