田代岳 白神の湿原

秋田県  田代岳1,178m、烏帽子岳1,133m、雷岳(らいだけ)1,128m  2004年8月29日

(田代岳)東北百名山

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視界が開け、稜線の幅一杯に広がる湿原、その中を行く木道の先に緑の丘の田代岳頂上、そして湿原には田んぼのような池塘がたくさん点在。

木道を行くと、「神の田」*というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。

田代岳頂上付近から振り返ると、いろどりも鮮やかな湿原が広がっていた。「神の田」のある天上の楽園。木道の白い線。

木道から見えていた頂上の白い社は端正な建物で、避難小屋としても使えるのだろう。青い空に白い屋根と山の緑。

人ごみを避け、雷岳への道を少し行ったところでザックを降ろす。そこからは西の視界が開け、稜線の先に雷岳と烏帽子岳が並ぶ。烏帽子岳は烏帽子の形に見えるが、ずんぐりした雷岳のどこが雷なのだろう。でも、緩やかな稜線は歩きやすそうだ。

その背景に白神の諸峰がずらり並んでいた。秋田白神の長場内岳、藤里駒ヶ岳、二ツ森、小岳、そして盟主、白神岳と最高峰、向白神岳。白き神の山々。

山道は八方平の中を通り、尾根を頂上へ向かう。八方平は黄色い草原。その向こうにゆったりたたずむ雷岳。気分もゆったり。

 視界が開け、稜線の幅一杯に広がる湿原、その中を行く木道の先に緑の丘の田代岳頂上、そして湿原には田んぼのような池塘がたくさん点在。
 人ごみを避け、雷岳への道を少し行ったところでザックを降ろす。そこからは西の視界が開け、稜線の先に雷岳と烏帽子岳が並ぶ。烏帽子岳は烏帽子の形に見えるが、ずんぐりした雷岳のどこが雷なのだろう。でも、緩やかな稜線は歩きやすそうだ。
 木道を行くと、「神の田」*というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。
 木道から見えていた頂上の白い社は端正な建物で、避難小屋としても使えるのだろう。青い空に白い屋根と山の緑。
 雷岳から下る途中、北東方向に見えていた白い塔は、ロケット燃料燃焼実験場#だったようだ
10:52 駐車地点(標高430m)発12:49 湿原1,120m13:20 田代岳1,177m・・・・・・・・・・・・・・・・・登り2時間28分13:50 田代岳発14:15 雷岳1,128m14:51 烏帽子岳1,133m16:36 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回5時間44分

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高速に再び乗り、北に向かう。森山を降りたのは8:00前だったが、意外と田代岳は遠い。能代を越え、いつもの大館への道を走る。10:00前くらいに国道から北へ向かう道に入り、途中から林道となる。一合目、二合目の標識を過ぎ、三合目のところが登山口。車が二台。案内を見ると、右手を行くと2時間で田代岳、そこから烏帽子まで1時間半。左手を行くと2時間半で烏帽子岳とあり、烏帽子への道には崩壊地ありとある。とりあえず右手を登る。最初に徒渉があり、ゆるい森のなかの登り。11:50、7合目からつづら折りの登り。12:49、9合目が頂上湿原。

視界が開け、湿原が広がっており、左手に田代岳の山頂が立っている。マンダ岱への分岐標示があったが、廃道とある。順路はその先から木道。稜線の幅一杯に広がる湿原、その中を行く木道の先に緑の丘の田代岳頂上、そして湿原には田んぼのような池塘がたくさん点在。木道を行くと、「神の田」*というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。頂上への登りの手前で右手(北方面)への分岐があり、そこを進むと北東に岩木山が見える。すると、北に見えているのは 八甲田だろう。真ん中の尖がっているのが櫛ヶ峰のようだ。それより遠くの山はガスで隠れている。更に木道を行くと食事中の二人がいる。どうも青森側からの登り口のようだ。頂上への分岐に戻り、頂上へ向かう。

田代岳頂上付近から振り返ると、いろどりも鮮やかな湿原が広がっていた。「神の田」のある天上の楽園。木道の白い線。降りてくる夫婦連れに会う。7合目手前で一人会っていたので、この人たちが下に停めていた車の主なのだろうか。しかし、頂上に近づくと人声がたくさんしてきた。岩木山をバックに写真を撮っている人たち、頂上の社で食事している人たち。木道から見えていた頂上の白い社は端正な建物で、避難小屋としても使えるのだろう。青い空に白い屋根と山の緑。人ごみを避け、雷岳への道を少し行ったところでザックを降ろす(頂上着13:20)。そこからは西の視界が開け、稜線の先に雷岳と烏帽子岳が並ぶ。烏帽子岳は烏帽子の形に見えるが、ずんぐりした雷岳のどこが雷なのだろう。でも、緩やかな稜線は歩きやすそうだ。その背景に白神の諸峰がずらり並んでいた。秋田白神の長場内岳、藤里駒ヶ岳、二ツ森、小岳、そして盟主、白神岳と最高峰、向白神岳。白き神の山々。ビールを飲みながら食事。台風が来てるのにここは晴れている。

風もそれほどでなくいい気分。登るときは来た道を引返そうと思っていたのに、いつのまにか烏帽子回りで帰る気になっていた。14:00から4時間かかると18:00になってしまうのに。たぶん下りではそんなにかからないと思ったのだろう。(実際には登り2時間→実際2時間半、田代/烏帽子1時間半→1時間、烏帽子下り2時間半→2時間、合計6時間→実際5時間半、下り計4時間→3時間)雷岳への下りと登りは楽しい歩き。雷岳のピークと思った先に標識あり(14:15)。そこから見る烏帽子は左側に頂上、右側に草原(八方平)がある。雷岳から下る途中、北東方向に見えていた白い塔は、ロケット燃料燃焼実験場#だったようだ。山道は八方平の中を通り、尾根を頂上へ向かう。八方平は黄色い草原。その向こうにゆったりたたずむ雷岳。気分もゆったり。烏帽子岳の頂上にも標識(1,451m)。少し休憩。雷岳と田代岳の並んでいるのを眺める。ずんぐりした雷岳の向こうに、丸い頭を覗かせている田代岳。どちらも緑色をしていて、一つの山のように見える。

ここから下ると視界がなくなり、時々 木々の背後に田代岳が見える。西側の視界は悪く、白神はもはや見えない。鞍部から別のピークを登り、頂上をややトラバースして下る。その次のピークもトラバースかと思いきや、やっぱり頂上近くまでの登り。トラバースになったところから崩壊地が始まる。最初は悪い道程度だったが、下っていくとぬかるみあり、岩場ありの相当の悪路。どっちに進むのか分からないこともしばしば。15:30の前後から下り傾斜を小走りに降りていたが、崩壊地でスピードにぶる。やっと崩壊地を過ぎ、最後の坂を小走りに下りて行く。林の向こうに山の家が見え、その右手に車の銀が光っている。16:34山の家。まだ明るい。そこから橋を渡って車のある登山口に着いた(16:36)。印象に残る山頂を持つ山であった。

*「神の田」

・田代岳九合目の高層湿原。点在する池塘を「神の田」と称し、そこに生息するミツガシワを「稲っこ」と称して占う。 水田信仰の山・田代岳山頂にある田代山神社。田代神社は天正年間(一五七三~一五九二年)の創建とされる。(pref.akita.jp)

・田代岳9合目の高層湿原には、およそ120を超える「池塘(ちとう)」が点在するといわれ、その様は「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれています。木道に導かれるように散策していると見えてくる、田代岳山頂。その景観やミツガシワなどの高山植物群は、登山で溜まった疲れをきっと吹き飛ばしてくれることでしょう。(city.odate)

・ミツガシワ(三槲)は4~5月に咲くミツガシワ科の花(minhana.net)

#2008年6月19日に秋田県田代試験場にて H-2Bロケットエンジンの燃焼試験が行われた。 試験場所:三菱重工業(株)田代試験場(秋田県)(youtube.com)

駐車地点

高速に再び乗り、北に向かう。森山を降りたのは8:00前だったが、意外と田代岳は遠い。能代を越え、いつもの大館への道を走る。10:00前くらいに国道から北へ向かう道に入り、途中から林道となる。一合目、二合目の標識を過ぎ、三合目のところが登山口。車が二台。案内を見ると、右手を行くと2時間で田代岳、そこから烏帽子まで1時間半。左手を行くと2時間半で烏帽子岳とあり、烏帽子への道には崩壊地ありとある。とりあえず右手を登る。最初に徒渉があり、ゆるい森のなかの登り。11:50、7合目からつづら折りの登り。12:49、9合目が頂上湿原。

登山道案内板・・・・・右下に「ロケット燃料噴射実験場」

植林の道

九合目湿原入口

湿原

田代岳と木道と池塘

視界が開け、湿原が広がっており、左手に田代岳の山頂が立っている。マンダ岱への分岐標示があったが、廃道とある。順路はその先から木道。稜線の幅一杯に広がる湿原、その中を行く木道の先に緑の丘の田代岳頂上、そして湿原には田んぼのような池塘がたくさん点在。

田代岳頂上部・・・・・社が小さく見えている

神の田(早稲種)

木道を行くと、「神の田」*というのが並んでいる。池塘の中のミツガシワが田んぼの稲のように見えるためらしい。春には白い花を咲かせるという。頂上への登りの手前で右手(北方面)への分岐があり、そこを進むと北東に岩木山が見える。すると、北に見えているのは 八甲田だろう。真ん中の尖がっているのが櫛ヶ峰のようだ。それより遠くの山はガスで隠れている。更に木道を行くと食事中の二人がいる。どうも青森側からの登り口のようだ。頂上への分岐に戻り、頂上へ向かう。

大日様の神、薬師様の神

神の田(中稲種)

分岐標示

神の田(水量見)

池塘と田代岳

神の田(晩稲種)

眼下に広がる湿原と木道

田代岳頂上付近から振り返ると、いろどりも鮮やかな湿原が広がっていた。「神の田」のある天上の楽園。木道の白い線。

鳥居

降りてくる夫婦連れに会う。7合目手前で一人会っていたので、この人たちが下に停めていた車の主なのだろうか。しかし、頂上に近づくと人声がたくさんしてきた。岩木山をバックに写真を撮っている人たち、頂上の社で食事している人たち。

岩木山

三角点と頂上標識

木道から見えていた頂上の白い社は端正な建物で、避難小屋としても使えるのだろう。青い空に白い屋根と山の緑。

烏帽子岳と雷岳(らいだけ)

人ごみを避け、雷岳への道を少し行ったところでザックを降ろす(頂上着13:20)。そこからは西の視界が開け、稜線の先に雷岳と烏帽子岳が並ぶ。烏帽子岳は烏帽子の形に見えるが、ずんぐりした雷岳のどこが雷なのだろう。でも、緩やかな稜線は歩きやすそうだ。

その背景に白神の諸峰がずらり並んでいた。秋田白神の長場内岳、藤里駒ヶ岳、二ツ森、小岳、そして盟主、白神岳と最高峰、向白神岳。白き神の山々。ビールを飲みながら食事。台風が来てるのにここは晴れている。

白神の展望:長場内岳、焼山、次郎左衛門岳、藤里駒ヶ岳、泊岳、二ツ森、小岳、冷水岳、白神岳、向白神岳、尾太岳、太夫峰、高倉森

田代岳(雷岳付近より)

風もそれほどでなくいい気分。登るときは来た道を引返そうと思っていたのに、いつのまにか烏帽子回りで帰る気になっていた。14:00から4時間かかると18:00になってしまうのに。たぶん下りではそんなにかからないと思ったのだろう。(実際には登り2時間→実際2時間半、田代/烏帽子1時間半→1時間、烏帽子下り2時間半→2時間、合計6時間→実際5時間半、下り計4時間→3時間)雷岳への下りと登りは楽しい歩き。雷岳のピークと思った先に標識あり(14:15)。そこから見る烏帽子は左側に頂上、右側に草原(八方平)がある。

雷岳頂上

ロケット燃料燃焼実験場

雷岳から下る途中、北東方向に見えていた白い塔は、ロケット燃料燃焼実験場#だったようだ。

#2008年6月19日に秋田県田代試験場にて H-2Bロケットエンジンの燃焼試験が行われた。 試験場所:三菱重工業(株)田代試験場(秋田県)(youtube.com)

烏帽子岳

八方平と雷岳

山道は八方平の中を通り、尾根を頂上へ向かう。八方平は黄色い草原。その向こうにゆったりたたずむ雷岳。気分もゆったり。

烏帽子岳頂上

烏帽子岳の頂上にも標識(1,451m)。少し休憩。雷岳と田代岳の並んでいるのを眺める。ずんぐりした雷岳の向こうに、丸い頭を覗かせている田代岳。どちらも緑色をしていて、一つの山のように見える。

雷岳と田代岳

山の家・・・・・駐車地点の近く

ここから下ると視界がなくなり、時々 木々の背後に田代岳が見える。西側の視界は悪く、白神はもはや見えない。鞍部から別のピークを登り、頂上をややトラバースして下る。その次のピークもトラバースかと思いきや、やっぱり頂上近くまでの登り。トラバースになったところから崩壊地が始まる。最初は悪い道程度だったが、下っていくとぬかるみあり、岩場ありの相当の悪路。どっちに進むのか分からないこともしばしば。15:30の前後から下り傾斜を小走りに降りていたが、崩壊地でスピードにぶる。やっと崩壊地を過ぎ、最後の坂を小走りに下りて行く。林の向こうに山の家が見え、その右手に車の銀が光っている。16:34山の家。まだ明るい。そこから橋を渡って車のある登山口に着いた(16:36)。印象に残る山頂を持つ山であった。

問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com