北海道・道北 ペシ岬92m、夕日ヶ丘56m、姫沼120m、オタドマリ沼10m 2018年4月29-30日
(ネット情報)
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最北の海を渡れば
港から突き出した土色の岬
まだ冷たい風の道端に咲く紫や黄色の花
道東で噴煙を上げる小さな活火山
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フェリー港のすぐ近くに見えていた気になるペシ岬に登ってみる。利尻島のフェリーを降りるとき、正面に背中の曲がった細い岬が見える。標高92mしかないが、海岸から青空に立ち上がったその姿は印象的。
海と青い空に向かってまっすぐに、途中からやや左に登って行って狭くて高い岬の頂上まで道が続いている。その道を登っていく親子の小さな姿。道の途中に猫が三匹。
高度が上がると、背後に真っ白な利尻岳。この島ではともかくこの山が全てを圧倒する存在。麓はもう春なのに、利尻岳だけは真っ白の冬模様。
駐車場から小さな橋を渡ったところで姫沼のほとりに出る。沼の向こうに利尻岳がそびえている、絵になる構図。
オタドマリ沼から見る利尻岳は、やや平べったい山の土台の上に、鋭角の頂上が乗っている姿をしていた。利尻はいつも静かにそこにいるだけだが、その姿は見る位置によって劇的に変わっていく。その存在感は圧倒的で、それは礼文島から見たときも同じだった。
夕日ヶ丘はペシ岬に比べればほんの小さな丘。だが、麓から頂上まで、エゾエンゴサクの群落があった。青紫の花が風に揺られ、たくましく咲いている。海岸脇まで来ると、丘の反対側は断崖絶壁になっていて、波が打ち付けていた。穏やかな丘の上とは対照的な海に立つ景観。
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(4月29日)
この日は利尻島に泊まりだが、まだ14時なので、島を一周することにする。まず、フェリー港のすぐ近くに見えていた気になるペシ岬に登ってみる。利尻島のフェリーを降りるとき、正面に背中の曲がった細い岬が見える。標高92mしかないが、海岸から青空に立ち上がったその姿は印象的。野営場からフェリー埠頭に下っていくときに、道の左側に登山口表示を見つけ、路肩に停めて歩く。階段を登った先にも民家があり、その前を遊歩道が通じている。海と青い空に向かってまっすぐに、途中からやや左に登って行って狭くて高い岬の頂上まで道が続いている。その道を登っていく親子の小さな姿。道の途中に猫が三匹。日が射しているが風が強く、レインウェアも手袋もなしではやや辛かった。手すりがついているので安心だが、鳥の糞がついてるので気軽にはつかめない。
高度が上がると、背後に真っ白な利尻岳。この島ではともかくこの山が全てを圧倒する存在。麓はもう春なのに、利尻岳だけは真っ白の冬模様。別世界を覘いているような錯覚。
やがて親子に追いつきそうになると、私に気づいた子供が俄然ペースを上げ、先に頂上に到達。母親も続く。少し遅れてしまった私は残念そうなそぶり。大きな石標があり、一等三角点だと思われたが、文字が読めない。三方を海に囲まれた頂上の眼下は絶壁で、白い波が打ち付けている。西にはもう一つの岬、夕日ヶ丘とポンモシリ島が見えるが、遠景は霞んでいて礼文島は見えない。やがて父親も上がってきて、私は先に下りにかかる。すぐ近くの白い灯台、東にフェリー埠頭、南に巨大な利尻岳、西には飛行場。ほんの小さな岬だが、心に残る小さな山旅。
次は姫沼まで行ってみる。ここには立派な駐車場とトイレがあり、ここに車中泊してもいいなと思ったが、翌朝早く来たときはトイレにはシャッターが下りていた。夜間は閉鎖しているようだ。駐車場から小さな橋を渡ったところで姫沼のほとりに出る。沼の向こうに利尻岳がそびえている、絵になる構図。
野塚から見る利尻岳は、手前の代官山が少し目立ち、その後に利尻岳頂上がそびえている姿で、姫沼から見た姿とほとんど同じ。だが、島を南に下るについれてその形は変わり、鬼脇まで来ると南半分が窪んだように急峻な姿となり、オタドマリ沼から見る利尻岳は、やや平べったい山の土台の上に、鋭角の頂上が乗っている姿をしていた。利尻はいつも静かにそこにいるだけだが、その姿は見る位置によって劇的に変わっていく。その存在感は圧倒的で、それは礼文島から見たときも同じだった。
オタドマリ沼には売店があり、利尻昆布を購入。コンブそのものを食べるのではなく、ダシをとるものらしい。仙法志では利尻は雲をかぶってしまったので、県道(南側は108、北側は105らしい)を外れて南の脇道に入り、仙法志崎まで行ってみる。岩浜の沖に岩の小島がたくさん頭を出していて、ウミネコ*の群れが飛び回っていた。アザラシがいるらしいが、見なかった。
*カモメはカモメ科の鳥の総称で海猫もカモメの一種です。カモメ類にカモメという種もいます。海猫は一回り小さく、海岸の崖などに群れています。 鳴き声がミャオー、ミャオーと猫のようなのでこの名前がつきました。 嘴の先端が赤いのが特徴です。(知恵袋)
沓形を抜けた先にあった駐車場に泊まる。雲と風で一人寂しい駐車場は前日の野営場と変わらず。だがトイレがあるのは心強い。
(4月30日)
4時には明るくなるので、5時頃に起きて着替え、ホットレモンを沸かしたと思う。利尻岳は雲に霞んでほとんど見えていなかった。前日に見た夕日ヶ丘に登ってみる。夕日ヶ丘はペシ岬に比べればほんの小さな丘。だが、麓から頂上まで、エゾエンゴサクの群落があった。青紫の花が風に揺られ、たくましく咲いている。海岸脇まで来ると、丘の反対側は断崖絶壁になっていて、波が打ち付けていた。穏やかな丘の上とは対照的な海に立つ景観。頂上には「夕日ヶ丘」の標識と四等三角点。三方が海に囲まれ、すぐ西にはポンモシリ島。海の中に突き出た小さな丘。礼文島は全く見えていなかった。それに風が強かった。
ペシ岬
海から見るペシ岬
この日は利尻島に泊まりだが、まだ14時なので、島を一周することにする。まず、フェリー港のすぐ近くに見えていた気になるペシ岬に登ってみる。利尻島のフェリーを降りるとき、正面に背中の曲がった細い岬が見える。標高92mしかないが、海岸から青空に立ち上がったその姿は印象的。野営場からフェリー埠頭に下っていくときに、道の左側に登山口表示を見つけ、路肩に停めて歩く。階段を登った先にも民家があり、その前を遊歩道が通じている。海と青い空に向かってまっすぐに、途中からやや左に登って行って狭くて高い岬の頂上まで道が続いている。その道を登っていく親子の小さな姿。道の途中に猫が三匹。日が射しているが風が強く、レインウェアも手袋もなしではやや辛かった。手すりがついているので安心だが、鳥の糞がついてるので気軽にはつかめない。
港から見るペシ岬
ペシ岬の頂上と灯台(2006年4月30日映像)
代官山から見るペシ岬
利尻岳途上から見るペシ岬(2006年4月30日映像)
東側から見るペシ岬
東側から見るペシ岬(2006年4月29日映像)
ペシ岬展望台入口
ペシ岬に向かう
ペシ岬の猫
ベンチからペシ岬
ペシ岬頂上標識
やがて親子いつきそうになると、私に気づいた子供が俄然ペースを上げ、先に頂上に到達。母親も続く。少し遅れてしまった私は残念そうなそぶり。大きな石標があり、一等三角点だと思われたが、文字が読めない。三方を海に囲まれた頂上の眼下は絶壁で、白い波が打ち付けている。西にはもう一つの岬、夕日ヶ丘とポンモシリ島が見えるが、遠景は霞んでいて礼文島は見えない。やがて父親も上がってきて、私は先に下りにかかる。すぐ近くの白い灯台、東にフェリー埠頭、南に巨大な利尻岳、西には飛行場。ほんの小さな岬だが、心に残る小さな山旅。
港と利尻岳(ペシ岬より)
高度が上がると、背後に真っ白な利尻岳。この島ではともかくこの山が全てを圧倒する存在。麓はもう春なのに、利尻岳だけは真っ白の冬模様。別世界を覘いているような錯覚。
利尻岳(ペシ岬より)
利尻岳と代官山(ペシ岬より)
姫沼、野塚展望台、オタドマリ沼、仙法志崎
姫沼と利尻岳
次は姫沼まで行ってみる。ここには立派な駐車場とトイレがあり、ここに車中泊してもいいなと思ったが、翌朝早く来たときはトイレにはシャッターが下りていた。夜間は閉鎖しているようだ。駐車場から小さな橋を渡ったところで姫沼のほとりに出る。沼の向こうに利尻岳がそびえている、絵になる構図。
姫沼から見る利尻岳と代官山
姫沼から見る利尻岳頂上部
野塚から見るr利尻岳
野塚から見る利尻岳は、手前の代官山が少し目立ち、その後に利尻岳頂上がそびえている姿で、姫沼から見た姿とほとんど同じ。だが、島を南に下るについれてその形は変わり、鬼脇まで来ると南半分が窪んだように急峻な姿となり、オタドマリ沼から見る利尻岳は、やや平べったい山の土台の上に、鋭角の頂上が乗っている姿をしていた。利尻はいつも静かにそこにいるだけだが、その姿は見る位置によって劇的に変わっていく。その存在感は圧倒的で、それは礼文島から見たときも同じだった。
野塚から見る利尻岳頂上部
東から見る利尻岳
鬼脇から見る利尻岳
オタドマリ沼から見る利尻岳
オタドマリ沼には売店があり、利尻昆布を購入。コンブそのものを食べるのではなく、ダシをとるものらしい。
仙法志崎
仙法志では利尻は雲をかぶってしまったので、県道(南側は108、北側は105らしい)を外れて南の脇道に入り、仙法志崎まで行ってみる。岩浜の沖に岩の小島がたくさん頭を出していて、ウミネコ*の群れが飛び回っていた。アザラシがいるらしいが、見なかった。
*カモメはカモメ科の鳥の総称で海猫もカモメの一種です。カモメ類にカモメという種もいます。海猫は一回り小さく、海岸の崖などに群れています。 鳴き声がミャオー、ミャオーと猫のようなのでこの名前がつきました。 嘴の先端が赤いのが特徴です。(知恵袋)
夕日ヶ丘
沓形・駐車場の朝
沓形を抜けた先にあった駐車場に泊まる。雲と風で一人寂しい駐車場は前日の野営場と変わらず。だがトイレがあるのは心強い。
夕日ヶ丘(前日夕刻)
夕日ヶ丘(駐車場より)
エゾエンゴサク
4時には明るくなるので、5時頃に起きて着替え、ホットレモンを沸かしたと思う。利尻岳は雲に霞んでほとんど見えていなかった。前日に見た夕日ヶ丘に登ってみる。夕日ヶ丘はペシ岬に比べればほんの小さな丘。だが、麓から頂上まで、エゾエンゴサクの群落があった。青紫の花が風に揺られ、たくましく咲いている。
エゾエンゴサク
夕日ヶ丘
海岸脇まで来ると、丘の反対側は断崖絶壁になっていて、波が打ち付けていた。穏やかな丘の上とは対照的な海に立つ景観。頂上には「夕日ヶ丘」の標識と四等三角点。三方が海に囲まれ、すぐ西にはポンモシリ島。海の中に突き出た小さな丘。礼文島は全く見えていなかった。それに風が強かった。
夕日ヶ丘頂上標識
四等三角点
ポンモシリ島
ペシ岬から見るぽポンモシリ島
ペシ岬(夕日ヶ丘より)
鷺泊港を出るフェリー(稚内便)
鷺泊港に入るフェリー(香深便)
問合せ・コメント等、メール宛先: kawabe.goro@meizan-hitoritabi.com